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8月23日(水) プライアン・オールディス氏の訃報
 終日穴蔵。
 隣の集合住宅の通路でガス管の交換工事が始まり、道路を掘り返す音が響く。月末まで続くらしい。
 近所に騒がしいガキがいて、騒音が断続的に。早く夏休みが終わらぬものか。
 外は暑そうだし(昼の外気は36℃)、エアコン稼働、CD流しつつ、本を読んで過ごす。
 ブライアン・オールディス氏の訃報。
 92歳。米朝師匠と同年であったのだ。
 なんといっても『地球の長い午後』『グレイベアト』『暗い光年』である。
 1970年の国際SFシンポジウムで来日。それまで、この3冊しか翻訳されていなかったはず。それでも(伊藤さんの紹介記事もあって)バラードと並ぶ、当時もっとも注目されるSF作家であった。
 来日時の行動には毀誉褒貶あるようだが、ぼくは、向こうから気軽に話しかけてくれて感激した。
  *
 ↑写真は琵琶湖ホテルで。巨漢であった。190センチ以上。オールディス44歳、おれは25歳である。
 「きみはクリストファー・プリーストに似ている」といってくれた。
 伊藤典夫さんが面白がって「詳しい話を聞こう」と、また氏のところへ行って、伊藤さん「容貌が似てるのか、作風が似てるのか?」と質問。おれは短篇が載ったばかりで、読んでるわけないじゃないですか。あっそうか。……顔つきの印象が似ていたらしい。
 あとでオールディス氏が「Indoctrinaire」と書いたメモをくれた。「伝授者」である。プリーストのデビュー間もない頃であったのだ。
 むろん、その後訳されたオールディス作品は(たぶん)全部読んでいる。『十億年の宴』や、キングズリ・エイミス、ルイスとの鼎談にも教えられるところが多かった。
 そして、最後に読んだのが処女作「寄港地のない船(Non-Stop)」というのは不思議な気がする。
 作品としては(完成度は別として/SF少年の初心が溢れているようで)この作品がいちばん好きである。
 SFの本質的なところを教えてくれた作家/評論家であったのだ。

8月22日(火) 穴蔵/ウロウロ
 播州龍野へ行くか迷っていたが、相棒の某くんの事情などもあり、来週にずらす。
 終日穴蔵……のつもりだったが、必要あって、昼、淀屋橋のATMへ。播州龍野関係の処理。
 ついでに本町あたりうろうろ、13時過ぎに、ボンサラ時代から馴染みの店(今や唯一の店)で和系の定食、水分補給も行う。調子が出て2杯ばかり。
 さすがにボンサラ諸君の昼食時は外すのである。
 ○ちゃん(40年前はイキのいい姐ちゃんだったが、もう婆さんに近いおばちゃん)いうに「よう来てくれてたT工務店の子(事務員の女子社員)がこないだ定年でやめよってん」「定年までおったんかいな」「多いよ、給料がええから」「ええ人生やなあ」「その上司やった元重役は93歳やけど、まだ地下鉄で飲みに来はるよ」
 ここでは、おれはまだ若造なのである。

8月21日(月) 穴蔵/ウロウロ
 穴蔵にてボケーーーーッと過ごす。
 出歩きたい用事なきなしもあらずだが、穴蔵に待機しておらねばならぬ。
 先日、某省が「**統計の特別調査」なるものの用紙を置いていき、本日がその回収日である。
 穴蔵はタイムマシン業の大阪事務所でもあるので、この種のものが時々来る。
 たいていは無視するが、今回のはの「統計法に基づく基幹統計調査」で「回答しなかった場合の罰則規定が設けられており」と脅し文句まで書かれている。おれはお上の脅しには弱い。面倒なことである。
 午後にやっと回収に来た。
 雑事あり、午後2時間ほど梅田うろうろ。金融機関、郵便局、ヨドバシ、ジュンクドー巡回。
 たちまち夕刻となる。
 専属料理人に、新潟産枝豆、翁豆腐ヤッコ、生ハムサラダなど並べてもらってビール。
  *
 メインはムール貝載せたパエリアで安もの白ワイン。
 バルセロナのテロのニュースを見て、1994年6月にバルセロナへ行ったとき、ランブラス通りの路上のテラスでパエリアを食べた。不謹慎ながら、それを思い出して作ったという。まあいいではないか。今のうちだ。
 おっ、「漸然山脈」の挿入歌ラ・シュビドゥンドゥンがyoutubeで公開されている。山下さんのピアノでclはあるがヴォーカルは初めてのはず。
 ワインよりバーボンの水割りが合いそうな。

8月20日(日) 穴蔵/ウロウロ
 朝、野菜ジュース、トースト、ハムサラダ、ミルクティ、スイカ一切。
 ちょっと暑いのであった。冷房は今季終わりのつもりでいたが、午前、2時間ほどエアコン稼働。
 穴蔵にて静かに読書の日とする。
 昼はオーソドックスなビーフカレー。
 午後2時頃、ベランダは36℃となった。
 ちょっと散歩に出る。日陰を歩けば涼しい。
 茶屋町のジュンクドーまで。
 マクド前、相変わらずポケモンGOらしき人混み。飽きもせずやっとるのだなあ。ええ歳こいたおっさんもチラホラ。さすがに爺さん婆さんはいない。
  *
 シンギュラリティはすでに通過している気がしてくる。嗚呼。
 3,000歩ほどで帰館。
 たちまち夕刻となる。
 専属料理人に、新潟産枝豆、翁豆腐ヤッコ、肉と温野菜のパレット、キャベツをゴマ油で炒めたんなどで、ビール、黒糖焼酎水割り。
 CD聴きつつ。沖至「サマー・タンゴ」が泣かせる。

8月19日(土) 創サポ講義(オキシタケヒコ氏)
 夕刻に穴蔵を這い出て、地下鉄で天満橋のエルおおさかへ。
 創作サポートセンターの講義。
 本日はオキシタケヒコさんをゲストに招いてその小説作法を聞く。
 オキシさんは「まだ駆け出しだから」と謙遜されるが、2011年の「What We Want」から6年、たいへんな状態にある。
 『波の手紙が響くとき』の構成にも驚かされたが、最新作『おそれミミズク』はオキシさんの最高傑作であり、最新作が最高傑作ということは、すごい進化の途上にあるということでもある。
 なんといっても『筺底のエルピス』(ガガガ文庫)がとんでもない展開を見せている。
  *  *
 その『筺底のエルピス5 −迷い子たちの一歩−』が昨日出たばかり。
 円城塔さんが帯に推薦文を寄せていて(そのこと自体が異例だが)、「オキシタケヒコの書き方は作者まで殺してしまうかもしれない。」が秀逸である。
 いちばんホットな状態にあるオキシさんに創作の秘密を明かしてもらおうという企画である。
 オキシさんの話術は抜群に面白く、デビュー時の諸事情、ゲーム制作と小説の差、企画書の重要性とポイント、大きな構成をストーリーの細部に落とし込んで行く手順、さらにはオフレコ前提で「職業上の秘密」まで、きわめて具体的に公開してもらった。
 本日の話の内容は聴講者の特権として非公開といたします。
 あと、近所の居酒屋で懇親会。
 オキシさんは愛烟家である。ゴールデンバットがまだあるとは知らなかった。関係ないけど、若い頃のセシル・テイラーに似ているなあ。
 久しぶりに深夜近くまで飲んだ。

8月18日(金) 穴蔵
 曇天、午前8時頃に「朝の夕立ち」あり(驟雨と書けばいいのかな。「お日さんとお月さんと雷さんと雷さんの息子が旅をしまして……」の小咄が浮かんできて「朝**」とは書きにくい)、涼しい日である。
 ステテコにアンダーシャツ姿で、扇風機の風に吹かれつつ、終日穴蔵。
 資料を読んで過ごす。
 たちまち夕刻。
  *
 専属料理人に、新潟産枝豆、モツ煮、茄子のグラタン、ローストビーフのサラダなど並べてもらい、ビール、豊崎西公園南側中本酒店推奨の格安バカ旨ワインを少しばかり。
 早寝するのである。


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