『マッドサイエンティストの手帳』827
●マッドサイエンティスト日記(2024年4月後半)
主な事件
・ 中之島(新病院)往復(18日)
・KLL例会(19日)
4月16日(火) 穴蔵
晴。終日穴蔵。
夕刻自宅。一杯飲んで早寝。
……のつもりだったが、20時頃から激しい雷雨。
野良がエサにありつけるのか、心配である。
4月17日(水) 穴蔵
未明(3時頃)に激しい雷雨。野良のエサは絶望的であろう。
朝から晴……昼前からカスミ。黄砂襲来のようである。ともかく出歩かないことである。
終日穴蔵。
・朝のニュース。
栃木県那須町の河川敷で16日朝、全身が焼けた身元の分からない2遺体。ともに手足を縛られた状態。
1人の身元が判明。本籍が東京都台東区の宝島龍太郎(55)と報道あり(もうひとりは女性らしい)。
いい名前であるなあ。ヘリからの現場映像を見るに、川の両側に広がる山桜が見事である。
願わくは花の下にて春死なん……
・断続的にテレビ、たちまち夕刻。
晩酌時のニュースでは、東京で「20代の男」が出頭して事情聴取中という。
21時、それ以上の報道なし。単独犯ではあるまい。女性の身元も含めて興味は尽きないが……早寝。
4月18日(木) 中之島往復
深夜に微かな揺れで目が覚める。緊急地震速報が流れたらしい。
豊後水道あたりで震度6弱。朝まで眠れず。日が出てから2時間ほど眠れた。
晴……らしいが本日も黄砂でかすんでいる。
本日は中之島4丁目まで歩くことにして、帽子・防塵眼鏡・マスクの重装備で出かける。
グラフロ〜大阪駅〜桜橋渡辺病院。ここは3月末で閉鎖? 患者の気配はないが、内部に明りはついているような。
先月はここでホルター装着、今月からは中之島に通うことになる。
ここから南西へ歩き、出入橋〜堂島〜朝日放送の横を通って玉江橋へ。
目指すは阪大中之島センターや中之島美術館、市立科学館などの並びに出来た新ビル。
*
4月から「桜橋渡辺未来医療病院」としてここに入ったのである。
阪大医学部のあった場所だから、病院には適しているのだろうが、通院にはちと不便になる。
午前中エコーを含む諸検査、午後に診察。
前回心配だった症状は治まっており、当分は様子見で、次は3月先となる。要するに歳相応に衰弱しているのだろう。
帰路は、中之島の歩道を渡辺橋まで歩き、ドーチカから地下に潜り、梅地下を南端から北端まで、三番街から地上に出て、約50分で帰館。
4月19日(金) KLL例会
晴。黄砂も去って久しぶりの青空。
昼前に出て兵庫県(三宮)へ2月ぶりに越境。
東遊園地は、前回2月の冬空から、新緑とツツジの赤に一変している。
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午後、神戸文芸ラボ(KLL)の例会に出席。
3月の例会は(ホルター取外しのため)欠席したのだが、他にも急用急病などで欠席者があり、いつもの半分くらいだったらしい。
本日はほとんどが出席、「積み残し作品」もあり、活発な議論になった。
旅行記が2篇あったことから、旅に関する話が色々でるが、「旅行好き」と「行かない派」に分かれるようだ(行かない派とは、旅は嫌い・嫌いではないが面倒・行きたいがもう無理など色々)。わたくしは(こちらに書いているように)基本的にはド・セルヴィ方式が好きで、今やgoogle-mapで十分という立場。だからこそ旅行記を読むのは好きなのである。
会誌発行の打ち合わせもあり、大枠決定。数ヶ月後には出せそうだ。
夕刻帰館。
・宝島龍太郎事件の進展。
「いっしょに殺されたのは妻らしい」…こんなことが今ごろまでわからんとは、ふだんどんな生活していたのか? と思ったら、「上野・御徒町間で10数店の飲食店を経営」「その一角は宝島ロードと呼ばれ」「客の取り合いなどで多くの店でトラブルをかかえており」「訴訟も数件進行中」「店員同士の暴力沙汰もあり」という。疑わしき相手は複数いて、出頭した20代の男もそのひとり? 「午前4時頃に那須の現場から走り去った黒っぽい車」が確保されたというから、ぼちぼち絞られてきたというところか。会見は月曜あたり?
4月20日(土) 穴蔵
晴。暖。
・午前。タカセ市場往復(復路は自転車手押し)。重量物の運搬(主に発泡系、醸造系の飲料)なり。
近所に食品スーパーができて、そこで買ってもいいのだが、ともかくレジ待ち時間が長い。セルフレジもない。
タカセまで行く方が精神的には楽である。少し安いし。
・昼は珍しくタコヤキでビール1杯。
・午後は専任料理人と天八のスーパー往復(復路は自転車手押し)。重量物(果実醸造系・野菜果実液化系・炭酸系の飲料、肉・魚・野菜類色々)の運搬役第2部を務める。
土曜はこのパターンが多い。ゴミ出しと並ぶ数少ない家事分担である。
たちまち夕刻。
典型的な居酒屋メニューが並べられた。
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順番にいただきつつビール、冷酒。ジョージ・ルイス、ラスカルズを聴きながら、1時間20分ほどかかった。
河合さんが亡くなってから、土曜のニューサン詣でが激減してしまったような……
4月21日(日) 穴蔵
曇天、朝8時頃から雨になり、終日降りつづく。
終日穴蔵。
少しは仕事もするのであった。
昼は自宅で専任料理人の作ったぼっかけうどんを食す。
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「ぼっかけ」とは牛スジとこんにゃくの煮込み。これをうどんにぶっかけたのが神戸長田のご当地うどん。大阪の「かすうどん」(ホルモンのあぶらかす)よりはるかに歴史がある。
和田岬の立ち食いうどん「味沢」が有名で、一度行ってみたいと思っていたところに、まったく偶然に、某方面から「お持ち帰り」(牛シズ煮込みの冷凍パック)をいただいたのである(三菱重工前の病院に通院することになって、この店を発見したそうな)。
これがなかなかのもの。味沢のは牛スジだけでこんにゃく抜きなのも好みである。
ごはんに乗せて、ミニぼっかけ丼も食す。
……しかし(贅沢をいうようだが)立ち食いうどんの本質的なところは味わえぬ気がする。
そもそも「うどん」が味沢のではないし、家庭では「早い安い旨い」の雰囲気もない。立ち食いはやはり「場」のものであろう。
そのうち現地へも行ってみよう。
4月22日(月) 穴蔵
雨天の予報だったが、朝は薄曇、時々晴れ間もあり。
朝、近所の某院へ行く。連休前に早めの定期健診。諸数値は極めて正常であった。
ついでに近所を散歩。
市営廃墟北側の道は花水木の季節に変わっている。
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野良は見かけず。トラ2匹はどうしているのか。
あとは終日穴蔵。
たちまち夕刻。一杯飲んで早寝させていただく。
4月23日(火) 穴蔵
雨、断続的に降りつづく。
終日穴蔵。
不調である。着替えることも外出することもなし。
早寝。すべては明日に。
4月24日(水) 穴蔵
曇。終日穴蔵。
本日も不調……要するに睡眠が不規則で、体調は悪くないが、アタマの働きが鈍いのである。
極力がんばって昼寝せず、少しは仕事もするのであった。
たちまち夕刻。一杯飲んで早寝……はせず、22時頃までは起きているつもり。
明日は持ち直せるだろう。
4月25日(木) 穴蔵
1時半に目が覚めてしまう。2時にゴミ出し。
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縁石横にエサ容器が並べてあり、トラが1匹出てきていた。元気にしていたのだ。
もう1匹いるはずだが、エサの減り方から見て、たぶん食べたのだろう。
安心して睡眠……のつもりが、やはり眠れず。
晴。終日穴蔵。
ボケーーーーッと過ごす。
4月26日(金) 穴蔵
晴のち曇。暖。終日穴蔵。
相変わらず睡眠不規則で、アタマの動作効率が悪い。
このところ毎晩早寝して(3時間ほど寝て)深夜に目覚め、あとは眠れぬまま、非効率的な1日を過ごすパターン。
対外的な制約は何もないから、2,3時間集中して昼寝できれば(睡眠2部方式)いいのだが。
うまく移行できるかどうか。
昼、ジュンクドー往復。
ロフトの前に「ガチャガチャの森」というパチンコ屋(まがい)がオープンしているのに今ごろ気づいた。
*
1年ほど前から工事中だったゲーセン。
建物はそのままで、小形のゲーム機?がギッシリ。ダンレボおじさん(生きとるのか?)が踊るスペースはもうない。
ガチャポンというのか、数百円入れてレバーを押すとカプセルに入ったゲームキャラ? が出てくるマシン。よう知らんけど。
これが「1、2階で2400台」並んでいるらしいから驚く。幸い客は入らず、ガラガラ。水鏡子さんの書斎のような。
ガキ用パチンコか? 射幸心を煽る機械でないことを祈る。
4月27日(土) 穴蔵
早朝(というか深夜1時過ぎ)に目覚め、心を入れ替えて、朝まで机に向かう。
少しは成果があったような…気もする。
5時過ぎ朝食。テレビ「朝から笑タイム」に桂米左師匠が出演『冬の遊び』を見る。真夏に冬装束で芸者遊びだが、米左さん、きちんと格調高く演じてはるのに感心する。そうか、そろそろ還暦か。入門時の「皿そば事件」が懐かしい。もう40年になるのだなあ。
曇天。暖。終日穴蔵。
昼間はやはり効率が落ちる。
午後2時間ほど昼寝……するが、やはり熟睡はできない。
たちまち夕刻。
世間は本日から大型連休で、海外へ出かけるアホのニュースばかり。金持ちが多いんだなあ。
*
こちらはつつましく、鯛のホイル蒸し、和風パスタなどで白ラインを少しばかり。
ちょっと調子が出てきたところで早寝。
4月28日(日) グリーン交響楽団@芸術文化センター
定刻4時に起床。正常な生活パターンに戻れた。
少しは仕事もするのであった。
晴。初夏の気温になった。ありがたいことなり。
午後、専任料理人と阪急で西宮北口、芸術文化センター大ホールへ。
グリーン交響楽団のコンサート。今回はベドルジフ・スメタナの検索交響詩「わが祖国」の全曲演奏。
わたくしもたまにはこういうのを聴くのである。モルダウしか知らなかったけど。
今年はスメタナの生誕200年で、あちこちで全曲演奏が行われるらしい。
モルダウ以外にも、ボヘミアの城や森、草原など風景を描写した曲が心に響く。戦争になるとちょっと重い。
先日から大阪の体験的「SF的風景論」みたいなものを書いていたのだが、音楽の方にはアタマが働かなかったのに気づく。
大塚善章さんに「上町台地」の連作があるが、「淀」とか「新世界」(←ジャンジャン横丁の方)の曲はあったかなあ。
4月29日(月) zoomランチ
本日も世間は休日。人出が多そうで、出歩く気分にならず。
終日穴蔵。曇天で落ち着く。
・昼は横浜の長男ファミリーとzoomランチ。帰省代わり。
向こうは東名荏田の近くなので、渋滞状況がまるわかり。やはり出歩く気分にならないらしい。
昼間からビール、冷酒を飲みつつラチもない雑談ダラダラ。
それぞれの「故郷」の話。長野の「水のいい」寂れた山村を中国人がリゾート地名目で買いあさっているとか。
困ったことよ。
・宝島龍太郎殺人事件……指示役?を那覇で逮捕。佐々木光(28)。ふーん。
こんなチンピラが「怖い人」で「1000万円」出したようには見えないが。そもそも誰から「受注」して平山綾拳に「指示」したのか。
謎は深まるばかり。
4月30日(火) 穴蔵
曇時々雨。
終日穴蔵……のつもりだったが、久しぶりの平日で月末なので、昼前に梅田、郵便局・金融機関へ行く。
外貨交換の窓口にインバウンドの大行列。
嫌になって、さっさと帰館。また穴蔵にこもる。
たちまち夕刻。夜は天ぷらで一杯。
ベッドで「波」5月号を読む。シリーズ第15回。気になる終わり方である。
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