『マッドサイエンティストの手帳』298
●マッドサイエンティスト日記(2004年3月前半)
主な事件
・ODJCのホームページ開設!(1日)
・ラスカルとはアライグマ???(3日)
・徳間文芸賞贈賞式(5日)
・ボンクラ息子その1の引越し手伝い(6日)
・東海道を青春18で移動(7日)
・播州龍野いたりきたり(9日〜)
2004年
3月1日(月)
わ、3時前に目が覚めてしまった。
本日、ODJCのホームページ開設の日である。
管理人のウワバミさんががんっばってくれて、ともかくオープンまで来た。
わがページの「ニューオリンズ・ラスカルズ」のコーナーはほぼそのままODJCページに移すことになる。
ということで、こちら側のリンクなど変更。
ODJCページもよろしく。
ということで、月曜はやはり雑用あり、10時頃に歩いて梅田へ。
ごちゃづちゃ片づけて穴蔵にもどると、市内某所でタイムマシンのトラブル発生。
地下鉄で「難波宮遺跡」のネキというか、桂歌之助の母校の近くというか、まあそんな場所へ工具持って馳せ参じ。
帰路、中央線で阿波座まで行き、かんべむさし氏の仕事場で雑談1時間。
さらに帰路、靱公園横の某パン屋、閉店間際で人の列なく、パンを買う。専属料理人の命令だからいたしかたなし。
夜は専属料理人がパッチワークのセンセが某デパートで個展とかで、ひとり寂しくミニ鍋でビール。
よく動いた日であり、よく回る。食べ終わり頃に専属料理人帰館、雑炊をリゾット替わりに白ワイン。さらに、せっかくだからと夕刻買ってきたブリオシュでワイン。食べ過ぎである。
3月2日(火)
終日穴蔵。
夕刻、明日午前4時(日本時間)にNASAが火星探査に関して「何か」重要な発表するらいしいのニュースが流れる。
いったい何が判明したのか……。
どうやら「水」関係らしい。緑の小人が記者会見すれば衝撃的であるが。
夜は専属料理人が「本格ナポリ風スパゲティ」(要するに、いわゆるナポリタンでない、トマトとアサリのシンプルなの)と温野菜、豆や菜なんやらを肉で巻いたのとかで、本日もワイン。
ともかく明朝4時に備えて早寝である。
3月3日(水)
4時前からテレビ・サーフィンやるが、CNNはもともと入らず、中継はなし。ネットで色々試みるがうまくつながらない。
結局、5時過ぎ、NHKが1分ほど触れただけ。
オポチュニティーが「かつて火星に生命をはぐくむに十分な水があったことを示す証拠を複数発見した」ということである。
「水」そのものの発見でないにしても、これは「着実な進歩」。8年前の生命痕跡騒動は火星から飛来した隕石を見ての話だったのだからなあ。今回はこちらから現地に行ったのだから、たいしたものだ。
ということで、朝刊を読み、ニュースを追うが、鳥インフルエンザのことばかり。
それにしても、あの浅田農産の親子(浅田なんとか会長と社長の浅田秀明くん)、揃いも揃って言葉が汚いなあ。親父「すんまへんでした」息子「そない教えられてきたんや」「知らんもん」……などなど。さすがわしと同じ「播州モン」だ。同郷の米朝師匠が嘆いてはることであろふ。嗚呼。
午後、地下鉄・動物園前、市立美術館・地下の新展覧会室で白亜美術協会の「2004白亜選抜展」を見に行く。
伊藤政彦さん(野良青年団の北中たけおさんの岳父に当たられる方である)が出展されていて、その作品『昼下がりの海』は、一目で赤穂の海とわかる色彩。播州モンとしては、赤穂沖の独特の光はよく知っているのである。
浅田農産で下落した西播のイメージが救われる気分である。
あと、久しぶりに恵比須町のパソコンショップを回る。
夜はキムチ鍋でビール。
で……酔っぱらってボケーと『トリビアの泉』を見てたら、
「ラスカルの英語の意味は『悪党』である」「へぇ〜〜」
というのがあって、何がへぇ〜なのかまるでわからず、戸惑う。
画面にアライグマのイラストが出たが、Rascalにアライグマの意味があるのかしらん。ありゃRacoonのはず。あわてて手持ちの辞書を調べても、ラスカルにアライグマの記述はなし。
ネットで調べて、やっとアニメに「洗い熊ラスカル」という名作?のがあるのを知る。これ有名な作品なのか? わしゃ、この歳になるまで、見たことも聞いたこともない。
ニューオリンズ・ラスカルズのファン歴35年、「You Rascal You」を愛聴してきたものとしては、こんな話そのものが「へぇ〜」なのである。
『アトムは英語で原子の意味である』『へぇ〜〜』みたいなことなのだろうか。
わしゃ、よくよく常識がないのかなあと落ち込む。
……そういえば昔、ハリー・ジェームスの「スリーピー・ラグーン」を聴いて、これは「眠たいアライグマ」のことかと想像したことがある。中学生の時、神戸放送の電話リクエストで聴いてだけど。
3月4日(木)
昨日の「ラスカル」について何通かメールをいただいた。
『あらいぐまラスカル』は1977年に放映された名作アニメらしい。
『アルプスの少女ハイジ』や『フランダースの犬』に並ぶ名作。わしゃ、これらの概要は知っているけどアニメは見ていない。
1977年……70年代の後半はテレビはほとんど見ない時期だったものなあ。
専属料理人(兼・ボンクラ息子の母親)がいうには、ボンクラ息子その1が1、2歳の時、『ハイジ』の再放送を見せていたらおとなしかったとか。
ただし、わしがボンクラ息子その1を3、4歳の時にデキシーランドジャズ・フェスティバルに連れていったら、喜んでいたものなあ。
むろん出演はニューオリンズ「ラスカルズ」である。
ま、胎教としてライブを聴いていたのだから当然か。
それが今では、嗚呼……。余計なことはいうまい。
「あらいぐまラスカル」が名作であるらしいことは認めるが、「ラスカルズはアライグマよりはニューオリンズ・ジャズの方がいい」「へぇ〜〜」だろうな。
午前中穴蔵。少しは仕事もするのであった。
午後は市内ウロウロ。
夕刻、旭屋に寄って、明日からの車中用の本を数冊買い込む。
明日がSF大賞。その後、ボンクラ息子その1の引越その他あって、上京、帰りの予定は決めないままである。東海道をウロウロしてくるつもり。
どうなりますやら。
3月5日(金)
昼過ぎののぞみで上京。
東京は大阪より2、3度低い印象。
山野楽器へ。……ここへ来ると、やっぱり持ってないのが並んでいる。本日、デフランコ『FREEFALL』『Like Someone in Love』『BUDDY DeFRANCO MEETS THE OSCAR PETERSON QUARTET』、エディ・ダエーニエルズ『real time』、エヴァン・クリストファー『This Side of Evan』(神戸で野良青年団の北中たけおと共演したのを聴いただけだが、期待の新鋭である)、ガブリエル・ミラバッシ『Fuori le mura』(これはアコーデオンとのデュオで、たぶんシャンソン風だろうな)と、もうCDはあまり増やさないでおこうと思っているのだが。嗚呼。
歩いて東京會舘へ。
18時から徳間文芸賞贈賞式。
受賞作は、
第6回大藪春彦賞
垣根涼介『ワイルド・ソウル』
笹本稜平『太平洋の薔薇』
第24回日本SF大賞
冲方丁『マルドゥック・スクランブル』
第5回日本SF新人賞
八杉将司『夢見る猫は、宇宙に眠る』
佳作 北國浩二『ルドルフ・カイヨワの事情』
佳作 片理誠『終末の海・韜晦の箱船』
受賞者、右から、垣根、笹本、冲方、八杉、北國、片理の各氏。
大藪賞の選考経過報告は大沢在昌氏。賞状、トロフィーは大藪家から。
SF大賞の選考経過報告は高千穂遙氏。
日本SF新人賞の選考経過報告は谷甲州氏。
賞状はそれぞれ山田正紀氏から。トロフィーは豊田有恒氏から。
……うーん、SF作家の方が常識から外れている印象も受けるなあ。(受賞者にはあらず)
冲方丁(うぶかた・とう)、八杉将司(やすぎ・まさよし)、片理誠(へんり・まこと)と読みにくい名前が並んだが、もっとも特徴的なのは、劇的に新世代の活躍が目立つことだろうな。
冲方氏1977年生まれ、八杉氏1972年生まれ、また会場にいた小川一水氏が1975年生まれと、アポロ月着陸以降の世代の活躍が目立つ。
八杉将司さんと挨拶。喜多哲士さんにシャッターを押してもらった。
姫路出身・在住ということで、ほとんど同郷。『火星ダーク・バラード』の上田早夕里さんも姫路市在住で……しかも(刊行は6月になるらしいが)『夢見る猫は、宇宙に眠る』の紹介をちらっと読んだところでは、「火星が舞台」「テラフォーミング」「ある種の超能力が関与」と、『火星ダーク・バラード』と重なるところがある印象。(が、『SF Japan』で第1章を読んだところでは、文体も人物も設定もまったく違う。刊行が待ち遠しいことである)
「SFは関西」であるが、このところ「兵庫県」が出身も在住も凄いのではないか。
ということで、そのうち姫路で一杯やろうということになる。
会場で色々な人と初対面/ひさしぶり/見間違えなど多数。
敬称略で、横山信義、中野晴行、田中啓文、牧野修、小松左京、高斎正、永井豪、ヨコジュン!、高橋良平、とり・みき、田中光二、斎藤英一朗(新婚ホヤホヤである)、菅浩江、新井素子、井上剛、堺三保、大森望、その他多くの各氏。
永瀬唯氏からは新型ソラーセール?の情報を聞く。
見間違えというのは杉本蓮さん、髪の色とスタイルが一変していたからである。こちらも髪はかなり変わっているのだが、おれの場合は自分の意志ではないからなあ。嗚呼……。
写真は新世代代表格のひとり、小川一水さん。うちのボンクラ息子その1とそう変わらない年齢。えらいちがいだ。
薄井ゆうじさんに小澤章友さんと藤水名子さんを紹介してもらった。ここに谷甲州が並ぶなど珍しいことで、やっぱりこういうパーティ会場の混沌は面白いなあ。
終宴後、丸の内線で南阿佐ヶ谷へ。
ホテルにチェックイン後、「鳥正」へ。
ここでボンクラ息子その1と合流の予定であったが、23時過ぎて「仕事にまだ少しかかる」と連絡。
明日が引越しであるのに大丈夫なのかねえ。
ということで、ひとり寂しく、もつ煮込み、白菜漬で湯割り数杯。
3月6日(土)
阿佐ヶ谷から石神井公園へバスで移動。案外近い。
10時前に石神井公園近くの1ルームへ。
引越しのために荷造り始めたばかりみたいである。一人暮らしなのに食器とか鍋など台所関係の多いのにあきれる。冷蔵庫も結構立派。どうも母親の血筋らしい。
午後、赤帽便が来て積み込み。やはり積みきれず、衣服類はフィァット・ウーノのリアシートを倒して詰め込む。
午後、新目白通を走って飯田橋→九段→岩本町→両国橋を渉って大島へ。
快晴であったのが、だんだん雲って、急に寒くなる。
新住所は路地を入った仕舞屋風の家の裏、さらに狭い路地を入った隠れ家みたいな場所。
しかし、キッチンと風呂は立派で、前より相当広い。駐車場も近い。ま、これからは上京のたびに居候させてもらうわけだから、荷物の整理をお手伝いする。
夕刻、近所を探検。
町並みは(わが近所でいえば)本庄東あたりの雰囲気。まあ石神井より住みやすそうである。
ただ、居酒屋、食堂はまだ評価不能。チェーン店が多い印象。
ダイエーがあり、結構大きい。食材豊富で、自炊好きのボンクラ息子その1、熱心に見て回る。
冷蔵庫は1日使えないので晩飯は居酒屋のつもりであったが、よさそうな店が見つからないのと、売場の食材豊富なのとで、「ベランダへ出しとけば冷えるやろ」と、おでん、イカめし、サラダ、チーズ、ビール、ワインなどを買って帰る。
クルマで少し行けば「温泉」があるというのだが、わしゃ面倒なので、コタツを出しておでんを温め、ビール飲みはじめ。
ボクシングの3連続世界タイトルマッチとかを見ながら「親子酒」。レンジでイカめしを温め、チーズとサラダを並べるなど、マメにやってくれるぜ。白ワインで仕上げ。
3月7日(日)
わ、やっぱり4時に目が覚めてしまった。
他人の家で朝からゴソゴソするわけにもいかず、朝まで本を読む。
周辺、わが穴蔵より静かである。
ボンクラ息子その1、7時に起床。決算月で雑務が多く、日曜だが、午前中だけ出社するという。本来のコースは地下鉄・都営新宿線だが、おれが、帰路「青春18」を使うことにしたので、いっしょに歩いて亀戸まで。ドン・キホーテがあったり、安くて旨そうな店があったり、面白そうなところである。
そういえば大昔(40年ほど前だが)、大宮「デンスケ」信光さんがこの辺に住んでいて遊びに来たことがあるのを思い出した。
今は薄井ゆうじさんの仕事場がこの近くらしい。
新宿へ向かうボンクラ息子その1と秋葉原で別れて、東京駅へ。
前回の東海道の移動でコツはつかめたので、今回は、落ち着いて本が読めるかたちで移動。
ちなみに、ポイントは、
・熱海で車両が短くなるから、ひとつずらしても座ること。
・熱海〜浜松間、4人掛けボックスは避ける。
・大垣乗り換えでなく、名古屋以東から米原行きを選ぶ。
・オバハンや女子高生に読書の邪魔されないよう、先頭車両か最後部に乗る。
ということで、今回の乗り継ぎは、
東京8:53→熱海10:41着。
とうぜん4両の10:43静岡行きにどどっと乗り換えが多く、これは予測していたので、つぎの10:59浜松行きで浜松13:38着。
ホームで昼飯。
浜松13:50大垣行きの新快速、これはシートが楽。豊橋14:26、ここで降りる。これがポイントである。
豊橋始発14:37米原行き新快速、これは予想どおり楽に座れる。16:40米原着。
東海道、おおむね晴であったのが、関ヶ原を過ぎると急に雪、米原では積雪、まだ降っている。米原のホームは寒い。
米原16:56新快速→新大阪18:10。地下鉄に乗り換えて帰宅18:30である。
途中、静岡で降りて義弟に会う、ついでに島田で歯抜き師のハラダはんに連絡してみようかなと迷っていたのだが、途中乗車の煩わしさもあって、そのまま通過してしまった。
ちなみに、この間、『SF Japan』『「知財」で稼ぐ!』(光文社新書)『コルトレーンの生涯』(学研M文庫)
大阪は昼間、ミゾレが降っていたらしい。
鍋で湯割り。デフランコを聴く。たまらんなあ。
3月8日(月)
またも寒い日である。
引越作業と「長旅」で体の節々が痛いが、こんな日に限って穴蔵に閉じこもっているわけにもいかず。
朝から市内ウロウロ。
昼、穴蔵に戻る。
と、浅田農産の浅田肇会長とその妻が首吊り自殺のニュース。うーん、潔いというより「脆い」のかなあ。息子をかばった気配もあるが。……死者を鞭打たずという日本的「美徳」は好きではないが、この場合、同情が湧く。処置の悪さは糾弾されるべきだが、もともとの原因が「天災」であることと、やはり「役人」「官僚」ではないからだろうな。
青空書房から電話。「歌之助CD」はまだ売れ行きがいいようである。
夕刻配達。
夜はエビのなんとか、サラダ、明太子スパゲティなどでワイン。
エヴァン・クリストファーのあと、久しぶりにコルトレーンを聴きたくなって、バラードとインプレッションズ。
3月9日(火)
早朝の新快速始発で播州龍野のタイムマシン格納庫へ向かう。
この期間は「青春18」利用である。
タイムマシン格納庫と実家、ともに雑用多し。
実家に住みついているらしき野良猫、どうも挙動がおかしい。
いつも「日向ぼっこ」している縁側に小石のようなものが幾つか転がっているのだが、これが糞なのである。
老母「親の躾が悪いんかしらん」
んな訳なかろう。ネコババというのは本能のはずだし、だいたい2週間前までこんなことはなかったはず。何かが狂いはじめたのではないか。
自分の糞を並べた真ん中で寝そべっている野良猫というのはどこかおかしい。
暖かくなって室内に入ってきたらどうなる。
困ったものだ。おかしな行動がエスカレートする前にどこかへ移動してもらうべきか。
夕刻帰阪。
3月10日(水)
朝から市内ウロウロ。
上町台にある「歌之助御父君の勤務先」であった某所へ行く。
難波宮跡のすぐ近くである。広大な広場で、立派な公衆便所もあるが、なぜか「青テント」がない。大阪城公園の方が便利なのだろうか。
午後、穴蔵に戻ったとところへ、播州龍野から電話。
昨日往復したばかりなのだが、ややこしトラブルが発生したようで、慌ててバッグに雑品詰め込み、ノートパソコンを持って播州龍野に向かう。
自宅から地下鉄で梅田、新快速で姫路、姫新線で本竜野というルートでちょうど2時間。昼間は新幹線利用しても時間変わらない。
夕方から3時間ほどウロウロ、ドタバタあれこれ。
しばらくは龍野と大阪「いたりきたり」生活になりそうである。
実家泊。
3月11日(木)
実家、タイムマシン格納庫、市内某所をいたりきたり。
最大移動距離は2キロちょっとで、この間を自転車で5往復。
いい運動になるなあ。
実家ではダイアルアップ接続になるので、最小限のメールチェックだけになる。
実家泊。
3月12日(金)
やっぱり4時前に目が覚める。田舎は夜が早いので、ますます早起きになりそうな。
メールをチェックすると昨夜遅く「hori@a.email.ne.jp」という送信者からのメールが届いているのでギョ。
件名が「Re:Re:Message」で本文が「Here is the file」、添付ファイルつき。
Netskyの変種か? XPのノートが感染か?
ちなみに、ぼくからのメールは、発信者「堀 晃」と漢字表記ですので、英文のは問答無用で削除してください。
本日も自転車でよく走る。
同じコースばかりでは飽きるので、夕刻、川沿いの道を走る。
ちょっとセンチメンタル・ムードになるのはいかんなあ。
文芸春秋4月号、山口栄一『「二百億円判決」中村修二は英雄か』は発明の対価について出色の……というより極めて妥当な論考である。知財管理の担当経験者としてはまったく同感なのだが、提訴にいたる「動機」を考えると面白みに欠ける。技術系サラリーマンが経営批判(冷遇されたことに対する意趣返しというべきか)の手段を獲得したところが痛快なのである。
本日も実家泊。
3月13日(土)
龍野市内ウロウロ。
花見の陽気なので助かる。
脱糞野良猫(子猫から少し大きくなりかけ)が相変わらずうるさいが、急に静かになったと思ったら、庭の濡れ縁にふてぶてしい大型の茶の野良(にしては太っているが、このきたなさは野良としか思えない)がドテッと寝ている。こいつが来ると子猫がどこかに避難するらしい。判官贔屓で少し可哀想でもあるが、「悪党面」野良と「脱糞」野良……こりゃ二者択一にはならないなあ。
夕刻帰阪。
久しぶりに専属料理人のメニューでビール。
ラスカルズを聴きに出かける元気なく、CDはニューオリンズ・ラスカルズ。
「ミステリーズ!」(東京創元社)の田中啓文『揺れる黄色』が珍しいジャズ・クラリネット・ミステリーで面白く、あと、ワインを飲みながら、エドモンド・ホール、トニー・スコットを聴く。
3月14日(日)
本日も花見陽気である。
終日穴蔵。
雑用を色々片づけるのであった。
3月15日(月)
春の陽気である。
市内ウロウロする雑用。
OBPまで行くついでに、京橋から守口まで足を延ばして『真鍋博展』を見る……つもりであったのが、京阪の切符売り場まで来てチケットを忘れたことに気づく。
ボケはじめか。
京橋からちょうど赤川、毛馬経由大阪駅前行きのバスがあることに気づいて、路線バスで帰館。これだと35年前に住んでいた毛馬界隈を通って穴蔵から50メートルのバス停に着くのである。
夕刻のニュース。アテネ五輪のマラソン選考、高橋尚子は「落選」である。しかたあるまいが、陸連の選考規準の「運用」が変わった印象は否めない。「文句が出ないように」つまり役人的方向にシフトしている。ま、どうでもいいんだけどね。
明日からまた龍野である。
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