『マッドサイエンティストの手帳』480
●マッドサイエンティスト日記(2010年6月前半)
主な事件
・小鳩退陣(2日)
・堀家の有形文化財指定(5日)
・ビワ植え(11日)
・Sunday at Jazz Club(13日)
・はやぶさ還る!(13日)
6月1日(火) 播州龍野の日常/エッシャー床山
一応初夏らしい天気……しかし、居間のコタツはそのまま……天気になった。
張り切って下男仕事。
午後、龍野図書館へ行く。
週刊新潮6月3日号。
相変わらず間男内閣批判の大特集で「やがて虚しき『鳩山幼稚園』」も読ませるが、やはり注目は琴光喜の野球賭博事件の続報である。
場所中に警視庁に事情聴取されて「黙秘権」行使とは凄い。否定もせず、週刊新潮に抗議した気配もない。
ただ、取的の博打なんて、ありそうなことだから、驚きもしないけど。
注目すべきは、巻末グラピアの「賭博を持ちかけた床山」の写真である。
両国近くの「本所警察署」へ出頭するところが撮られている。
*
(↑デジカメで誌面を撮ったが、問題あるなら直ちに削除いたします、週刊新潮様。来週は買うからね。)
不思議なのは階段を上る姿勢である。
望遠で撮ったせいもあろうが、どう見ても階段の向きとは90度違う方向に(まるで透明の階段を上るように)右脚をあげている。
左脚の靴に注目してほしい。どう見ても階段と平行である。
まるでエッシャーの絵を見ているような気分になる。
ストリートビューで確認すると、確かに京葉道路に面した本所警察署の正面階段である。
転ばずに上れたらしい。その後は黙秘? 続報が待たれる。
川西政明「新・日本文壇史」(岩波書店)1、2を借りて帰る。
6月2日(水) 播州龍野の日常/泣くな小鳩よ
相も変わらず下男仕事。
洗濯その他ごちゃごちゃ、張り切って片づける。
10時頃、そろそろ居間の暖房機器を片づけようと老母を説得していたら、テレビで「間男」鳩山の辞任表明の生中継が始まった。
20分ほどの中継を見る。
わかりにくいところが1点。
鳩が小沢にも「職を引いていただきたい」と要求し「よしわかった」という返事を引き出した、という。
そのあとの一言がわからない。
ジドウテキと聞こえたのだが、「決して受動的ということではございません」といったのか「自動的」といったのか、聞き取れない。後でチャンネルを変えて色々見たら、某テレビ(どこか失念)では「自動的ではない」とテロップが流れた。が、これでは意味が通じない。「受動的」もわかりにくいけど、小沢が「渋々承諾したのではない」程度の意味ならわからぬではないが。
それ以外、特別の感興は覚えず。
ま、しかし麻生アホ太郎に較べれば、ちゃんとした日本語で話していたとは思う。
「国民が聞く耳を持たなくなった」というのはその通りだが、国民側に責任はない。正しい日本語でウソばかりしゃべられてのでは、誰も聞きたくなくなるよ。
麻生アホ太郎みたいに、間違った日本語でウソつくよりはましだけど。
さらば間男……そういえば元不貞妻の「幸」はなんといったのか。今後ししゃり出てこなければそれでいいのだが。
ということで、たちまち夕方になる。
テレビを断続的に見たが、「自動的」部分はすべてカットされていて確認できず。
跡目争いが早くも激化の様相。菅的か……嗚呼。
本日はもっと重要なニュースがあったはず。
野口聡一さんのソユーズによるカザフスタンへの着陸がテレビ映像で確認できたのはやっと20時前になってからである。
ぎょ……朝青龍と見間違えたのはおれだけであろうか。
むくんではるのかな。
いや、朝やんがどこに(北朝鮮まで)出没しても不思議でないのがいかんのだ。
6月3日(木) 播州龍野の日常/たるとこ?
相変わらずの下男仕事。
天気晴朗なれど気分はいまひとつ。田舎ストレスが溜まってきた気配がする。
寝ころんで『新・日本文壇史』2のはじめあたりまで読む。荷風散人の登場は3巻以降だが、戦中・戦後に及ぶから、どう記述されるのか。7月刊行予定の3巻が待ち遠しい。すんまへん、図書館の購入待ちですけど。
朝・昼・夕・夜とテレビでニュースを断続的に見る。
コップの中の嵐っうか、民主の小鳩後継予測ばかりで退屈していたら、夜になって「たるとこ」なる御仁が菅的の対抗馬として急浮上、小沢一派が支援するらしい。
「たるとこ」がもし総理になったら、煎餅とか饅頭よりは洋菓子だな。「たるとこ音頭」なんて応援歌もできそうだし。
21時過ぎにNHKで見たが、声が軽い……というか、お笑い系の声質である。こりゃ期待できるぞ。
関西系。ブレインというか、スピーチのギャグマンとして田中啓文とか田中哲弥とか北野勇作とか冬樹蛉あたりを起用すれば、案外人気が出るかもしれんぞ。明日の投票?では間に合わんけど。
「たるとこ」くんの健闘を祈る。政党(民社に限らず、すべて)を支持する気は毛頭ございませんが。
6月4日(金) 播州龍野の日常
午前4時に朝刊を見ると、民主代表は菅で決まりとある。
小沢派が自主投票になったためだという。
昨夜寝る前に見たニュース(22時前)では小沢一派は「たるとこ」支持と伝えていたはずだが?
別にどちらかを応援しているわけではないけど。
ということで、相も変わらず下男仕事の日。
合間に民主党代表選の中継などを断続的に見る。
菅のスピーチに「まさに」という言葉がやたら多いのに気づく。言い逃れの場面で多発されるようだ。
他はなーーんも記憶に残らず。空疎。
田舎ストレスが限界、気が滅入ってきた。
一杯飲んで、22時、そろそろ就眠。
6月5日(土) 播州龍野の日常
快晴である。
居間のコタツを片づけて布団を干したいが、老母、まだ朝は足先が冷たいと説得に応じず。
まあよろしいか。120日ほどでまた寒くなるのだから、おれはこのままで一向にかまわないのだが、小姑が(中略)。
相も変わらず下男仕事。
合間には寝そべって本を読んで過ごす。
午後、龍野図書館まで徒歩で往復。
6月になって鮎釣りが解禁となり、揖保川にサオ師……じゃなかった、釣り師諸君がカカシみたいに突っ立っておる。
釣れるところを見たことがないんだよなあ。
子供の頃は、泳いでいて、手で掴めることがあった。鮎はうまい魚ではないから(おれは今まで自分の意志で食ったことはない)、すぐに放してやったが。
おや、旭橋の東端に「堀家住宅」の標識ができている。
*
そういえば先月来、前の空き地にクルマがよく停まっていたりする。
調べてみるとこういう事情(たつの市の有形文化財に指定された)らしい。
個人住宅で内部は非公開。しかし、標識ができたということは、「龍野散策コース」に組み込まれるのだろうか。
見知らぬ人にウロウロされるのもなあ。
くどいようだけど、わが家ではありません。
6月6日(日) 播州龍野→大阪
早朝から張り切って下男仕事。
昼間の電車で大阪へ移動。穴蔵に戻る。
午後の室温は28℃でただ快適なり。
寝転がって、郵便物や新聞を読んでいたら、たちまち睡魔に襲われ、気がつけば黄昏時……専属料理人からの夕食メール着信音で目覚めた。
疲れているのである、主に精神的疲労だけど。
専属料理人の作り過ぎ5品のうち3品でダラダラと晩酌(ビール/「神の河」ロック)、2品は明日に送る。
播州龍野の食生活の続きで、一杯飲めれば、料理はそんなにいらない……播州龍野では3品が普通だからなあ。
本を枕元に積み上げて、21時過ぎ、そろそろ就眠。
6月7日(月) 穴蔵/ウロウロ
大阪の休日……というわけにもいかず、雑事色々。
朝9時前に近所の医院へ定期検診に行く。血圧はごく正常であった。
曇天の下、梅田界隈を徒歩でウロウロ。主に郵便局・金融機関・某代理店など。
「ジャズの専門店ミムラ」にも寄る。
原田和典さん監修による『昭和ジャズ大全』が届いていた。CD3枚組、1960年前後のLPの初CD化が多く、レイモンド・コンデ、鈴木章治、北村英治、藤家虹二がそれぞれ4、5曲入っているのが嬉しい。
午後は穴蔵にて雑事。
夕刻、久しぶりにハチへ行く。
色々とたいへんらしい。
特に約2万枚のLPの保管場所がなくなるために、寝床をダンボール積み上げた隙間にするかどうか、マスターは重大な選択の岐路に立たされているらしい。
基本的には、時間をかけて「処分」ということになるのだろう。
LPについてはハチ(今は18時〜営業)を覗くと、貴重盤が格安で入手できる。
書籍や雑誌関係の資料はおれが引き受けることにするが……明日はわが身であるなあ。
6月8日(火) 穴蔵/鳥かご導入
曇天なり。
穴蔵にて粛々と雑事を片づける。
午後、新大阪駅の北側にあるホームセンターまで自転車で走る。長柄橋、東淀川経由で30分ほどかかる。
大阪市北区にホームセンターはなく、不便なことなり。
地下鉄で移動の専属料理人と現地で合流、鳥かごを買う。
犬猫に較べて鳥用のコーナーは意外に小さい。魚、昆虫よりも狭い。鳥人口は案外少ないのだなあ。
帰路は木川、十三大橋経由で、やっぱり30分かかる。
ま、いい運動になった。
*
中国製の鳥かごを組み立てて、インコをダンボール製の仮設鳥かごから移す。
このインコは5月22日に集合住宅の廊下(7階)で迷っているのを保護したもの。
館内に掲示、管理人経由で近隣の住宅などにも聞いたが、2週間過ぎても飼い主は現れず、理事にも相談の上、結局ウチで飼うことにした。
扶養家族が増えるみたいで、気分的には重荷だが、専属料理人は情が移ってしまったようだし、おれも大阪を留守にしがちの生活だから、まあいいであろう。
ヤキトリにはしないから安心してくれたまえ。
おや「龍野乃刻」の予約受付が今年も始まった。
届くのは晩秋だが、これで湯豆腐、龍力の熱燗一杯が冬のささやかな楽しみである。
冬が待ち遠しいって気はさらさらないのだが。
6月9日(水) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
しばらく下男モード入りである。
龍野でいちばんの青果店「青井青果」へ行って、ちょっと高級なビワを買ってくる。
夕食後のデザートとして老母と食すが、主目的の作業は明日である。
19時頃に揖保川堤を散歩。
川沿いに小さな墓地があり、墓石ごしに夕焼けを見る。
メランコリックになるぜ。
おや、googleの「急上昇ワード」に「亀和田武」の名がある。
何事かと思ったら、どうやらスポーツ報知の記事(※)によるものらしい。
カメちゃんのいうことだから、これは間違いあるまい。
※『蓮舫氏入閣、亀和田武氏は不支持「すきまタレント」』という記事。
かつて蓮舫とともにワイドショーの司会を務めていた亀和田武氏が、蓮舫は「一言文句を言われると、百言言い返していた」「楽屋は大変だった。事業仕分けなんかかわいい方」、事業仕分けでもてはやされたが「いやな女、悪相になったと思った人は潜在的に多いはず。そもそも女優でもアイドルでもない、すきまタレント。政治が今、本職で落ち目の人の敗者復活戦になっている。その象徴で起用は浅はか」と、なかなか的確な。
6月10日(木) 播州龍野の日常
朝から下男仕事。
合間にテレビを見る。
10時からの関テレ、月亭八光さんが中崎界隈をウロウロする番組で、青空書房の坂本さんが登場。
「となりの人間国宝」認定1000番目という。
1月28日に文化たこやきマーガレットの白木くんが認定されている。
1000人中2人が知り合い(ひょっとしたらまだいるかも)……認定率の高い番組だなあ。
本物の「人間国宝」もひとり存じ上げているし。
6月11日(金) 播州龍野の日常/ビワのタネを埋める
朝から下男仕事に勤しむ。
本日も快晴なり。が、明日から下り坂で、そのまま入梅かもしれない。
午後、一昨日買ってきたビワのタネを植える(埋める)ことにする。
『捨てるな、うまいタネ NEO』の影響である。
塀の外にテニスコート半分くらいの空き地があり、半分は雑木(木蓮、木瓜、金柑、柿、ナナカマドなどが生えている)、半分は野菜畑で今は休耕中。
この境界付近にビワの種を5個埋め、余っていた植木鉢2つに1個ずつ。水をやっておく。
明日から梅雨空となれば、あとは手入れの必要もあるまい。
5、6年先に食べられれば儲けもの。
不景気で「家呑み」がブームとかいうが、おれは30年以上、基本的に家呑みで、そのために専属料理人がいるのである。
が、播州龍野では自分で作らねばならぬ。
だいたいのパターンは決まっているのだが、ちょっと変わったものをという場合は、男が作れる超簡単料理を参考にする。
本日はいちばん難しそうなちくわの梅練り炒めを試作。
おお、なかなかいけるではないか。ちょっと甘辛過ぎるので、次回から調味料を調整することに。
「練り梅」使用がポイントなのである。
これに枝豆、冷やヤッコ、冷やしトマトなどのシンプルメニューでビール。
老母が寝てから、シャワーを浴び、チーズ・クラッカー+トマトでワイン3グラス。
そろそろ早寝するのである。
亀井が辞任しようが、どうでもええけんね。
6月12日(土) 播州龍野の日常/ワールドカップ
天気予報によれば、本日は入梅前の最後の晴天らしい。
洗濯はするが、コタツの布団を干すのに、老母がまだ抵抗。
まあ梅雨冷えということもあるから、そのままにしておくか。
下男仕事の合間、断続的にテレビを見るが、ワールドカップがニュース番組のトップに出てくるような。
おれはサッカーには興味なく、新聞でも見出しを見る程度だが、それでもわかることがある。
要するに日本チームにまったく勝ち目はないってことだろ?
岡ちゃんが出陣前に進退伺い出して引っ込めたとか、そりゃ1勝もできないって。
選手もこんな監督の下では気合いは入らんし、岡ちゃんも「敗戦の弁」ばっかり考えてるんだろう。
ワールドカップはオリンピックではないから「参加することに意味がある」ではないはず。
わからんのはテレビのアホである。
まだ「勝てるかもしれない」とはしゃぎまくっている。
これが正しい報道か?
大和が出撃した時の日本放送協会もこんなことをやっていたのであろうか。
アホ監督に率いられた日本選手がこれから世界に恥をさらすんだから、マスゴミは恥の上塗りみたいなことをしないで、静かに散りぎわを見届けてやれよ。
美学ってものがわからんのかねえ。
ま、ワールドカップ期間中、テレビはニュース関係もなるべく見ないことにするから、どうでもええことなんだが。
ということで、何も生産的なことはできぬまま、そろそろ早寝。
明日は出所の予定である。
6月13日(日) 播州龍野→大阪/正雀/Sunday at Jazz Club/はやぶさ還る!
慌ただしい日である。
朝刊を読んでいたら、老母がなんと午前4時半に起きる気配……最近は日の出とともに動き出すようである。
慌ただしく朝食準備、下男仕事を片づけて、早朝の電車で帰阪することにする。
5時50分に龍野の実家の門を出て、本竜野6時9分の一番列車に乗る。姫路で新快速に乗り換えて、大阪に7時43分着、歩いて8時過ぎに帰館。2時間15分である。
新幹線を使わない限り、2時間を切るのは難しい。マラソンと同じか。
「交替要員」とは山陽線でのすれ違いである。
久しぶりに2週間の仮釈放となる。
穴蔵にて雑事の処理。
雨になった。どうやら入梅である。
昼に出て、阪急「正雀」へ行く。
この駅には初めて降りる。阪急の正雀工場とJR吹田操車場が近く、鉄っちゃんが泣いて喜びそうな駅だ。
徒歩6、7分の閑静な住宅街にある某邸訪問……などと伏せることもないか、ハチママの実家、40年のつきあいだが、訪問するのは初めてである。
6月7日記載の事情で、LPの保管庫を見せていただき、活字資料などをチェック、1時間ほど。
正雀から天六へ移動して、14時からSunday at Jazz Clubの例会に出る。
天気が悪いのになかなかの盛況である。
本日は「Duo」特集で、古くはサッチモ〜アール・ハインズから最近のニューオリンズ・スタイル、アラン・トゥーサン〜ニコラス・ペイントンまで。おれは渋谷毅〜森山威男「しーそー」を持参。
本日の「はやぶさ」帰還にちなんで、はやぶさの旅をイメージした「Lullaby of Muses 」を後藤さんが持参、粋なことをやるぜ。
このCDはおれも持っている。このCD制作時点では、まだ「はやぶさ」という名は決まっていなかった。制作した尾久土正己さん(和歌山大宇宙教育研究所チーム/当時はみさと天文台長)は、今、はやぶさ帰還中継のためにオーストラリアにいる。
今夜は7年間の奇跡的なドラマのクライマックスである。
ということで夕刻帰館。
夜は専属料理人が色々並べてくれた。
枝豆、ひじき、ヤッコ、ヨコワの刺身、牛豚ミニステーキ・温野菜、サラダなどで、ビール、ワインを少々。
うーん、さすがにおれが作った「ちくわの梅練り炒め」より格段にうまい。材料費がちがう気もするが。
気分よく酔っぱらって2時間ほど仮眠。
22時半に起きて、ネットで和歌山大宇宙教育研究所チームの「はやぶさカプセルの帰還ライブ中継」を見る。なんとかつながった。
ウメーラ砂漠では別チームで野尻抱介さんも中継にかかわっているような。
行ってみたかったなあ……
カプセルは無事分離された模様。
23時前、約10秒間、はやぶさが燃え尽きるのを確認する。
帰還というより消滅……一種の散骨、千の風になるわけか。
この宇宙開発史上に残るドラマは、近い将来、どなたかの手によってまとめられることになるだろう。
7年間、生きててよかったと思う。
ともかく今年の初夢が正夢になったわけで、おれは素直にうれしい。
6月14日(月) 穴蔵/ウロウロ
朝から「はやぷさ」帰還のニュースを確認、NHKの画像は鮮明で、カプセルまで鮮明に判別できる。
現地までスタッフ派遣していたのなら中継してほしかった。
色々調べてみると、昨夜の中継につながったのは奇跡みたいなものらしい。何度かやっているうちにつながったのだが、時刻からいって録画ではなかったと思う。
穴蔵にて粛々と雑事を片づける。
夕刻に近い午後、市内ウロウロ。
久しぶりにワイルドバンチに寄る。
ビール1杯。
いんたーぷれい8(ハチ)にも寄る。
カウンターの向かい側の棚がLP販売コーナーになっている。
500円〜高価な稀覯盤まで、保管庫にあるごく一部だが、今後は常設コーナーになる(今は夜のみの営業)。
おれはもうLPを聴ける装置は保有していないので、所有の○百枚はこちらに寄付するか。
夜、カプセルの位置と所在は確認されているが回収のニュースはまだ入らず。
早寝。
6月15日(火) 穴蔵/お詫び/野球賭博
3時30分に目が覚める。
早朝のテレビ・ニュースも朝刊一面もワールドカップで日本がカメルーンに勝ったニュースばかりである。
これは奇跡的勝利(まぐれ)なのか、実力なのか? いや、別に知りたいわけではない。
ただ、おれが12日に書いたことは、まったくの見当違いであった。
世間の皆様にお詫び申し上げます。申し訳ありません。
別にサッカーの日本チームをけなしたわけではなく、(サッカーに限らず)「誰もがわかっているのに本音を口にしないマスコミの体質」を批判したつもりだったが、見事空振りでありました。
印象だけで判断したから、こんな恥をさらしてしまったのである。
反省し、以後、サッカーについては口を慎みます。
反省といえば……
琴光喜が野球賭博をやってたことを認めて「反省してます」といってるが、「正直者がバカを見た」というのが本音ではなかろうか。
厳重注意で済ますからと上申書を提出させたのであれば、(警察検察の判断は別として)相撲協会はそれ以上の処分を科すべきではあるまい。もともと琴光喜は恐喝の被害者として事情聴取されたのではないか? 問題は勝手に司法取引まがいの調査を行った相撲協会にありそうな。
話変わって……
おれが経験したもっとも面白いアルバイトは某スポーツ紙のボーヤであった(1966年夏の4ヶ月ほど)。
たまにカメラマンについて球場へ行ったりしたが、主には電話番。
電話での問い合わせに、ナイターの途中経過を伝えるのである。
阪神巨人戦の時など電話が鳴りやまなかった。
ある日、記者のひとりが思いつきで「阪神と巨人とファンの比率がどうか調べてみろ」といった。
記事にする予定でもなさそうで、面倒なことである。
当然ながら、ほとんどは阪神ファンだが、意外だったのは、こちらの質問にとまどって「どっちでもえんですわ」などという相手が多いことだった。3割以上?
1時間ほどしたところで、別のベテラン記者が見かねて「しょうもないアンケートはやめとけ」とストップをかけてくれた。
そして小声で教えてくれた。「ほとんどが野球賭博やってるやつやねん」
さらに細かい手口も具体的に教えてくれた。
当時(40年以上前)はそのへんのスナックやバーで盛んに行われていたらしく(店が「胴元」の代理店になってるわけ)、その後の中田治雄や月亭可朝の事件を見て、やっぱりなあと思ったものである。
今も事情はそう変わらんのではないか。
相撲賭博というのは聞かないが、たぶんハラハラドキドキする時間が短いから人気がないのだろう。
ワールドカップのトトカルチョはそこいらで盛大にやってるはずだ。
褒められたことではないけどね。
梅雨空。
終日穴蔵にて、少しは仕事もするのであった、いと少なしを。
夕刻のニュース。
琴光喜が名古屋場所の出場を辞退、相撲協会は処分の先送りができてほっとしていることであろう。
ま、よくあることだ。
この際、相撲協会のアホどもは全部入れ替えて、琴光喜くんには相撲をとり続けてほしい。
夜は専属料理人に色々並べてもらってビール、ワイン。
そろそろ早寝である。
サッカーと取的と野球(賭博)というスポーツ系報道優先で、はやぶさが運んできたカプセル回収のニュースが報道されないのがけしからん。
松浦晋也さんの「はやぶさの凱旋」が感動的だ。
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