『マッドサイエンティストの手帳』459

●マッドサイエンティスト日記(2009年8月前半)


主な事件
 ・ハチ開店50周年記念ライブ(8日)
 ・佐用町豪雨禍(10日)


8月1日(土) 穴蔵
 わ、目覚めれば8月であった。
 梅雨明けしたのかしないのか知らんけど、あと1週間もすれば「暦の上では秋」で、そうなるとキンタマの収縮する冬も近いではないか。
 気が滅入るなあ……。
 わ、昼。
 わ、夕方。
 わ、珍しい来客あり、自宅でビール、ワイン。
 ちと飲み過ぎか。
 明日からまた田舎行き、早寝するのである。

8月2日(日) 大阪→播州龍野
 午前5時起床。雨である。
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 西へ移動するにつれて雨はやんだが、途中の加古川・市川・夢前川・林田川、いずれもたいへんな増水である。
 深夜から明け方にかけて、相当激しい降雨があったらしい。おれは酔っぱらって熟睡だったのだが。
 さて、揖保川はどうか。
 野次馬根性抑えがたく、10時頃、見物に行く。
 旭橋から見る揖保川。流水域は広いものの流れはゆるやかである。期待はずれなり。
  
 水位が両岸の「畳堤」にまで達することはあるまい。
 畳を差し込んで堤防を高くする方式だが、畳自体が少なくなっているからなあ。あってもサイズが合わないだろうし。
 国交省のことだから、畳とその保管倉庫の予算申請をやりかねないな。
 終日下男仕事。
 午後は晴れ上がった。
 18時、老母の夕食につき合ってわびしい晩酌。大阪から「昨夜の残り物」即ち枝豆、ローストビーフなど並べてビール。
 19時、門扉を閉じる。
 
 門扉の前から見る西空。やるせない気分になるぜ。
 さあ、老母が寝たら、おれもシャワーの後、素麺1束の代用冷麺で「神の河」ロック、早寝のつもりである。
 20時前これを記す。

8月3日(月) 播州龍野の日常
 わ、早寝(たぶん午後9時過ぎ)したにもかかわらず、午前5時まで寝てしまった。
 疲れているのである。
 終日下男仕事の合間、扇風機の生ぬるい風に吹かれつつ本を読んで過ごす。
 19時、門扉を閉じる。
 
 門扉の前から見る西空。嗚呼、昨日と同じパターンなり。

 夕暮れに小鳥さえずる声聞けば我れ逃げ出したや母住む家から
 酔いて枯るる我が身には明日のチンポも立つ事なし
 蜃気楼

 ……なんて詠みたくもなるぜ。
 ふさぎ込んでいてもいかんので、老母就眠後、シャワーを浴びてから、「徳山冷麺」で「神の河」ロック。
 パキートの「ハバネラ」その他を聴きつつ。
 キューバン・ミュージックは元気が出るなあ。
 ということで、本日も22時前に寝る。

8月4日(火) 播州龍野の日常/花火
 4時に朝刊が届いて起床。
 炎天なり。
 張り切って下男仕事。
 合間に少しは仕事……のつもりが、昼間の書斎、室温34℃である。外気連動だからなあ。
 むろん愚痴はいわない。キンタマが収縮するよりも遙かに快適である。
 ということで、たちまち夕刻になった。
 老母の夕食につき合って、ヤッコ、肉じゃがでビール。
 片づけ終わって寝そべっていたら、とつぜん猛烈な砲音で飛び起きる。
 8月1日(土)の花火大会が雨で順延、本日が「たつの市の花火大会」なのであった。
 夕涼み兼ねて、龍野橋の南側まで行ってみる。
 
 愛機「DiMAGE A200」で撮ってみるが……いまひとつだなあ。花火は難しい。
 21時頃に帰館したら、老母、まだ起きている。
 入浴させ、出てきたところで老母に冷えたスイカ。
 おれはトマト・カイワレ・ハム・キムチぶち込みの代用冷麺作って「神の河」ロック。
 クリントンの北朝鮮訪問が気になるが、ま、明日になれば少しは展開が読めるであろう。
 遅寝。23時を過ぎてしまった。

8月5日(水) 播州龍野の日常
 相も変わらず下男仕事。
 朝、洗濯とかトイレ掃除している間に、クリントンが北朝鮮から人質2名を連れて、もう帰途にあるらしい。
 電光石火だなあ。
 読みたい……というよりも早く入手したい本があって、昼間、姫路のジュンクドーへ行こうと、老母の昼食を用意して出かける……が、本日なぜかクルマが多く、バイパスへ行く途中で気が重くなる。
 あと2日で出所だから、しばらく待つことにするか。
 経路を転じて、昼は「あやがわうどん」で梅おろしぶっかけ。
 西播でのうどんは、やっぱりここがピカ一であるなあ。というか、他の店がふがいないのである。
 帰路、踏切で停車、林田川鉄橋を渡る姫新線のディーゼルカーを見送る。
  *
 ポーーッと汽笛を鳴らして去っていった。擬音はビョーーッの方が正確かな。
 パォーーンという警笛ではなく、蒸気機関車の鳴らす汽笛そっくりな音を出すのである。
 泣かせる趣向というよりも、こざかしい感じがするなあ。
 夕刻、本日の「日刊工業新聞」トップのニュースを知らせてくださった方がいる。
 播州龍野では日刊工業新聞は読めない。
 どうやら、「JAXAがH2Aにソーラーセールによる実証機を搭載する計画」(その名も『イカロス計画』)を発表したらしい。(※)
 わくわくしてくる計画である。「はやぶさ」以来の人気になるのではないか。
 セールが広がる場面はぜひとも中継してほしいところだ。
 こういうニュースに接すると、テレビが芸能人の薬物問題で大騒ぎしているのがアホに思えてしかたがない。
 報道番組しか見ないんだけどなあ……。

 ※ 日刊工業新聞8/5の一面記事を確認。
 確かに一面トップにJAXAが「『太陽帆衛星』打ち上げ」とある。
 2010年夏にHU-Aで打ち上げられる金星探査機PLANET-Cと「相乗り」でソーラーセール衛星イカロスも打ち上げられることが決定ということである。
 確か他の「相乗り」も募集していたはずだが、イカロスは別枠ということかな。
 「はやぶさ」帰還と入れ替わるかたちで出発となりそうな。
 こういう計画が次々に継続するから、生きている希望というか、結果を見るまでは死にたくない気分になるのよねえ。(2009.8.8)

8月6日(木) 播州龍野の日常
 午前4時に朝刊を読む。
 「関大野球部員、恐喝未遂容疑で逮捕」というのだが……
 この種の不祥事を報道するとき、決まって「部活」が優先するのはなぜなんだろう。
 特に体育会系の場合は、たいていこんな見出しになる。
 逮捕されたのは商学部4年の栗岡裕幸だが、ネットで見ても、ほとんど見出しは「野球部員」である。
 「商学」なんてまったく勉強してなくて、もともと「野球入学」で、就職も野球部のコネでということか?
 それだと「野球部」を正規の学部にすべきではなかろうか。
 それにしても、SF研とかオチ研の部員逮捕というのは聞かないなあ。オレオレ詐欺なんか、オチ研の方がうまそうだけど。
 ……などと愚考しつつ、本日も下男仕事。
 明日は出所である。

8月7日(金) 播州龍野→大阪
 張り切って炊事洗濯トイレ掃除と下男仕事を片づける。
 助っ人来たりて役務交替。
 下郎の夏……しばらく盆の休暇をいただくことになった。
 盆休なんていってはいかんなあ、この間にこそ、少しは仕事もしなくては。
 ということで、昼間の電車で帰阪。
 大阪に着くなり、紀伊国屋で「宇宙開発」関係のムック2冊を購入。
 「歴史群像シリーズ」と「大人の科学」という組み合わせが面白いなあ。
 ということで、穴蔵に戻り、新聞や郵便物や本や雑誌を積み上げ、寝ころんで次々と読んだり眺めたり、至福の時である。
 夜は専属料理人に色々並べてもらってビール、山椒焼酎「アゲハ」のロック。
 また穴蔵に戻って雑読。
 そのうち就眠する……つもりである。

8月8日(土) 穴蔵/ハチ開店50周年記念ライブ
 定刻4時に目が覚める。
 酒井法子……テレビドラマは見ないのでまったく知らない(したがって街で見ても誰だかわかるまい)女優だが、「逃亡者」になったとたんに魅力的に見えてくるから不思議だ。第2の福田和子になれるか。捕まって懲役となると、強姦したがるやつがムショにはわんさかいるだろうし、将来ドラマ化する時には本人が主演すればリアルだろうし。
 などと愚考しつつ、所用あって炎天下を自転車で市内ウロウロ。
 ついでに中之島の府立図書館に寄って日刊工業新聞8/5の一面記事をチェック。イカロス計画、8月5日の日記に追記する。
 帰路、あまりの暑さに扇町の田舎家食堂でビール一杯。
 エアコンよりビールである。
 午後は穴蔵にて雑事色々。
 夕刻、専属料理人と梅田方向へ歩くが……本日、淀川花火大会で、淀川方向へ歩く人の流れに逆行するかたちとなる。阪急梅田ではなんと「電車の利用はやめてください」とアナウンスしている。
 昨年は土砂降りの中のやけっぱち花火だったが、今年は好天。あまり面白くねえな。
 花火よりジャズ。
 今夜はハチで、山下洋輔ライブ。「ハチ開店50周年記念」である。
 ハチママは家を出かけたところでまたも体調がおかしくなり欠席という。
 例によって超満員。
 左手2列目でいい席であった。
 
 最初の「ラウンド・ミッドナイト」とラストの「ボレロ」は定番として、間に「ハチ」や珍しくも「On The Road」(ソロアルバム「INVITATION」に収録)……なぜこの曲かというと面白い話もあるのだが、要するに現マスターの昔の「長旅」である……なども。
アンコールでの「枯葉〜スイングしなれりゃ…」の決め技には感嘆。
 50周年にふさわしい最高の雰囲気であった…………入り口付近にいたおっさんがやたら吹きまくる指笛が耳障りなことを除けば。この指笛については、終演後、十数人が口を揃えて不快感を示したので付記しておく。
 珍しくも小山彰太さんがビータの途中ということで、神戸のトンボといっしょにふらりと。
 終演後、近くの焼鳥屋でビール。
 と、22時頃に「ハチママが店に向かっている」との連絡あり、ゾロゾロとハチに戻る。
 ハチママ登場。なんと6月初め以来、70日ぶりである。
  
 体調心配していたが、「あまりにも長期間しゃべっていなかったから」と長い挨拶が噴出……まあよかった。
 本日のサプライズ。
 ドラムがセットされて、小山彰太さんがハチバンドのゲストに入ったが、大部分が凄まじいドラムソロ。山下トリオ時代もそうだったけど、ハチ程度のスペースで全力ドラムだから、その響きは圧倒的だ。
 そして……山下さんのピアノでハチママ「リンゴ追分け」。これがやれるんなら大丈夫だが、反動が心配でもある。
 本日のもうひとつのサプライズ。
  *
 ハチママを「賛美」する巨大絵画が寄贈された。この遠近法無視した北朝鮮型の構図が素晴らしい。作者については聞き忘れた。後日に報告。ともかく一見の価値あり、である。
 23時過ぎにハチママお見送り。
 深夜歩いて帰館。

8月9日(日) 穴蔵
 午前7時に目覚めた。よく寝たものである。
 雨で、東からの直射光なく、安眠できたのである。
 朝刊によれば、酒井法子が昨夜「出頭」したという。面白くねえな。逃げまくれよ。
 終日穴蔵。
 雨天ゆえ、落ち着いた雰囲気で粛々と雑事の処理。
 ということで、晩酌の時刻とあいなった。
 肉じゅがや菜っぱの煮浸しなど、地味なメニューである。
 
 ンガーーーーーッ(ヤスジ調)、昨夜、心優しき宮崎のテリー夫人(というよりも、元スッチーの節っちゃん/盆の里帰り名目でハチ・ライブに来た)から頂いた「宮崎地鶏の炭火焼き」(レモンぶっかけ、キャベツといただく)がうまくて、ビールのあと、焼酎ロック飲み過ぎ。
 20時前にふらふらときた……が、これは地震であった。
 2分後、関東一帯、震度4とわかる。
 大阪のおれが飲み過ぎたかなと思うほどだから、かなりの揺れ。ちょっと心配。
 専属料理人がボンクラ親父の息子その1にメール入れたりしている。
 ンが、おれは酔っぱらったので早寝する。
 皆さんご無事で……。

8月10日(月) 穴蔵/豪雨
 わ、本日も雨だ。
 8月になって「炎天」は1日だけではないか(3時間ほどの炎天が1日あるけど)。
 昨夜の豪雨で兵庫県佐用町に大きな被害が出ているらしい。
 作用川が氾濫。川が合流した下流らしいが。姫新線もストップしているような。
 播州龍野に連絡をとる。
 揖保川の水位は高いが、河川敷冠水くらいらしい。(氾濫した佐用川は千種川……揖保川より西で岡山に近い……の上流で、千種川では橋が流されたらしい)
 「らしい」ばっかりだけど、テレビのニュースを幾つか追っかけても、状況がよくわからん。
 途中から酒井法子逮捕のニュースばっかり。
 福田和子にもなれない女は「自称プロサーファー」といっしょにムショにぶちこめばいいんだ。
 と、イライラしつつ、昼、所用あって梅田へ。
 雨だから、地下街北端まで歩いて、あとは梅田地下をウロウロ。
 午後、かんべむさし氏と駅前ビルの一角で会ってヒーコ飲みつつ1時間ほどしゃぺる。
 米朝問題など。つまり入院中の大名人と遙かに格落ちの小金ちゃんのことね。
 アルコール抜きだといつもみたいなアホ話にならんなあ。
 CDショップや本屋を回って帰還。
 またニュースを見る。
 夕方のニュースでは佐用町で死者11人、まだ行方不明者が相当いるという。
 佐用町へは1月26日に行ったが、いい町であった。知り合いもいる。ホルモン焼きうどんはうまかったし、少し上流、平福の景観も素晴らしかった。老母が元気なうちに連れていってやろうと思っている場所だ。
 平福の土蔵は川面ギリギリだったが、大丈夫であろうか。
 ニュースを気にしつつ、本日は中締め。

8月11日(火) 穴蔵/地震・台風
 定刻午前4時起床。
 4時半から豪雨災害のNHKニュースを見ながら机に向かっていたら、5時7分、台風9号情報が中断、「緊急地震速報」の画面が出て、東海地方に地震、揺れに注意、その他注意事項色々(いかん、正確に覚えてない)……と音声メッセージが流れ出した。
 1分近く(30秒ほどか……本棚から少し離れたりで時計を見ている余裕はない)してこちら(大阪)が10秒ほどかなり大きな横揺れ。ちと怖い。
 NHKの緊急地震速報体験は初めてだが、正常に機能している……と思う。
 わ、震源は静岡で震度6弱と画面に出る。
 あわてて専属料理人にメール。「おい、静岡に地震や」
 専属料理人も飛び起きて、静岡の実家に電話したらしい。どうやら無事らしい。らしいというのは「別居」だから、その行動を見ているわけではないのである。
 わが実家方面(播州)の上流は水害。
 それぞれの実家、西も東もたいへんである。
 佐用町の豪雨被害に加えて、宍粟市では福知川の橋が流されて、「福知渓谷休養センター」の客などが今も孤立しているという。
 ここはよく覚えている。揖保川の上流である。
 昨秋、砥峰高原へ行く途中で休憩した場所だ。
 渓流に沿って紅葉がきれいなところだったが。
 ヘリによる救出を見る。
 佐用町や宍粟市など、見覚えのある場所が中継されるので落ち着かない。
 そんなことで、終日穴蔵。
 ニュースを断続的に見ながら、あまり生産的な仕事はできぬまま。
 赤井邦彦『ホンダ・インサイト革命』(アスキー新書)を読むが、木野龍逸『ハイブリッド』(文春文庫)ほどの面白さがなく、これはそのままインサイトとプリウスの違いということになるのか?
 安易な新書である。ホンダが持ち上げられているが、ありがた迷惑ではないかい。
 ……などと愚考しつつ、夜は専属料理人に色々並べてもらってビール。
 本日も早寝するのである。21時前之を記す。

8月12日(水) 穴蔵/毛馬閘門/アホテレビ
 わ、定刻前、午前3時半に目が覚めてしまった。
 机に向かうが……ケツが痛い。
 この3日間、ほとんど座ったままだから、特に立ち上がるときがつらい。
 いっとくけど「痔」ではないよ。尻の肉が薄いためであろう。
 若田光一さんが、地球に戻って座ると尻が痛いと発言しておられたが、盲点をつかれた気分だ。地球でずっと座っててもこれだから。
 運動不足である。
 4時半頃に散歩に出ることにした。
 自転車で走ろうと思ったら、やっぱりケツが痛い。
 淀川堤を上流へ歩く。下流には、先月おれを憎悪の視線で睨みつけたホームレスくんがいるから怖い。
 午前5時、毛馬肛門……じゃなかった閘門近くで朝焼けを見る。
  *
 淀川の水量は多く、毛馬の洗堰は2門を開けて放流していた。
 早朝グルメはやらず、まっすぐ帰館。
 シャワーのあと、普通に朝刊を読み、普通に朝食。
 あとは本日も終日穴蔵。
 この数日、災害報道を見るために、やたらテレビを見た。午前8時前後とか夕方のワイドショーとか。
 そこで気づいたこと。
・番組予告がものすごく多い。
 CMが入らないから自社番組の宣伝を入れるしかないのだろう。
 佐々木俊尚『2011年 新聞・テレビ消滅』(文春新書)が実感できるなあ。
・便秘薬のCMがなぜ多いのか。女子供に便秘が流行ってるのか。
 便秘に縁のないおれには気持ち悪いだけである。
・小倉久寛は好きな役者だが、時々週刊誌のコラムで叩かれていて、俗物キャスターに成り下がったのかと思っていたら、別人であることに気づいた。態度のでかい司会者というのは小倉智昭というのだった(←何度か顔は見たことがあるが、名前は知らなかった)。
 ……と、どうでもいいことばかり。
 台風と地震の混乱がおさまったら、またアホテレビは見ないから、2011年には消滅しているであろう。というか、そうあってほしい。

8月13日(木) 穴蔵/盆宴会
 終日穴蔵……のつもりだったが、所用あって、昼間ちょっと外出。
 昼、前から気になっていた、阪神地下スナックパークで「讃岐きしめん」なるものを試みたが……うーん、おれには評価が難しい。
 きしめんの標準がもともとわからないからである。名古屋駅の立ち食いと比較すると中途半端としかいえず、讃岐うどんと較べたらまるで好みではない。
 結論、ペケ。
 それに、ここ、テーブル数が絶対的不足。食った気分にならない。
 と、昼がまずくて少量というのは夜に備えての作戦である。
 夕刻、阪急石橋へ。
 某居酒屋にて、盆休で帰省している友人含む3人で宴会。
 「天然石カレイ活造り」をメインにデカジョッキ(1リットルの生ビール)なるのものを軽く飲み干す。
 あとは白鶴・山田錦。
 
 最後は「ウニ1箱」1650円をとって、そうめん500円の上にてんこ盛りにしていただく。
 讃岐きしめんよりうまいのは当然のことである。

8月14日(金) 穴蔵/「サマーウォーズ」
 朝、8時過ぎに出て、歩いて梅田へ。
 お、阪急デパート下のコンコース、梅田地下街(ホワイティ)への通路が開設されている。
 
 前にあった階段が50メートルほど北に移動、エスカレーターはないが、東側にできるのかな。
 9月3日がデパートの新装オープンらしいから、たぶんこの時に全体像が判明するだろう。
 8時40分に梅田ブルク7へ。
 おれとしては珍しいことだが、長篇アニメを観るためである。
 鑑定眼に信頼のおける友人が薦めてくれたためなり。
 『サマーウォーズ』である。
 20分前に行ったら、残席少なく、上映時には満席である。
 9時からの上映なら空いていると思ったのに……と、周囲から似たような意見が聞こえる。
 客層、SF大会より少し若いか。結構高いぞ。おれでも浮いた感じがしないから。
 「龍神沼」や「少年時代」(柏原兵三の『長い道』)などの雰囲気を引き継ぐ「ひと夏の物語」であって、古い血族の大家族とヴァーチャル戦闘という異質の世界がうまく重ねられている。
 SFとしてはアイデアの豊かさに感心し、アニメとしては信州の夏の描写にほろっとした。
 傑作である。
 まっすぐ帰館……のつもりだったが、本屋やヨドバシに寄ってたら、昼になった。
 近所の「菊華」で皿うどん、生ビール一杯。興奮をおさめるためなり。
 帰路……
 絵に描いたような炎天である。
 
 公園には誰もいない。結城昌治。
 午後は穴蔵にこもる。
 少しは仕事もしなければなあ……と思いつつ、あまりアタマは働かず。嗚呼。

8月15日(土) 穴蔵/DVD
 政治のことはあまり書かないようにしているけど、田中真紀子が亭主も連れて民主党入りとは、いやはやというか分裂騒動が今から楽しみというか。
 先月末からシネ・ヌーボォで岡本喜八作品39本を連続上映している。
 『ああ爆弾』『殺人狂時代』は見に行くつもりでいたが、なかなかタイミングが合わない。
 本日は8/15なので『日本のいちばん長い日』を中心に組んであって、『殺人狂時代』は夜8時45分から。
 起きてられそうにないので、ツタヤで『ああ爆弾』『殺人狂時代』のDVDを借りてくる。
 午後2本を見る。
 パソコン画面ではいまひつとだなあ。
 『EAST MEETS WEST』の「デレクターズ・カット版」だけはスクリーンで観ることにしよう。

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