『マッドサイエンティストの手帳』520

●マッドサイエンティスト日記(2012年1月後半)


主な事件
 ・滝川雅弘カルテット(17日)
 ・関西スクエア・ジャズ・コンサート(20日)
 ・大阪←→播州龍野、いたりきたり
 ・ニューサン(26日)
 ・創サポ講義(28日)


1月16日(月) 穴蔵/ウロウロ
 曇天にして寒。
 出歩く気がしない。
 終日穴蔵……のつもりだが、生産的なことはあまり進まず。
 昼、出歩く気がしないといいつつ、きつねうどんを食べるために天六の「天六うどん」往復。
 ノルマ達成のためなり。
 本日は5,731歩。
 往路は天七の道、帰路は天六〜野田線の広い道を歩くが、どちらも散歩には面白味のない道である。
 中崎町経由で天五の方が面白いかな。もう少し5000歩コースを開発せねば。
 ということで、午後も穴蔵にて雑事色々。
 夕刻のニュース。
 ユーロ安・円高、地中海での豪華客船の座礁なんてどうでもよろしい。
 昭島市で「局部」を切り取られた男の死体発見……と、女子アナが真面目な顔して読み上げたが、阿部定以来のチン事件か?!
 お粗末なわが「局部」、縮み上がってしまいまするがな。
 おお怖わ。
 夜は、山かけ、おでんで、ビール、備前焼徳利で熱燗。
 幸い「局部」切り取られることなく、早寝するのである。

1月17日(火) 穴蔵/滝川雅弘カルテット
 定刻4時に起床。
 阪神大震災から17年である。
 例年のことだが、午前5時46分に10秒ほど黙祷する。  終日穴蔵。
 あまり仕事はしないのであった。
 夕刻這い出てミナミへ。
 地下鉄・本町で降りて難波まで歩く。遅めの散歩である。
 ナンバウォークのヨネヤで、串カツで軽く一杯。
 20時前に「845」へ。
 滝川雅弘カルテットのライブである。
 毎月第3火曜に「SUB」で行われていた定例ライブ、諸般の事情により、今月から「845」に変わった。
 
 滝川雅弘(cl)杉山悟史(p)千北祐輔(b)佐藤英宜(ds)
 音響はSUBよりも遙かにいい(グランドピアノだし、スペースも広い)。
 連れ(ボンサラ時代の知り合い)のリクエストに応えてボサノバ2曲をやってくれる。
 佐藤くんがのっているなあ。今や関西のトップドラマーではないか。
 22時過ぎまで。
 まっすぐ帰館。
 本日は5,633歩。
 夜のニュースで、円城塔さん『道化師の蝶』で芥川賞受賞を知る。これは快挙である。
 ともかく、まず「SF側」が圧倒的に評価した作家の受賞である。
 申し訳ない、受賞作はまだ読んでいないのだが、たぶん「わかりやすい」作品(過去に候補になった2作、ともにわかりやすい作品なんだけどなあ)なのであろう。
 慎太郎と輝ちゃんの選評が楽しみだ。

1月18日(水) 穴蔵/ウロウロ
 わ、定刻4時に目覚めたものの、昨夜夜更かししたものだから二度寝したら、8時前まで寝てしまった。
 誰に迷惑かけるわけでもなんいだけど。
 円城作品についての評価が楽しみでニュースをチェックしたが、田中慎弥氏のコメントのインパクトが強すぎて、円城さんがきわめて理知的な理系作家(たしかにそうなんだけど/しかしそれだけではないよな)にしか見えないではないか。
 田中慎弥「(受賞を)断って、気の小さい選考委員が倒れて都政が混乱してはいけないので、都知事閣下と都民各位のために貰っといてやる」……素晴らしい!
 円城さんが「大阪在住」とは知らなかった。名刺にはメールアドレスだけだしね。
 2年前から大阪らしい。
 案外ご近所なのかもしれんなあ。
 日本SF新人賞の井上剛さんの職場が、わが穴蔵と直線距離で30メートルだったなんて例もあるからなあ。
 終日穴蔵。
 「昼休み」を挟んで、梅田を散歩。
  *
 「うめきた」の貨物駅沿いの散歩コースは工事車以外は入れなくなっている。
 JR西日本の「庭園」が残されているのが救いだ。
 場外馬券場の西側にホルモン屋を見つけて、ホルモン鍋定食。
 丸善&ジュンク堂で5,000歩に達したので帰館。
 午後も穴蔵にこもる。

1月19日(木) 穴蔵/ウロウロ
 定刻4時に目が覚めた。
 終日穴蔵にて雑事色々。
 昼前から本格的な雨になる。
 こんな日はコタツで本を読んでいたいが、脚力が低下してはいかんので、午後、雨にも負けず散歩に出る。
 
 公園には誰もいない。タコ山が冬の雨に濡れそぼっているのであった。
 センチメンタルになるぜ。
 かっぱ横丁から梅田地下街にもぐり、駅前ビルの中古CDショップを回る。特に収穫はなし。
 ミムラさんが亡くなってから、CD購入は減っていて、その分は震災復興支援に回すことにしている。
 「迷ったら買わない」が基本姿勢である。
 1時間ほどで帰館。
 6,207歩。
 おれと同年の頃、荷風のおっさんはどうだったか調べてみると、戦争末期で、あまり歩いていない。
 脚力が衰えてではなく、散歩など不謹慎と咎められる雰囲気だったのであろう。
 浅草通いが始まるのは70歳を過ぎてからだからなあ。
 まだまだ負けられん。荷風散人に倣って悪所通いも始めねばなあ。
 そのためには体力をつけねばならぬ。
 夜は専属料理人の並べた、大根サラダ、野菜炒め、ほうれん草と山芋のグラタンなどでビール、ワインを少しばかり。
 雨で買い物に出なかったので、こういうヘルシー・メニューになったのだとか。
 しかたあるまい。

1月20日(金) 穴蔵/関西スクエア・ジャズ・コンサート
 定刻4時に目が覚める。
 終日穴蔵にて雑事色々。
 たいして能率はあがらず。
 夕刻に近い午後、這い出る。
 こればっかりだなあ。
 梅田地下街北端から堂島地下センターの南端まで歩き、地上に出て、中之島のアサヒコムホールまで歩く。
 片道約4,000歩。散歩には最適の距離である。
 関西スクエア主催の新春ジャズコンサート。大塚善章さんのプロデュースである。
 20代の若手新進プレイヤーを集めて、テーマは「希望は常に若者にあり!」
 名づけて「関西エクエア・ニューセレクションズ」
 高橋知道(ts)横尾昌二郎(tp)大友孝彰(p)時安吉宏(b)中野圭人(ds)
 大塚善章(p)さんも2曲弾きはる。
 会場はオバハン中心に、高齢者が圧倒的である。ふだんジャズ聴いている雰囲気ではないなあ。
 啓蒙コンサートみたいで「モーニン」「枯葉(ンバカカッパのマイルス・アレンジのなぞり)」「チュニジアの夜」なんかは、若手諸君には窮屈そうな演奏である。
 が、やはり若手の気鋭揃いだ。
 「スインギン・アット・ザ・ヘブン」とか高橋知道さんのオリジナル「マティアス」は素晴らしいノリであった。
 善章さんアレンジの「通りゃんせ」はなかなか(善章さんピアノ)。
 おれは半世紀前の「フレッシュメン」時代から、「城ヶ島の雨」などとともに、そのブルーノート調編曲、愛聴してまっせ。
 20時前まで。
 
 帰路、渡辺橋からの夜景。
 センチメンタルになるぜ。
 21時前に帰館。
 8,695歩であった。
 専属料理人の並べた鱈のフライなど(イギリスのフィッシュ&チップスとか……なぜこんな食べ物の不味い国の料理を作るのか?)でビール、白ワイン少し。
 早寝するのである。

1月21日(土) 穴蔵/ウロウロ
 小雨が降り続くのであった。
 穴蔵にて雑事色々。たいして能率はあがらず。
 小雨だが、午後、散歩に出る。
 (平日は9-17時は基本的に待機モードだが、本日は「半ドン」なので、13時頃に出る)
 新田次郎氏の散歩はコースが決まっていて、天候にかかわらず、毎日早足で歩いておられたようだ。
 おれにはそんなストイックな真似はできない。
 本日は、丸善ジュンク堂を覗いてから、三番街から地下に潜り、泉の広場から出て、阪急東商店街のアーケード下を東進、ちょっと先のジャズ専門中古CD「MusicMan」に寄る。
 ミムラさんが亡くなってから、おれが時々立ち寄るCD店(月に1、2度だけど)はここだけになってしまった。
 
 「たこ一」の2階。目立たない店で、看板も見つけにくい。LP店「SPEED」の向かい側である。
 滝川さんの絶版になったCDを見つけてゲット。知人から頼まれていたのである。
 帰路は、小雨の中を中崎町抜け、タカセ市場でチリワインを買って帰館。
 6,255歩。
 歩数計を見なくてもだいたいの距離感はわかってきた。
 ということで、夜は専属料理人の並べた牡蠣のなんとか炒め+菊菜、ポテサラ、その他野菜系でビール、ワインを少しばかり。
 夜も小雨が降り続く。
 季節が違うが、シアリングの「九月の雨」を聴く。
 センチメンタルになるぜ。

1月22日(日) 穴蔵/ウロウロ
 定刻4時に目が覚るが、そのまま7時過ぎまで、布団の中で本を読んで過ごす。
 あとは穴蔵にて雑事色々。たいして能率はあがらず。毎日こればっかりだな。
 午後、散歩に出る。
 本日は西方向……「北ヤード(うめきた)一周」コースである。
 豊崎から阪急中津、阪急のガード下をくぐり、スカイビル北側の農園へ。
 
 菜の花が咲き始めている。春は近い。
 なにわ筋に出て、ホテルプラザの解体現場にてしばし黙祷。
 竹中の「HAT DOWN 工法」で解体中で、小松左京事務所のあったフロアはもうない。
 スカイビル近くから北ヤードを眺める。
  *
 近日、ここが廃墟になったところから物語をスタートさせる予定である。
 30年以上前からアタマにあったのが北ヤード開発にからんで形になってきた。
 貨物駅の地下道を抜けて、ヨドバシ、紀伊國屋、丸善&ジュンク堂を回って帰館。
 6,825歩。
 夜は湯豆腐、レバーと青菜炒め、ポテサラなど並べてもらってビール、「神の河」湯割り。
 明日の事情もあって、早寝するのである。

1月23日(月) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 実家およびタイムマシン格納庫にて雑事色々。
 某国の春節入りで、今週は静かなものであろう。
 大阪→龍野の片道では歩数が不足しているので、午後、揖保川下流の河川敷公園を散歩する。
  *
 南は晴、北から急速に雪雲が接近してくる。
 一時霙が降った。
 5,000歩超えたところで帰館。最終的には5,687歩。
 夜は大阪から持ってきた総菜類を並べて、ひとり寂しくビール、「神の河」湯割り。
 鴨居にセットしたスピーカーから降り注ぐ北村英治師匠、デフランコ師匠、ハンク・ジョーンズ師匠をそれぞれ2曲ずつ聴きつつ。
 田舎の夜は早い。
 早寝するのである。

1月24日(火) 播州龍野→大阪
 播州龍野にて定刻4時に目覚める。
 ストーブつけっぱなしでだったから、寒くはないが、外に出てみると、路面カチンコチン。
 雪は積もっていないが、路面が凍てついている。
 ある気象現象を確認したくて未明に出かけようと思っていたのだが、クルマではかなりやばい。
 揖保川沿いの道まで出たところで引き返す。
 雑事片づけ、昼の電車で帰阪することに。
 姫新線ホームから見る姫路城。
  *
 姫路城も、駅前の「地下施設」も、ともに工事中。
 4、5年はこんな眺めが続きそうな。
 午後帰宅。
 夜は豆腐豚肉チゲで盛大にビール、「神の河」湯割り、中華麺をぶちこんで仕上げとする。
 体が冷え切ってたことを実感するなあ。
 早寝するのである。
 本日は5,076歩。

1月25日(水) 穴蔵/ウロウロ
 わ、目覚めれば午前7時である。
 よく寝たものだ。
 張り切って雑用をこなす。
 「昼休み」時間をはさんで散歩。
 中崎町経由で天五。大一そば(改装してきれいになった/値段据え置き!)できつねうどん。扇町公園を抜け、ツタヤ梅田に寄り、新御堂筋を北上、丸善&ジュング堂を覗いて帰館。
 1時間30分。6,044歩。
 午後のニュース。
 文藝春秋に田中慎弥氏と円城塔氏宛ての「黒い粉」が入った封筒が郵送されたという。
 赤報隊を名乗り「発熱式爆発物在中」と記載されているとか。
 黒鉛か? 鉛筆の芯を削ったのかも。
 田中慎弥氏はともかく(つうか、ひょっとして慎太郎の狂信的ファンが世の中にひとりくらい、おるかもしれんからなあ)、円城塔さんに妙なものを送るというのが理解できん。
 円城作品を読んでいるとは思えないがなあ。
 ま、世の中にはアホがおるという、ごく常識的な感想しか思い浮かばない。

1月26日(木) 穴蔵/「おかえり、はやぶさ」/ニューサン
 わ、午前3時前に目が覚めた。
 このところ起床時間が不安定である。
 穴蔵にてボソボソと雑事。主に資料を読んで過ごす。
 午後に這い出て南堀江へ。
 松竹の試写室で『おかえり、はやぶさ』を観る。
 3D映画だが試写は2Dなので割り引かざるを得ないが……松竹らしく、人間ドラマにしてあるところと子供が半主役(かつ啓蒙的)であるあたりが、おれにはちょっと。春休みのご家族向けか。
 いったん帰館。
 夜、歩いてニューサントリー5へ。
 ニューオリンズ・レッドビーンズの出演日。
 2ステージ目から聴く。
 レッドビーンズもメンバーの転勤などが多く、メンバーが揃わないことがあって大変らしいが、いいこともある。
 転勤で大阪に赴任のクラリネットの加藤平祐さんが来ている。
 ニューサンで加藤さんを聴くのは10年ぶりである。
  
 バンジョーがマーガレットの白木さん。ストイックに弾いているなあ。
 ともに、おれが生きている間のニューオリンズ・サウンドを保証してくれる若手の逸材である。
 ニューサンのボトルをダニエルからシーバスに変える。
 最近、歳のせいか、バーボンよりスコッチの方がよくなってきたのである。
 ジャズには酔うが酒にはあまり酔わず、ちゃんとした歩行で深夜の帰館。
 8,396歩。

1月27日(金) 穴蔵/ウロウロ
 わ、目覚めれば午前7時である。
 夜更かししたら、たちまちこうである。
 終日穴蔵。
 主に明日のための資料を読み。
 晴れているのでソーラー&電波時計をベランダで「日光浴」させる。
 
 電波受信は、穴蔵・自宅・播州龍野で確認。窓の近くに置いておけば丑三つ時に受信する。
 ソーラーの方は、フル充電状態かどうか不安なので、6時間ほど日光に当てる。
 購入時、4ヶ月はもつということだったが、冬は袖に隠れている時間がほとんどだからなあ。
 ということで、「昼休み」に駅前2ビルのチケットショップまで歩く。
 つまらん用事をわざわざ作っているようだが、その通り。
 外出時にまとめてやっとけばいいのだが、わずかな用事でもないことには、寒さで散歩が面倒になってしまうからである。
 「めん次郎」他、あちこち寄り道して、1時間30分、6,540歩。
 よんどころない事情により、昨日から専属料理人は不在。
 夜は湯豆腐、イカの一夜干しなど並べてビール、「神の河」湯割り。播州龍野と似たようなメニューとなる。
●ニュース雑感。
 アホなニュースに事欠かないが、昨日からの興奮ニュースは、
 「死亡ひき逃げ事故を起こした横谷邦彦(43)が田辺市内の病院から逃走した」事件だな。
 弟のベンツに無免許で乗って逃亡、今日(27日)岸和田のパチンコ屋に乗り捨ててあるのが発見されたという。
 広島刑務所「破獄」の中国人凶悪犯・李国林ほどじゃないけど、興奮するなあ。
 これはたぶん、おれが吉村昭ファンだからであろう。
 吉村昭氏には「破獄」「逃亡」をテーマとした作品が多い。
 もし吉村氏が存命なら、興味を抱きはったかどうか……おそらく作品にはしはるまいが。
 さあ、どうなるか。「死亡ひき逃げ事故」での逃亡だからなあ。
 おれは横谷邦彦の自死と予想する。理由は死期を自覚したからであろう。

1月28日(土) 穴蔵/創サポ講義
 本日も目覚めれば午前7時。これが定刻になってきたか。
 終日穴蔵。
 専属料理人が不在だと食事の時間が不規則になる……というよりも、食べるのが面倒になって、昼は抜いてしまう。
 夕刻に近い午後に這い出て、天満のエルおおさかまで歩く。
 創作サポートセンターの講義。
 提出作品4篇を中心に。
 ・母と小学生ふたりの兄弟の屈折した感情のもつれと和解という難しいテーマの短編。
 ・かなりエロティックな風習を題材にした土俗的ホラー。女性作品なので驚く。
 ・5年ほど前のエリート社員バラバラ殺人をヒントにしたような(作者はその事件は知らないという)ミステリー。
 ・ある地方都市を舞台にした青春小説(長編)……事情により内容はマル秘。
 それぞれに面白いのだが、おれの得意とする分野とは少しずれているので、コメントが的確かどうか迷う。
 ある作品について、高校時代に「有馬頼義の短編がプルースト『失われた……』の方法を応用していることを発見した」ことを思い出して、この方法が利用できるとアドバイスする。
 当時、プルーストはわからないが有馬頼義は理解できたのである。
 20時まで。
 別室に北野勇作さんが来ていたのでちょっと挨拶。
 北野さんが、参考文献として、鯨統一郎『努力しないで作家になる方法』(光文社)を紹介したというので、これを借りる。
 帰路は地下鉄。
 本日は7,551歩。
 夕刻、空きっ腹にコーヒーのせいか、気分が悪くなり、そのまま布団にもぐり込む。
 『努力しないで作家になる方法』……これは小さく「…なんてあるわけねえだろ」とか「…があったら教えてくれ」と付記すべきタイトルである。デビューまでの苦節17年を描く「自伝的小説」である。
 これから小説を書くぞというところで終わる……これは『失われた時を求めて』と妙に符合するなあ。
 そうか、鯨統一郎さんも<森下一仁のショートノベル熟>常連だったのか……。笹木竜という名が出てきたのには笑ってしまった。

1月29日(日) 穴蔵/北へ
 わ、目覚めれば7時過ぎ。空腹だが、1時間ほどそのまま寝ている。
 トースト1枚とティ。なんとか気分は回復する。
 本日は某有望新人のゲラを読んで過ごす。
 昼、散歩に出る。
 「5千歩以上の散歩コース」がだいたい定まってきた。
 時計回りに、
 ・北東……淀川堤〜毛馬閘門〜天八〜帰館
 ・東……天六、ワイルドバンチ、マーガレット往復
 ・東南……中崎町〜青空書房〜天五(玉一)〜扇町公園〜MusicMan
 ・南南東……中之島公園〜天満・エルおおさか
 ・南……大阪駅前ビル周辺(ハチ、ニューサン含む) 往復
 ・南西……ヨドバシ〜大阪駅〜桜橋
 ・西……スカイビル〜プラザホテル跡〜ヨドバシの「うめきた」周回コース
 ・北西……淀川堤〜十三大橋〜許永中生家付近〜佐伯祐三生家
 だいたいこんなところかな。
 本日は「北」へ歩くことにする。
 新御堂筋の側道を歩いて淀川を渡る。
 この道を歩いて渡るのはほぼ40年ぶり。西中島に住んでいた頃、ゼネストで本町まで歩いて以来だ。
   *
 南方側は鳥獣保護区で、昔のままの雰囲気である。
 西中島南方まで2,700歩。昔の住居周辺を見物して、新大阪まで、4,200歩である。
 以前から気になっていた店……地下鉄改札からの通路にある、串カツと讃岐うどんの混在店「愉々屋」に寄る。
 メニューはおれ好みある。で、きつねを試すが……論評に値せず。嗚呼。
 地下鉄で帰館。
 本日は6,136歩。
 夜はボンクラ息子その2が、野菜炒め、酢豚、麻婆豆腐を作った(一説によると腕は専属料理人より上という)ので、久しぶりにまともな晩酌。
 早寝するのである。

1月30日(月) 穴蔵/演歌の夜
 定刻4時起床。体調もよろしい。やっと正常に戻ったような。
 終日穴蔵にてダラダラと少しばかりの仕事をする。
 歳か。
 仕事のペースが公務員並になってきた気がする。
 金融機関関係の雑事あって梅田往復。
 1,000歩ほど不足なので、改めて近所の食品スーパーへミネラルウォーターなど買い物に行って、本日は5,074歩。
 寒い。外は6℃、穴蔵15℃。
 夜はボンクラ息子その2がクリームシチューなどを作っており、これでビール。
 
 生き返った気分になる。
 ということで、(ふだんは穴蔵では飲酒しないのだが)シーバス半グラスを持って穴蔵に戻り、これをチビチビ嘗めつつ、久しぶりに『梅津和時、演歌を吹く』を聴く。
 「唐獅子牡丹」から「津軽海峡冬景色」あたりまで、たまらない気分になってくる。
 梅津はある面では明らかにドルフィーを抜いている。
 とまらなくなって坂田明『フィッシャーマン・ドット・コム』の「別れの一本杉」を聴き、『Dear』の今岡友美と森山威男のデュオ「悲しい酒」で仕上げとする。
 泣けてくるぜ。
 寝る。

1月31日(火) 穴蔵
 わ、目覚めれば午前7時。
 夜更かししたから、こんなものか。
 終日穴蔵。タイムマシン関係の月次の処理。
 うーん、横山たかし師匠の御利益はまだないなあ。
 夕刻に近い午後、梅田方面コースの散歩。
 茶屋町アプローズ前で浅田稔教授とばったり会う。
 あ、そういえば2/16のイベントを思い出した。下記の通り。
 書店、ヨドバシなどウロウロして帰館。
 5,188歩。
 夜は粗食にてビール、湯割り。
 明日上京なので早寝するのである。


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