『マッドサイエンティストの手帳』484
●マッドサイエンティスト日記(2010年8月前半)
主な事件
・穴蔵の日々(1日〜)
・山下洋輔atハチ(7日)
・皿そば事件現場みたび(8日)
・盆宴会(14日)
・ジェフ・ブル・クインテット(15日)
8月1(日) 穴蔵
わ、気がつけば8月である。
終日穴蔵。本を読んで過ごす。
午後、非公開の電話が鳴る。
「堀さまでしょうか?」と名前確認するから間違い電話ではない。
「そうです」と答えると「心斎橋にある貴金属販売のなんたらですが……」としゃべり出した。
慌ててセールストークを遮り、「この番号をどこで知ったのか」と訊くと、意外に紳士的?というか、「名簿業者から購入した」と正直にいう。
名簿業者の名を訊くと「ダイレクトプロモーションという会社です」と教えてくれた。
もう少し詳しく訊こうとしたのだが「ご迷惑なようですので、今後かけることはいたしません、申し訳ございません」と切ってしまった。
まあNTT販売パートナーの矢野に較べればまともな対応ではあったが。
名簿業者というのは「日本ダイレクトプロモーション」であろうか? 確信は持てない。
特におれの名前を確認してきたところが不気味だ。
やはり漏洩元は「NTT西日本−兵庫」か。
だとすれば、責任は大竹伸一にある。
おい大竹、やっぱりおれにナンボかよこせ。
それはともかく、NTT販売パートナーの矢野、お前のことは忘れとらんぞ。
8月2(月) 穴蔵/バンチ
本日も炎天なり。
たぶん半年ぶりに布団を干し、穴蔵に掃除機をかける。
なんとなくスッキリした気分にならないでもない。
本の総量は減らないから、さほど雰囲気は変わらないのである。
空気のよくなった穴蔵にて少しは仕事をする……つもりが、片づけの途中に出てきた本を再読していたら、たちまち夕刻になってしまった。
生産的なことをするなら、部屋の片づけなどしないことだ。
夕刻。
専属料理人は地域のなんたらで出かけてしまった。
作り置きのメニュー……枝豆、鰆塩焼き、サラダ、角煮と煮玉子の残りなどで、ひとり寂しくビールを飲む。
21時前に、ほろ酔い自転車で天六のワイルドバンチへ。
↑左がおれ、右が庄内さん。
静かな日である。ターキーのロック飲みつつマスター・庄内さんとローランド・カークを聴きながらフリージャズ論など。
いい気分になってきた。
酩酊ちょっと前自転車で帰館。
寝るのである。
ええっと、明日は真面目に仕事をするつもりです→関係各位殿。
8月3日(火) 穴蔵
本日も終日穴蔵。
いかんなあ、運動不足は明らかで、「自宅」へ食事に行くのに階段の昇降がつらい。
ちょっと本を読み、あとは色々と夢想して過ごす。
単にボケーーーーッとしているだけのことだが、これもまた仕事なのである。
夜、食卓で専属料理人のいうには、午後にスコールみたいな激しい雨が30分ほど降ったらしい。
ボケーーーーッとしていて、まったく気づかなかった。
ヤッコ、焼魚、サラダなどで軽くビール。
あと、宮崎の節っちゃん(森山威男ファンということでは30年以上のライバル?である)が送ってくれたマドレーヌで発泡性ワインをいただく。
カントリーママという、宮崎では知る人ぞ知るブランドである。
健康的でおいしいパンを時々送っていただく。マドレーヌも加わったらしい。
元気が出てくるなあ。
明日こそホリは羽ばたく……つもり。
8月4日(水) 穴蔵/ちょっとウロウロ/NHKの詐欺番組
炎天なり。
少しは仕事も……と思いつつ、ニュースで100歳以上の老人行方不明事件?などを見ていて、気分が滅入ってきた。
世の中には気楽にやっとる連中が多いのだなあ。
むろん、おれはそんな真似はしないけど。
憂鬱になるのは、こんな事件が契機になって、龍野の実家に「お母さんはお元気ですか」などと探りに来るやつが増えかねないことである。
ウチは100歳まで10年近くあるけど、年金不正受給は今後おそらくゾロゾロ発覚するだろうから、チェックが90歳以上とかになる可能性は大きい。
ウチは絶対に不正はしないよ。
ただ、余計な来訪だけはやめてほしい。
一度チャイムを鳴らされるだけでひどい負担になり、1時間は仕事ができなくなるからである。
監視社会が強化されるのかなあ……
ということで、運動不足なので、少しは歩かなければ。
午後、2時間ほど徒歩で梅田をウロウロ。
紀伊国屋書店(改装中で売り場は半分になっている)、ヨドバシなど歩き、茶屋町を抜けて帰る。
*
CHASKAは手前の高層マンションと「なんかの学校」ビルが迫り上がって、上半分しか見えなくなった。
4月15日に危惧したとおりである。
もっとも、CHASKAはオープニング・セレモニーをやったとは思えず、何かの営業をしてるのかどうか、わからんままだけど。
ということで、夜は餃子、野菜炒めなどでビール。
20時〜NHK「ためしてガッテン」
『冷えーー!豆腐の味が劇的にアップする大技』という特集で、まだヤッコの食べ方に秘術があるのかと45分間テレビを見る。
10字に要約すれば「ヤッコは17℃で食え」というだけのもの。
冷蔵庫から豆腐を出してダラダラ飲んでたら、(一時的には)自動的にこの温度になるよ。
また、室温を17℃に維持できるわけなかろうが。
45分を無駄にしてしまった。
テレビ見なければ、その分仕事をできたわけではないんだけど。
明日こそホリは羽ばたく。
※「ためしてガッテン」のことを書いたら、以前に同番組で、こんな企画があったとメールいただいた。
「カレーのおいしい作り方で、主婦を集めて競わせた。結果は、カレールーの箱の裏に書いてある通り作ったのがトップになった」という。
どんな演出で45分を見せたのだ。
↑詳しくはここ。それなりに構成は工夫しているようだ。
ちなみに冷やヤッコのはここ。ヒヤアツ重ね豆腐なんてゲテモノでっせ。
おれは以前「宇宙銘水コンテスト」というショートショートを書いた。
太陽系規模でおいしい水のコンテストをやる。
アルプスの自然水を押さえてグランプリに輝いたのは「どこか懐かしく体になじむ自然な水」……スペースコロニー内で小便を循環させている銘水だったというオチ。まあまあの出来かな。
まあ、大阪市北区に住むおれは京都市民の小便を飲んどるわけだからなあ→菅ちゃん、山本孝一くん。
(2010.8.6)
8月5日(木) 穴蔵/ちょっとウロウロ
本日も炎天なり。
穴蔵にて、少しは仕事らしきことをするのであった、いと少なしを。
ジャズ関係の文章。
秋には何かの形になりそうなので、改めて紹介することに。
午後、PC関係の部品が不調なので、ヨドバシへ行こうと徒歩で梅田へ。
手前の三番街のジョーシンに適当なのがあったので、それを購入。
と、レジで「昨日阪神が勝ちましたから」と5%引き、1980円が1881円になった。
阪神猛虎軍に栄光あれ。
炎天下を帰館。
公園には誰もいない。結城昌治。タコが一匹、茹だっているだけである。
この「タコの滑り台」はタコの山といい、大阪市内ではここが唯一の設置場所であることを最近になって知った。
由緒ある公園なのである。
ということで、夜は専属料理人の作ったビーフシチュー中心にビール、ワイン。
テレビでは阪神がメッタ打ちにされているような。
ジョーシンで今日買い物したのは正解であったらしい。
早寝するのである。
8月6日(金) 穴蔵/老母蘇生事件
本日も炎天なり。
終日穴蔵にて、ボケーーーーーッと過ごす。いかんなあ。
「殺人」の対義語は何だろうか? などと考える。
もう少し狭義には、ミステリーのタイトルに使われる「殺人事件」の対義語には何を当てたらいいのか。
「蘇生事件」か「延命事件」か。
他でもない、先日の予想通り、100歳以上の老人の「所在不明」がどんどん増えている。
たいていが遺族(というのは早いか、うさんくさい親族が)年金はちゃっかり受け取っている。
連中、知恵が足りんのだなあ。
ある朝、高齢の親は冷たくなっていた!
そこで次のような処置を施す。
・防腐処置を施す。ミイラ化が始まれば化粧を施す。
・日本橋あたりのジャンク品集めて、ベッドから上半身を起こす支持装置を作る。
・同じく、瞼が不規則に開閉するデバイスを埋め込む。
・この場合、スムースに動作しない方がリアルでよろしい。
・口内に音声装置を埋め込む。意味不明の音さえ出ればいい。
これで「生存確認」の来訪があったら、ベッドで上半身を起こして、何か意味不明の音声を発したらいいのである。
横で「寝たきりで、認知症で、たいへんなんですよ。オムツの交換もありますし……」などと愚痴をこぼす。
ベッドに小便を染みこませておくのも手だな。
チェックにくるのは小役人か民生委員で、医者ではないから、生死の判定はできない。
年金の10%くらいでこのシステムが維持できたら、親族は年金で優雅に生活できるのではないか。
むろん、わしゃやらんよ。
今度龍野へ行ったら、実験くらいはするかもしれんけど。
問題は「防腐」技術かな。あとはやれそうな。
「簡易延命偽装ユニット」(商標はかんべむさしに考えてもらう)10万円くらいで売り出せるかも。
などと、タイムマシンの後継商品として、あくまでも愚考するのであった。
※上記の簡易延命偽装ユニットについては、かんべむさし氏から「イキトール」という商品名をいただいた。
姉妹品の、簡易死亡偽装ユニットは「シンドール」という。
うまいなあ。こういうの「得意なんす」と自負するだけのことはあります。
(2010.8.7)
8月7日(土) 穴蔵/ハチ・ライブ
本日も炎天なり。
終日穴蔵にて本を読んで過ごす。
夕刻這い出て、専属料理人と歩いて梅田へ。
淀川花火大会の日で、梅田→中津→淀川堤方面へは、えげつない人の流れである。
大阪市民諸君、花火が好きなんだのう。
流れに逆行するかたちになるので、中崎の裏道をコソコソ歩いてハチへ。
恒例の8/8・山下洋輔さんのライブ(ソロ)、今年は曜日の関係で1日繰り上げての開催である。
おお、ハチママも来た。店への出現は半年ぶり(前に出現したのは1月8日)である。
最前列……ピアノから50センチ、山下さんから1.5メートルの席で聴く。
・I Remenber April……珍しくRound Midnightのスタートではなかった。
・Summertime……最後になってやっとサマータイムと判明する凄いアレンジ。
・Hachi(New Version? Dancing Vanity?)……4・5・6基調の激しい演奏で、近日公開?
・Memory Is A Funny Thing ……新作の美しいバラード。
・I Got Rhythm……ガーシュイン・メドレーからHappy Birthdayにつながる。
・Bolero
・Night In Tunisia(アンコール)……9月にチュニジアに行かれるそうな。
と1時間半ほどのぶっつづけ。
終演後……毎年ドンペリを差し入れてくださる奇特な方がいて、1グラスご相伴にあずかる。
例によって大ちゃんのサマータイムなどあって、その後、やっぱりハチママの「リンゴ追分」。
……元気でなによりだが、反動がちょっと心配でもあるなあ。
深夜近くの帰館となった。
8月8日(日) 穴蔵/皿そば事件現場みたび
本日も炎天なり。
終日穴蔵にて読書……のつもりだったが、昼、専属料理人が新大阪の北側にあるホームセンターへ行きたいというので、いっしょに出かける。
6月8日に家族の一員となったインコのために「遊具」を買うのだとか。
せっかくだから、新大阪駅の北側、回生病院の東隣のビルにある「文楽」へ行く。
むろん「桂米左の皿そば事件」の舞台となった「文楽」の新大阪北店である。
姫路の「砥堀店」と同じく、「文楽御膳」をいただく。
*
姫路ではクルマでしか行けないから一杯やれない。
本日は冷酒を一献。
ただ……同じ「文楽御膳」でも、「砥堀店」とは内容がちょっと異なる。
7月5日のと較べてほしい。
砥堀店では1080円で、ソバはセイロで2段。新大阪北店は1180円で、山菜載せた皿1枚。
場所柄、姫路と同一料金・同一内容というわけにはいかないのだろう。
新大阪北店の場合、ちょっと高いけど、季節の天ぷら+皿そば5皿のセットをお薦めする。
昼の酒はきくなあ。
専属料理人がコーナンでインコの「水浴び容器」と「鏡のついた遊具」を買ってきたが、前者は大喜び、後者は怖がって設置できず。
8月9日(月) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
2週間ぶりである。
しばらく下男モード入り。
毎年、6月下旬には、門柱の横に凌霄花(のうぜんかつら)が咲くのだが、今年はまったく咲かない。
「凌霄花の咲かない夏」である。
ちょっと不吉な感じがする。
たぶん昨年の植木の剪定の時に、根元まで切ってしまったためであろう。
かわりに、前の休耕畑には雑草が盛大に生えている。
菊村到の『不法所持』の冒頭に、こんな詩が引用されていた。(うろ覚え/誰の詩かは失念)
君が昨年庭に埋めた死体は
もう芽を出したかい
来年は花が咲くだろうか
おれはここに6月11日にビワのタネを埋めたのだが、一面の雑草で、芽を出したのかどうか、まったくわからない。
ご近所の苦情さえなければ(苦情をいわれる筋合いはまったくないと思うのだが、いってくるうるさいのがいるのよね)、来夏までこのままにして、ビワの木が伸びるかどうか見守りたい。
8月10日(火) 播州龍野の日常
粛々と下男仕事に勤しむ。
雲がかかり、午後の2階書斎の室温は32℃で快適そのものである。
午後は雷雨に注意との予報があったが、気配もなし。
雑事以外は本を読んで過ごす。
「雑読雑聴」欄に書くべきかもしれないが、面倒なのでここに。
川本三郎『いまも、君を想う』(新潮社)
2年前に亡くなられた7歳年下の夫人への追想記である。
べたついたレトリックなしで書かれた、いい文章だと思う。
川本三郎氏はおれと同年で(ついでながらウチの専属料理人は恵子夫人の1歳下)、SF以外の趣味がずいぶん重なっていて、その著作はほとんど読んでいる。特に『荷風と東京』は断腸亭の実証的研究の最高峰だろう。
ただ、面識はないし、私生活について書かれたものは(その有無すら)知らず、家庭のこととか夫人(作中では「家内」と書かれている)がファッション批評家でもあり、料理好きであるなど、この追想記で初めて知った。実家が一宮市の織物会社とあって、おれが愛知県江南市の工場で実習中には一宮で高校生だったのではないか?(ちなみに豊崎由美氏は江南団地で小学生)……長いこと人間やってると、色々なところでニアミスしていることがわかってくる。
趣味の重なりというのは、街歩きとか食べ物の好みなどだが、特に2004年12月に書いているが、「丹波」の漬物を紹介されているのに驚いた。このエピソードは87頁に書かれている。そうか出久根達郎さんから教えられたのか。おれは草上仁さんから頂いたのが最初だけど。……うーん、きさらぎ漬で冷酒が飲みたくなるなあ。
それにしても……断腸亭ファンにはなぜ愛妻家(という言葉は適切ではないかもしれないが)タイプの人が多いのか。おれがそうかどうかは別にして、荷風の散歩コースを歩くタイプのファンは大黒屋や尾張屋へは行くが、実生活を追体験しようなんてファンは知らない。これひとつの不思議。
8月11日(水) 播州龍野の日常
相も変わらず下男仕事。
台風4号の影響で南風強し。
窓を全開にすると書類が飛ばされるので、僅かに開けて風を入れつつ、本を読んで過ごす。
「量子重力理論」について読み進めるが……偏微分まではなんとかついていけるが、行列式になるとアタマがついていかない。読むだけではダメで、メモを取らないと展開が理解できず、それだと寝転がって読むわけにもいかない……老化であるなあ。もともとおれは「イメージでわかった気になる」タイプだから、体力が落ちるとたちまち脱落してしまうのである。嗚呼。
8月12日(木) 播州龍野の日常
未明、雨音で目覚める。
4時半に朝刊を取りいこうと階下に降りたら、わっ、居間で老母が着替えてソファに座っている。
早朝に目が覚めてしまったというのだが……。
おれより早起きしてどうすんのよ。
午前5時の朝食。
おれはこれでいいんだけどね。
あとは粛々と(雨の中、ゴミ出しに行ったり)下男仕事。
夕刻近く、晴れてきて、2階書斎の窓から5メートルの百日紅が夕日に映える。
*
高校時代の夏休みを思い出すぜ。
この部屋でSFを少しずつ書きながら、宿題もやらねばとあせっていたのである。
百日紅は当時のまま。
センチメンタルになるぜ。
・「文藝春秋」9月号
巻頭の随筆、阿川弘之氏が(高齢を理由に)今回で降板という、その顛末が書かれている。ウチの老母の2歳下。老母は3年前から創作意欲は喪失したている。ともかく、たいしたものだと思う。
芥川賞作品。
赤染晶子「乙女の密告」を読みかけるが、この文体は、もう体質的におれには無理である。
だから作品についてコメントできない。ただ、石原慎太郎の選評は相変わらずだなあ。酷評するためにがんばって読んだとしか思えない。その体力はたいしたものだと思うけど、もう無理せず、選考委員を辞すべきではないかい。
・不気味な事件。
4月30日に仙台の自宅前で高校教諭の松本秀夫さん(56)が撲殺された。
容疑者として不動産業者・松山哲士(38)他が逮捕された。
さらに、本日、被害者の妻・松本美代が殺人容疑で逮捕された。
森永ひさし(という歌手を知る人は少数であろう/おれはファンだけど)じゃないけど『何があったの』といいたくなるぜ。
いったい、容疑者間で何があったのだ。
刮目して見守りたい。
気になるのが年齢差である。
松本秀夫さんと撲殺容疑者・松山哲士の年齢差が気になる。
おれの場合、松山に相当するのは1962年生まれの人間ということになる。
この年代、北野勇作・小林泰三・田中哲弥・林譲治(50音順)その他、あやしげなのがゾロゾロ出てくる。止めてくれそうなのは長山靖生氏くらいか。
頼むから助けてくれよな。
8月13日(金) 播州龍野→大阪/謎の「駅そば」
8月13日の金曜日で仏滅、盆の入りである。
高斎正さんの結婚式は、これに三隣亡と火星大接近が重なった日であった。確か1971年。
都内唯一の結婚式(日本で唯一だった可能性が高い)ということでテレビが取材に来たとか。
あと十年ちょっとで金婚式を迎えられるはずである。
昼前に歩いて姫新線本竜野駅へ。
駅前の通りの拡張工事が進行しつつある。
電柱などが取り除かれて、駅前300メートルほどが、ほぼ倍の道幅になる予定。
* *
が、駅にいちばん近い一軒が「がんばってはる」らしいのである。
どうなるか注目しているのだが……半年前に、その横に「龍野醤油駅そば」という「屋台」みたいな店が出現した。
この屋台が「がんばってはる」ところと連動してはるのかどうかは不明。
ただ、本竜野駅前に「駅そば」屋台を作ってもなあ。
この「駅そば」店……「箱」の中におばちゃんがいるのを見たことはあるが、客がいたことは皆無。
立ち食いうどんのファンとしては気になるところだが、1日ひとりの客として食う気にならない。
そもそも「龍野醤油駅そば」というネーミングがいかがわしいしさ。
龍野は素麺でっせ。
どなたか度胸で一杯食べて報告してくださりませ。
午後、穴蔵に戻る。
おっ、盆休で珍しくボンクラ息子その1が帰省している。
夜、専属料理人が張り切って色々作ってくれることよ。
枝豆、刺身、ローストビーフ、ポテトサラダ、その後も色々出てきた。
ビール、ワイン。
おれは酔っぱらって、そろそろ(21時半頃)寝るのである。
8月14日(土) 穴蔵/盆宴会
終日穴蔵。
粛々と雑事を片づける。
夕刻、阪急石橋へ。
盆で帰省している友人がいるので、某海鮮居酒屋にて懇親会。
これは10年ほど続いている、盆と年末の恒例行事で、夏は「天然石カレイ活造り」、冬は「ふぐ」がメインと、このパターンもほとんど変わらない。
来年にはメンバー全員が60を超えることになるので、何か変わった趣向を考えるか。
2次会なしでさっと解散。
遠方組は明日の「史上空前の渋滞」に備えて、体力は温存しなければならないのである。
8月15日(日) 穴蔵/ジェフ・ブル・クインテット
終日穴蔵。
粛々と雑事を片づけるつもりなれど、たいして効率はあがらず。
夕刻、穴蔵を這い出る。
このパターンばっかりだな。
靱公園の東側にあるGazeboへ。
オーストラリアからジェフ・ブル夫妻が来たので、河合良一さんのお声掛かりで、GEOFF BULL QUINTETのライブを楽しむことになった。
靱公園は昔の勤務先に近く、科学技術センターや発明協会に来るついでによく歩いた場所である。
冷パスタやホタテのなんとかでグラスワイン飲みつつ、賛美歌につづいて「Love Me Tender」なんていいねえ。
22時頃に帰館。
盆休は終わった。明日からまた播州龍野行きである。
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