『マッドサイエンティストの手帳』458
●マッドサイエンティスト日記(2009年7月後半)
主な事件
・山下洋輔トリオ復活祭(19日)
・サッチモ祭(20日)
・日蝕(22日)
7月16日(木) 穴蔵
本日も炎天なり。
おれは暑いのは平気である。
が、夏の晴れた朝だけはたまらない。
穴蔵は東からの直射を受けるので、たちまち30℃を超え、部屋を閉め切っていたら35、6℃になるはずである。
午前7時のわが書斎。部屋の隅まで直射光にさらされる。
朝1時間ちょっとエアコンを稼働させる。
あとは窓を開けて扇風機に切り替える。
おれの場合、31℃以下なら快適である。
とても人様に見せられる格好ではないけど、淀川堤のホームレス氏同様……あ、そりゃ写真撮られたら怒るはずだわなあ。
終日穴蔵。
雑事の合間に沈みかけた自民党の騒動を見る。面白いなあ。
たいして生産的な仕事はできないまま夕刻になる。
いかんなあ。
明日こそホリは羽ばたく。
7月17日(金) 穴蔵/SF検討会
本日は曇天なり。
したがってエアコンは稼働させず、終日穴蔵にこもる。
運動不足なので宅配便の集配所にでかけた。往復徒歩5分。運動にはならんか。
夕刻、かんべむさし氏来穴蔵。
久しぶりに不定期定員2名議題なしSF検討会なるものを開催する。
気がつけば3時間以上経過していた。
早寝するのである。
7月18日(土) 穴蔵
本日も曇天なり。
午後になって晴れてくる。
東向き穴蔵生活者としてはいちばんありがたい天気である。
終日穴蔵。
あまり生産的な仕事はできぬまま。
明日は久しぶりに上京である。
かぐや、山下洋輔トリオ復活祭、サッチモ祭、その他。
全国から旧知のジャズ友が集結しそうな。
7月19日(日) 上京/かぐや/山下洋輔トリオ復活祭
朝の新幹線で専属料理人と上京、昼前に秋葉原でボンクラ息子その1と合流する。
DNXビル内の「鮒忠」でひつまむし、ビール一杯。土用の丑の日だが、特に混んでない。アキバに来る人種はこんな店には来ないのだろうな。
あと、4階のギャラリーで開催されている「かぐや」の展示「Fly me to the moon」を見る。
かぐやの成果が展示されているかと期待していたが、これは夏休みに入った子供たちを対象にしたイベントのようである。
「直木賞作家 志茂田景樹先生」の「特別講演」があるらしいのだが……ま、遠慮。
JAXAの若い職員らしい人の会話。
「下のフリマで4ギガのUSBを千円で売ってるで」「ほんまかいな」「2本やったら1800円や」「2本買うて分けよか」……大阪弁ではないけど、そんな話が聞こえてきた。
オモテの広場へ行ってみたら、確かにそのとおりであった。
で、こちらも2本買って、ボンクラ息子その1と分ける。
石丸3号店へ行ってドン・バイロンなど3枚。
神田へ移動、昔の勤務先東京支社の近くにある国際商人宿にチェックイン。
連休のビジネス街は静かなものである。
夕刻に近い午後、日比谷野外音楽堂へ。
『山下洋輔トリオ復活祭』
歴代の山下トリオ(1969〜1983年)の全メンバー(武田和命氏のみ菊池成孔氏が名代)が出演するとあって、入口付近でダフ屋がしきりに声をかけてくる盛況。
受付開始直後に申し込んでいたから、前列左よりの席。周囲を見回したら、ライブハウス系、ネット系、SF系などの旧知の人たちがあちこちにいる。隣が(まったく偶然だが)なんと豊田夫人である。
えらい人物も……ほんの一例をあげれば、少し前の方に坂本龍一氏がいた……おそるべき山下人脈である。
この人脈を筒井康隆氏は「山下洋輔文化圏」と名づけたが、これに匹敵するのは、関西の「桂米朝文化圏」以外知らない。
17時、相倉久人氏の司会でスタート。
14年にわたる編成を過去へ遡る構成で(以下、山下洋輔氏は出ずっぱり)、
まず、林栄一(as)、小山彰太(ds)で『回想』『ストロベリー・チューン』
菊地成孔(ts)が加わって『円周率』
さらに國仲勝男が加わって武田氏の名曲『ジェントル・ノヴェンバー』(CDではドラムは森山さんだったけど)……國仲氏はベースではなく、6弦のサイレント・ギター?を弾いていた。
ここで坂田明(as)登場。
山下・坂田・小山という「モントルー・アフターグロウ」メンバーとなった。
『バンスリカーナ』、そして『ゴースト』! 坂田さんのヴォーカルもあって、盛り上がるなあ。
ちょっと休憩があって、ドラムが入れ替えられる。
大歓声の中、森山威男登場!
72〜75年の最強トリオである。
『クレイ』を叩き終えたところで森山さんがスティックで東の空を指す。
そこには見事な「二重の虹」がかかっていた。(武田和命氏と平岡正明氏の降臨である……という伝説が早くも生まれている)
場内は写真撮影禁止なので、この虹の写真もない。公式収録ビデオに記録されていることを願うばかりだ。
つづいて『キアズマ』
そして、坂田さんに替わって中村誠一登場! 初代トリオの復活である。
自慢じゃないけど……やっぱり自慢だけど……おれはこの時代から聴きつづけているんだからね。
誠一さん、まずソプラノで『木喰』そしてテナーに持ち替えて『ミナのセカンド・テーマ』
2曲だけというのは寂しいなあ。
というか、あれよあれよという間に、この曲がラストである。
盛大な拍手のなか、アンコール曲は2ドラムセットされて、全出演者による『ぐがん』
ドラムのバトルが凄まじい。
終演は20時前であった。
楽屋は大混乱。各氏にちょっと挨拶。
深夜から!ピットインでウチアゲという話も伝わってきたが、もう十分満足だし、歳も歳だし、九州組と一緒に居酒屋でビールということになった。
有楽町方面にあるいて、赤提灯を発見、独断であそこだと決める。
モツ、ヤキトリ、串焼きなどの「とん太」……これは見事に好みの居酒屋であった。
どれもこれも安くてうまい。
このメンバーで山下グループ、森山グループの演奏のあとビールを飲むのはほぼ1年ぶりである。
毎年こうありたいものである。
7月20日(月) 東京/サッチモ祭
10時前に国際商人宿をチェックアウト。
銀座へ行く。
山野楽器をのぞく。エヴァン・クリストファーの新譜、それに珍しいトルコのグループのを入手。
ネットでわからんのが色々あるなあ。
買いすぎに注意。今回の上京では5枚+山下トリオの「結成40周年記念特別限定版」に抑えた。
専属料理人は「同級生が集まってくれる」ので丸の内方面へ向かう。
おれひとり、地下鉄で恵比寿へ移動する。
12時〜恵比寿麦酒記念館で第29回「サッチモ祭」。
*
スーザホンの10倍模型みたいなビールの仕込釜(というのかな)の前で、デキシー系15バンドが出演、7時間に及ぶコンサート(無料!)である。
隣の試飲ルームでエビスの生ビールが飲めるのがいい。
1時間ほど聴く。
楽しいのだが、昨夜の興奮を引きずっているのと、ビールを飲んだら疲労を覚えて、予定を早めて、午後の新幹線で帰阪することに。
恵比寿駅前まで戻ったところで、駅前を「法輪大法」という団体のブラスバンドがパレードしていた。
最後の方に「解体中共才能停止迫害」という垂れ幕。ほほう。
法輪大法とは法輪功の別称らしい。がっばってくれたまえ。
午後の新幹線で帰阪。
充実した旅であった。
7月21日(火) 穴蔵
終日穴蔵。
専属料理人兼専属洗濯人が東京からの帰路、実家へ帰ってしまったので、大量の洗濯物……なにしろ東京ではひどく汗をかいたからなあ。
あとは東京で買ってきたCDを聴きながら、粛々と雑用。
衆院解散の茶番を見たあと、夕刻の大相撲中継……朝やんの「最後の一番」を期待して見たら勝ちよった。往生際の悪いやつだな、こちらも。
ということで、夜は料理が面倒になる。
冷ヤッコ+コンビニで買ってきたエビ焼売と塩タンでビール。
悪いメニューではないが、それほどうまくもなく、侘びしいものである。明らかに野菜不足だし。
専属料理人、それなりに存在価値はあるのである。
仕上げに横尾製麺の冷凍うどんを茹でて冷やし、タマゴの黄身とネギを加え、だし醤油をぶっかけたので仕上げ。
早寝するのである。
7月22日(水) 穴蔵/日蝕
終日穴蔵。
日蝕の日であるが……無情の雲。
悪石島は雨らしい。可哀想に。
10時40分頃に豊崎西公園へ出てみる。
雷雲に似た雲(急冷による雲か?)が東に移動して雲が薄くなり、11時前の3、4分、断続的に三日月状の太陽が見えた。
雲のフィルターがかかって輪郭が肉眼で観察できる程度。
犬を散歩させているオバハンも、公園で稽古中の劇団?連中(若いのが30人ほど)もまったく無関心である。
ま、こんなものであろう。
午後もCD聴きつつ粛々と雑事。
19日の「山下洋輔トリオ復活祭」記念の限定盤も含めて、森山威男ディスコグラフィーにデータを追加する。
本多俊之のワンマン・レコード『nightsongs』への「ドラム音提供」など、新発見もあり。
森山研究は奥が深いのである。御大が自分の活動歴に無頓着なことにもよるけど。
ということで夜になった。
今夜も調理は面倒だし、出かける元気もなし。
昨夜と似たようなメニューでビール、焼酎ロック。
寝る。
7月23日(木) 穴蔵
ほぼ終日穴蔵。
この2日、食生活がおそまつ(特に野菜不足)なので、昼は、雑事で出かけたついでに天五・玉一イサク店で焼肉定食。焼き野菜もサラダもどっさり。生も一杯いただく。
帰路、*崎町の某フレンチ店前を通過。
よくグルメ誌などで紹介される店で、ランチもやってる。
が、おれはこの店には入らんぞ。
「嫌なやつがいい小説を書くんだよ」……これは筒井康隆『大いなる助走』に出てくる名文句。
これを料理に当てはめるとどうか。
嫌なやつがいい料理を作る……のかもしれない。
が、先に「嫌なやつ」とわかってたら、そいつが作る料理を金払って食う気にはならんわなあ。
このフレンチがまさにそう。
同じ集合住宅の住人なのである。おれは数年前、理事の立場で、住人の苦情を代弁して何度もその生活態度をたしなめに行った。嫌な思いをしたのである。フレンチだから個人主義は分かるが、近所迷惑は別だろうが。
ま、そんな事情で、おれは行かないけど、あんなに嫌なやつが作るのだから、そりゃうまいに決まっている、ぜひ一度ご賞味を……と、営業妨害でないことのエキスキューズ。
ちなみに『情熱うどん 讃州』の久保くんも同じ集合住宅の住人。こちらは申し分のない好青年。そして『讃州』のカレーうどんは抜群にうまい。いいやつもいい料理を作るのである。
嫌なやつといえば……
千葉で女性の母親を殺して女性を連れ去った仲田敬行が那覇で逮捕。
よく逃げたものよ。連行される姿……黒づくめで、黒帽子にサングラス……菊池成孔みたいにかっこいいじゃないの、梅川にも似てるけど。むろん菊池さんを貶めるものではありません。
嫌なやつといいやつ/その作品・料理・行動がいいか悪いか……混沌としているということである。
7月24日(金) 大阪→播州龍野/姫新線の謎
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
姫路で姫新線に乗り換える。
朝の通勤時間、いつも(3年ほど前から)不思議に感じることがある。
姫新線は姫路で折り返し運転である。
姫路まで通勤客(夏休みで学生はいない)を運んできたジーゼル車が、本竜野か播磨新宮行きの始発となる。
いつも利用するのは8時3分着、8時28分発、待機時間は25分。
不思議なのは、すぐに降りない乗客が多いことである。
シートの半分くらい、そのまま座って本を読んだり携帯をいじったり化粧したりしている。
こちらは座りにくいんだよなあ。
以前はそうでもなかったが、新車両(シート反転型)になってから不愉快になってきた。
進行方向が変わるからシートを反転させたいのだが、これができない。平均10分ほどしてから降りていく。
その間に乗客が乗ってくるから、シートによっては進行方向と逆に座ったまま発車ということになる。
都会では(姫路も一応都会だけど)考えられない光景である。
なぜすぐに降りないのか。
・職場の入退場時間が厳しく制限されている。
・デスクがない職種である。
・職場にエアコンがない。
・乗ってくる客への嫌がらせ。
……くらいしか想像できない。
始業前に新聞読んでお茶飲んでおもむろに仕事といった職場は(お役所を除けば)少なくなっているのだろうなあ。
と、ややこしい路線で播州龍野に到着。
しばらく田舎生活となる。
はりきって下男(おとこし)仕事。
7月25日(土) 播州龍野の日常
早寝したら午前2時頃に目が覚めた。
と、2時30分に朝刊が届く物音、ふだんより2時間早い。
配達のコースが変わったのかな?
ということで、新聞熟読したら朝である。
張り切って下男仕事。
午前9時頃から激しい雨になった。
こんな日は書斎に閉じこもっているに限る。
午後には小雨、夕刻には薄日も。
運動不足なので1時間ほど散歩。
うかいや書店。週刊誌をチェック、新書2冊とPC誌を買って帰る。
●政局関係1
今店頭にある週刊誌の衆院選の議席数予想を調べてみた。
立ち読みだから、それぞれの根拠は知らず。
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自民 民主
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アエラ 169 247
朝日1 141 279
朝日2 160 261
毎日 189 229
現代 78 332
ポスト 160 261
文春 155 261
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おれ 160 259
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現代はやり過ぎ、つうか論外だな。
おれの予想は、週刊朝日の野上忠興という人と週刊ポストの予想に近いが、おれの場合、根拠は単に「黄金比」に依っただけのこと。
259/160=1.618……
ただし、自民259、民主160ということはあり得るぞ。
1980年の大平正芳パターンが生じた場合である。
昨日まで足引っ張っていた連中が「弔い合戦」と称して同情票集めて大勝するのだから、ポン人のメンタリティどうしようもない。
誰かが毒を盛る可能性はあるぞ。
●政局関係2
田中康夫が衆院選に兵庫8区から出馬表明。
うーん、これだけは予想不能。康夫ちゃんのやることもわからんし、尼崎市民というのも(風俗関係から米朝師匠までいてはって)よくわからんからなあ。
以前、2000年の長野知事選で、おれの予想は大ハズレした。
立候補(9/4)時点では田舎者メンタリティによって破れると予想したのだが、当選、おれは長野県民の皆さんに深くお詫び(10/15)したのだもの。
今回の選挙最大の見物だな。
7月26日(日) 播州龍野の日常
朝刊の届くバイクの音で目覚める。4時20分。定刻である。
昨日の配達は何であったのか。
いずれにしても、播州龍野での起床時刻は朝刊到着時ということになってしまった。
天候不安定。
強い雨が断続的に降り、晴れ間もあるからややこしい。
午後、MaxValuへ買い物に行って、話題の格安代用ビール「麦の香り」レギュラー缶100円を600円分買ってきた。
夕食時、餃子を焼いて「麦の香り」一杯。
確かにビールの味がする。
が、続けて2缶目といくには……妙に重いのよね。つづけて飲む気にならない。
生ビールだとジョッキをウグーーーーッと飲み干して、あと何杯でもいける……あの軽さがない。
1缶でやめとくには、これでいいのかな。
おれの場合は無理なので、あとスーパードライのロング缶、「神の河」ロツク。
早寝するのである。
7月27日(月) 播州龍野の日常
天候不安定。
朝から断続的に激しい降雨。
書斎の窓からボケーーーッと眺めて過ごす。
*
1/50秒で撮影。篠を突く雨という雰囲気を撮るのは難しいなあ。
午後は時に晴れ間も。
買い物に出たついでに揖保川の増水を見物に行ったが、期待したほどではない。
さすがに鮎釣人はいないけど。
夕刻、久しぶりに夕焼け。
19時の西空。
下男仕事の合間に新書1冊(わざわざ感想を書くほどのものではなし)読んだだけで1日が終わる。
メランコリックになるなあ。
7月28日(火) 播州龍野の日常/さびしい花
天候不安定。
朝、老母を近くの内科医院へ定期検診に連れて行く。
空いているなあ。雨天の日には健康な老人は来ないからであろう。
老母の某値、初めて100を切った。朝食後2時間での測定値である。I先生から、わがカロリー管理力を褒められる。
おれ自身は飲み放題喰い放題だけど。
「播州龍野の花」
……先月からウチの敷地内に咲く花を記録しているが、2週間ぶりに来たのにほとんど変化なし。
梅雨時は、雑草は急成長するが、花は咲かないのか……と思っていたら、庭石の横に白い花が咲いているのを発見。
タマスダレらしい。
さびしい花だよ、白い花……
三島敏夫の「さびしい花」を思い出すなあ。
三島由紀夫自決の3年前あたりに流行った歌だ。
この三島敏夫、三島由紀夫の1歳下で、ヘアスタイルを三島由紀夫に似せていた気配がある。
さびしい花のジャケットご確認を。
三島由紀夫は嫌っていただろうなあ。そんな歌手は知らんといったかもしれんけど。
と、なぜこんな歌手を覚えているかというと、わがボンクラ・サラリーマン時代、取引先に「三島敏夫の弟子」という演歌歌手がいたからである。
おれもSF作家と兼業だったけど、電子部品メーカー勤務で演歌歌手(時々ヘルスセンターなどで「営業」してはる)というのは珍しいわなあ。小説は休日とか夜中に書けるけど、歌手は客商売だもの。
活躍してはるのだろうか。
三島先生、今も亀岡の歌謡教室で指導してはるはずである。
ということで、おれは演歌はよろしいので、夜はジョニー・ハートマンや上山高史を聞きながらビール、「神の河」ロック。
早寝するのである。
7月29日(水) 播州龍野の日常
本日も曇天なり。洪水も土砂崩れもなし、ありがたいことである。
こういう時に、
「蒸し暑いですなあ」などとぬかす奴がいたらぶん殴ってやりたくなる。
「夏が来ませんなあ」などとほざく輩も同様。
こういう手合いに限って、盛夏になると「暑い暑い」と連呼するのである。
天候はおれの責任じゃないぜ、ったくもう。
人の顔を見るなり天気の不平を口に出す人間というのは、モンスター・ペアレントと同質なんだろうな。
幸い本日もつまらん人物(「天気ぼやき挨拶人間」とでもいうのかね)と会うこともなく、終日下男仕事に終始、ま、幸せな生活というべきか。
ということで夜になった。
明日は出所の予定である。
7月30日(木) 播州龍野→大阪
お、晴れている。朝から洗濯2回、久しぶりに屋外に干す。
昼前に役務交替、大阪に帰る。
夕刻に近い午後、穴蔵に帰着。
雑事が色々と溜まっている。
殺風景な窓外の眺め……昨年から建築が進んでいる高層マンション、外観が完成して「好評分譲中」の赤い垂れ幕が外されている。
完売したとは思えないけど。
*
ほぼ1年前に視界に出現して、入居は今年の暮れ?
基礎工事から約2年である。
上層7階分の作りが嫌みであるなあ。
当分はこれを見上げつつ生活することになるか。
おれには「裏窓」趣味はないが、近所の某住宅には、窓を細く開けて四六時中外部を観察しているのが約1名いるらしい。視線はタワーマンションの方に向けてくれたまえ。
夜は専属料理人に色々並べて貰ってビール。
他人に料理を作ってもらうのは10日ぶりである。
やっぱり楽でいいなあ。まして片づけなしというのは。
酔っぱらって早寝。
7月31日(金) 早朝ウロウロ/穴蔵
わ、早寝したら午前2時半に目が覚めた。
気分爽快。
午前4時頃、久しぶりに朝遊びつうか、「早朝グルメ」に出かけることにした。
自転車で東回りコース。
中崎町を抜けて、天五・中崎商店街の「竹之膳」を覗くが、喫煙客が占拠している雰囲気なのでパス、「天五屋」は営業時間が普通になって閉まっている、「ひろや」は大将が騒がし過ぎるからパス、扇町公園を抜けて阪急東通商店街を抜ける。
開いているのは午前5時まで営業という店ばかりで、こういう店に閉店30分前に入るのも気が進まない。
お初天神からキタ新地へ。
開いているのはコンビニと外食チェーン店ばかりになってしまった。
この30年ほどの趣味であった「早朝グルメ」もそろそろ幕を下ろす時期かなあ……。
桜橋からキタヤードを通って帰る。
キタヤードで見る朝焼け。センチメンタルになるぜ。
結局、午前5時に帰館、朝刊を読む。米朝師匠入院……尼崎の候補者、あまり街頭で騒ぎ立てるんじゃないぞ。
就眠中の家族を起こさないよう注意しつつ冷蔵庫をゴソゴソしてお粗末な朝食。
早朝クッキングというのを検討するか。
ということで、終日穴蔵。
雑事を処理しつつ、溜まっている本をあれこれ読む。
21時を過ぎた。
そろそろ早寝。
また早起きする良循環モードに入るか。
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