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10月23日(水) 小宇宙徘徊
 昼過ぎにSFの友人Aさんが近所からメールしてきた。
 久しぶりの来阪なので、しばらくつき合うことにする。
 SF以外の共通の趣味が街歩きである。それもどちらかといえば廃墟趣味。
 どのあたりがいいか訊くと、おれの普段の散歩コースだという。
 面白いのかなあ。
 徒歩圏の「三大生家+X」を中心に歩くことにする。
 まず、野々村竜太郎の生家。数年後に取り壊し予定である。
 つづいてA建築研究所。「かんさいだき」の名店の近くである。
 第6架道橋をくぐり、淀川堤へ。
 水管橋撤去前のセブリ小屋をながめる。
  *
 Aさんのいうには、多摩川堤にも似たような小屋があったが、先日の増水で流れ去ったとか。
 堤防をおりて、佐伯祐三生家を訪ねる。
 となりの富島神社に参拝。
 西にしばらく歩いて、許永中の生家あたりを見物。
 中津商店街を抜け、阪急中津の西にある「リレーションホテル」を見る。
  *
 昔は「穴毛」と並ぶホテルだったが、今は仏専用……面白いかなあ、これ。Aさんは喜んでいるが。
 スカイビル北の里山を歩く。稲刈り前である。
 うめきた2期地区を横断して、グラフロを抜け、ステーションシティ「風の広場」に上がる。
  *
 六甲〜北摂山系を遠く眺めて、ここで解散する。1万歩を超えた。
 130億光年の宇宙を夢想してきたのが、今や、わが宇宙は徒歩圏、直径数キロの空間である。
 うめきたから世界を眺めて……か。

10月22日(火) 穴蔵
 吾妻ひでお氏の訃報。
 うーん。前から悪かったらしい。
 一度ウチにおいで頂いたことがある。1981年のダイコンVの前夜だった。色々な方が見えたが、吾妻さんは新井素子さんといっしょに現れた。感激であったなあ。
 本日は服喪。
 夜は翁豆腐、中トロの刺身など並べ、吉乃川で献杯。

筒井康隆『老人の美学』(新潮新書)
 先日、ヨコジュンを偲ぶ会で、山田正紀さんと、老齢期について話したところであった。
 おれは後期高齢者になったのだが、山田さんはまだまだ若いはず。しかし、シバレンの享年が61歳と気づいて落ちこんだという。
 どんな老齢が理想か。大岡昇平ではないかというあたりで一致したのだが、「成城だより」が書かれたのは70代半ばであった(印象としては80代と思っていた)。
 が、ここに、やはりとんでもない「老人」がいた。
  *
「老人の美学」は、老人のダイディズムを論じて、これからの10年を(生きている限りは)勇気づけてくれる伝道の書である。
 筒井氏は(おれの)10代から60年近く、いつも10年先で「理想」の姿を示しつづけてくださる方である。
 むろんその位置に追いつけるものではなく、遙かな高峰を仰ぎ見る存在である。
 しかし、だからこそ、その道筋は、ずっと大きな啓示になってきた。
 ここには、著者の60代から創作した老人、出会った理想的老人、迷惑老人、かんちがい老人、その他玉石混淆の老人たち、さらに自らも含めての老人パターンが語られ、誇りを失わぬ老後が示される。
 おれとは別だな(前の職場になにかと連絡してくる老人とか孤独に耐えられない老人)もあれは、手遅れかと思う(ちょいワル老人はいまさら無理だ)事例もある。加齢臭は意外に重要な問題だ。注意せねば。
 色々なことを考えさせてくれるが、最終的に、死を「美的に」かつ「楽に」迎えるには、長生きするのがいちばんなのである。
 これを読むと、集合住宅の理事長なんてことで悩むのはアホで、どうでもいいことがわかってくる。
 とりあえず長生きすることにする。

10月21日(月) 穴蔵
 曇天、午後は雨、だんだん本降りになる。
 終日穴蔵。
 夜は集合住宅の臨時総会と、引き続き理事会。
 議事は問題なく進んだが、承認された議案を考えると、暗澹たる気分になる。
 これから2年ほど、体がもつのか。
 遅い時間の晩酌。
 専属料理人から「あんまりため息ばかりつかないで」と注意されるが……

10月20日(日) 穴蔵/ウロウロ
 ちょっと寝坊、午前5時に目覚める。
 諸々の朝のセレモニーの後、一応マジメに机に向かう。
 たいして進捗せず。
 午後、運動不足なので散歩に出る。
 淀川堤、新御堂筋から東へ。
 と、上淀川橋梁(JR鉄橋)の東側にフェンスが張られ通行止めである。
 半年ほど堤防の工事らしい。
  *
 閉ざされた散歩道。
 淀川堤の西は、水管橋撤去で半年通行できず、その後も左岸線の工事が本格化して、海老江まで、7年間ほど塀で仕切られるはず。
 生きているうちに、淀川堤は東西ともに閉ざされ、毛馬閘門から伝法水門まで自転車で走るなんてことはなさそうだ。
 取材は終わったから机に向かえということか。

10月19日(土) 穴蔵
 天候不安定の予報は外れ、曇時に晴れ間あり。
 終日穴蔵だから、天気は関係ないけど。
 色々面白い本を読む。
 感想書くのが最近面倒になってきた。いかんなあ。明日から始めることに。
 台風19号による決壊浸水の報道がつづく。
 被災者の方々の映像を見るのがつらい。
 それにしても、脱ダムバカどもはどう思っとるのだろう。
 ハゲ頭の欲ボケ三百代言五十嵐敬喜、少しは反省しているのだろうか。してないだろうな。
 福島の原発事故では「管直人が日本を破滅から救った」といい放った外道だ。今回も管なら洪水は防げたといいかねんな。
 諸悪の根元、早くこの世から退場しろ。


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