『マッドサイエンティストの手帳』828
●マッドサイエンティスト日記(2024年5月前半)
主な事件
・穴蔵連休
・播州龍野いたりきたり。
5月1日(水) 穴蔵
目覚めれば5月であった。
曇、7時頃から雨になり、終日降りつづく。「5月の晴れた日に」とはならず。
終日穴蔵。
本日は不調。生産的なことは何もできず。
・宝島殺人事件。昨夜「実行役」のひとり、韓国籍の姜光紀(20)逮捕につづいて、早朝にもうひとりの実行役若山耀人(20)逮捕のニュース。本当にこんなチンピラが「実行」したのか? 4人逮捕だが謎は深まるばかり。
たちまち夕刻。
*
和風の小鉢など並べてもらってビール、冷酒少しばかり。
早寝。明日は好天らしいので、少しは体を動かすつもり。
5月2日(木) 穴蔵
晴。平日。午前、久しぶりに歩こうと出かけたが、歩行がちと辛い。脚の筋肉の衰えを実感する。
ジュンク堂まで歩き、しばらく書架を眺めて引き返す。毎日歩かないといかんなあ。
終日穴蔵。
・宝島殺人事件。「実行犯」姜光紀と若山耀人が、犯行後、大阪に潜伏していた(というかホテルに滞在、遊びまくっていた?)らしい。
たぶんミナミ? 場所も時間帯も違うから、出会うことはなかったろうが。いや、あんなチンピラは多いから、指名手配の写真が貼られていてもわからんだろうけど。ただ、潜伏場所は知りたい。
5月3日(金) 穴蔵
晴。世間は4連休初日。
穴蔵を「夏モード」に模様替えする。
まずベランダの掃除。水洗い。
ドアを開け放ち、布団干し、コタツカバー・マット外し、大量のシーツ・カバー類の洗濯(これは専任洗濯婦にやってもらう)。
洗濯は干す場所の制約から、明日に持ち越しみあり。
本の片づけ(積み直し)と部屋の掃除など。少しはすっきりした。
これから半年は(厚着/寝具/暖房器具等による)「拘束感」の少ない生活が送れることになる。
午後は片づいた穴蔵にこもる。
よく体を動かしたので、本日の散歩はいいであろう。人出が多そうだし。
5月4日(土) 穴蔵
晴。世間は4連休2日目。
ほぼ終日穴蔵。
午後、散歩に出る。人出のない北東方向へ。
左岸線工事も連休中は休みらしく、静かでいい。
新御堂大橋の東側から分岐する左岸線(地下)との連絡橋が堤のこちら側までせり出してきた。
* *
淀川を眺めるためには歩道を橋の中ほどまで歩かねばならず、引き返す。
この歩道も、11月1日から閉鎖という掲示あり。十三橋〜長柄橋間、淀川への歩道は完全に閉ざされることになる。万博めが。
豊崎神社〜本庄公園を経て、天八のスーパーまで歩き、専任料理人と合流。
帰路は重量物(主にアルコール系飲料)のポーターを務める。
約5000歩。毎日これくらいは歩かねば。
5月5日(日) 穴蔵
晴。世間は4連休3日目。
ほぼ終日穴蔵。
これではいかんので、昼、散歩に出る。
……が、梅田(南)も天満(東)も人出が多そうな。スカイビル(西)方面は工事中の道が多い。
結局、近所を一回りして引き返す。
豊崎西公園、下水設備の工事で鋼板塀が張り巡らされ、あと5,6年はこのまま。
殺風景な眺めで、「ニャロメの木」が残っているのが救いである。
*
タクの運ちゃん愛用の公衆便所が塀の外に残されたのは余計な配慮と思う。
やたらションベン駐車するので、野良も困惑しているのである。
たいした仕事できぬまま、たちまち夕刻。
一杯飲んで早寝。
5月6日(月) 穴蔵
曇。世間は4連休4日目。やっと最終日まできた。
終日穴蔵。人混みを避けての蟄居もあと1日の辛抱である。
無為徒食。粗食日記。
早朝、穴蔵にて、野菜ジュース、トースト、ハム、サラダ、ミルクティ、甘夏の定番メニュー。
昼、煮麺とミニぼっかけ丼。先日頂戴した味沢のぼっかけで、本来は「立ち食いうどん」だが、家庭では丼か、そのまま酒肴がいい。
夜、専任料理人が並べた小鉢…枝豆、ずりポン、翁豆腐のヤッコでビール。ずりポンはいい砂肝があったので買ってきたという自家製。
*
あと(自宅では煙が出るから)BBQする代わりに材料をフライパンやグリルで焼いたん。これらで豊崎西公園南側中本酒店推奨格安馬鹿旨葡萄酒を少しばかり。
早寝。
日付が変わる前に目が覚めて、ネットを見たら、宝島殺人事件が急展開。
宝島の娘の「内縁の夫」関根誠端(32)を逮捕のニュース。そうか「身内」であったのか。諸々の疑問が氷塊した。
連休明け、色々動き出すのだなあ。
5月7日(火) 穴蔵
眠り不安定なまま朝。
朝のニュース。宝島殺人事件、さらに急展開。
「内縁の夫」関根誠端(←この男、田代まさしに似ている)につづいて、不動産業の前田亮(36)を逮捕。計6人になった。
事件の構図はほぼ見えた。残る興味は関根の家族関係?だが、報道されるまで、しばらくかかりそうな。
急速に関心が薄れた。
やっと連休明け。10時頃に雨がやんだので出かけることにする。
郵便局、ATM関係を天六で済ませ、ついでに扇町公園まで歩く。
やはり筋肉が衰えており、ちとしんどい。中崎町を抜けて引き返す。
Aセンセイのアトリエは新緑に包まれていた。
*
毎日1万歩を歩き、多くの仕事をこなしてはるのだ。少しは見習わねば。
帰館。7500歩になった。午後は穴蔵にこもって机に向かう……つもりであったが。
たつの市税務署から納税通知書が届く。嗚呼。何もやる気満々の連休明けを狙わなくても……
5月8日(水) 穴蔵
曇天。午前、梅田へ。
国民の義務を果たすため、金融機関の窓口へ出頭する。
帰路、空には晴れ間もあるが、近未来を思うと気分は暗澹。
午後は穴蔵。
何もする気にならない。
5月9日(木) 穴蔵
未明から曇、9時過ぎて晴間あり、午後は快晴。
播州龍野へ行こうか迷ったが、肌寒いので見合わせる。
終日穴蔵。
雑読の一日。やはり週刊文春が面白い。関根誠端の実像と家族関係は予想以上にはいかがわしいのであった。
たちまち夕刻。
暮れゆく北梅田を眺めながら晩酌。
*
久しぶりにMJQを流しつつ。
5月10日(金) 大阪←→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。40日ぶり。
故郷は新緑なりき。
*
今年も龍野の桜は見ぬまま。龍野公園へも行ってみたいが、本日は余裕なし。
タイムマシン格納庫で雑事処理のあと実家へ。
布団毛布を干し、1,2階を開け放って大掃除、庭の雑草処理(通路部分のみ)など3時間ほど肉体労働。
昼は市内(役所など)うろちょろの後、ちょっと気になっていた本(雑誌類)の整理も少し行う。これは本格的にやると、1週間でも無理だろう。
布団など取り込み、居間と書斎を夏モードに変更して、夕刻近い午後の電車で帰阪する。
2、3日滞在してもいいのだが、わたくしの龍野での単身生活を専任料理人が嫌がる。確かに、酔っぱらって転倒、階段からの転落など、大いにありうるからなあ。
しかし……今年の夏場、なんとか龍野での生活時間を増やしたいと思う。そうしないと「国民の義務」が果たせない。悩み多い晩年である。
5月11日(土) 穴蔵
晴。温暖な日。各地7月並というが、大阪は(少なくともわたくしには)いちばん快適な気温である。
終日穴蔵。
外出は午後近所のスーパー往復のみ。重量物(主に飲料)のポーター役を務める。
たちまち夕刻。いい気分で晩酌。
テレビで、キャンピングカーで寝泊りしながら、現地の食材で料理を作るという番組をやっている。
昔、堀晃さんが、このスタイルで全国をスケッチ旅行したことがある。
その結果、加計呂麻島がすごく気に入って、そこにアトリエを構えることになったが……
そんな話をしてたら、専任料理人が古いスケッチブックを出してきて、ヒカルさんに描いてもらった長男のスケッチがあるという。
*
日付(1991年)から、長男が中学1年の時。大阪での個展の時、ウチに遊びに来られた時の作品だ。
男前すぎるという声もあったが、この頃はこんな顔つきであった。
表装しておいてやるべきか。
5月12日(日) 穴蔵
曇天、午後には時々小雨が降り、夕刻から雨。
予報通りの天気で、予定通り終日穴蔵。
相変わらず睡眠時間が不規則、したがって活動時間もアタマ働かず。
・5時からMBS「らくごのお時間」。桂南光『らくだ』56分!を見る。
らくだの身の上話が新たに挿入され、オチが「きれいな」のに変えられ、半分以上「南光オリジナル」らくだである。
出来栄えはともかく、早朝から1時間の落語はちと疲れる。
終日ボケーーーッと過ごす。
・夕刻の大相撲夏場所初日。17時半頃から見たら、1横綱4大関が全部黒星の快挙。
半分以上がポンコツだから無理もない。ともかく上位(特に横綱)はさっさと引退することだ。
場所中に3,4人が引退宣言することを期待する。これも快挙になるのではないか。
一杯飲んで早寝。
5月13日(月) 穴蔵
深夜2時頃に目覚め、雨の中ゴミ出し。
エサ場にエサはなく、野良(トラ)が一匹、塀の隙間で濡れながら待っている。
未明、雨が激しくなった。かわいそうだが、どうしようもない。
終日穴蔵。居眠り状態で過ごす。
夕刻、雨がやんだので散歩に出ようとしたが、風があり、寒くて引き返す。
17時、ベランダ18℃、アメダス15.5℃で、それほど寒い数字ではないのだが。
大相撲夏場所。上位ポンコツ5個のうち、2個休場、残り3個は2勝1負。残念ながら、全滅にはいたらず。
熱燗を一杯。早寝。
明日は体を動かすつもり。
5月14日(火) 穴蔵/ウロウロ
午前1時目覚め、プラゴミ出し。エサ場でトラが1匹が食事中であった。野良たちに日常が戻ったようである。
こちらも生活スタイルを安定させなければ。
朝まで机に向かう。
4時から「普段のパターン」で諸々の朝の儀式。
5時、ベランダ15℃(アメダスは11.5℃)。晴。肌寒いが、6時には直射光で部屋は急に暖かくなった。
眠いが、我慢して机に向かう。
本日は体を動かすことにする。
10時過ぎに出て、地下鉄で淀屋橋。ここにしかないATMに寄った後、久しぶりに淀屋橋〜本町界隈をうろうろ。
いつもなら旧勤務先、綿業会館あたりで帰るのだが、本日はさらに南へ。
船場センタービル地下(阪神高速下)の堺筋本町〜本町間を歩く。店舗の並びが20年前とほとんど変わっていないのに驚く。正直、よくつづくものである。あ、旧勤務先も同じか。
しかし、地上の船場は全体に寂れている。船場一帯に大小のホテルがずいぶん増えた。
本町(特に地下鉄の西南側)が急に寂れたのは、伊藤忠が大阪駅(ノースゲートビル)に移転(2011)してからだろう。
*
後はほとんど埋まってないように見える。
阪神高速の北側にAPAができてるのは初めて見た。南側にも高層のホテルが建っている。
久宝寺通、博労町通、順慶町通などを東西に歩きながら南下。
途中、13時過ぎにうな茂で昼飯。ここも10数年ぶりだ。だいぶ値上がりしたなあ……
うなぎ屋の後、長堀通を南に渡り、鰻谷へ。
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マホガニーホール前でちょっと黙祷。
河合さんがいなくなってから、NOジャズを聴く頻度が減った。これはいかんなと少し反省。こちらは「Keep listening」でなければ。
心斎橋から地下鉄で帰館。本日は8000歩を超えた。
5月15日(水) 穴蔵
3時半頃に起床。普段の生活パターンに近づいてきた。
晴のち曇。暖。
終日穴蔵。ともかく昼寝しないようがんばって机に向かう。
午後、ベランダから下方を眺めると、市営廃墟の旧集会所の屋上(東南隅)で、トラが2匹、昼寝している。
* *
どこから登ったのか。横の細い電柱か? 気になって 時々外を見るから、仕事にならん。
夕刻、下の通路にクロが現れると、大きい方のトラが、横の樹木に飛び移って、急な幹を降りていった。
妙な通路を発見するものだ。
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