『マッドサイエンティストの手帳』766

●マッドサイエンティスト日記(2021年11月前半)


主な事件
 ・播州龍野いたりきたり
 ・ニューサン(13日)


11月1日(月) 穴蔵
 目覚めれば11月であった。
 5時頃にネットで衆院選の結果を見る。
 自民が過半数以上の議席を獲得していて、変わり映えしない日々がまた数年つづくことになる。
 ただ、目障りなのが何個か、比例復活も出来ずに落ちたようで、これはちょっと面白い。
 「手水廻し」は見なくて済むことになりそうな。
 ということで、少しは仕事もするのであった。
 午後、BSで『斬る』を見る(DVDを持っているのだが、4Kデジタル修正版というので)。
 やはり傑作。三隅研次の代表作のひとつ(「座頭市物語」の3ヶ月後に撮られたとは信じがたい)であり、雷蔵の代表作でもある。
 デジタル修正というだけあって「縦割り真っ二つ」シーンも鮮明であった。

11月2日(火) 穴蔵/梅地下ウロウロ
 秋晴れである。昼間は暖かい。
 午前、非SF系の雑事色々。
 午後、明日が祝日なので、本日中に行かねばの娘。梅田をうろうろする。
 久しぶりに三番街から地下に潜り、JR南側のディアモールまで。
 北区役所の梅田サービスセンターが見当たらない。移転したのか廃止されたのか。スマホで調べたら、あるのだが、位置がわかりにくい。
 駅前第2ビルの地下へ移転していた。200メートルほどの移動に30分ほどかかった。
 梅田地下街で道に迷うとは、わたくしもヤキが回ったものである。嗚呼。
 印鑑証明を取得。引き続き、第1ビルの中央郵便局へ行き、高額の収入印紙を購入。法人終活用である。
 帰路、駅前ビルのB1階を1→2→3→4と歩く。
 駅前ビルのB1階に飲み屋(立ち飲みも多いが、座り飲み、外から丸見えの店が大量にオープン)の増えたのに驚く。
 行けども行けども大衆酒場。なぜか生ビール190円が多い。
  *
 平日の午後3時過ぎというのに、どこともそこそこの入り。盛大にオダをあげてるグループも目立つ。
 2年前だと仲間入りしたい気分だったが、もう敬遠であるなあ。
 梅田地下も、近くて遠い世界になってしまった。

11月3日(水) 穴蔵
 世間は休日である。文化の日。
 梅田方面は人出が多いことであろう。
 終日穴蔵にこもることにする。
 先日来コマギレに進めていた某法人の終活作業、色々検討した結果、すぐに片づけてしまうことにする。
 だらだらと書類作成。
 法務省のHPを参照しつつ登記申請書・議事録・証明書・届書などを作成する。昨日の印紙と印鑑証明を添付すればいい……はずである。
 しかし、書類作りの効率が落ちたなあ。40代だと半日でやれたのが、延べ3日ほどかかった気がする。
 5,6年前によく書いていたタドコロ状態である(おれが3時間でやれる仕事を1週間かけてやるという意味/昔の勤務先でないと意味不明)。
 まだ昔のタドコロよりマシか。ありゃ○万円で司法書士に丸投げだろうからな。
 などと愚考しつつ、まあ、明日には終わるだろう。
 昼、自宅のベランダに白菜が干してある。
  *
 専属料理人がいうには、塩漬けにする準備だとか。
 旨い酒の肴になればいいのだが。

11月4日(木) 穴蔵
 秋晴れである。
 昨日のつづき。朝、某地方法務局に書類の書式について問い合わせ。
 2,3点修正する。持参しようかといったら「対面」は休止中で、郵送でいいという。
 中津郵便局からメールパックで発送する。一件落着。
 ついでに梅田貨物線の地下化工事現場を見物に行く。
 中国街道と貨物線の交差点に何やら建造物が出現している。
  *
 今年2月には何もなかった場所。
 これは変電所かなにかの施設であろうか。貨物線はこの建造物の地下を走ることになるから、関連施設にはちがいない。まだ調べつかず。
 工事は遅々として進まない……ように見えて、しばらく来ないうちに、変化は激しいのである。
 うろうろしなければ。
 といいつつ、あとは終日穴蔵にこもる。

11月5日(金) 穴蔵
 秋晴れである。
 終日穴蔵。ボケーーーーッと過ごす。
 お、『Genesis  時間飼ってみた』刊行記念……というか、第12回創元SF短編賞の贈賞式というか、その記念イベントが公開されている。
 わたくしも出ているのだが、もう老人で、活舌悪くキレがないなあ。
  *
 このアンソロジーは、小川一水さんの破滅した日本を奇妙なメンバーが大阪から北海道まで移動するロードノベルをはじめ、宮内悠介さんや高山羽根子さんの奇想SFなど、秀作ぞろい。
 それらに並んで、松樹凛さんの「射手座の香る夏」、溝渕久美子さんの「神の豚」、ともに傑作である。
 松樹凛さんの作品は改稿されて、選評に書いてあるような欠点はまったくない。というより選考過程であまり議論されなかった特質が鮮明に浮かび出ている。これは類を見ない「嗅覚SF」なのである。ぜひとも本編ご確認を。
 松樹さんはSF以外にも色々可能性を持っている方のようで、しかし、当分の間はSFに集中してほしい。
 溝渕久美子さんの「神の豚」は、「はみだし小説」と書いたのだが、話を伺って、これはSFの本流にある作品だと評価を変えた。参考文献に野林厚史教授(国立民族学博物館)の著作があり、溝渕さんは民博とも縁が深い方と判明したからである。
 民博と(関西の)SFとはきわめて縁が深いのである。
 万博の頃からの梅棹忠夫氏と小松左京師匠のつながり。民博と小松さんの自宅は近かった。ともかくここから始まる。
 その後、石毛直道教授が始められた花見会(万博公園で花見する)には小松さんはじめ、米朝師匠、枝雀師匠まで来られた。かんべさんや小生も参加した(たとえばここ)。
 民博側も小山修三先生や杉田繁治先生、それに若手の研究者も多く参加、いくつもの議論の輪ができあがり、きわめて刺激的な場であった。この花見会は(2年コロナで中断しているが)今もつづいている。
 民博の倉庫ほど面白い場所はなく、何度か見学させていただいたが、一時期ここで倉庫整理のアルバイトをやってたのが北野勇作氏である(『かめくん』に出てくるバイト先である)。
 野林厚史先生もひょっとしたら90年代後半、花見会に来られていたかもしれない。
 ともかく、そのような事情で、民博は関西SFの中心にある場であり、溝渕さんは、関西SFの中心に来られた人なのである。歓迎したいと思う。

11月6日(土) 穴蔵
 本日も秋晴れ。結構なことである。
 この土日、また人出が多いことであろう。
 終日穴蔵にて過ごす。
 朝からニュース(というか報道バラエティというか)を見てたら、やたら新庄の日ハム監督就任会見の映像が流れる。
 職業野球に(ナベツネのせいで)興味を失って久しいが、この顔はわかる。ただ、そのファッションと言葉遣い、見るに堪えない。急いでチャンネルを変える。これを何度か。新庄は面白い選手だったが、本当に日ハムの監督になるのか?
 トリックスターはボスになれるか?「バカと笑われるリーダーが最後に勝つ」という考え方がないではないが、野球には通用しまい。選手が野球に集中できないだろう。ま、わたくしは見ることはないけど。
 昼は新蕎麦で冷酒一献。
  *
 鴨蕎麦の他に、先日ベランダにあった白菜(塩と昆布でなんたらしたとか)なども並ぶ。漬物の一種か。これもいける。
 糟糠の妻は堂より下さず……というが、逆に、漬物ばかり作り出したら叩き出してもいい訳か。
 あ、漬物ばかり作り出したわけではない(他にも色々作っている)から、追い出してはいかんのか。
 ……などど愚考しつつ昼酒一献。いい気分になった。
 昼間からこんなことしてていいのだろうか。いいのである。
 人流を避けるためには、しかたないではないか。

11月7日(日) 穴蔵
 秋晴れである。
 本日も休日、アホが浮かれ出ているであろう。
 終日穴蔵。
 生産的なことやれぬまま、たちまち夕刻となる。
 夜は専属料理人の作った数皿で晩酌。
  *
 和風パスタ(しらす、ほうれん草に「龍野乃刻」を少し加えたとか)で白ワインを少しばかり。
 明日は播州龍野行きの予定。天気予報は陰鬱。好天つづきだったのに、運の悪いことである。
 早寝させていただく。

蓮見恭子『メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談』(ポプラ社)
 蓮見恭子さんの新刊はなんと「万年筆小説」である。
  *
 神戸の元町近くにある万年筆の修理専門店……不思議な職人が小さいグラインダーを使ってペン先を修理調整し、貴重な万年筆も扱っている店。
 万年筆職人という人がまだ少数だがいることを、わたくしは今年2月にモンブラン149を修理した時に知った。大阪・北浜のモリタ万年筆であったが。
 この店の店主を知って、面白い世界だなと思ったが、小説にしようとは思いつかなかった。
 蓮見さんは神戸の店をモデルにしているが、もっと以前から構想されていたようである。この嗅覚が素晴らしい。
 ちょっと謎めいた職人の店を舞台に、就活がなかなかうまく行かない女子大生、小説投稿サイトから作家デビューを目指すスポーツ紙の女性校閲担当など、物語にからむ人物の造形も見事。当然、万年筆の名品に関する蘊蓄も色々語られるが、面白いのはその店が「人生を変えてくれる」という……ちょっとした「書き心地の変化」が人生の転機になる……そんな展開である。
 なぜそうなるか……そのあたりが話のミソだが、さらには神戸の街並み描写、カフェや料理店が続出、これはもう見事に「神戸小説」なのである。西秋生さんが絶賛したであろう。
 蓮見さんはミステリー出身だが、その後、駅伝などスポーツ小説、そして『シマイチの家』みたいな「商店街小説」にその世界を広げ、住吉大社前のタコ焼き屋が舞台の『たこ焼きの岸本』では「大阪ほんま本大賞」受賞されている……これからは堺市を描かれるのかなと思ってたら、今度は神戸である。
 こうなると大阪の「ちょっと珍しい場所」も、ぜひとも舞台にしてほしい。
 前に創サポの講師で来られた時に「豊崎長屋を知ってる方はいらっしゃいますか?」と会場に質問されたことがある。知ってるのはわたくしだけであった。地元だからなあ。
 何か豊崎長屋を舞台とする作品を構想されているのだろうか。ぜひとも読ませていただきたい。

11月8日(月) 大阪←→播州龍野
 やっと平日になった。早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 午前9時前に着く。
 天気下り坂の予報であったが、幸いほとんど晴。シルバー人材センターの諸君が来て、実家周辺の作業をやってくれる。
 その間、こちらは雑事色々。
 クルマで龍野市内うろうろ。
 総合庁舎に行き、昼頃、龍野橋下流の揖保川左岸堤でボケーーーーッと秋の龍野を眺める。
  *
 西に鶏籠山と旧市街地、東にヒガシマル工場、秋の気配はまるでなし。
 昼過ぎに一応片づく。
 軽ワゴンで龍野東端の「まるさん自動車」まで行き、車検に出す。今年はほとんど乗らなかったから、あと2年維持することにした。しばらく来ないから適当にやっといて。
 SUZUKIの最新車で本竜野まで送ってもらい、夕刻に近い時間の電車で帰阪。
 ちと疲れた……ところへODJCの某氏から電話。訃報色々。ODJCではわたくしでも若造の部類だから、2年近くコンサートがない間に誰がいなくなっても不思議ではない。驚きもせず。
 来年、夏か秋あたりに、全部まとめて「追悼コンサート」(当然ニューオリンズ・スタイルで賑やかに)というのもオツでげすな。
 わたくしも合同で送られるのかもしれないけど。

11月9日(火) 穴蔵
 深夜に雨だったらしい。未明から午前中、微雨降り続く。午後は曇天。
 終日穴蔵。
 ちょっとした「ネット遺産の整理」を引き受けて色々やっているうちに、故人の進めていた作業の誠実さがわかってきて、なんとも気分が落ち込んでくる。
 詳しくは書かないが、体調が悪いのに細かい作業を進めてられたことが実感できるのである。
 使用ソフトがわからず、戸惑うことも多く、こちらの未熟ぶりも思い知らされる。
 あれこれ苦闘しているうちに一日が過ぎる。
 本HPも終わり方を考えるべき時期にきたなあ。

11月10日(水) 穴蔵/ウロウロ
 払暁より晴たり曇ったり、落ち着かぬ天気である。
 午前、昨日の続きでネット関係のことあれこれ。だんだん思い出してきて、昼前に片づいた。
(XP時代にホームページビルダーでやってた作業をエディターでやるわけで、半日やってたら、やはりエディターがいちばん便利とわかってくる/わがHPは全部エディターで作成、コマンド20くらいで、ごく単純な構造だが、四半世紀経ってもこれがいちばん便利である)
 午後、少し歩くことにする。
 ジュンクドー覗き、ATMを回り、久しぶりにステーションシティ「風の広場」に上がってみる。
  *
 風雲急を告げる感あり。
 新駅と線路はすべてふさがれてしまった。
 人流の少ないグラフロ西の道から、貨物線の工事現場に沿って帰館。
 たちまち夕刻。
 夜は静岡おでんで一杯。早寝させていただく。

11月11日(木) 穴蔵
 曇天、雨が断続的に降り、時に晴間……天気不安定な日である。
 外出することなく、終日穴蔵にて過ごす。
 3日ほど前から「ネット遺産の整理」などと書いているが、ちょっと説明を。
 先日ODJC関係の訃報色々と書いたが、そのひとりがODJCホームページ管理人「うわばみ」さんである。
 トラッド・ジャズのファンで、ともかくユニークな方であった。
 どうユニークかは、到底書ききれない。ニューサンでも島之内でも神戸ジャズストリートでも、何度も会い、しゃべり、飲み、思い出は尽きない。わたくしの大学の大先輩でもある。
 いちばんの思い出は2004年にスタートした「ODJCホームページ」管理人を引き受けていただいたことである。
 数人で打ち合わせをやってスタートしたHP、20年近く世話していただいた。ずいぶん進化している。
 数年前から体調を崩されて、コンサートへ来られることはなくなったが、HPの管理はつづけていただいた。
 何か月か更新がストップしていた。そこにバミさんの訃報である。
 HPについては、2004年頃の記録をたどってIDとPWが発見できた。そこでなんとか「ホスト」に接続できた。
 ホストページ……たぶん何かのソフトで書かれたものと思うが(わたくしはエディターでたどる)、細かくCSSが使われてたり、更新時の注意事項が表に出ないタグ(このタグは引用できないけど)で囲われて細かく注記してあったり……これは「次の誰か」が困らないように配慮されたとしか思えないのである。
 このHPは若手の誰かに管理人を引き継いでいただくことになると思うが、ともかく、体調の悪いなか、ギリギリまで作業していただいたバミさんには感謝しかない。
 午後、同窓のKさんから電話あり。近所の公園から。
 近所の洋食屋へ忘年会の下見に来たという。
 穴蔵に来室。マスク着用で、久しぶりに1時間ほど雑談。
 この2年ほど忘年会をやってないが、ODJCとちがって、まださほど死亡者は出ていないようである。
 これから増えていくのだろうな……という結論。
 うーん、わがHPの存在意義も生存確認だけのような気がしてくる(スタート時の目的はそうではなかったのだか)。

11月12日(金) 穴蔵/ウロウロ
 晴たり曇ったり、雲の移動が速く、本日も不安定な空模様である。
 穴蔵にてボケーーーーッと過ごす。
 午後、近所を散歩。
 ウチからジュンクドーへ行くときの抜け道……梅田芸術劇場と毎日放送の間の道は、両側に街路樹が繁っていて、ほっとする場所だが、劇場側の欅が7本、バッサリ切られている。
  * →  *
 やっと紅葉という時に、無粋なことやってくれるぜ。
 掃除が面倒だからか。それだと南側の道はもっと大変だと思うが。

11月13日(土) ニューサン
 晴。寒い……というか、朝5時の室温が20℃を切り、今シーズン初めてエアコン(暖房)を1時間ほど稼働、24℃にする。
 陰鬱な季節の始まりである。
 終日穴蔵。ボケーーーッと過ごす。
 夕刻這出てニューサントリーファイブへ。
 内輪の飲み会というか、久しぶりにラスカルズを聴くために集まる。
 ラスカルズは、河合良一(cl)福田恒民(tb)川合純一(bj)木村陽一(ds)とオリジナル・メンバーが揃い、石野さん(p)村橋さん (b)と(ペット抜き)最高メンバーである。
  *
 正面の席で聴く。
 ここはトロンボーンを聴くには最高のシート。しかも2ndステージでは讃美歌が3曲あり、感涙ものであった。
 土曜は(ラスカルズの年齢もあって?)2ステージ、21時まで。
 御堂筋に出て、ライトアップをちょっと眺めてから帰館。
 たまにはこんな夜もなければ。

11月14日(日) 穴蔵
 晴。穴蔵にてボケーーーーッと過ごす。
 たいして生産的なことはできぬまま、たちまち夕刻となる。
 専属料理人がアクアパッツァを作った。
 スーパーに静岡産の金目が安く出ていたとかで、その半身を使用。
  *
 これで安ワイン。あとリゾットにしてだらだらと飲む。
 明日は残りの半身で煮付?……そうなると灘菊か、呉春を奮発するか。迷うところ。
 悩みごとはこれだけ。気楽なものである。

11月15日(月) 尼の「現場」見物
 晴。平日である。
 兵庫県の信金の窓口に行く必要が生じたので、梅田まで歩き、阪神で兵庫県へ「越境」、尼崎で降りる。
 某信金支店へ。10分ほどで所用は終わり。
 久しぶりに尼に来たので、ちょっと前から気になっていた「現場」を見物に行くことにする。
 まず、支店の斜め向かいにある某マンションと隣接する駐輪場。
 ここは10月15日に森本恭平(33)が別れた元妻を刺殺した現場である。
 普通の日常が戻っているようであった(わたくしは、むしろ森本が住んでいた甲子園に近い部屋の方に興味があるのだが)。
 少し南へ。
 尼崎中央商店街を西へ歩く。この商店街も長いなあ。
 やっとアーケードが切れたあたりにあるのが「かんなみ新地」である。
 この新地の名前は先日の報道で初めて知った。
 (尼で有名だったのは「初島」で、70年頃、梶山季之の名エッセイ(電車ごっこが出てくるやつ)に感動したものである。)
 緊急事態宣言中、飛田がぴしゃりと休業したのに対して、こちら「かんなみ」は堂々と「濃厚接触」をつづけたために睨まれて営業停止になったらしい。
  *  *(←google)
 こんなのがまだ残ってたのだなあ。「駅前の商店街を抜けた先の住宅街の一角にあり」とあって、確かに少し西には公園と小学校がある。
 ただ現場は南北の広い駐車場に挟まれた長屋みたいな建物。
 表にずらりと取り付けられた室外機が壮観である。
 引っ越し準備中みたいなのも数軒。早晩、廃墟になっていくのだろう。それも楽しみな。
 また商店街を引き返す。
 東に歩けば2012年頃に角田美代子一家が住んでいたマンションがあり、現場の今を見に行きたいが、ちと疲れたので、兵庫県から大阪府に引き返す。
 午後は穴蔵。
 たちまち夕刻。
 専属料理人の並べた数皿(金目煮付、湯豆腐、もずく、筑前煮、生野菜・鴨味噌付)で晩酌。
  *
 もう一品作るつもりだったけど……などという。わたくしにはちと過剰である。
 ビール、あと(呉春は断念して)熱燗チビチビやってたら、調子が出てきてイカの塩辛を追加。いかんなあ。ま、よろしいか。
 早寝させていただきます。


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