『マッドサイエンティストの手帳』371
●マッドサイエンティスト日記(2006年4月後半)
主な事件
・穴蔵の日々(〜18日)
・グリーン・コンサート(16日)
・滝川雅弘カルテット(18日)
・播州龍野の日常(19日〜)
・小説講座(22日)
・水田宗親ジャズバンド(23日)
・穴蔵の日々(25日〜)
4月16日(日) 穴蔵/図書館/グリーンコンサート
早朝から穴蔵で雑用の処理。
朝のニュースで五井の石油精油所の火災が伝えられる。
あっ、ここは行ったことのある場所だ。
調べてみると97年6月17日に訪問している。防火上の警備が厳重で、場内に消防車数台が置かれていた光景をよく覚えている。あそこまで徹底していてもなあ……。
昼前に中継画像も流れる。
午後、専属料理人とまたも西長堀の中央図書館へ。
調べもの数件。
ついでに、朝日新聞社の『一冊の本』4月号を確認。
先々週の週刊文春で、小林信彦氏が「村上春樹原稿売却事件」に関して、この雑誌のコラムに「ジャズ評論家」が常識はずれの意見を書いているという記述があり、気になっていたのである。
原文確認。無頼を気取っているのかもしれないが、無知による暴言。違法行為をじぶんの「流儀」などといってもなあ。恥をさらしているだけ(小林氏はこの文章を掲載した朝日の見識を疑っている)。以前幾つか文章を読んで、その後名前を目にしても読むことのない「喫茶店主」であったから、逆に妙に安心したのであった。
西長堀まで来たついでに新町の「細野ビルヂング」を見る。
先日、新聞に近代建築の傑作と紹介されていたのだが……面白いのは外観より内部のようである。
地下鉄千日前線で谷九へ移動。
春のグリーンコンサートを聴くために上六の国際交流センターへ。
SFの友人・K川さんがグリーン交響楽団にバイオリンで参加しているのである。
が、会場、意外に静かである。
チケット確認、あ、森之宮ピロティホールだ。去年がここだったので、勘違いしていたのであった。
あわてて森之宮へ移動。
ちょうどグリーン交響楽団の前、男声合唱団の最後の曲であった。
満員。
グリーン交響楽団、今回は「川」がテーマで、シュトラウス「ドナウ」、スメタナ「モルダウ」、シューマン「ライン」という構成。
川端裕人さんの小説の気分である。川の大きさは違うか。
最後は場内含めて「翼をください」の大合唱。おれの知らない曲であった。
帰路、正起屋で久しぶりにヤキトリでビール。
帰宅後、水割りを飲みながら、「川」にちなんで、ラスカルズの「スワニー川」やルイスの「ダウン・バイ・ザ・リバーサイド」などを聴く。「オールマン・リバー」や「レッド・リバー」もどこかにあるはずだが見つけだせず。
NHK-FM、セッション2006。竹内直カルテット登場、バスクラがいいが、眠くて途中までしか聴けない。
4月17日(月) 穴蔵/市内ウロウロ
天気晴朗なれど春寒。
終日穴蔵……のつもりでいたら、昼過ぎに電話。
タイムマシン関係で業務発生、自転車で市内を移動する。
土佐堀方面で夕刻に終わる。
土佐堀川沿いの遊歩道を東に移動して、ハチに寄る。
喫茶タイムからバータイムに変わる「休憩時間」で、明利マスターがひとりでオーディオ装置をいじっている。
モンティ・サンシャイン在籍時代のクリス・バーバー・ジャズバントのLPを見つけてきたというので、一聴。おれの持っている60年版よりはだいぶ新しい。
休憩時間とはいえ、こんなのがかかるジャズ喫茶なんて、全国ここだけではないか。
モンティ・サンシャインの足跡を調べるという共通課題はまだほとんど手つかず。
コレクター数氏の見当はついているのだが、この世代(おれよりも10歳近く上)はインターネットにはほとんど関わらないから、個別にコンタクトするしかない。
急がないとコレクションの散逸が心配だ……と、これはSF関係でも似た課題があるのだが……ややこしいこと再確認して帰館するのであった。
4月18日(火) 穴蔵/上六/滝川雅弘カルテット
早寝したら午前3時に目が覚める。
穴蔵にこもり、粛々と雑務を遂行するのであった。
パジャマのまま仕事が出来るのは無上の喜びである。
夕刻、専属料理人と出かけることにする。
地下鉄で谷町九丁目、地下道を歩いて上六へ。
近鉄の少し北にある北京料理のN食堂へ。
10数年ぶりである。なぜか先日思い出して餃子その他が食べたくなったのであった。
このN食堂、いい店なのだが、横にずらりと連れ込みホテルが並んでいて、専属料理人連れでは歩きにくい。
「あたしたち、変に思われないかしらぁ〜〜〜ん((c)タモリ)」の雰囲気……といっても、わかる人5,6人だろうけど。
うちは雇用主と専属料理人以外の関係ではないのだが。
広いホールに大きな円テーブル(12席)が並んでいて、1テーブルに2,3組が相席でもまったく気にならない。現に同テーブルでガキ連れ家族が晩飯喰っておるぞ。
スーパードライの大ビン400円というのが嬉しいではないか。
餃子、貝柱と青梗菜の甘煮、エビチリその他でビール、紹興酒。
雰囲気も味も記憶に間違いなかった。
満腹状態で、徒歩5分のSUBへ移動。
滝川雅弘カルテット月例ライブ。
滝川雅弘(cl)辻佳孝(p)中村尚美(b)テルシファー高阪(ds)
店を手伝っているヴォーカル・伊福美音さんが1セット2曲。なかなか声の質がいいと思う。
SUBも久しぶりだし、滝川さんをワンホーンで聴くのも久しぶり。
先日の「845」ライブにつづいてドラムのテルシファー高阪を聴くが、手数の多い(パフォーマンス含めて)面白いドラムだなあ。
ワイン飲みつつ2ステージ聴く。
南方和尚が横に出現……未確認情報だが、どうやら和泉市もジャズストリートをやる計画があるらしい。
本家は神戸JSだと末廣さんがまたいいそうだな。
神戸が「元祖・本家・総本家」であることは間違いない。
おれは、プロアマ問わず、演奏の機会が多いことは結構なことと思う。
できればクラリネットは欠かさないでほしい。
と、22:40頃まで。
明日が早いのでそそくさと帰館するのであった。
4月19日(水) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動。
タイムマシン関係で朗報あり、またも「始動」である。
タイムマシン格納庫にて肉体労働。
年末年始の酷寒世界を考えると夢のようである。
ということで、夕刻のビールがうまい。
龍野の夜は早く、もう寝るのである。
4月20日(木) 播州龍野の日常
狂風世界。
晴れたり曇ったりとつぜん雨が降ったり。
どこかで体験したような気象状況……映画『ラスト・ウェーブ』の冒頭がこんな雰囲気だったかな。
播州龍野、「たつの市」になって最初の市議選、こんどの日曜日が投票日とあって、終日選挙カーが走り回り、連呼が凄まじい。
狭い町だから、ちょっと走っていたら選挙カーとすれ違い、交差点に候補者がひとりで立っていたりする。
強風が桜を吹き散らす。候補者諸君には票が吹き飛んでいくように見えるのではないか。
雨にも負けず風にも負けず有権者でもないおれに笑顔で挨拶してくれる。
政策らしきことを耳にすること皆無であった。
4月21日(金) 播州龍野の日常
寒いのであった。
居間でもタイムマシン格納庫でも、まだストーブ使用。
ほぼ終日、タイムマシン格納庫で、少しはアタマを使う仕事もするのであった。
久しぶりにAUTOCADを使う。
単純な図面だがやはり便利。学生時代に72時間不眠不休で製図(烏口なんか使用)してなんとか進級できたのは、いったい何だったのかと思ってしまう。
おれは機械製図だけど、建築科の連中は当時どうだったんだろう。
内河が証人喚問で「うちの一級建築士はコンピュータは使えません」といった発言をしたが、おれは本当だと思う。
資格だけで商売している連中、電気技術者もそうだけど、会社の古株に結構いる。免許というのは早くとるべきで、60歳以上、ヨレヨレ老人でも普通免許を持っていればナナハンに乗れるのがほとんどなんだから。
おれも機械科出だから、最悪「トルコの釜たき(ボイラーマンね)」ならやれるのである。
昔、伏見扇太郎が姫路でこれをやってたはず……と、寒くて、イカの刺身で熱燗をやると、古い話を思い出すのであった。
もう寝る。
4月22日(土) 播州龍野←→神戸/小説教室
朝の室温12℃。大阪の穴蔵だと真冬の温度。
寒くて居間にはまだストーブが必要である。
午後、神戸へ行く。
ハーバーランドの一角へ。
神戸新聞文化センターで高井信さんが講師をつとめている小説教室にゲストとして招かれたのである。
提出作品集が作られていて、その講評中心にコメント。
書き出してまだ数編という人がほとんどだが、レベルは高い。
SF的な作品は半分以下かな。
SFに限らず、表現上のポイントということで、
・擬人化は人間の五感への翻訳である・子供の文体/会話体/饒舌体・オノマトペの注意点・小道具の使い方・容貌の描写・食べ物には気をつけろ・大アイデアの小ストーリー……など、こう書いては何のことだかわからんけど、約2時間。
「囚人のジレンマ」の変形みたいな設定のホラーがあって、もう少し工夫すれば傑作になると思うが、作者はゲーム理論は知らずに書いたというから、かえってびっくりする。
小林泰三、田中哲弥、西秋生、輝鷹あちさんらが来ていて、あとはいっしょに懇親会。
神戸駅近くの居酒屋でガヤガヤやっていたら22時を過ぎている。
あわてて神戸駅へ。
龍野へ戻るので、21時頃で失礼するつもりが、久しぶりにSFの話などしていると、ついこうなってしまう。
新快速で姫路へ。姫路発23時16分の姫新線最終に間に合った。
本竜野着23時43分。
龍野にいる限り、おれは品行方正であって、終列車での帰宅なんて、2回目か3回目……姫路で同窓会があった時以来ではないか。
小雨である。
最終が出て、無人駅になっているから、家に近い踏切まで、線路を歩いて帰る。これがいちばんの近道。
まさか工事車両は来んだろうな。
気分は山下清。日本SF裸の大将。
4月23日(日) 龍野市議選/編集教室/水田宗親ジャズバンド
早朝から老母がソワソワしはじめる。
龍野市が「たつの市」になって最初の市議選投票日。
ものごころついてから80年以上この地で生活しているから、地方選挙はやはり気になるらしい。
午前7時過ぎに投票所へ連れて行く。
投票をすませると気分が落ち着いたのか、今度は美容院へ行きたいといいだす。
なじみの美容院へ連れて行く。
おれは向かい側の喫茶店ガレリアで待機。
と、若い集団20人ほどが店の前にやってくる。ギャラリーを見学したり、窓から龍野の風景を撮影したり。
そのうちのひとりが、コーヒーを飲んでいるおれが「絵になる」から写真を撮らせてくださいという。ビールの方が絵になるんだけどなあ。
何かと思ったら「エディターやライターの養成講座」の生徒たちで、「実習」として半日龍野市内をウロウロして何か記事を書くのだという。年に一度こういう実習があるらしい。
面白そうで、おれも参加してみたくなる。
店主の井上さんが紹介してくれて、引率の講師・陰山晶平さんと挨拶。
と、なんだ大阪編集教室の生徒たちで、ここは創作サポートセンターの芝崎美世子さんも講師をつとめている講座ではないか。
おれの写真を撮ってくれた生徒さん、いい感覚しているよ。健闘を祈る。
ということで、夕方になった。
午後7時前、またも自転車でガレリアへ。
水田宗親ジャズバンドのライブである。
水田宗親(as,ss)小林俊介(p)亀渕良輔(b,eb)村山茂博(ds)
1部はスタンダード中心、柔らかい音色のアルトでスイングやボサノバ。
水田さんはアート・ペッパー型のアルトが本領なのかなと思っていたら、短い休憩後の2部では、ベースの亀渕さんがエレクトリックに持ち替えて、なんとR&Bが始まった。ドラムが若いからかな。
ちなみに、水田さんは実家がこちらかと思っていたら、空気がいいからと越してこられたのだという。
仕事関係ではニューオリンズ・レッドビーンズのバンジョーの名手・井上博行さんと親しいのだという。
井上さんとは数年前まで大阪ですぐご近所だった。
そのうち、ぜひゲストで井上さんを呼んでほしいものだ。
おれが呼べばいいのか。
会場でライブハウスインフォーメーションの前田さんと挨拶。(ちなみにニューサントリーファイブのページもここにある。)
HPに自分史をアップしたと聞いて「前田のライフ」を覗いてみると、軽音楽部時代の経歴……固有名詞は出てこないけど、たぶん間違いなくこの関係で共通の知人はいそうだ。TUTのTさんとか、ジャズピアニストのYさんとか……。
世間は狭いというか、世界が狭く感じられるようになってきたなあ。
「6次の隔たり」というやつか。
共通の知人6人を介せば、世界中の人間と間接的な知人関係でつながるという。
歳とともに知人は増えるから、6人が世界平均だとしたら、おれの場合、5人くらいになっているのかなあ。日本に限れば3人くらいか。
現に本日お会いした3氏、そろって共通の知人がいるわけで、うーん、悪いことはやりにくくなるなあ。
4月24日(月) 播州龍野の日常
静かな月曜日である。
千葉補選では元キャバクラが元官僚を僅差で破って当選している。
後出しみたいになるが、おれは絶対に元官僚が落ちると思っていた。
根拠は……単に「名前がいかん」というだけのことだけど。
「名前負け」というのはこういう場合に使う意味ではないのだが、こんな名前をジャンケン・スタイルで連呼したのだから、名前で負けたとしか思えない。
……と、こんなこと書いても「同感!」といってくれのは、このブログを見ている人の中ではひとりかふたりだけ(わがボンクラ・サラリーマン時代に関わりのある人に限る)だろうなあ。
かんべむさし『同姓同名逆人生』を思い出したのであった。
龍野市議選……ど田舎ゆえ、新聞紙面には間に合わず、チラシみたいな号外が挟んである。
わが同級生は上位当選していた。
合併前の議員数が、市・町会議員61人。これが合併後、今回の選挙で定数28というから、これはなかなかの軽量化。役人も同じ比率で減らすべきだろうが。
候補者48で、まあ激戦ではあったようだ。
朝日の中に選挙ポスターの立て看が侘びしい。
宴のあと。
4月25日(火) 播州龍野→大阪
遠路はるばる身内到着。
お役目交替して、おれは昼過ぎに大阪へ移動する。
本日は福知山線事故から1年であり、JRはやめ、山陽電車〜阪急に乗り継ぎ。
快晴で、六甲の新緑がきれいになってきた。
そのまま北摂方面の某社へタイムマシン部品の図面を持っていって、秘密の打ち合わせ。
その社長、電器関係で急に忙しくなったというが、こちらにはまだ波及してこないなあ。
夕刻、穴蔵に帰る。
久しぶりにデフランコを聴きながら晩酌。
専属料理人に「春メニュー」と頼んでおいたら、「浜松産あさり」のパスタとか新じゃがのなんとかとか、色々並んだ。
まあそれなりに春らしいのか(おれは若竹煮などをイメージしていたのだが)。
と、最後にデザート。
イチゴのムース。上にもイチゴが乗っているが、ピンクの部分にイチゴが練り込んであり、ふわっと焼き上げるのが難しいのだという。
ケーキはよく作っているが、「ラ・パティスリー」を読んで、こういうのを作る気になったらしい。
おれはふだんケーキなど食べないのだが、確かに爽やかな甘み。これで白ワイン。
春風のごとく……と、一応ほめておこう。
4月26日(水) 穴蔵
終日穴蔵。
資源ゴミ回収の日で、新聞雑誌類を出す。
ついでに大掃除、夏モードに模様替えするか迷うが、まだ肌寒い感あり、連休明けにする。
乱雑な部屋で雑用処理。
古いファイルが見当たらず、エクスプローラーでディスクを検索していたら、一部破損の可能性ありと警告が出てきた。
5時間ほどかけてスキャン。ファイルをバックアップしろと警告が出てきた。
Windows98機で、そんなに不便は感じていないのだが、寿命が近いということか。
ほぼ半日が無駄になった。
チェックに費やされる時間を時給に換算して買い替え時期を判断するのが賢明か。
おれの場合、時給500円くらいとしか思えないのだが。
4月27日(木) 穴蔵
終日穴蔵……ともいかず、タイムマシン部品関係でちょっと外出。
ついでに青空書房に寄る。
『壊れかた指南』が出て、また慌ただしくなっている様子である。
天五「玉一」で昼の焼き肉定食。ここはひとりでランチでも炭火が出てくる。たいしたものだ。
朝昼夜と断続的にテレビニュースを見る。
姉歯の地検への移送場面で、その見事なアタマに瞠目。これは剃髪したとしか思えず、されば潔しというべきか。
夜は専属料理人が「続・春メニュー」を作ってくれた。
茄子のグラタン、鯛のムニエル、春野菜のサラダなどでワイン飲みながら、またニュース。
テレビ局はホリエモン保釈シーンを中継するために、東京拘置所に朝から張りついているとか。
ヘリまで飛んでいるらしい。
こんな騒ぎは、1976年8月の田中角栄の保釈以来ではないか。
この時は、大阪〜宮津をクルマで往復しつつラジオ中継を聞いていたからよく覚えている。目白の角栄邸で子分どもが出迎え、角栄が超強気のコメントを発表した。
ホリエモンがそんな大物か?
就眠前にやっと出てきた。
こちらは長髪になっている。
入る者は剃り出る者は伸ばす、これひとつの不思議。
4月28日(金) 穴蔵
終日穴蔵。
『朝はミラクル』をボケーッと聞いていたら、「先天性白内障で目の不自由な娘と、その成長を支える母親の物語を読んで感動した……」といった投稿が読まれた。
これは壺井栄の『雨夜の星』である。
じつは読んでないんだけど(そういえば『二十四の瞳』も原作は読んでない)、豊田四郎が映画化した『明日ある限り』を観たのであった。母を香川京子、娘を新人時代の星由里子が演じた。
高校時代にこんな「文芸映画」をすすんで観るはずはなく、岡本喜八か何かとの併映で観たのだと思う。
ということで、直ちにメールで情報提供したら、なんと2分後に中西さんが紹介してくれた。なんという早業。
たちまち夕刻になり、そのパーソナリティ・かんべむさし氏来穴蔵。
金曜夕方ということで、久しぶりに「SF検討会」なるものを開催する。
テーマ雑多。
チンドン屋音楽とジプシー・バイオリンの比較から日本沈没まで。
そういえば 「朝ミラ」、6月には「神様のごとき人」が登場しはるそうである。
刮目して待たれよ。ラジオで刮目はおかしいか。
耳の穴をほじって待つことに……。
4月29日(土) 穴蔵/雑読雑聴/寝ずの番
世間は連休モード入りである。
世間並みに、仕事がらみのことはしないことに決めた。
常磐武彦『ジャズでめぐるニューヨーク』を読む。
この本のメインとなる世代のCDが聴きたくなり、エリック・アレキサンダーやライアン・カイザーを流す。
筒井康隆『壊れかた指南』をランダムに拾い読み。さすがである。
昼前、ブログで「おっさん」がコメントしてくれたので、梅田ガーデンシネマへ『寝ずの番』を観に行く。わが穴蔵からは自転車で10分ほどで行ける。
12時からの回を観る。なかなか。
梅田回り、ヨドバシ、紀伊国屋を経由して帰館。
競馬開催日らしく、ヨドバシ北側は身動きがきないような混み方。自転車でこの人混みを抜けるのはちと怖いね。
また穴蔵。
CD『ちんどんジャズの誕生』を聴き、林幸治郎『チンドン屋!幸治郎』を読む。
以上、それぞれに面白かったので、ぼちぼちと「雑読雑聴」に書いていくことにする。
充実した休日であった。
4月30日(月) 穴蔵
終日穴蔵。
やっと暖かくなったので、大掃除の準備。
あくまでも準備であって、本を片づける程度。昨年の「夏モード」への模様替えは5月21日であったから、まだ先である。
「自宅」のリビングから見るに、梅田方向、中層ビルの向こうにクレーンが2箇所で迫り上がってきた。
阪急インターナショナルの手前と毎日放送の手前。前者は高層マンションで後者はビジネスビルらしい。
どのくらいの高さになるのか……高層マンションはウチから見れば阪急インターナショナルを隠すくらいになるかもしれない。完成まで定点観測することに。
てふてふくれーんで調べてみるが、ビル建築のはさして魅力的ではないような。
南側に限らず、前の公園の東側も更地になっていて、マンション候補地に見える。
東急ホテルはどうなるのか。
近所の総合病院が新大阪に移転して、その跡も高層マンションになるらしい。
梅田の北進は、バブル崩壊後、ピアスタワーでとまっていたのが、また再開、数年後には高層マンションに囲まれる気配濃厚である。
まあ、おれは四半世紀前に都心生活を選んだのだから、文句をいう筋合いはないのだが、混み合ってくると、また空洞化したところへ移動したくなる。
孤独癖ゆえである。田舎はいやだけど。
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