『マッドサイエンティストの手帳』578
●マッドサイエンティスト日記(2014年4月後半)
主な事件
・播州龍野いたりきたり
・古川奈都子@マホガニーホール(26日)
・NEW ORLEANS JAZZ AT CHURCH 2014(27日)
4月16日(水) 穴蔵/ウロウロ
穴蔵にて雑事。
主に集合住宅関係の資料作りである。
SF系をやらねばいかんのだが。
午後、STAP細胞に関して理研の笹井芳樹副センター長の会見が始まるが、30分ほど見たところで、出かけねばならぬ。
歩いて梅田のMデンタルクリニックへ。腔内ウィーンウィーン。
夕刻帰館。
帰った時刻に、まだ笹井会見が続いていたらしい。
内容はよくわからんのでノーコメント。(専門知識なしにあれこれいう電波芸者の発言はまとめてチェックすべきではないか。特にテレビ中継を見ただけで怪しげなコメントする精神科医というのは問題ではないか。本人と面談せずにコメントする精神科医に、科学者の実験について意見を述べる資格があるのか? 精神科というのは科学でも医学でもないんだろうけど)
夜は集合住宅の理事会。交替する理事との顔合わせ、通常集会の議案検討など色々。
あと1年、理事長を務めねばならぬ。
4月17日(木) 穴蔵/ウロウロ
初夏の陽気だが、花粉とPM2.5が濃厚らしい。
昨日に引き続き、集合住宅関係の雑事色々。
昼、パソコン関係のことで駅前ビルのパソコン工房へ行く。
XP機3台のうち、1台を7か8にアップグレードするか、思い切ってLinuxにするか、新規に1台購入するか、迷うところだ。
地上に上がって、マルビル前へ。
マルビルが6階まで蔦で覆われているのを初めて見る。いつも地下街だからな。たまには地上も歩いてみるものだ。
*
週刊新潮によれば、この蔦は「パチもん」(プラスチック製)だそうな。
発案者は安藤忠雄氏で「(自然のがいっぱい生えないからプラスチック製のを)作った。それだけやん」……このコメントも大阪らしいというか。
歌やんが元気だったら、得意のセリフ「笑ろてしまいますな」というだろうな。
案外、大阪名物になるかも。
午後帰館。
入れ違いに専属料理人が実家方面に去る。別に愛想尽かしされたわけではなく、実家の事情である。
しばらくは自己料理人となる。
ということで、夜は、枝豆、ヤッコ、作り置きの煮物などでビール。
トマト、ハム、タマゴ、カイワレぶち込みの徳山冷麺を作って、黒糖焼酎のロックちびちび。
トミフラ師匠、デフランコ師匠、パキート師匠を聴きつつ。
楽しきかな独酌。
4月18日(金) 穴蔵/ウロウロ
うーん。なぜか気分の重い日が続く。
やらねばならぬこと色々あるのだが、気合いが入らない。
たぶん加齢(老化)であろう。
体力維持のため、昼、散歩に出る。
穴蔵のすぐ前の花水木をはじめ、あちこちで色々な花がいっせいに開花している。
*
↑釣鐘躑躅。うめきたの小径にて。
グラフロ西〜地下道〜スカイビル農園〜小松左京事務所跡〜福島まで歩いて、うどんが食べたくなり、環状線で京橋へ行く。
京橋浪花でイナリセット350円。天ぷらうどんとイナリのセットである。
このスピード、やはり立ち食いうどんでは世界一であろう。
午後帰館。
夜はコンビニメニューで自転車マーク・コノスルの安ワイン。
神様ルイス、モンク師匠、ケンペプ師匠を聴きつつ。
楽しきかな独酌。
4月19日(土) 穴蔵
天気がいいので洗濯をする。
あとは穴蔵にてボケーーーッと過ごす。
不調であるなあ。
メインで使用しているパソコン(e-machineのXP機)のHDDが妙な音を立てはじめた。
クラッシュが近いような。
週1度、データを外付けHDDにバックアップしていたが、これを逆にすることに。
あ、6年前に同じ現象が98機で起きたから買い換えているのだ(49,800円であった)。
買い換えの時期であろうか。6年はちょっと短い気もするが。
今の時期、安いデスクトップは、いずれも納期1ヶ月くらい。
いましばし、あれこれ検討する他なし。
4月20日(日) 穴蔵
終日穴蔵。
時々テレビでニュースを見る。
韓国の旅客船転覆事故ばかりで、まあ当然であろうが、マレーシア機の捜索はどうなっているのか、報道は途絶えたまま。捜索打ち切りならきちんと伝えてほしいものである。
ドタマ働かず、ボケーーーーッと過ごす。
「気がないのに絵を描いても仕方がない」「別に望みというようなものもありません。だがしいていえば『いのち』でしょうか」(熊谷守一『へたも絵のうち』)
このところ、こんな気分。
しかし、おれは熊谷画伯よりは歩いているぞ。
本日はコンビニ往復の300歩ほどだけど。
4月21日(月) 穴蔵/ウロウロ
曇天から雨……の予報であるが、薄曇り。
播州龍野へ行こうかと思っていたが、午後は本降りというので、面倒になり、先送り。
穴蔵にて過ごす。
経済誌はあまり読まなくなっているが、週刊ダイヤモンド・特集「ソニー消滅!!」が面白そうなので、コンビニで買ってくる。
衝撃的であるなあ。
「さよなら! 僕らのソニー」にも驚いたが、これは「技術のソニー」の凋落であった。
ストリンガーこそいなくなったものの「残党」が今も多く、技術とはほとんど関係ない「子会社を利用した益出し」に血道を上げていて、それも頓挫しかけているというのである。
御殿山の「惨状」など、見物に行ってみたくなる。
ヨソのことはいえない。わがボンサラ時代の某社も似たようなことの連続。結果として、少人数でタイムマシン業を持ち出して、播州龍野の片隅で細々とやっとるのだからなあ。
などと考えていたら、スピンアウト〜起業にからんで、迷っていた短編のイメージが固まってきた。
ということで、午後、雨の気配はないので、うめきたに「現地確認」に行く。
(念のため、午前2時頃にもウロウロする必要がありそうだ)
*
北梅田の花水木。
夜はコンビニメニューで独酌。
・中国が商船三井の船舶を「差し押さえ」!
MOLさんには乙仲として10数年お世話になっている。気の毒としか申し上げようがない。
船会社だから、中国にも立ち寄らざるを得ないからなあ。
だが、あの国に出ていく製造業はアホとしか思えない。
わがタイムマシン業もニコニコ仮面みたいな顔つきでずいぶん「合作」とかを持ちかけられたが、全部断ってきた。最後は14年前だった。
あんな話に乗ってたら、タイムマシンは消滅していただろ。
おれと相棒の某くんの判断も、オーストリアのS氏の判断も正しかったのである。
あ、おれ、あれ以来、中国には行っとらんなあ。もう行くことはない。
4月22日(火) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
2週間ぶり。
げげ、前の畑地、とんでもない勢いで雑草が生長している。
*
その草の名は知らず。ただ、昨年とは別物である。2年前はこんなの。繁殖する雑草が年ごとに変化するのであろうか。
近所の空き地を見ても似たような事情。まめに刈り取るべきなのだが、助っ人頼んで連休明けだな。
相棒の某くん不在のため、タイムマシン格納庫にて見張り番を務める。
たいした案件はなし。
夕刻、食品スーパー経由で帰館する。
龍野の夜は早い。
室温17℃と肌寒いので、豆腐チゲでビール、うどんぶち込んで「神の河」湯割り。
鴨居に設置のスピーカーから降り注ぐエドモンド・ホール師匠、ハンク師匠など聴きつつ。
楽しきかな独酌。
4月23日(水) 室津/播州龍野→大阪
午前6時に起床。よく寝た。室温13℃。
朝からタイムマシン格納庫にて見張り番。
快晴で気温は急上昇する。
昼をはさんで久しぶりに室津へ行く。
* *
入江の向かい側の森にあるのが諏訪神社。
室津港をぐるっと回って、徒歩10数分、初めて参拝。
狛犬ならぬ「狛駒」がいてはるのであった。
「海宝」が定休なので、堀市で昼食(煮付け、カニの味噌汁、おにぎりなど)。
午後に帰館。
タイムマシン関係は閑古鳥が鳴きおりはべりいまそかり。
相棒の某くんも海外ではないので、留守電に切り替えて、夕刻の電車で帰阪する。
夜は久しぶりに(昨日帰阪の)専属料理人による静岡メニュー。
静岡の枝豆、黒はんぺん+わさび漬け、ヨコワ刺身、新生姜+なんとか味噌でビール、しらすトッピングのピザ、サラダでワインを少しばかり。
寝る。
4月24日(木) 穴蔵
終日穴蔵。
メインで使用しているe-machine(XP)のタワー機、HDDの異音が途絶えなくなってきた。
いよいよクラッシュ間近。
昨日播州龍野から持ち帰ったノートPC(XP機)をいじる。
2010年秋にXP機の出荷が終わるというので、タイムマシンの補助機(データ処理に付ける場合がある)としてノートPCを買い込んだのである。
結局出荷しないまま、不良在庫になりかけ。
龍野書斎のXP機が不調になったから、去年からこれを使ってきたのである。
調べてみるとWindows7のディスクもついていて、アップグレードできそうである。
DELLのサポートに電話すると、だとだとしい日本語で「可能」だと教えてくれて、手順を紹介しているURLをメールで連絡してくれた。
なんとかうまくいったような。
諸々もソフトもすべてセブンにインストールできた。ちなみに一太郎はVer.11、いちばんよく使うWZ-Editorは3.0である。
これで一応あと5年はしのげる。
世界的PCメーカーDELLに栄光あれ。
……とはいうものの、ノートPCはおれには使いづらい。画面とキーボードの位置が固定で近すぎ、目は疲れ、肩が凝る。テンキーのないのもつらい。
デスクトップは8.1を導入せざるを得ないか。
夜は専属料理人に色々並べてもらって、某方面からいただいたビール「COEDO」の白をいただく。
欧州ビールかと思ったら埼玉「入間郡」のコエドブルワリー製である。
昨年からビールのがぶ飲みはやめたので、じっくり味わいながら飲むにはいいねえ。
4月25日(金) 穴蔵/ウロウロ
天気がいいので、昼、専属料理人と梅田ウロウロ。
天ざるでビール一杯。
久しぶりにステーションシティ、風の広場〜屋上農園に上がる。現在、たいした花も農作物もなし。
ああ貨物駅。
*
2月に較べると、コンクリートの瓦礫がだいぶ撤去され、重機は北の方に移動しているような。
うめきた「2期開発区域」について、応募された40案が10案にしぼられたという。
ゼネコンがからむ以上、建物なしのはずはなし、気が重いことである。
おれは関西経済同友会の「全面的に緑化すべき」に賛成だが、本音は「廃墟のまま残せ」であった。もう手遅れだけど。
審査委員長は安藤忠雄氏だから、せめて緑はパチもん使わず、本物にしてほしいところだ。
4月26日(土) 古川奈都子@マホガニーホール
午後、心斎橋の(一説には日本のプレザベーションホールと呼ばれる)マホガニーホールへ行く。
明日の島之内教会の前夜祭というか、東京からのゲストバンドを中心のライブ。
今回のゲストは古川奈都子さん率いる「Soul Food Cafe」である。
Seoul Food(キムチか)と誤記している例もあるが、Soul Food。ニューオリンズの飲み屋の雰囲気を感じさせる音楽を目指しているという。
*
古川奈都子(p,vo)、曽我清隆(tp)、海付豊(ts,cl)、小林真人(b)の皆さん。
ドラムはラスカルズの木村さん(明日は永田充康さんが叩くらしい)
古川さんのピアノの弾き語り、声に張りがあり、情感豊か(「なつかしのニューオリンズ」なんて泣かせる)、細身の体ですごい声量……と思ってたら、身長はおれとほとんど同じである。
ニューオリンズ生活も平気なはずだ。
休憩時間にマホガニーホールの前で、古川さん、海付さんと記念撮影。
*
このレンガ壁の美しさを見よ。プレザベーションホールの比ではない。
夕刻まで、もうひとりのゲスト、ジェフ・ブルや大阪のミュージシャンとのセッション色々。
さらに、今夜はニューサンで本格的「前夜祭」(元気だなあ)があるのだが、おれは夕刻で失礼する。
聴衆側が明日に備えて早退というのもへんなのだが。
4月27日(日) NEW ORLEANS JAZZ AT CHURCH 2014
昼過ぎに専属料理人と心斎橋の島之内教会へ。
「NEW ORLEANS JAZZ AT CHURCH 」のスプリング・コンサート。
スタッフ参加というか、専属料理人が受付の手伝い、おれはヒモみたいなものである。
14時、演奏開始。
例によっておなじみのバンド。
・マホガニーホール・ストンパーズは残念なことにピンカラ抜き。(※)
・ニューオリンズ・レッドビーンズ
・ニューオリンズ・フォーティーズ
・ニューオリンズ・ラスカルズ
・ゲストは、おなじみのジェフ・ブル
・今回のゲストバンドは古川奈都子ソールフードカフェ。
2階席の隅の方で聴く。
いずれも快演。
*
3曲だけだったが、河合良一(cl)古川奈都子(p)川合純一(bj)小林真人(b)という最強メンバーによる「Plays Hymn」が胸にしみた。
たちまち3時間半。
*
最後はマーチングバンドによる「ピンカラ追悼」(※)で賛美歌〜聖者の行進とつながるニューオリンズ葬送スタイルで終わる。
17:30終演。
片づけの手伝いのあと、専属料理人と例によって明治軒へ。
例によって例のメニュー……つまり、串カツ、トマトサラダ、牛タタキなどで生ビール、オムライスを半分。
気分よく帰館。
※ピンカラさん追悼。
コンサートで追悼演奏も行われたことだから、書いておくことにする。
4月14日にマホガニーホール・ストンパーズのリーダーでトランペットの高居“ピンカラ”俊裕さんが急逝。
ストンパーズは昨年で結成30年。ピンカラさんも脂の乗りきっている状態であった。
ラスカルズに欠員が出はじめた今、レッドビーンズと並んで、これからのニューオリンズ・ジャズを支えてくれるはずだったのに。残念であり無念であり、寂しい限りだ。
昨年も地元・有田でコンサートを開催。
*
このポスター、ピンカラさんからの依頼でシオタさんがデザインしたもの。
夏雲のイメージをピンカラさんがすごく気に入ってくれ、ルル・ホワイトのポスターみたいに残しておくといってくれた。
こんな風に、いつまでも元気だと信じていたのだがなあ……。
4月28日(月) 穴蔵
昨夜、HP更新後、NHK・サイエンスZERO「銀河が寒冷化をまねく?」を見た。
ブラキオポットの化石を調べたら地球が1.4億年周期で寒冷化(3℃低下)していることが判明。これは銀河系の渦状腕の影響ではないかという仮説。ただし通過時間から導かれる渦状腕の速度は、銀河の剛体回転と矛盾するらしい。
暗黒物質の作用とか、C場理論復活とか、色々考えてみるが、いいアイデアは出ず。
5時間睡眠。
夜明けなり。
あとはボケーーーッと過ごす。
集合住宅関係の雑用のみ。いかんなあ。
夜は専属料理人が地域のなんとかで出ていったので、用意してある数皿(空豆、ヤッコ、ほうれん草のなんとか、鯖の味噌煮など)でビール、湯割り。
昨日いただいた、30年前のラスカルズのDVDを見ながら。
楽しきかな独酌。
4月29日(火) 大阪ドーム
大雨(かもしれない)という予報だったが、朝小雨、あとは曇天。
昼前に専属料理人と出かける。
地下鉄で心斎橋から鶴見緑地線で大正へ。
地下鉄が混み合っていて、大阪ドームでオリックスの試合があるらしい。
しかし阪神(甲子園)とはずいぶん雰囲気がちがうなあ。野球帽もプラスチック製のバットもまったく見当たらず、何かのイベントの日かと思ったほど。
大正駅ガード下の「いちゃりば」へ。
ゴーヤチャンプルでオリオンビール。あと沖縄そば。
13時頃から、雨が本格的に降ってきた。
岩松橋を渡って、大阪ドームの方へ歩く。
*
千代崎郡の橋
大阪ドームの横に大型のホームセンターがあり、ペット用品売場へ。
4年間使ってきたインコの鳥かごにガタがきたので、買い替えである。
おれは単に荷物持ち。
鳥かごぶらさげて帰る。試合中で地下鉄ガラガラ。
4月30日(水) 穴蔵/ウロウロ
連休の合間で月末、雑事が多いのであった。
集合住宅関係の伝票処理。
昼、梅田へ出る。
タイムマシン関係の月末処理があって金融機関などうろうろ。
某デンタルクリニックに寄って、1時間半ほど口腔ウィーンウィーン。顎にガタがくるなあ。
幸い「入れ歯」なんて話はない。
たちまち夕刻となる。
夜は専属料理人に数皿(和風ハンバーグ、サラダなど)並べてもらって安ワインを飲む。いと少なしを。
PiPiは、昨日買ってきたかごには、餌をつつきには入るが、落ち着かないらしく、遊ぶのは古い方へ行く。
*
特に屋上の突起にアタマをこすりつけるのが好きで、こちらの屋根で眠りかける。
贅沢というか、2軒をいたりきたり。おれに似てきたのか。
SF HomePage