『マッドサイエンティストの手帳』476
●マッドサイエンティスト日記(2010年4月前半)
主な事件
・播州龍野の日々(1-5日)
・姫路城(6日)
・創サポ講義(10日)
・Sunday at Jazz Club(11日)
・『第9地区』(14日)
4月1日(木) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
下男モード入り。
小雨が断続的に降り続く。
書斎に寝転がって本を読んでいたら、ズズーン、ガガガガと工事音が響く。
50メートルほど離れたところにあるヒガシマルの社宅の取り壊し工事が先日から始まっていたらしい。
→
築55年くらいと思う。
子供の頃、ここには古い醤油の醸造蔵跡があって、巨大な樽が並ぶ薄暗い空間は、わが秘密基地であった。
それが取り壊されて、鉄筋の近代的な社宅が数棟出現した。がっかりしたものである。
その社宅も今やボロボロ、住人はほとんどいない。
2棟が解体されているが、残りのも解体か? あとに何ができるのか?
田舎のことだから、近所のゴシップ好きがそのうち聞き出してくるであろう。
もう「社宅」の時代ではあるまい。
4月2日(金) 播州龍野の日常
深夜に階下でバチンという物音。
台所へ降りたら、おお、ネズミがかかっている!
ネズミが時々出てくるので昨年11月に古典的ネズミ取りを設置していたのである。
まるで効果がなかった。こんな罠を置いたことが抑止力になってるのかなと思っていた。
が、先日、おれの不在時に1匹かかって、気づかぬうちに飢え死にしていたらしい。
そこで、昨夜、エサを新しいソーセージに取り替えたのである。
いかようにもがけどもせんなるまいに。
始末は朝にする。
4時過ぎに朝刊を読んだ後、ネズに制裁を加える。
どのようにいたぶったか、詳述は控えさせていただく。
未明までの雨があがり、洗濯が終わった頃には少し晴れ間も見える。
朝の殺生のせいか、いまひとつ元気の出ない1日であるなあ。
最小限の下男仕事以外、本を読んで過ごす。
このところ料理がひどく面倒になってきた。
老母用には作るが、自分用のメニューがどうでもよくなってきた。
夜は老母につき合って、軽くビール。
老母の就眠後、冷凍スパゲティを作る。
オーマイ『海老とあさり味わい塩スパゲッティ 伯方の塩使用』298円…電子レンジで5分。
悪くはないが、塩気が強いな。これでワインを375ml。
早寝するのである。
4月3日(土) 播州龍野の日常
午前4時、朝刊を取りに庭に出ると、下弦の月が皓々。放射冷却で寒く、室温10℃である。
久しぶりに快晴、張り切って洗濯をする。
昼頃になって暖かくなった。
午後、老母を花見に連れて行く。
*
堀家の長屋門前の桜、まだ八分咲きである。
↑堀家といってもわが家ではありません。
うちから100メートルほどで、老母が歩ける限界でもある。
しかし、龍野公園の桜より見事だ。
龍野でいちばんいい桜が至近距離にあるのはありがたいことである。
ということで、たちまち暮れる。
今夕は近いところでライブがある日で、聴きに行きたいのだが、午後7時からというのはつらい。
老母が入浴したり就眠までの儀式が色々あって、ひとりにはできないからである。
20時過ぎに老母就眠。ほっ。
老母の夕食につき合って、おれは冷や奴でビールレギュラー缶1個だったので、これから本格的ディナー。
シャワー(4日ぶりか)のあと、120gのステーキを焼き、トマト・レタス・キャベツなどのサラダ、パン、ビール、昨日の残りの安ワインなど並べて「ひとり酒盛」1時間ほど。
タイムドメインでトミフラ師匠、デフランコ師匠、花岡詠二師匠など聴きつつ。至福の時なり。
老母が隣室に寝ているが、補聴器外せばなーーーーーんも聞こえないから、こういう場合はありがたいなあ。
食器を洗い、ネズミ獲りのエサを確認の後、そろそろ就眠である。
4月4日(日) 播州龍野の日常/武者行列
本日も朝の室温は10℃で寒い。
まだ机下のハロゲンヒーターでキンタマ照射しないと冷えてくる。
5月の連休明けまでは暖房機器は片づけられないのである。
午後、自転車で出て、図書館へ向かったら、龍野橋から旧市街地にかけて時ならぬ人出。
そうか、本日はたつの市の「さくら祭」だったのだ。
川原町商店街を武者行列が通るところであった。
*
グランド・マーシャル?を先頭に、「ミスたつの」2名、小学生や神輿や馬に乗ったのやら、100人ほどが通過していく。
快晴でなによりであった。
帰路、龍野大橋を渡って、市役所裏の堤の桜を見る。
ここは延々と、よくこんなに市民がいたなと思うほど大勢がシート広げて花見宴会の最中である。
花ぞ雲動ぎ出たる龍野衆(西鶴)
昔から変わっとらんのである。
堤は自転車も禁止なので、堤防したの公園に沿って帰るが、こちらもシートがびっしり。
好天、大いに結構。
雨よ降れと願うほどおれもひねくれてはいないのである。
蒸気機関車C11200は満開の桜の下にあった。
桜の写真を撮りつつ帰館。
夜はこれをスライドショーで眺めつつ、台湾産の枝豆を茹でてビールを飲む。
花見代わり。老母も堤の斜面や石段を昇降するのは無理だから、この方式は便利である。
4月5日(月) 播州龍野の日常/龍野公園
曇天にして暖。
張り切って下男仕事を遂行する。
午後、晴れてきた。
斜陽の時刻になって、散歩に出かける。
龍野公園……城跡から聚遠亭まで。
* *
桜は満開、人出はちらほら。高齢の花見客諸君はもう帰りはったのであろう。
聚遠亭はしんとしている。
やかましい客のいない時間がいちばんいいなあ。
ということで、夜は、山崎直子さんの乗るディスカバリーの打ち上げを見ながら枝豆などでビール。
ドッキング・シーンの観測は無理として、次の「国際宇宙ステーション」観測機会はあさって未明の大阪……これもたぶん無理だろうなあ。
老母の就眠後、トマト・キムチ・ハム・カイワレどっさりの「代用冷麺」で「神の河」ロック。タイムドメインによるBGは、グラッペリ師匠、ハンク師匠、威男師匠(「シーソー」ね)。
酩酊寸前で早寝するのである。
4月6日(火) 播州龍野→大阪/姫路城
朝から張り切って下男仕事。
助っ人来たりて役務交替、昼の姫新線で姫路に出る。
姫路城が「平成の大改修」直前、しかも桜が満開ということで、大手前通りに観光客が多い。
一昨日の日曜日は6万人くらいだったとか。
「見納め」ということで、おれも行ってみる。
天守閣を含む見学コースは40分待ちとかで、えげつない行列ができている。
すでに東側では巨大クレーンが何か作業を始めている。
* *
西の丸を回って、20分ほどで引き返す。
おれは城の東側にある中学・高校に6年間通学したが、この期間が「昭和の大改修」期間にすっぽり入っていたから、トタン屋根の姫路城しか見ていない。
天守閣に登ったのは2度だけ。
小学校の遠足(昭和の大改修の前)と、1964年の夏、大阪でのSF大会(DAICON)のあと、柴野拓美さんご一家が姫路まで来られたので案内した時である。
もう45年になるのだ。
今度の改修は、四角い箱で覆ってしまう(したがって城より大きい直方体が出現する)方式で、この方が面白そうである。
夕刻帰阪。
しばらく大阪での生活に戻る。
4月7日(水) 穴蔵
下郎の春である。
ごく自然に午前4時に目覚め、5時に朝刊・朝食、6時から8時過ぎまでまた朝寝。
優雅なものだ。
午前中に雑事の処理。
近所のY医院へ行って定期検診、血圧その他まあまあである。
近所の金融機関などへ行って色々、固定資産税の納付も嫌々ながら行う。
近所の「讃州」でカレーうどんランチ。
近所の豊崎西公園、昼間から花見の場所取りが始まっている。寒そうなのに。
午後は穴蔵にこもって、浅川マキ、ジミー竹内など流しつつ、溜まっている雑事の処理を進める。
ひとりで仕事ができるとは、至福の時間なり。
夜は「自宅」へ行って、専属料理人の並べた数皿(焼魚・豆腐系・キャベツ系・練り物系・他)でビール、「神の河」湯割り。
21時、そろそろ本を読みながら早寝するのである。
仕事したような無為だったような、中途半端な日であった。
明日こそホリは羽ばたく。
4月8日(木) 穴蔵/国際宇宙ステーション
定刻4時に目が覚める。
4時半頃に着替えて出かける用意をする。
5時過ぎに国際宇宙ステージョンが北西の空を通過するので、カメラと三脚を持って淀川堤に向かうが……西の空には雲がかかっている。
だめだ、こりゃ。
5時前に引き返してきたら、急速に晴れ上がってきた。
穴蔵前の廊下で見ると、5時4分、ビルの合間を通過する「きぼう」が鮮明に見える。
山崎さんと野口さんが対面して間もない時刻である。
写真は失敗、2秒露光で少し揺れたため、飛行機雲みたいになってしまった。
明日は午前3時だが東の空なので、晴れても今日ほど鮮明ではあるまい。
またの機会にチャレンジすることに。
ということで、天気晴朗なれど終日穴蔵にて雑事の処理に没頭する。
これはこれで楽しいのである。
●ニュース雑感。
平沼赳夫らの新党名は「たちあがれ日本」だと。
平沼くんは自民を離脱してから1点のぶれもない点、これはなかなかの気骨と思うが、つっこみどころの多い政党名だなあ。
「立て、立つんだ!」……「段平党」にした方が人気が出るんではないかい。
4月9日(金) 穴蔵/まだ花見
ほぼ終日、穴蔵にこもる。
明日の講義の資料を読む。
昼、郵便局へ行く。すぐ横の豊崎東公園、中央に集中している桜が「まだ」満開である。落花なし。
(昼の豊崎東公園)
先日来、この中心部は花見の場所取りでたいへんだったらしい。
いや、今夜も明日も続くのではないか。
一方、わが穴蔵近くの豊崎西公園は、桜は外縁に分散していて、落花盛ん。
ところが、こちらにはシート数ヶ所。桜は東公園の方がきれいなのだが。
雑用やってると夜になった。
で、晩酌の後、資料コピーのためにコンビニへ。
ついでに豊崎西公園を見たら、本日も花見グループ、5、6組、総数100人以上、盛大に騒いではる。
(夜の豊崎西公園)
今夜はさほど寒くもなく、花見諸君にはまあよかったのではないか。
例年だと花見宴会は3、4日に集中するのだが、今年は10日ほど続きそうだ。
不景気なのであろう。
花見宴会、大いに結構。
15年ほど前、某ネットのグループで「ひとり千円で落語を聴いてへべれけ宴会」というのを企画したことを思い出す。
福島の朝日放送の「枝雀寄席」公開録画を見て、あとコンビニでビールとつまみを買い、近くの浦江公園で花見宴会という企画である。
応募ハガキを出しまくって、全員「枝雀寄席」は聴けた。
当日、入り口付近で枝雀師匠とばったり会い、今日はこんな企画ですねんといったら「粋なことやりはりますなあ」といってくださった。
ただ、当日は寒くて開花には遠く、結局は居酒屋へ流れたのだけど。
花見は、なんといっても安上がりな宴会である。
時々嬌声が聞こえてきても、そう気にならないのである。
明晩が最後かな。
4月10日(土) 穴蔵/創サポ/ハチ
穴蔵にて少しは仕事もするのであった。いと少なしを。
夕刻這い出る。
地下鉄で天満へ。
八軒家浜、花見客多し。遊山船も出ている。大川の対岸はまだ桜が満開である。
「百年目」の次兵衛はんが浮かれ出る気分がわかるなあ。
エルおおさかで創作サポートセンター専科の講義。
提出作品5篇について色々と議論する。
・「電脳的でないサイバーパンク」の雰囲気をもつ近未来ノアール
・河童の住む世界での「一夏の冒険」を描くジュブナイル
・学園ドタバタ・ミステリー
・中世イギリスを舞台にしたゴチック小説
・定義不能の(おれなりにいえば)アンチ雨月物語的エロドタバタホラー、ともかく破格
それぞれ議論のポイントの多い作品で、読んでメモをとるのも大変だったが刺激的であった。
深月ともみさんが第8回ジュニア冒険小説大賞を受賞、著書が出たのでゲストとして来られた。拍手。
この作品については近日紹介することに。
20時過ぎ、暖かく、対岸の夜桜がきれいなので、ぶらぶら歩いて帰ることにする。
*
本日もまだ花見宴会が多い。
西天満まで歩いて、ハチに寄る。
おお、珍しく大ちゃん(もとバンタム級プロボクサー)が来ていた。
ビール飲みつつ、亀田史郎の評価を聞く。
「あの親父はしょせんど素人やから消えたらそれでええ」
大ちゃん、数年前からぶれてないなあ。
亀兄弟も親離れの季節なのであろう。北野勇作さんに小説化してほしいテーマだ。
22時過ぎに帰館。
遅い時間の夕食となる。
4月11日(日) 追悼の日
早朝、ネットのニュースで井上ひさし氏の訃報を知る。
9日に亡くなられたという。
昨年末に肺ガンと報じられたが、新作は書かれていたから、とつぜんの印象だ。
30年近く前、1981年末の第2回SF大賞授賞式でお目にかかった時のことを思い出す。
『吉里吉里人』が受賞作で(おれが第1回の受賞者…まったく格がちがうのだが)、井上氏に挨拶にいった。
すごく緊張したが、井上ひさしさんはにこやかに「作品は読ませていただいてますよ」といわれて、おれは感激した。
絶対にリップサービスでこのようなことをいわれる方ではない。
10年ほど後、井上氏は多くの資料を山形の図書館(文庫)に寄贈された。この時に手伝いにいった編集者が後で教えてくれた。「堀さんの著書も書庫にありましたよ」と。おれはまた感激した。
作品については……とても書ききれない。
小説家としては国民作家であり、劇作家としての凄さにつていはまだ理解が及ばないが、書評家(読書家)としては超絶的レベルにあった方と思う。先日来「井上ひさし全選評」(白水社)を拾い読みしながらそう思っていたのである。
ご冥福をお祈りする。
午後、自転車で中崎通商店街のバンブークラブへ。
Sunday at Jazz Clubの例会である。
本日前半のテーマが「レクイエム」……近年亡くなったジャズメンの追悼特集である。
本日は追悼ばかりだな。
おれは浅川マキを持参。時間があればジミー竹内もと思ってたら、旧知の池田さんがジミーの映像資料など持ってきはった。なんと70年代からジミー竹内の関西でのブッキングなどやってはったのだという。池ちゃんとは40年来の知り合いだが、こんな経歴はまったく知らなかった。
その他、北欧系ジャズメン数氏など。
ジャズの追悼はしんみりとはしない。
後半はナット・キング・コールの珍しい映像など、明るく陽気に3時間。
夕刻帰館。
夜は専属料理人が色々と並べ過ぎ……かな。
残り物含めて在庫一掃らしい。
きたない食卓になるからと専属料理人は撮影を嫌がるが…
タコ酢、豚肉大根揚げのたいたん、ナマ生姜+味噌、ポテト・玉葱・ピーマンのグリル、チキンナゲット・ほうれん草、茄子煮物、アボガドサラダ……を少しずつつまみつつビール。
あと、半ドライトマト?をフランスパンにのせてワイン2グラス。
追悼の日にしては食べ過ぎか。
4月12日(月) 穴蔵
雨である。
終日穴蔵に閉じこもって過ごす。
午後、郵便物投函にポストまで。
絵に描いたような「花散らしの雨」である。
豊崎西公園の桜も一挙に散った。
春は終わる。
行く春や鳥啼き魚の目がかゆい……ちょっとちがうか。
4月13日(火) 穴蔵
終日穴蔵。
少しは仕事も……と思ったが、なぜか気合いが入らず。
古いVHSの編集、DVD化を2巻。
昼、日本橋へ出かけようかと思ったら、専属料理人がお好み焼きを作るという。
まさにこういうのが食べたかったのだが、昼ビール850cc……いかんなあ。
ということで、午後は本を読んで過ごす。
ま、めったにないことである。
4月14日(水) 穴蔵/『第9地区』
定刻午前4時に起床、穴蔵にて雑事の処理。
9時半に穴蔵を這い出て、自転車で梅田へ。
梅田ピカデリーで『第9地区』を見る。
傑作である。
これから見る人が多いだろうから、詳しくは書かず。
・「○○としてのエイリアン」という着想は◎
・ドキュメンタリー的手法を生かしたカメラワーク◎
・役者、無名ながら(無名ゆえに)熱演◎
・ストーリー……△(結末についてはこれから色々議論されることになろう)
上映は正午に終わる。
扇町公園でチューリップなど鑑賞し、田舎家食堂で昼飯のあと帰館。
午後はまた穴蔵にこもる。
政治的なことはなるべく書かないようにしているが、夕方のニュース。
●岡部まりというタレントが夏の参院選に民主から立候補するという。
人気番組『探偵ナイトスクープ』に出ている人らしい。おれは見たことないから、まったく知らない人だ。ニュースで初めて見た。
はっきりいっとく。落ちろ。
『探偵ナイトスクープ』の視聴者を貶める気は毛頭ない。
おれは平松という大阪市長を、市長になるまでまったく知らなかった。平松は夕方のニュースを読んでたアナウンサーだったらしい。
橋下という大阪府知事も、立候補するまでは見たこともなかった。バラエティ番組に出ていた弁護士らしい。
『探偵ナイトスクープ』と橋下のバラエティは、サラリーマンが見ていても不思議ではないが、平松の番組なんて、まともに仕事している人間が見る機会があるか?
おれは基本的にニュースと特別番組(飛行機の墜落などね)以外はテレビを見ないし、早寝だから『探偵ナイトスクープ』放映時間なんてとても起きてられない。
しかし、たとえ見ていたとしてもだ……談志で懲りノックで懲りたのではないか、愚民諸君よ。
政治は女子供(働く女性は除く……要するに「生産性ゼロ」の人種)のものになってしまったのか。嗚呼。
夜は初鰹タタキで一杯。
早寝するのである。
4月15日(木) 穴蔵/ウロウロ
寒いのであった。
穴蔵にて、少しは仕事もするのであった、いと少なしを。
・間違い電話1件。
女性の声で「あのう、おたく、年齢制限あるんですか?」
よくあるパターンである。留守電に女性の声で「○○ですけど、今日は風邪なので休みます」とか、男が「○○ちゃん今日出てる?」とか「○○○ちゃん呼んで」とか。
何かいかがわしい事務所の電話かと思っていたが、ある時、店の名をいったやつがいたので調べてみたら、某区にある「キャバレー」であることがわかった。局番が間違いやすい番号なのである。
まだキャバレーなんて業態があるんだなあ。
ついでの時、前に店の前まで行ってみたが、なかなか立派なビルであった。入る気にはならんけど。
オーナーの○さんよ、間違い電話のお詫びにキャバレーの招待券でもくれんかねえ。
おたくの女性従業員にも男性客にも粗略な対応はしてないんだから。
・間違いメールが1件。
某テレビ番組の制作をしているとかで、「梅雨時に、雨に濡れた散歩後の犬のブルブルッとする習性についてご教示いただきたい」という内容である。
おれは確かに水に落ちた犬を助けて、ブルブルッとやられた経験は5年前にあるけど、犬の専門家じゃないぜ。
調べてみたら、たぶんこちらの Akira Hori 氏の間違いであろう。
Akira Hori はあちこちで活躍しているのである。
午後、郵便局へ行く用事があって、ついでに1時間ほど梅田〜中崎あたりを散歩する。
*
安藤忠雄氏設計の「CHASKA CHAYAMACHI」が竣工間近である。
西側から撮影。
安藤さんの代表建築のひとつとなるだろうが、西側に高層マンションが迫り上がってきて、視界をふさぎかけている。
南側も工事中、東は新御堂筋、北は梅田ロフトで、CHASKAの全景を見渡せる場所はなくなった。
せめて西側の工事を半年遅らせてくれればよかったのだが。
・夕方、ちょっと笑えるニュース。
大学生ふたりが狂言強盗で逮捕された。
関西外大4年の坪倉篤志(21)が、女性とヨリを戻そうと、幼なじみの関西大4年・足達康宏(21)に「強盗役」を依頼、安達が女子大生の口をふさいで「金を出せ」と脅したところへ、坪倉が「救出」に駆けつけるというシナリオで、これを実行したのだという。
これ、30年前くらいの吉本新喜劇の定型ではないか。
まさか、これを本当に実行するアホがおるとは……そうか、このパターンは坪倉も安達も生まれる前に終わっていたから、知らなかったのだ。
当然、可朝師匠の「危ないで〜〜そら危ないでえ」も聴いたことがなかったのであろう。
斬新なアイデアと思い込んでいたのだろうなあ。やっぱりアホか。
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