『マッドサイエンティストの手帳』571

●マッドサイエンティスト日記(2014年1月前半)


主な事件
 ・滝川雅弘@ロイヤルホース(5日)
 ・播州龍野いたりきたり
 ・風呂本佳苗リサイタル(7日)
 ・堀川戎(9日)
 ・創サポ講義(11日)
 ・New Year Jazz Party 2014(12日)
 ・マグナス・ヨルト・トリオ@塩屋(14日)


1月1日(水) 元日
 午前7時に目覚める。
 午前8時に形式的な祝賀行事。
 ふつうに朝食、あとは仕事……のつもりであったのに、こういうものが並ぶ。
  *
 今年はむつごろう製だとかで、メニューを見れば36品目が詰めてあるのだとか。
 少しずつ、つまみ食いするような気分。
 むろん各品はおいしいのだが、酒の肴にしかならんではないか。
 いたしかたなく呉春を少しばかり普通にいただく。
 うまいんだよなあ、これが。
 ということで、昼前まで朝寝。
 目が覚めてから、ボケたアタマで年賀状を眺める。
 げっ、データベースはきちんと整備していたはずが、住所録にミスを発見。
 雀松→文之助に修正するのを忘れて、このまま年賀状をプリント・投函していたことに気づく。
 あわてて追加の詫び賀状を作成したが、届くのはおそらく明後日以降だろう。
 3日の一門会でマクラなんかに使わんとってね。

1月2日(木) 穴蔵/ウロウロ
 午前5時起床。
 いつもより1時間寝過ごしたが、ともかく正月は終わった。生活を通常パターンに戻す。
 少しは仕事もするのであった。いと少なしを。
 昼、専属料理人と地下鉄で新大阪へ。
 Uターンラッシュはまだで、人は少ない。専属料理人がいつ上り新幹線で移動しなければならぬかわからないので、状況のチェック。3〜5日に分散されそうである。
 コーナン新大阪店へ。デパートは福袋で混雑しているらしいが、ホームセンターはガラガラ。
 インコの餌を購入。PiPi用オセチを買い忘れていたからである。
 
 新大阪駅の美々卯でこういうものをいただく。
 夕刻から、珍しいことだが、長時間テレビドラマを見る。
 18時〜テレビ大阪で『影武者徳川家康』。
 西田敏行は適役であろうが、いかんせん、安作り(合戦シーンなどね)で散漫。
 もっとも、夕食や雑事やりながら見ているわけで、そんな見方に合わせて作られているのだろう。
 映画館でこれを5時間見せられたのでは耐えられまい。
 (昔のテレビ版『火星年代記』…10時間以上だったかな…がこんな作り方だった)
 それに「関ヶ原」までの経過が回想シーンでわずかに出てくるだけだから、原作の重要テーマが抜け落ちている。特に信長に銃を向ける場面が、これではわかるまい。
 などといいつつ、5時間も見てしまったわけだから、たいした作品だ。原作の力であろうが。

1月3日(金) 穴蔵/ウロウロ
 定刻4時に起床。
 普通のパターンに戻ってきた。
 穴蔵にて、少しは仕事もする……つもりであったが、前段階の資料整理で終わる。
 本を読んでいただけとも申せましょう。
・専属料理人が実家へ行くかどうか迷っていたら、有楽町の火事で朝から新幹線ストップ。
 本日は見合わせた方がいいようである。ひとり酒の愉しみは明日以降に送らざるを得ない。嗚呼。
・SFファンではない知人からの賀状に古いSFファンの訃報。SF関係は誰も知らないのではないか。事情確認するもまだ不明。
・現場を見に行く。
 昨日、気になるニュースがあったので、午後、散歩を兼ねて梅田へ。
 「ホテル従業員、地下街階段で720万円奪われる」というニュース。
 1月1日午後6時30分頃、ホテル従業員の男性(40歳)が、泉の広場へ降りる階段で、後ろから引き倒され、紙袋に入れた売上金720万円を奪われた。ATMに入金しに行く途中であった。犯人は「上」に逃げたが目撃していないという。
 テレビに写ったのは泉の広場・東南の階段で、泉の広場に面した4方向のうち、ここだけがガラス扉がない。それだけに人通りも多い階段。ハチやロイヤルホースへ行くときにいつも通る場所である。
 
 熟知している場所だが、野次馬としては気になることが幾つかあり、現場周辺をうろうろ。
 うーん。1日夕刻の人通りがどうだったのかがわからない。
 阪急東通りに較べれば少なかったのは確かだろうが。
 ガールズバーでの殺人やら、この辺の犯罪にはなぜか惹かれる。
 いつ被害者になるかわからんからかなあ。

1月4日(土) 穴蔵
 終日穴蔵。
 ボケーーーーッと過ごす。
 もう4日になるというのに、テレビは相変わらず騒がしいのばかり。演芸番組にも近年は食指が動かなくなった。
 昔はよかった、というわけでもない。
 昔見た上方芸人の正月特番を思い出す。
 桂春蝶と青芝フックがフンドシしめて相撲をとる趣向があった。
 「東〜〜ィ、姫はじめ〜。西〜〜ィ、ガイコツ〜」
 行事が誰だったかは失念。ノックだったかな。
 両者立ち上がり、ぶつかったとたんにガイコツ(春蝶師匠)が枯れ木のように崩れ落ちた。
 アホなことをやってたものだなあ。今も変わらんか。
 1973年か74年の正月番組だったと思う。
 どなたか覚えておられたら、詳しいこと(局、番組名、プロデューサーなど)教えていただけないだろうか。
 などと愚考しているうちに夕刻。
 専属料理人が、やはり本日実家へ移動するという。
 Uターンラッシュのピークに、昨日の事故の影響もあって、上り新幹線は終日満員らしいが。
 夕食後、最終のこだまなら座れそうだからと専属料理人でかける。
 最終のひかりグリーン席に空きがあったとメール。やれやれ。
 さあ、これからがおれの正月である。
 グラスワイン、モンクの「Thelonious Himself」を聴きつつ。たまらんなあ。ひとり酒にいちばん合うのはモンク師匠のソロであろう。
 I'm Getting Sentimental Over You……これぞ正月である。

1月5日(日) 滝川雅弘@ロイヤルホース
 日曜であり、本日は正月休みとする。
 昼、歩いて梅田へ。
 ホワイティ梅田を歩き、泉の広場から、先日の「720万円強奪事件」(未解決である)の現場階段を上がってロイヤルホースへ。
 本年の聴き初め。
 滝川雅弘カルテット……というよりも、臨時編成のカルテットというべきか。
 滝川雅弘(cl) 八木隆幸(p) 宮上啓仁(b) 佐藤英宜(ds)
  *
 八木隆幸さんは滝川雅弘カルテットのピアニストだったが、10年前に活動の場を東京に移した。
 以後、滝川グループのピアノは特に定まっていない。
 八木さんの帰省?に合わせて、10年ぶりの共演である。
 佐藤英宜さんがめきめきと腕を上げたこともあって、やはり最強の組み合わせである。
 デフランコ・ナンバーなどお馴染みの曲中心に、2ステージ2時間。
 日曜午後、いい雰囲気のライブであった。
 ぶらぶら歩いて帰館。
 夜は専属料理人の作り置きメニュー(おでんの残りとかポテサラ、キンピラなどね)並べて独酌。
 ちょっと気分を変えてトミフラ師匠を聴きつつ。
 たまらんなあ。ソロならモンク師匠、トリオならトミフラ師匠であるなあ。
 楽しきかな、ひとり正月。

1月6日(月) 穴蔵/ウロウロ
 世間は休み明け、本格的に始動である。
 朝9時に近所のY医院へ定期検診に行く。
 混んでると思ったら、待合室はゼロ。常連の患者諸君はオセチの食べ過ぎでダウンしているのか。
 最初に看てもらって(正常であった)9時10分に帰館。
 昼に散歩を兼ねて郵便局その他ウロウロ。
 
 ちょっと気になるのは、年末から石飛(似)さんの姿が消えたことである。
 家財道具?らしき荷物を置いたまま、1週間、公園の定位置に姿なし。こんな天気のいい昼間はのんびり寝そべってはるのだが。
 正月で、里帰りでもしてはるのだろうか。
 と、石飛(本物)さんからの賀状に「入院中」とある。
 これはこれで心配だが、まさか公園の人、本人だったのではあるまいな。

1月7日(火) 大阪←→播州龍野/風呂本佳苗リサイタル
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 午前9時の龍野書斎の室温は6℃で、そう寒いとは感じない。
 暖房する間もなく、年初の事務的事項が色々あって近所をウロウロ。
 タイムマシン格納庫にて雑事も処理。
 天気がいいので揖保川沿いにちょっと散歩も。
  *
 祇園橋上流の、気に入りの散歩コース、何やら河岸工事が始まっている。
 このあたりも殺伐とした風景に変わっていくか。
 午後の電車で三宮から阪急西宮北口へ。
 芸術文化センターで年初恒例風呂本佳苗リサイタル
 おや、毎年のことだが、なぜか芦辺拓さんも来ている。年始の挨拶。
 今年は「万華響」がテーマで、変奏曲を中心にヘンデル、モーツァルト、ショパン、ベートーベンなど。
 いずれも華麗にして優雅だが……おれには、アンコールで「こんなのにもチャレンジ中」と披露された曲(作曲者は失念/知らない人である)がジャズ的というか、パーカーのアドリブを譜面化したようで、戦慄的であった。
 まっすぐ帰館。
 近所のコンビニで、イカ一夜干し、寿司のパックなど買って帰り、ビール、呉春。
 楽しきかなひとり正月。

1月8日(水) 穴蔵
 終日雨が降りつづく。
 穴蔵にて本を読んで過ごす。
 テレビニュースは川崎で逃走した「強姦魔」杉本裕太ばかり。
 民家に押し入って強姦するのではないかといわんばかりの報道が面白い。
 が、最近の逃亡犯、吉村昭氏に関心を抱かせるレベルのがいないなあ。
 チンピラみたいなのばっかり。
 たちまち夕刻。
 湯豆腐でビール、呉春。
 楽しきかなひとり正月。

1月9日(木) 堀川戎/青空書房
 昼前に出かける。
 堀川戎まで25分。
 タイムマシン業の商売繁盛を祈願に行く。
 
 会社設立から11年。
 最初に来たときに桂米八師匠から福を授けていただき、その後3回ほどあるが、いずれもなかなかの福であった。
 なんといってもゼンジー北京師匠の年が突出してありがたかった。
 本年はどちらもいてはらん。
 晴れてたのが暗雲たちこめ、なんだか今年の業績を暗示しているようである。たのんまっせ。
 北へ。扇町公園を歩いているところで激しく雹が降ってきた。嗚呼。
 最悪の年になりそうな。
 青空書房に年始に寄る。
  *
 昨年末で閉店。
 「ほな、さいなら」と書いてある。
※いっしょに貼ってあるポスターから。
 梅田の画廊で『青空書房ひとつの終展』という展示会あり。
  1月30日(木)〜2月4日(水) 10:00〜18:00
  柴田町画廊(北区柴田2-9-19 イノイ第2ビル1F)
  グラフロの東、場外馬券場の少し北、済生会病院の少し南です。
 坂本さんのご自宅にはまた折を見てお伺いすることに。
 昼過ぎに、玉一へ行って焼肉定食。ビールもいただく。
 本日はランチがメイン。
 穴蔵に戻る。8000歩を超えた。
 あとは資料を読んで過ごす。
 ひとり正月は楽しいのだが、いつまでも正月気分に浸っていてはいかん。
 強姦魔・杉本裕太も確保されたことだから、おれも明日からはウロウロを控えて机に向かうことにする。

1月10日(金) 穴蔵
 終日穴蔵。
 外出は公園横のポスト往復のみ。
 おや、石飛(似)さんが帰ってきたらしく、公園の定位置に布団?が敷いてある。
 
 本人は「ちょっと席を外している」らしい。
 まあ、よかった。

1月11日(土) 創サポ講義/ウロウロ
 終日穴蔵。
 夕刻に近い午後に這い出て、天満のエルおおさかへ。
 夕刻より創作サポートセンターの講義。
 SF2編、変則的ミステリー2編を中心に雑談も色々。
・木星軌道上にある「廃船解体業者」の世界(最下層)から這い上がろうとする少年の物語(の序章に当たる一話)。作者はずっと前から書いていたが、『シップ・ブレイカー』との類似が気になるという。難しい質問だが、似てるのはタイトルだけのように思える。むしろ現代SFの流れをきちんととらえているのではないか。
・今時珍しくも「方程式」に挑んだ短編。解決法は微妙なところだが、その意気やよし。
・ちょっと変わった能力(某シンドローム)を持つ牧師を探偵役にしたミステリーで、書き方によってはユニークな連作にできそうな短編。事件の「解決」が探偵と犯人の双方にとって「救済」になるという設定が優れているのである。
・ちょっとした誤解が招くトラブルを描く、高校を舞台にしたミステリー風青春小説。
 あとの2編について、モデルにした場所を訊ねたら、1編は的中(川口教会である)、もう1編はハズレ(姫路あたりかと思ったら静岡という/これは聞いて納得/某身内の実家所在地である)であった。
 20時過ぎまで。
 歩いて帰ることにする。
 天神橋を渡ったら、商店街に提灯が並んでいる。
  *
 堀川戎ではなく、こちら(天神さん)にも横に「すびす殿」があって、盛大に「商売繁盛〜」をやっていた。
 今まで知らなかった。
 あちこちにお願いするのも不謹慎なので、見学だけして通過。
 南森町の串カツ屋で一杯やって帰館する。
 8,3742歩になった。

1月12日(日) New Year Jazz Party 2014
 昼に出かける。
 地下街を歩いて梅田新道のスーパードライへ。
 新春の恒例行事、New Year Jazz Party 2014である。
 いつもなら専属料理人が受付の手伝いなどするのだが、今年はおれひとり。
 隅の方の席でビール飲みつつ聴かせていただく。
 この会はいわゆる賀詞交換会も兼ねているので、開場全体がガヤガヤと騒がしいのだが、新世代の演奏がなかなかよかった。
  *  *
 姫路のキャッスル・ジャズバンド、桔梗亮三さんの後継クラ、若い女性クラ・葛西さくらさんがなかなかいい。(ちなみに、おれはブリーゲン神父を介して、若き日の桔梗さんを知っているのである。キャッスルのピアノ・榎本さんは桔梗さの娘さんである。世代は変わっていくなあ…)
 それに、キッチン・ファイブの加藤平祐さんも。
 これからのトラディショナル・ジャズのクラを支えてくれるふたりである。
 ラスカルズは河合さんと福田さんの2ホーンで、後ろから3番目の出演。
 新世代への配慮であろうか。
 トリはマホガニーホール・ストンパーズ。
 ブラスバンドの盛大な聖者の行進でおひらきとなる。
 ぶらぶら歩いて帰館。
 うーん、4時間半ほどビール、ワインを飲んでいたことになる。
 専属料理人がいたら小言をいわれるところだ。
 楽しきかなひとり正月。

1月13日(月) 穴蔵
 いかん、体がだるい。
 たぶん飲み過ぎであろう。
 終日穴蔵。
 肉体労働(といえるほどでもないか)は洗濯のみ。
 ボケーーーーーッと本を読んで過ごす。
 世間も休日だから、いいであろう。

1月14日(水) マグナス・ヨルト・トリオ@塩屋
 穴蔵にてボケーーーッと過ごす。
 昼のニュース。
 おれは政治・宗教・血液型のことは書かないことにしているが、これは政治レベルのことではあるまい。
 ボケ老人ふたりがホテルで昼飯食ったと中継している。
 老害ではなかろう(権力は握ってないから)し、年寄りの冷や水というのもちょっと違うし、ボケ老人ふたりの裸踊りみたいなものか。おれは東京都民ではないから関係ないけど、困ったものだ。
 気分転換に、夕刻に近い午後から出かける。
 神戸市の西端に近い「塩屋」へ。
 ここは、この半世紀、電車で何百回も通過していながら、下車するのは初めてである。
 海岸や史跡をうろうろしてみたいが、午後6時で、もう真っ暗。それに寒い。
 山電塩屋の北側の道をちょっと西へ。
  *
 ここは「くぎ煮発祥の地」で、店の跡地に碑が建てられている。
 いかなご解禁まで、あと2月ほどか。春は遠い。
 山側にミニ異人館街?があって、電車からは眺めていたが、初めて来る。
 旧グッゲンハイム邸へ。
  *
 ライブやパーティに利用されていて、本日はマグナス・ヨルト・トリオのライブである。
 (明日は大阪であるが、大阪会場は恐っそしいネエちゃんがいるので遠慮。遠路こちらまで来たのである)
 カレー店「みみみ堂」(県庁近くの店?)が出店していて、カレーでグラスワインをいただく。
 19:30からライブ。
 マグナス・ヨルト(p) 鳥越啓介(b) 池永一美(ds)
 ヨルトの来日は3年ぶり4回目という。
 そうか、2回目の来日に聴いてから3年半、前回から2年半になるのだ。
 年をとったものよ。ヨルトには風格が出てきて、おれはヨレヨレ。
 22時まで。
 山電→阪急を乗り継いで、梅田まで1時間。
 深夜の帰館となった。

1月15日(水) 穴蔵
 終日穴蔵。
 ボケーーーーーッと過ごす。
 昼間、散歩を兼ねて梅田ウロウロ。
 6,523歩


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