『マッドサイエンティストの手帳』460
●マッドサイエンティスト日記(2009年8月後半)
主な事件
・『カムイ外伝』(17日)
・空中庭園(24日)
・『3時10分 決断のとき』(24日)
・ゴミ入替総選挙(30日)
8月16日(日) 穴蔵/続DVDの日
定刻午前4時に起床。
「自宅」へ行って、朝刊を読んだ後、家族が寝ている間に大画面(といっても32インチ液晶だけど)で『殺人狂時代』を音量しぼって再見。やっぱりパソコン・モニターとは迫力がちがうわ。
ラストの仲代達矢と天本英世のスペイン式決闘は(天本のスペインかぶれが濃厚に反映して)やっぱり名場面だ。これがエヴァゲリに影響しているという兜木さんの指摘は、エヴァゲリを見ていないものの、影響してて不思議でないインパクトがあるものなあ。
うーん、DVD視聴の環境を整えた方がいいようだ。
家族に遠慮しながら見るってえのは情けないものなあ。
ということで、昼過ぎに梅田まで返却に行って、また、『江分利満氏の優雅な生活』と『血と砂』を借りてくる。
すっかり喜八モードに入ってしまった。
盆休最後の日だからいいであろう。
前者を自宅の32インチで見、後者を穴蔵のパソコンで見る。
晩酌後、ほろ酔い自転車でまた梅田へ。
DVDを返却して、今度は『殺しの烙印』『野獣の青春』を借りてくる。
喜八から清順へ。
ま、今夜1枚、明朝1枚を見るつもりである。
朝4時から『殺しの烙印』もどうかなと思うけどなあ……
8月17日(月) 穴蔵/DVD/カムイ外伝/ハチ
定刻午前4時起床。
新聞休刊日である。
「自宅」へ行って32インチ画面で『殺しの烙印』を40年ぶりに見る。
家族を気にしつつ見るものではないなあ。
この作品、殺し屋ランキングというアイデアが『深夜+1』のいただきなのだが、シナリオ執筆時点がハヤカワ・ミステリの翻訳より前ではないか?
おれが知ったのは『殺しの烙印』→翌年に古本屋で買って読んだ『深夜+1』の順。
『殺しの烙印』は、観念的作品で、後半が冗長。防波堤での活劇が優れていて、ここをクライマックスにすべきだったよなあ。
などと愚考しつつ……
午後は某試写会に出かける。地下鉄で南堀江へ。
崔洋一『カムイ外伝』の試写会。
封切り前なので、内容については触れないことにしよう。
VFXがなかなかよく、忍者が木から木へ飛び移る描写など、白土三平の描画をうまく動画に移植している。海(鮫狩り)の場面も凄い。テーマにつていは後日に。
松山ケンイチという役者は初めて見たけど、この体技は(VFXとの相性含めて)なかなかのもの。
興奮させられる映画であった。
夕刻帰館。
専属料理人に色々並べてもらって晩酌。
20時過ぎ、自転車こいで、ツタヤへDVD返却に行く。
ついでにチーハへ行ってズーミ割り1杯。
酒気帯び自転車にて22時過ぎに帰館。
明日から田舎行き。
遅寝するのである。
8月18日(火) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
しばらく「専属料理人の雇用主」から「下男」になる。
楽しきかな便所掃除。
が、色々聞くに、佐用町の復旧作業はこんなものではないようだ。
けしからん話だが、さっそく佐用町義捐金詐欺が発生したとか。
もっとも未遂らしいけど。犯人はアホらしく「佐用市の復興にご協力を」と電話して怪しがられたらしい。
阪神大震災の時もそうだったけど、怪しげな募金活動(托鉢僧系とか)が多かったものなあ。
おれは街頭での募金活動には応じないことにしている。
中には本物もいるんだろうけど。
ただ、おれは、このHPで書いているほどひねくれた性格ではない……つもり。
僅かながら支援はしているのである。
特に、夕刻のニュースで名物の「ホルモン焼きうどん」が危機にあると知って、落ち着かなくなる。
店が浸水したこともあるが、精肉店と製麺所の被害が深刻らしい。
なんとか復活してほしい。あの豪快なメニューがなくなるのは寂しい。
佐用町への義捐金はここご参照を。
SFファンの方、西はりま天文台からSpring-8へ移動の途中にホルモン焼きうどんを賞味するというツアー実現のためにも、ぜひともよろしくお願いいたします。
8月19日(水) 播州龍野の日常
朝も早よから下男仕事。
晴れているから洗濯人としては助かるなあ。
昼、買い物ついでに揖保川沿いを走る。
鮎釣り諸君が川面に点在しているが……緑の灌木が茂っていた河原は一面の石ころに変わっている。
まるで賽の河原。激流が根こそぎ流してしまったのである。
先日の洪水の激しさがわかる。
竿師諸君、暇なのはわかるけど、ここで鮎釣って、それ焼いて喰ってうまいかねえ……。
ということで、午後は33℃(湿度は低いから爽やかである)の書斎で静かに過ごす。
しばらく前、妙なきっかけで知った荷風○人さんの日記を愛読しているが、終戦記念日になつちゃんのラストステージを見るためにOBPから十三Mへ急ぐくだりなんて涙が出てくるねえ。
早寝。
8月20日(木) 播州龍野の日常
相も変わらず下男仕事。
ややこしいことはだいたい午前中に片づく。
午後は2階の書斎にて、少しは仕事もしなければいかんのだが……体力がなあ。
晩夏である。
窓の外の百日紅をボケーーーッと眺める。
*
わが家で8月に咲く唯一の花である。
この花が咲くと、中学時代からの、夏休みの宿題に追われていた記憶と重なる。
今さら「宿題」に追われてもなあ……潜在的に、やり残しの仕事が気になっているのであろう。
下男生活との両立は難しい。ボンクラ・サラリーマンなら楽勝なんだけどね。
ということで、夕刻に、餃子を盛大に焼いてビール。
食器を片づけて、19時前、書斎に戻ったらヘリの音がうるさい。
15分ほどして南東の空(姫路方向)に灯火を点滅させながら去った。
……どうやら、「揖保川でふたり水死?……23歳の無職男と子供?」ということらしい。
今回はNHK?の1機のみ。
未成年のバカップルが室津でタクシー運転手を刺殺した2000年年末の騒ぎも、2005年10月の某社長撲殺事件のヘリ襲来も、こんなものではなかったものなあ。
と、おれは龍野の人殺しのことはよく覚えとるよ。
8月21日(金) 播州龍野の日常
朝7時、本日もヘリの音がうるさい。
が、1機だけだから、おれの好きな人殺しではあるまい。
相も変わらず下男仕事。
精神・肉体ともに臨界に近い。
明日は何か気晴らしをやろう。
夕刻のニュース。
台風被害で不通になっていて姫新線、新宮〜佐用間が運転再開という。
朝のヘリはこの取材だったのであろう。
ただ平福の被害は大きく、川端の土塀の一部が崩れたり、旅館が浸水した映像が流れる。
なんとか復旧してほしいものだ。
8月22日(土) 播州龍野の日常/出所前夜
終日、飽きもせず下男仕事。
いや、ほんとは飽き飽きしてるんだけど。
明日帰阪することになった。
ということで、夕刻、老母の夕食につき合って、枝豆・冷ヤッコ・板ワサで軽くビール。
あとで出所の前祝いのひとり酒盛りと思っていたら……老母、なかなか寝ない。
NHKの『思い出のメロディ』という番組を見はじめたらしい。耳が遠いのに歌謡番組、あと耳は関係なく阪神と相撲は好きなのである。
しかたなく、おれは書斎にてUSBメモリーの約500曲をランダムモードで流しつつ雑用。
21時過ぎにやっと老母が入浴、寝たのは21時30分で、ふだんより1時間半遅い。
ということで、おれもシャワー。やっと一杯やれる。
本当は「カツサンド」でワインといきたかったのだが、播州龍野で売ってるカツサンドは全部トンカツ。
ビフカツでなければ……。
自分で作るにも、揚げ物はできないし、スーパーの総菜売り場にビフカツなんて売ってないし。
あきらめて、トーストを二枚におろしたのにハムとトマトをはさんだ「だらしねえサンド」を作る。
トーストは軽く焼いているから、悪い出来ではない。
材料費105円。
これで「Cono Sur」を舌に転がす。
「コノスル」はチリ産の千円ワイン。以前、自転車のラベルがいいので買ってみたら、これが大当たり! フルボディのバカウマ。以来、スーパーで時々買ってくる。
出所前夜のささやかな贅沢である。
22時過ぎ、そろそろ就眠である。
今日の夢は大阪の夢。
8月23日(日) 播州龍野→大阪/Le Grand Art
張り切って下男仕事を片づける。
しばらく仮釈放。
昼前の電車で大阪へ移動する。
JR新快速が混んでいるので、阪神梅田直通の山陽電車で移動……が神戸あたりで混み合ってきたので、新開地で阪急に乗り換える。
どうやら甲子園へ向かう人であったようだ。
昼過ぎに穴蔵に戻り、夕方まで昼寝。
室温31℃でカラッとしているから快適で、溜まった新聞を読みかけて、たちまち眠ってしまったのである。
夜は専属料理人が色々並べてくださったものをいただく。
帰阪すると、やたら野菜(普通のサラダやら煮込み系やら10種類くらい)が多いんだよね。
我慢して食す。
ビールのあと、静岡の知り合い「やまざき」さんが扱っているという2000円ワインが出てくる。
おれの感覚では高級ワインだよね。
「Le Grand Art MEDOC 2006」……2003には及ばずとか、わしにはよくわからんが、結構なものである。
ラベルにロートレックを使えばいいのに。
ということで、ともかく寝る。
8月24日(月) 穴蔵/空中庭園/『3時10分、決断のとき』
穴蔵にて張り切って雑用の処理。
昼前に自転車で梅田スカイビルへ行く。
シネ・リーブル梅田のチケット確保したが、上映まで小一時間ある。
天気がいいから「空中庭園」に上ってみることにした。
この庭園は1993年にオープンしているが、上るのは初めてである。
入園料700円。確かに眺めはよろしい。特に雲が手の届きそうな高さにある。
*
↑十三から北摂方面を望む。
20分ほどウロウロしてから、地下の「滝見小路」の「湖中」でザルソバ+Xの昼飯。
滝の裏側になる窓側の席はなかなかよろしい。
ということで、シネ・リーブル梅田で『3時10分、決断のとき』を観る。
ほぼ満席。年寄りばかり。
『3時10分、決断のとき』は1957年『決断の3時10分』のリメイク作品である。
オリジナル作品をおれは中学時代に観ている。
西部劇の「小品」だが、ヴァン・ヘフリン(実直な農夫)とグレン・フォード(強盗団の親分)の組み合わせがよかった。
リメイクが原典を超えたことはない。(『駅馬車』はじめ多数)
『3時10分、決断のとき』は、すごくいい批評をチラチラ見たものだから(映画を観る前だから熟読はしてないけど)期待していたのだが、うーん、これは「別作品」として評価すべきではないか。
関西では上映開始間もない作品だから、細かいことは書かないことにする。
・人物が増えたぶん長すぎる。(増えた人物が魅力的なのは確か)
・原典より死に過ぎ。(これが好まれるのであろう)
・汽車について根本的な説明不足があるのでは?(ラストの違いがなあ)
と、大まかには3つの疑問が残った。
リメイクとうたわなければ秀作……なのかなあ。
細部については1月経ってから書くことに。
穴蔵に戻る。
空が抜けるように晴れ上がった。
が、空気は涼しく、普通に窓を開けていたら室温29℃。
快適だが、キンタマ収縮の冬の予感……。
嗚呼。
8月25日(火) 穴蔵
ほぼ終日穴蔵。
粛々と雑事の処理。
午後1時間ほど散歩。ミムラ〜ヨドバシ〜紀伊国屋を回る。
「Casa BRUTUS」の安藤忠雄特集号を買って帰る。
安藤忠雄のヨーロッパ「4泊6日」旅行に同行したDVDが付録についていて、なかなか面白い。
おれより2歳上とは信じがたいパワーだなあ。
ということで、仮釈放は終わり、明日から播州龍野行きである。
8月26日(水) 大阪→播州龍野/DVD内蔵液晶テレビ
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
しばらく田舎生活である。
お、朝9時半にヤマト便で荷物が届いた。
一昨日、ネット通販で注文したDVD内蔵液晶テレビである。
ジャーン。
19インチ液晶で台座がDVDプレイヤーになっている。ほぼ4万円。
32インチでDVDを見たいのだが、播州龍野における「下男」「下女」計3人の意見は、それぞれの部屋で老母を気にせず鑑賞したいということで一致、持ち運べる一体型にしたのである。
DVDはパソコンでは見られるけど、デスクに向かって娯楽映画というのはしんどいからなあ。
アンテナ・ケーブル10mとプラグをジョーシン龍野店で買ってきてつないだら、地デジもきちんと受信できる。
たいしたものである。
これでベッドにだらしなく寝そべって映画鑑賞が可能になった。
ということで、午後は『独立愚連隊西へ』を見る。
老母の夕食、おれシャワー、さあ本格的「ひとり酒盛り」である。
これから『座頭市物語』でカツシンと天知茂の対決を見ることにする。
田舎では、本を読むかCD(ジャズ)を聴くしか楽しみがなかったのが、これからはDVD(映画)も加わることになる。
19インチだから、ささやかなものだけど。
8月27日(木) 播州龍野の日常
下男仕事の合間、ほぼ終日、タイムマシン格納庫にて見張り番。
相棒の某くんが某ミッション遂行中のためなり。
ということで、特記事項なし。
寝る。
8月28日(金) 播州龍野の日常
本日もタイムマシン格納庫にて見張り番。
昼、DVDを借りようとレンタル店を2件覗いてみたが、見たい作品が皆無なのに愕然とする。
アニメ、テレビの再録もの、レンタル用に作られたらしい映画、韓流がほとんどで、「普通の映画」はほとんどない。
著作権の切れた名画は500円で買える。
ここでいう「普通の映画」とは70〜80年代、できれば60年代の作品(洋画/邦画問わず)である。
これがまったくといっていいほどない。
おれが普段利用するのはツタヤの梅田店(ここは自転車で6、7分)で、たぶん大阪では大きい店だろうが、ここでも岡本喜八、ヒチコック、ビリー・ワイルダーなどは全部はそろってない。ジョン・スタージェスやフランケンハイマーやペキンパーなどほとんどない。まして日活のモノクロや第二東映作品なんて……
梅田でも少数なんだから、播州龍野に置いてあるはずはないか。
いたしかたなく、夜は「神の河」ロック飲みつつCDを聴く。
8月29日(土) 播州龍野の日常/決戦前夜/長妻昭に呪いあれ
さあ、昨秋からイライラさせられてきた政局、やっとあと1日で区切りがつく。
播州龍野の選挙戦、案外静かである。
候補者3人だから、市議選に較べたら選挙カーはほとんど回ってこない。
いちばんよく見るのが降ってわいたような新党で、スーパーの前などでチラシを押しつけられることしばしば。こんな田舎に、信心されている方がかくも多いのか……。
書店の店頭にある週刊誌の予想をチェックする。
7月25日の予想と較べてみると、ひと月で民主がずいぶん優勢になったようであるが……参考までに、先月の予想と併記する。
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自民 民主
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(7/25)
アエラ 169 247
朝日1 141 279
朝日2 160 261
毎日 189 229
現代 78 332
ポスト 160 261
文春 155 261
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おれ 160 259
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(8/29)
朝日1 102 326
朝日2 122 307
毎日 173 249
現代 141 289
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各誌の予想すべて民主圧勝の印象だが、直前の「揺り戻し」を狙ってマスコミがと煽っているとしか思えない。
「サンデー毎日」のみ、そうした効果も含めて自民173としていて、これが客観報道に思えてくる。
おれの「黄金比」予想は変わらず。ブレないのである。
まあ、ともかく明日は楽しめるぞ。
どちらが政権をとろうが日本は良くなるわけではない(本当の支配層が変わるわけではない)から、どちらが負けるか、誰が落ちるかだけが楽しみである。
開票速報……当選者のバンザイ場面なんていいから、落ちたやつの泣きっ面を優先的に中継してほしい。
視聴者が見たいものは何か知っているはずだから、ひとつくらい「落選速報」中心に特番組むテレビ局があってもいいと思うがなあ。
決戦前夜であるなあ……と、老母の晩飯につき合って新潟の茶豆・剣先イカの刺身・キンピラでビール。
片づけ……洗い物している慌ただしい時刻に、けたたましくも電話が鳴る。
老母の耳が遠いから、電話は非公開にし、緊急用にして、極力使用しないようにしている。
受話器をとると、
「こんにちは。民主党の長妻昭です。このたびの……」
という声が流れ出した。
むろん本人が直接電話してきたわけではない。
録音された音声が(おそらく)無差別に電話で送られているのである。
3秒ほどで切ったが、日頃からセールス電話に悩まされている家庭に、よくぞこんな電話をしてくるものよ。
選挙関係の電話は、共産党(これは生の人間/ちなみに播州龍野の選挙区に共産党は立候補していない)につづいて2件目。
対立している政党の謀略電話ではあるまい。2009年8月29日18時56分に0791-62-1***にかかってきた電話である。
ともかく猛烈に腹が立って(明日誰とどの党に投票するかまだ決めていなかったが)、この瞬間、民主党には絶対に投票しないことに決めた。
おれは執念深いから、たぶん生涯民主党に投票することはあるまい。
今回の選挙、どの党がいいというものではない。減点法で選ぶしかないから、具体的な迷惑行為があった政党は拒否する。
口の歪んだひょっとこ面のアホ太郎も嫌だが、長妻昭にはそれ以上の嫌悪感を抱いてしまった。
電話一本アホのもと。
長妻昭に呪いあれ。
さあ、長妻昭の泣きっ面を期待して、「神の河」ロックを飲むことにする。
8月30日(日) 播州龍野→大阪/ゴミ一掃
早朝から慌ただしく下男仕事。
昼前の電車で大阪へ移動、昼過ぎに梅田に着く。
本日、専属料理人は終日「選挙の立会人」で不在のため、阪急のデパ地下で「米八」の豪華弁当を買って帰館。阪急百貨店は9月3日に新装オープンらしく、食品売り場も変わるらしい。が、売り尽くしセールではないらしく、弁当は正価である。
帰館後、ただちに投票に行く。
穴蔵に戻って長妻昭の落選を祈りつつ米八の弁当で昼ビール。
疲れているから、回るなあ。
夕方まで昼寝。
雑事を色々片づける。
昼がヘヴィだったから、なかなか腹が減らない。
20時過ぎ……開票速報を見ながらビールでもと「自宅」へ行ったら、しばらくして専属料理人が帰館。
色々並べてもらってビール。
開票速報……出口調査の結果から直ちに「民主圧勝、300議席前後」と報じられている。
4年前の泡沫が一掃されるのは喜ばしいが、替わりに民主に陣笠が増えるだけか……と思っていたら、兵庫8区、ドラマチックな展開ではないか。
22時頃まで見るが、まだ具体的な票数は報道されない。
出口調査だけで大丈夫かねえ。
古狸の落選もちらほら報道されるが、比例での復活もあるから、確定するのは深夜になりそう。
泣きっ面見物を楽しみにしていたが、長妻の当選が出て嫌になり、早寝。
8月31日(月) 穴蔵/風瀟々
定刻4時に目が覚めた。
選挙報道を見る。
「自民119 民主308」
先日の予想と較べると、「自民122 民主307」とした野上忠興氏の予想がいちばん近い。拍手を送る。おれ? むろん大ハズレ。何の根拠もなく「黄金比」にしただけだもの。
細部を確認。
ゴミほとんど一掃、古狸もけっこう落選しているが、しぶといのもいるなあ。神奈川11区のチンピラもしたたかだし。
ま、個別のコメントはやめとこ。
おれは支持政党なし。不支持政党はあって、特に民主は嫌いだ。そのブレインと称するハゲ頭のチンカス三百代言・五十嵐敬喜の悪相を思い出すだけでも反吐がでそうになる。
それでも、この4年間、ゴミを集めた数を頼りに強行採決を繰り返した自民党に鉄槌が下されるのは当然であり、痛快でもある。
民間企業が倒産した場合、製品の処分は「半値八掛け」と相場は決まっている。
自民の議席数が300から119に減ったのは、まさにこのパターンで、自民倒産なのである。残った顔ぶれ見ても「更生」しそうにないけど。
日本も倒産状態にある。民社はますます経営を悪化させる。これも確か。
再生の道は唯一「半値八掛け」、役人を半分にして給料を2割減らす……これしかないのだが、どの党も公約には入れてないからなあ。
祭りは終わった。
8月が終わる。
秋風が吹く季節なのである。
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