『マッドサイエンティストの手帳』537

●マッドサイエンティスト日記(2012年9月前半)


主な事件
 ・加藤平祐@ガゼボ(2日)
 ・大阪←→播州龍野いたりきたり
 ・姫路城(4日)
 ・創サポ講義(8日)
 ・森山威男ジャズナイト2012(15日)


9月1日(土) 穴蔵/ウロウロ
 目覚めれば午前6時。
 よく寝た(方である)。夜更かしはするものだ。
 本日も局所的積乱雲多く、雷雨と晴の繰り返し。
 終日穴蔵。
 夕刻に近い午後、散歩を兼ねて梅田ウロウロ。
 アホがウロウロしております(おれも含めてだけど)。
 ちょっと読みたい新刊。紀伊国屋で2冊3300円を買おうとレジに並んだが、処理のモタモタにイライラして(横のレジでは列を無視して何か別の作業をしている)、まあ後日「図書館で借りればいいか」気分になって、書棚に戻して去る。
 おれは決して書籍代は惜しまない。だが、嫌な思いをしてまで購入したいとも思わない。CDショップでは数年前から同じ体験多発(特にタワーズね)、CDの衝動買い抑止は2、30万円くらいかな。結果として、買わなくて良かった。おれは相当な本好きのつもりだが、書籍までこうなるとはなあ。出版不況は書店(売り場)にも問題がありそうな。少なくともコンビニの「レジお願いします」を見習ってほしい。
 あ、今後おれの本が出ることがあっても、並んでまで買っていただく必要はありませんからね。
 夜は粗食にてビール。
 枕頭に積み上げた未読の書籍を読みつつ早寝のつもり。

9月2日(日) 穴蔵/加藤平祐ライブ
 定刻4時に起きる。
 日曜なので、仕事はしないことにして、ボケーーーーッと過ごす。
 昼過ぎに出て、靫公園東側のガゼボへ。
 Heisuke & Junnnichi Jazz Band のランチタイム・ライブ。
  *
 加藤平祐(cl)秋定暢(tb)川合純一(bj)村橋健(b)室浩司(ds)
 ピアノレスの原初ニューオリンズ編成。
 名物カツサンドでビール飲みながら聴く気楽なライブである。
 おれは決してトランペットが嫌いではないが、クラリネットとトロンボーンの2管というのはいいなあと思う。ラスカルズでは志賀さん欠場の時によくあるし、ジョージ・マッソとケンペプの競演のは愛聴盤である。加藤さんと秋定さんの組み合わせも今後が楽しみである。
 15時前まで。
 いっしょに聴いていたT川さんは1910〜20年代の音源を熱心に蒐集していて、アメリカのルーツ音楽にも興味があるということなので、わが穴蔵の近所、豊崎のPO' BOY RECORDSへ案内する。
 あまりにも専門的な会話で10%も理解できない。
 カントリーやフォークも含めて、広く深い世界があるのだなあ。
 ということで、夜は専属料理人に小鉢やビフカツ+サラダなど並べて貰って、ビール、発泡ワイン。
 ジョージ・シアリング『九月の雨』…引き続きジミー・ハミルトン師匠の名調子を聴きつつ。

9月3日(月) 穴蔵/足止め
 早朝の電車で播州龍野へ移動……のつもりでJR大阪駅まで行ったら、姫路方面はストップ。
 立花〜甲子園口で人身事故という。
 またかよ。
 これで、「おれが電車に乗ろうとしたら事故が起きる」パターンが4回連続である。
・8/21 JR茨木で飛び込み自殺。
・8/30 JR岸辺で飛び込み。
・8/31 地下鉄御堂筋線で転落。
・9/3 JR尼崎の踏切でバラバラ死体。
 JRに限れば、3連続死。おれがJRに乗ろうとしたら人が死ぬのかしらん。
 混乱が長引きそうなので、龍野行きは明日に延期することにして、穴蔵に引き返す。
 おれの場合、そう切迫した用件ではないから延期可能だが、この時間、草津とか姫路方面から大阪へ通勤している人たちは、先週に引き続き、たいへんだろうなあ。同情を禁じ得ない。
 遅延と運転取り止めは、学研都市線・東西線・福知山線まで拡大して、関係なさそうな山陰線の特急とか関空行きの「はるか」にまで影響している。
 飛び込み自殺などはJRの責任ではないし、警察の調べが優先する事情はわかるが、影響の拡大はJRのシステムに問題ありとしか思えない。
 (新快速などの)長距離化と相互乗り入れで路線が複雑化しているからであろう。これでどこそこの踏切に爆弾仕掛けたなんてイタズラ電話があったら、京阪神のJRはたちまち混乱するだろうな。
 あ、これを拡大した場面を次の作品に入れよう。
 ちょっとはもとを取らなければ。
 穴蔵にて資料を読んで過ごす。
 予定が狂って、あまり気合いが入らない。
 昼、専属料理人と「Barbara」へ行って、チーズカレーと海鮮パスタをシェア。
 
 ワインをチェット・ベーカーり。
 穴蔵に戻って昼寝。
 明日こそ播州龍野行き…のつもりだが、また飛び込むやつが出るかな。

9月4日(火) 大阪←→播州龍野/姫路城見学
 早朝のJRで播州龍野へ移動する。専属料理人も同行。
 幸い本日は人身事故なし。
 予定通り実家に到着した。
 専属料理人は本日は料理はせず、専属清掃人として連れてきたのである。
 こちらの書斎は半年以上掃除していないので、掃除機をかけてもらい、居間、座敷も。
 その間、おれはタイムマシン関係、金融機関関係、役所関係の雑事処理。
 思ったより早く片づいてた。
 墓参もして、午後の姫新線で姫路へ。
 改修工事中の姫路城を見学することにする。
 夏休みも終わったから空いているであろうという判断。切符売り場に着いたのが15時30分(入場は16時まで)でガラガラであった。
 改修中の天守閣を見学。
  *
 外から見ると意外に小さい…というか、「8階部分」だけ見ると、わが実家陋屋と同程度のサイズである。
 ただ、これが「8階」なんだから、やはり凄い。
 フロアを透明にして、下まで見通せる方が、迫力もあるしキンタマも収縮しそうだ。
 西の丸(百間廊下)も歩いて、17時前に下城。
 駅に近い「福亭」にて、ヤッコ、揖保川トマト、刺身、穴子天などで生ビール。
 あまりの旨さとリーズナブルな価格に、年末に予定している母の三回忌の会場をここに決めてしまう。
 異論は出ないであろう。
 新快速で帰阪。
 大阪到着はたった2分の遅れという、奇跡的な運行であった。
 本日は17,504歩。高低差もあり、よく歩いた。

9月5日(水) 穴蔵/試写会
 定刻午前4時に起床。
 ニュースによれば「慶応大と国立天文台の研究チームが銀河系の中心部に『らせん状にねじれた巨大分子雲』を発見、『豚のしっぽ』と名付けた」という。
 このチームには関西出身の研究者がいたにちがいない。
 中心部にはとうぜんブラックホールがあるわけだし。この周辺を観測してたら、どうしても「アホが観るブタの……」と口に出てしまうだろうからなあ。
 「Pig's tail」で検索してみるが、宇宙関係ではうまく探し当てられない。
 穴蔵にて雑事。
 昼に出で、南堀江の松竹試写室へ行く。
 11月封切り予定の『黄金を抱いて翔べ』の試写会。
 高村薫のデビュー作の映画化で、監督は井筒和幸。
 一般公開までに観たぞ観たぞと言いふらすのは趣味ではないから(『スターウォーズ』の時にアホが多くてものすごく迷惑したものね)細かい内容には触れない。
 原作は20年以上前に読んでいるが、主人公の住居が「吹田」、襲撃するのが淀屋橋の「住友銀行本店」という設定と「教会の記憶」「父と子」「チャリンコ(自転車と書かず、こう表記されていた)」くらいしか覚えていなかった。
 だからこの映画がどこまで原作に忠実なのか、再読の必要がある。龍野の書庫にあるはず。
 面白いのは「大阪の現地ロケ」で、原作に描かれた場所(おれがよく散歩するエリア)が続々と出てくることだ。
 色々なゲスト出演のなかでは、1シーン出でくる桂雀々が秀逸! これだけでも値打ちだ。
 帰路、四ツ橋の塩田さんの事務所に寄って、色々と面白いことの打ち合わせ。少し涼しくなったら、またいっしょにウロウロすることにする。

9月6日(木) 穴蔵
 定刻午前4時に起床。
 曇天なり。朝エアコンを稼働させなくてすむのは、ありがたきことなり。
 9時に近所のY医院へ定期検診に行く。
 血圧正常、おれとしては低すぎではないか。体脂肪率その他、すべてが正常値過ぎて心配になってくる。
 コロッと逝って、「あんなに健康な人が」などといわれるのは本意ではないからなあ。
 少しは不摂生するか…などと愚考しつつ、終日穴蔵。
 資料を読んで過ごす。
 歩行計は0歩。

9月7日(金) 穴蔵
 終日穴蔵。
 資料を読んで過ごす。
 室温は終日30℃。エアコンは朝の1時間のみ。
 歩行計は0歩。
 健康的ではないが、まあ、これからはこんなパターンの日が多くなるだろう。

9月8日(土) 穴蔵/創サポ
 曇天なり。
 朝が曇だと助かる。終日エアコン稼働させることなし。
 穴蔵にて、講義のメモ作成。
 夕刻這い出て、天満へ。
 創作サポートセンターでの講義である。
 提出作品3編(うち2つは長編)を題材にあれやこれや。
・ゲームの世界と現実の干渉……本格的に展開すればディックの世界になるが、モバゲー人口が増えると、ラノベ感覚のディックが意外に日常に近いところで成立するのだなあ。
・動物を主人公とする捕物帖……キャラをもう一工夫すればシリーズ化できそうな。
・学園舞台の青春ミステリー的ホラー(?)……力作である。「イジメに対する復讐譚」とも読めるが、むろん大津の事件より前から書かれている。(イジメを受けても「自省」するような少女……少女の睡眠中に「イドの怪物」が復讐を果たすのではないか……つまり、おれはてっきり『禁断の惑星』の換骨奪胎ではないかと予想したのだが、まったく別展開であった。そもそも『禁断の惑星』を観た生徒がひとりもいない。半世紀以上前の作品で、おれがテレビ放映で観たのが1969年だったから無理もないか。まして『プライアブル』という短編なんて、相当なSFファンでも覚えていないだろうなあ)
 一昨年『百年の蝶』でデビューした深月ともみさんが教室へ遊びに来られた。
 新刊2冊。
 『桜小 なんでも修理クラブ!』(講談社 青い鳥文庫)……時代物から一転して、「変なクラブが多い」桜の山学園で「なんでも修理クラブ」を結成した小学5年生の「部活」を描く。
  *
 宝さがしや暗号解読など、パズラーの面白さもある楽しいシリーズ。活躍されているのだ。

9月9日(日) 穴蔵
 終日穴蔵。
 あまり頭脳が働かず、ボケーーーーッと過ごす。
 日曜だからいいか。
 たちまち夕刻。
 専属料理人に色々並べてもらて晩酌。
 
 枝豆、おいしゅうございました。
 トマト、大根、カイワレなどのサラダ、おいしゅうございました。
 厚揚げの煮物、おいしゅうございました。
 山かけ、おいしゅうございました。
 明太子味のポテサラ、おいしゅうございました。
 また、パンツ、Tシャツ、ステテコの洗濯、ありがとうございました。
 第三のビール「秋宵」、おいしゅうございました。
 ミニ・キーマカレー、おいしゅうございました。
 白のグラスワイン、おいしゅうございました。
 アキラはもう食べられません。
 寝ます。

9月10日(月) 穴蔵
 朝は晴天だが、そう暑くもなく、エアコン稼働させることなく過ごす。
 10時過ぎ。関テレ「よーいドン!」の「となりの人間国宝」にタイムドメインの由井啓之さん登場。もう76歳になられるのか。
 
 タイムドメインを10年に初めて聴き、翌年にミニを導入した。パソコンにつないでいたが、今は播州龍野のメインスピーカーとなっている。
 ユーザー登録の時に「本当は『便所の臭気筒』型のがほしかったのですが」とメールしたら、「ふ、古い!」と返信があったが、あの若いイケメン社員からのメールだったんだろうか。
 「Yoshii9」は30万だから、やはりちょっと迷う(ミニは1万8千円)。
 聴く頻度からすると、ミニは龍野から大阪に移すべきか。
 ……などと愚考してたら、午後になる。
 散歩を兼ねて、丸善ジュンク堂〜紀伊国屋〜ヨドバシ巡回。
 夜は色々並べてもらって晩酌。
 「とようけ」のヤッコ、おいしゅうござ……もういいか。
 早寝するのである。

9月11日(火) 穴蔵
 朝だ。雨が降っている。久しぶりに浅田飴だ。
 エアコン稼働の必要なし。
 終日穴蔵。
 少しは仕事もするのであった。
 午後は曇天、夕方に近い午後、梅田周辺を1時間ほど散歩。
 軽く晩酌。
 早寝。

9月12日(水) 早朝グルメ/穴蔵/時任玲子の要求は恐喝である
 わ、早寝したら、午前2時頃に目が覚めてしまった。
 午前3時半、久しぶりに「早朝グルメ」に出かけることにする。
 自転車で梅田〜扇町公園〜天五界隈をウロウロ。
 おや、2009年11月に火事で焼けて閉店していたJR高架下の焼肉屋「とみや」が海鮮居酒屋になっている。
 
 ちょっと面白そうだが、早朝から海鮮丼という気分にならず。後日とする。
 他にも、天五の路地に「屋台村」的な居酒屋が開店していたり、しばらく来ないうちに、色々と変化している。
 閉店した店もあるし、「早朝グルメ」マップも改訂した方がいいようだ。
 ということで中崎町商店街の「竹乃膳」で、ヤッコと山かけで一杯やって帰館する。
 帰路、午前5時前にコンビニで週刊新潮を立ち読み。
 松下忠洋自殺の原因ではないかといわれる記事を読む。
 「73歳『松下忠洋』痴情果てなき電話と閨房」
 20年間色々あった「愛人」との別れ方がおかしくなって、現在70歳の時任玲子という老婆が「体位」とか「テレホンセックス」などの性癖を暴露しているのだが、こりゃ間違いなく松下忠洋の自殺の主因だろうな。
 松下忠洋が老人性鬱であったとは推量できるが、時任玲子のやったことは明らかに強請り。「そのたび」に5万〜30万円(!)を貰っていながら、1000万円の手切れ金を要求していた(としか読めない)。
 時任玲子の代理人の模泰吉弁護士のコメント「松下氏の女性の扱いがヘタだったと言われても仕方がないでしょう」とは、その通りだろうが、過去に多少とも恋愛感情があっての別れなら金員の要求はしないはず。1000万(くどいようだけど「そのたび」に5万〜30万円を貰っていたのである)の要求は恐喝以外の何者でもあるまい。
 週刊新潮の記者も寝覚めの悪いことであろうなあ。(似て非なる事件に伊丹十三の死があるけど)
 週刊新潮には「遺書」の内容を明らかにしてほしいところだ。
 模泰吉がどんな弁護士かしらないが、五十嵐敬喜・堀敏明・菅原哲朗の三アホと並ぶ悪徳のような気がする。
 終日穴蔵。
 夜は居住する集合住宅の臨時総会。
 築30年を超えると、当時からの居住者は高齢化し、アホが色々入ってきて、何かとたいへんである。

 追記。
 ラウンド・ミッドナイトになって金本知憲の引退表明を知る。夕食が遅く、ニュースを見ていなかったのである。
 おれは2004年のナベツネ発言(たかが選手)以来、職業野球にまったく興味がなくなっていて、金本は現役で活躍している「最後の大選手」だと思う。今、野球中継を見ても、たぶん知らない選手ばかり。これで職業野球とは完全に縁が切れた。せめてナベツネが死ぬまでは活躍してほしかったが……

9月13日(木) 穴蔵
 午前3時前に目覚めてしまう。このところ睡眠が不規則だ。
 アタマが鈍った状態で、終日穴蔵。
 仕事は捗らず。
 ちょっと有望な引き合い(タイムマシン関係)が来たのが救いというか、一縷の希望というか。
 相変わらず党首選や新党旗揚げなど、政治がらみで騒がしいが、おやっと思ったのは「盗撮」のニュース。
 「兵庫県上空の機内で客室乗務員盗撮した会社社長を逮捕」(※)
 高松から羽田へ飛行中の機内で、社長がスッチーのスカート内をボールペン型のカメラで盗撮した。
 その時、機は兵庫県上空を飛行中で、「兵庫県迷惑防止条例」が適用されて、羽田で逮捕されたという。
 新幹線でも同様なのかな。各県の条例を調べて、どの県を通過中か気をつけて「実行」しないといかんなあ。
 社長の数馬くんは高松市楠上町在住。
 なぜこうも高松には盗撮好きが多いのだ。誰とはいわんが。笹木竜(←鯨統一郎『努力しないで作家になる方法』ご参照)。

※この社長、東京区検が処分保留で釈放したという。厳密に計った場合、盗撮時の飛行機の位置が京都や大阪の上空だった可能性が捨てきれず、兵庫県の条例が適用できない可能性があるかららしい。(2012.10.12)

9月14日(金) 穴蔵/天王寺
 わ、またも午前3時前に目が覚める。
 朝まで、読んだり眠ったりの繰り返し。
 老人性不眠症(なんてのがあるかどうか知らんが)であろうか。延べ時間では8時間/24時間は眠っているはずだが。
 昼前、ちょっとした用事が発生して、工人舎の携帯PCを持って地下鉄て天王寺へ。
 某氏と某データ交換である。
 ノートパソコンを使いたいのだが、100V電源を使える適当な場所がない。
 マクドやスタバはテーブルが小さいし、気を遣うからなあ。
 結局、ネットカフェで1時間20分ほど。
 あと、せっかくなので、移転した「明治屋」で、ヤッコ、キズシ、いわし煮付などでビール1杯、熱燗1杯。
 
 昼間からいかんなあ。
 明治屋は新ビルに入ってから初めて来たが、内部の雰囲気も以前のまま残されていて、味も変わらず。
 常連らしき人の雰囲気も同じである。
 おれは昼間しか来たことがない。これからも昼間通りかかった時だけだろうから、生きているうちに、あと2、3度か。
 明治屋を出たら雷雨。
 新世界〜日本橋を回りたかったが、地下鉄でまっすぐ帰館。

9月15日(土) 森山威男ジャズナイト2012@ala
 朝の大阪は晴れているが、台風の影響で、今夜から明日の天気は不安定なような。
 昼前に出て、多治見〜可児市へ向かう。
 わが「年に一度の贅沢」(確定申告の還付があればすべてこのために充当する)である「森山威男ジャズナイト」へに行くのである。
 昼過ぎに名古屋着。
 中央線ホームで多治見行きの快速を待つ間に冷きしめんでもと、大阪よりの立ち食いスタンド「かきつばた」に入ったら、生ビールがあるので、これを一杯。
 この店のおばちゃん、実によく働く。見ているだけで気分がよくなってきて、電車を2本送って、掻き揚げ冷きしめんで、生ビールをもう一杯。名古屋での昼食はこれからはここだな。
 多治見へ移動しホテルにチェックイン。
 しばらくして宮崎からテリーくん夫妻が到着した。1年ぶり。お互い元気でなによりである。
 夕刻、太田線で可児へ移動。
 雷雨が小雨になったので、3人でalaへの直線道路2キロを歩く。
 
 これも年1度の健脚確認である。
 ということで、「森山威男ジャズナイト2012」…このホールが完成してから10回目になるという。
 確かに落成記念コンサートは2002年、以来(正確には旧ホール以来)おれは皆勤である。
 今回は特別なゲストはなく、レギュラーといえる「Small Orchestra」編成。
 森山威男(ds)、岡崎好朗(tp)中路英明(tb)、渡辺ファイアー(as)、川嶋哲郎(ts)、田中邦和(bs)、佐藤芳明(acc)、田中 信正(p)、加藤真一(b)
 18:30〜開演。
 (曲順を思い出そうとしていたら、こちらに早くも塩之谷さんが詳細なレポートをアップされている。深夜まで居酒屋でいっしょだったはずが、驚嘆のパワーだ)
 ここでは曲目のみ。
・Bolero
・Too Hot
・Danny Boy
・Dan Dan Dan
 休憩(ジャンケン大会)
・Lamentation
・Your Son
・Sunrise
・Hush-a-bye
・Goodbye
 レギュラー編成で、しかもピットインで2日間入念に「リハーサル」済みだから、演奏はすばらしい。
 全体の構成は「ミニ森山史」なのかな?
 ボレロから始まるのは「芸大時代の初期」、芸大で落ち込んでいる時に聴いた「Danny Boy」、さらにドラミングも曲によって色々変化して、フリーフォームから、なんとロック調まで出てくる。
 21時終演
 帰路は「健脚グループ」が増えて、6人で歩いて可児へ。多治見のホテルに22時頃に着く。
 森山トリオは明日(9/16)の品川でのジャズフェスに出演予定、その他のメンバーも予定あって、ウチアゲはなし……のはずだったが、ホテル近くの「昭和食堂」で22時30分から有志の飲み会あり。御大含む約16人でビール焼酎その他色々。
 ああ楽しかった。
 午前1時過ぎての就眠である。


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