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『マッドサイエンティストの手帳』402

●マッドサイエンティスト日記(2007年6月前半)


主な事件
 ・森山威男クインテット・ライブ/可児市(2日)
 ・滝川・鈴木孝紀2clセッション(14日)
 ・SF作家クラブ40年史パーティ/森山5+1(15日)



6月1日(金) 播州龍野→大阪
 寒いのであった。朝の室温、20℃を切っている。
 居間のコタツをまだ片づけていないのは正解であった。
 下男仕事色々の後、タイムマシン関係業務。
 航空貨物とちがって貨物船の予定は積み替えがあるとはっきりしない。
 諸事万端は来週となる。
 「Slow Boat to China」を口ずさみつつ、午後の電車で帰阪。
 姫路にずいぶん早く着いたなと思ったら、腕時計の電池切れだった。
 駅前の時計屋で電池交換する。1260円。……記録を調べると10年前に会社の近くで交換した時の価格がやはり1260円。時計の電池はカルテルが結ばれているのか?
 「時計職人」保護からはじまった制度と記憶しているが、店の奥で眼窩にルーペ嵌めて機械式の時計を修理している爺さんというのは、山田正紀さんが憧れたタバコ小売店の親父と同じく、もうほとんどこの世にいないのではないか。そろそろ時計用電池も店頭に並べてほしいところだ。頼めば売ってくれるのは知っているけど、どうしても遠慮してしまうものなあ。ま、5年に一度くらいのことだから目くじらたてるほどのことではないか。
 大阪駅で、明日の可児市行き、中旬上京などのチケット手配。
 明日は久しぶりに森山威男カルテットを聴けるのである。

6月2日(土) 森山威男クインテット・ライブ(可児市)
 午前中、近所の医院へ行ったり宅配便で発送する資料作ったり、慌ただしく雑件を処理。午後、名古屋経由、可児市へ向かう。
 alaで森山威男クインテット・ライブを聴くためなり。
 車中、ちょっと遅めの昼食。
 午前中に頑張った褒美と、夜はたぶん22時頃からになりそうなので、気合いを入れて昼飯を食うのである。
 
 「駅弁コンテスト大人の部グランプリ受賞」という「21世紀出陣弁当」1000円をおごっちゃった……とこれは杉浦茂先生的フレーズである。よく噛んで食べるのだよ。はい。
 この竹籠(もどき?)入り弁当、なかなかのものである。
 ということで、多治見でオースタットにチェックインの後、夕刻、太多線で可児に向かう。
 可児からalaまで、お馴染みの道を歩く。20分ちょっと、2486歩……2キロを切っており、たいした距離ではないことがわかった。タクシーだと広い道を少し遠回りするから、メーターは1、2度上がるのであろふ。
 ということで、18時から、alaの小劇場(約300席)で森山威男クインテット・ライブ。
 ロビーにはお馴染みの顔ぶれ、北は盛岡から南は宮崎まで。
 本日はDVD収録ライブである。
 なんと最初にサイン入りドラム・ヘッド獲得のジャンケン大会。緊張感の緩和と、演奏中に入場制限あり、ちょっと遅れる人への配慮らしい。おれは5戦すべて初戦敗退。珍しいことだ。「21世紀出陣弁当」のご利益なしである。……おれは昨年末に「お宝」獲得しているから、もう欲はない。となると、案外無欲の勝利となるかと思っていたのだが。やはり勝敗を決めるのは執念なり。
 森山クインテット、「制服」で登場、Beyond the Crisisでスタート。
 最新CD『Catch up!』の収録曲が中心となる。
 1stステージ、3曲。
 20分休憩。ロビーで「森山威男モデル」スティックを購入。お宝に添えて飾るためである。
 2ndステージは白いシャツに変わって、5曲。「Good-bye」で終わる。終演20時40分頃。
 大ホールとちがって、舞台と客席が一体となった、いいライブであった。
 DVD発売は9月15日のala「森山ジャズナイト」に合わせてになるらしい。
 22時頃から、多治見市の高台にある「PAPA'Z」でのウチアゲに参加させていただく。
 
 PAPA'Zは見晴らしのいい、中央線屈指のイタリアン+JAZZ店である……とお薦めする。
 グズラさんと久しぶりに酌み交わす。
 宮崎からテリーが今や全国的人気の「宮崎地鶏炭火焼き」を差し入れてくれたので、これで「三千盛」……テリーくん、赤いシャツ姿で九州からひとり参加。聞けば本日が特別な誕生日なのだという。
 0時過ぎて、オヒラキ前に皆でテリーを祝福した。グズラさんが「ヒデキ!」といったが、これ、わかるかなあ。「感激」と「還○」をバーモント・カレーでつないだシャレである。
 多治見のオースタットで日付が変わってから就眠。

6月3日(日) 多治見→名古屋→大阪
 午前7時に目覚めたのであった。おれとしてはかなりの寝坊。
 中央線で千種へ。
 ジャズ研究家の今高さんと会う。
 近くのホテル喫茶コーナー(普通の喫茶店で名古屋の「モーニング・サービス」という手もあったのだが、朝食は済ませてきたからなあ)で、某トラディショナル・ジャズマンの評伝翻訳について打ち合わせ。
 今高さんのカバー領域の広さ(ジャズではニューオリンズからサン・ラーまで。コルトレーンの研究でも知られている。ジャズ以外ではカントリーにも詳しい)に毎度のことながら驚嘆。
 秋にはなんとかなるか。
 午後に帰館。
 ちと疲れたね。明日からまたもど田舎行きである。

6月4日(月) 大阪→播州龍野/宮崎ちりめん
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 終日、タイムマシン関係で断続的にFAXと電話のやりとり。
 やっぱり田舎は不便である。明日帰阪しなければならぬような。
 ということで、実務時間は少ないものの、ちと疲れた。
 本日は肉豆腐、トマトサラダなど並べてビール。
 可児市でテリーくんから貰った土産……「豊美水産」の「宮崎ちりめん」を、半分龍野に持ってきて食す。
 心優しきテリーがちりめんタコの記事を読んで、友人がやってる会社の製品をもってきてくれたのである。
 これがもう、日向灘の香りが漂ってくるようで、たまらないうまさ。そのままつまみ、カイワレと和え、老母はごはんの上に山盛りにした。
 タコは入ってなかったけど。
 湯割りに切り替えてまた少し。
 そろそろ就眠である。

6月5日(火) 播州龍野→大阪
 下男仕事色々。飽きてきたなあ。
 タイムマシン関係のドキュメント到着、諸々の手続きのために、やはり帰阪しなければならぬ。
 夕方に近い時刻の電車で帰阪。
 慌ただしいことである。
 もう寝る。

6月6日(水) 大阪→播州龍野
 定刻4時に気分よく目覚める。
 6時過ぎ、『朝ミラ』の冒頭で、かんべさんが「女装して下着ドロやった」アホがいるというニュースを紹介する。
 ネットで調べたら、確かにいた。
 「セーラー服で女装し警官の家に下着ドロ、容疑者逮捕」
 ……要するに、下着ドロが、たまたま警官の家の庭に干してあった下着を盗もうとしたが、警官が非番の日であったから捕まってしまった。犯人は24歳の男で、なんとセーラー服姿であった。このセーラー服も盗んだものらしい。
 かんべ好みのアホ・ニュース。
 わしゃ一瞬、今岡清が逮捕されたのかと思った。残念ながら、年齢が違うし、あれがセーラー服を着たのはさすがに知らん。鹿児島の事件らしいし、たぶん別人28号であろう。
 それにしても、なぜセーラー服を着て下着ドロやるのよ。
 女装趣味ってのは本質的にアホということか。
 朝9時。
 梅田某行の開店を待って諸々の処理。
 煩瑣な業務は一応手を離れた。
 播州龍野へ移動。
 下男仕事色々。
 疲れたので、もう寝るのである。

6月7日(木) 播州龍野の日常
 相変わらずの下男仕事。
 またも午後から帰阪したい用件が発生するが、明日の老母の通院その他の事情あってかなわず、先方に無理いってギリギリ来週に延ばしてもらう。
 週刊文春の亀和田武さんのコラム「テレビ健康診断」。
 TOKYO MXが17時から放映しているという『5時に夢中!』を取り上げている。
 ……先だっての森山クインテットのライブのあと、ウチアゲでグズラさんと酌み交わしたのだが、その時にグズラさんから「岩井志麻子と猟奇雑誌の女性編集長がとんでもない放談をやる番組がある」と聞いたのだが、これだったのか。大阪では見られんな。
 なるほど亀さんの評価「極悪コンビは手加減なしの暴走ぶり」が「物凄い」らしい……グズラさんも「あのアケスケぶりがたまらない」といった意見であった。
 グズラさんとのその後の話。
 梶山季之が「男の貞操は連隊旗であり、女の貞操は便所ゲタである」と書いたことがある。これは石川喬司さんが『極楽の鬼』で紹介して話題になった。この名言の意味するところは、連隊旗はあまたの戦場を駆けめぐって敵弾を受けボロボロ状態になっているほど値打ちがあり、ゲタは一度便所用におろすと他では使えなくなる、ということである。
 昔から戦果を語りたがる男は多い(清水正二郎をはじめ、好色作家は多い)が、今や連隊旗型女流が登場した、時代は変わっていくなあ……といったことであった。
 いやはや。便所ゲタが懐かしい。
 おれ?……おれはパーカーよりもモンクにシンパシーを覚える、といっておこうか。

6月8日(金) 播州龍野の日常
 本日も下男仕事色々。
 龍野の陋屋の居間、本日やっと「夏モード」になった。
 コタツを普通のテーブルにして、扇風機を出してくる。さすがに扇風機はまだ使わないけど。
 わが書斎はいっこうに片づかない。
 ガラクタに囲まれたまま梅雨入りを迎えそうである。
 ヒガシマルの「ぶっかけ・そうめんつゆ」の季節であり、5月から何度か「代用冷麺」に利用していたのだが、こちらのスーパーにも「盛岡冷麺」や「鶴橋冷麺」を売っているのに気づく。そうか、もう冬ではなかったのだ。
 ということで、本日の夕食。
 18時、老母の夕食につきあって枝豆とヤッコで軽くビール。
 20時過ぎ、老母が寝てから、盛岡冷麺……カイワレ、トマト、ローストビーフ、キムチをぶちこんで、これで赤ワイン。
 気分はいいが、やっぱり田舎生活は息苦しい。
 そろそろ就眠。明日は一時的に「出所」できそうである。

6月9日(土) 播州龍野→大阪/ラスカルズ
 下男仕事色々。
 書斎を少し整理するものの、これは加勢を頼んで一気に本を処分するしかないようだ。
 午後の電車で大阪へ移動、夕刻に穴蔵に戻る。
 うへっ、某行から問い合わせの留守電が繰り返し入っている。龍野の格納庫へかけてくれればいいものを。いずれにしても週明けになる。これだから、せめて平日1日は大阪にいたいのだが……。
 3時間ほど集中して雑件処理。
 軽く夕食の後、専属料理人とニューサントリー・ファイブへ出かける。
 ニューオリンズ・ラスカルズ、1stステージの途中に間に合う。
 K夫妻、F夫妻と同テーブルで最前列。
 こんな席は久しぶりである。
 
 トランペットの志賀さんが久しぶりに復帰、メンバー7人が揃う。
 志賀さんのペットの音色もヴォーカルも変わらず、アンサンブルの素晴らしさを再確認する。
 休憩時にKさんと「伝説的トラディショナル・ジャズマン」の評伝翻訳について慌ただしく打ち合わせ。CD-Rで「決定稿」をもらい、タイトルや年譜、注釈、巻頭の文章について色々相談。だんだんとかたちが見えてくる。
 ということで、最終ステージまで。
 深夜近く、歩いて帰館。本日、7948歩であった。

6月10日(日)大阪→播州龍野/冷駅そば
 きちんと午前5時に目が覚めた。
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 姫路駅で朝飯がわりに「駅そば」。
 夏季限定で「冷駅そば」350円というのが出たので、立ち食いランキング調査人としては試さざるを得ない。
 
 結論。ペケ。
 駅そばと同じ中華麺に和風の冷たい出汁をかけ、カツオ、ネギ、天カスに梅干しが載せてある。が、むろん酢は使用してないから冷やし中華ではなく、和そばの爽快さはなく、冷麺のパンチ力はなく、要するにちゃらんぽらん……じゃなかった、中途半端なのである。
 駅そばは真夏でも汗かきながら熱いのをすするべき。これは「他に類のない」そばなんだから、冷たいだけの妙な「類」は作らないほうがいい。おそらく今シーズンだけで終わると予想する。
 ということで、播州龍野にて雑用。
 周囲にまだ残っている水田に水が張られ、田植えが終わっている。
 嫌な予感がする。
 田に水が張られると、そこから嫌な動物が「上陸」してくる可能性が高まるからだ。
 庭に「忌避剤」を撒いたのが5月8日、そろそろ効果がなくなる時期である。幸い、撒いてからは「遭遇」していない。
 ホームセンターへ買いに行くか迷う。が、明日、見張り番交替の予定なので、申し送り事項としよう。散布のために「いそうな場所」に踏み込むこと自体が恐ろしい。今度来る交代要員は「巳年」生まれだしなあ。

6月11日(月) 播州龍野→大阪
 朝4時に目が覚めるが、新聞の休刊日というのは拍子抜けであるなあ。田舎だからニュースは1日遅れみたいなのばかりだけど。
 昼前に助っ人来たりて、下男仕事交替。
 午後の電車で帰阪。
 雑事色々。
 「出所」したはずが、なんとなく気分重きこともあり、精神的には早くも梅雨入りである。
 一杯飲んで早寝のことなり。

6月12日(火) 穴蔵/ハチからのお知らせ
 朝から市内ウロウロ。
 ネクタイすべき仕事だが、最近急にネクタイが苦痛になってきた。
 面倒なのではない。首を締め付ける拘束感がなぜか恐ろしく、松岡某の首吊りの影響だろうか。が、いかにもクールビズという格好も恥ずかしい。一応ネクタイはするが「暑くて緩めてます」風にボタンを外す。苦労するぜ。
 昼前に帰館。
 ノーネクタイで、しばらくご無沙汰のハチへ行き遅めのランチ。
 ネットで馴染みの錯乱坊さんといっしょになった。

 <ハチからのお知らせ>
 夏の恒例8月8日山下洋輔ライブのチケット発売中です。
 8月8日 19:30〜
 電話06-6363-4888

 ということで、おれもさっそく予約。
 今年は開店49周年で、来年が「50周年」……どうなることやら。
 ハチの真上(1階)がホストクラブで、不規則営業(おれは夜は来ないのでどんな雰囲気なのかはしらない、時々半裸の男が路上に出てくることがあるらしい)なのが、今回「新装開店」らしく、金髪が花や風船を並べておる。
 
 見れば周辺にブスの肩に手を回した黒服がチラホラ。揃って恐ろしく先端のとがった靴を履いている。あれで蹴られると胃袋が破れそうな。
 ややこしい場所になってきたなあ。
 「ジャズの専門店ミムラ」に寄る。
 エヴァン・クリストファーとエディ・ダニエルズの新譜が出ていた。
 夜はこれを聴きながらビール。
 週末の上京までに、少しは仕事もしなければいかんのだが……。

6月13日(水) 穴蔵/神器
 早朝から穴蔵にて少しは仕事もする……つもりなのであった。
 成果主義でなく意欲で評価してほしい気分になるなあ。
 昼過ぎに心斎橋へ。
 ジャズの聖地「マホガニー・ホール」へ行く。
 「神器」ともいうべき某楽器を撮影させていただく。
 この成果は秋には結実するであろう。
 また穴蔵に戻って机に向かうのであった。

6月14日(木) 穴蔵/ベーシスト/2clセッション
 曇天、10時過ぎから小雨になった。
 入梅である。
 昼前に、ニューオリンズ・グローリーランド・ジャズバンドのベーシスト・村橋健さんがやってきた。
 色々とご教示いただく。
 といっても穴蔵でベースを教えていただくわけじゃないけど。
 お互い、本業というか副業というか、ジャズとSF以外のことで色々とやっとるのである。
 ODJC系には色々な特技の持ち主が多い。
 午後、ちょっと休憩、横になって福田和代『ヴィズ・ゼロ』(青心社)を「読み出したらもう止まらない」(大森望氏)、一気に読んでしまった。傑作である。
 この本については改めて書くことに。
 夜、地下鉄で難波へ。
 「Musicraft」で滝川雅弘さんと鈴木孝紀さんの2clセッションを聴く。
 
 リズムは藤井美穂(p)廣田昌世(bs)三夜陽一朗(ds)
 滝川さんについてはいうまでもなく、鈴木孝紀さんの進境著しい。
 「バーニーズ・チューン」で始まり「11PM」で終わる。  まっすぐ11PMに帰館。
 さあ明日は久しぶりに上京である。ちょっと気が重いなあ、進捗状況が。

6月15日(金) 上京/SF作家クラブ40年史/森山5+1
 上京するのであった。
 大阪は曇天、今にも降り出しそうな梅雨空なので、傘を持って出たが、名古屋以西は晴、夏雲と飛行機雲が混在するややこしい空となり、東京は炎天、真夏日である。
 銀座・山野楽器〜秋葉原・石丸3号館〜お茶の水・ディスクユニオンと歩くが、目当てのものは見つからず、何も買わないまま、阿佐ヶ谷へ移動、チェックイン。
 夕刻、「アルカディア市ヶ谷」へ。
 「SF作家クラブ40年史刊行祝賀会」である。
 ちなみに、おれは入会して30年……それでも年齢はたぶん上位10%に入るところまで来てしまった。
 参加者は200人くらい? 盛会である。
 最初に小松さんが挨拶。
 
 イオからは徒歩圏?で、「車椅子ほど快適なものはない」と、脚以外はともかくお元気そうでなによりである。
 久しぶりに柴野さんに挨拶。
 眉村さんも来られていて、おれとしては45年前に初めて「関西SFのつどい」に出席した高校生の頃を思い出してしまった。
 現会長・谷甲州さん、珍しくネクタイ着用。
  
 このネクタイ、アポロの月面写真で、聞けば、谷家にホームスティ中の子から貰ったおみやげ。そのご父君が宇宙飛行士だという(名前失念/ちゃんと飛行歴あり)。宇宙も近くなりにけりだなあ。
 そういえば、グレゴリー・ベンフォード氏のネクタイが「物理柄」であったことを思い出した。
 日本の学会もこういうことは積極的にやるべきだろうな。
 その他、「星新一」の著者・最相葉月さんが来られていて挨拶する。
 美女軍団と「マッドサイエンティスト・カフェ」の打ち合わせ。
 
 真理様と蛮様、それぞれ薬学と農学である。こんなサイエンティストがサービスしてくれるカフェはいいだろうけど、おれはなあ……。ビールか焼酎をふるまうのが似合うのだが。
 その他、ずいぶん懐かしい人や珍しい方々にお目にかかった。
 20時半頃にお開き、地下鉄2駅、新宿ピットインへ移動する。
 森山威男クインテット+1の出演日。
 1ステージが終わり、休憩中、前のロビーで田中信正さんが、床に座って一服していた。グズラさんだとホームレスかと間違うところだぜ。
 2ステージ目を聴く。
 ゲストはアルトの渡辺ファイヤーさんである。
  
 詳しいレポートは森山HPに載るはず。
 1ホーン増えているが、森山さん、それぞれと「容赦することなく」切り結んでいる。恐るべきパワーで毎度のことながら感嘆。後ろでガシッと支えているグズラさんもたいしたものだ。
 終演後、グズラさんに挨拶。
 昨年3月の「返礼」を行うが、ヒゲのざらつきがなかなかの感触であった。
 ということで、親父はいい気分になったが、この時間まで新宿で仕事しているボンクラ息子その1にメールしたら、そろそろ帰るという返事が来た。
 新宿3丁目から地下鉄丸の内線に乗る。と、西新宿で同じ車両にボンクラ息子その1が乗ってきた。
 南阿佐ヶ谷で降りて「鳥正」へ。
 おれはモツ煮込みと湯割りで仕上げ。
 0時を過ぎてしまった。
 今度のボンクラ息子その1の部屋は酔っぱらった親父が居候するにはちょっと狭いので、おれは近くの「首懸けホテル」にて爆眠。

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