『マッドサイエンティストの手帳』750
●マッドサイエンティスト日記(2021年3月前半)
主な事件
・ホルター装着(2-3日)
・大阪JAZZ同好会@放出(7日)
・播州龍野いたりきたり
・創作サポートセンター(13日)
3月1日(月) 穴蔵
目覚めれば3月であった。今年もあと10ヶ月を残すのみ。
朝から机に向かう。私は変わったのである。
このまま集中して……と思ってたら、9時を過ぎて急にややこしくなった。
輸出貨物を積んだ貨物機が27日に飛び立っているが、ドキュメントの到着は休み明けの本日。
慌てて海外含めてメール連絡。
昼、茶屋町の郵便局まで。ここは空いていた。梅田のATMはどことも行列。銀行はパス。
午後は別件で色々。
本日より居住する集合住宅の大規模修繕が始まる。
当分ややこしい日が続くことなる。
溜まっていたことが、緊急事態解除とともに急に動き出した感じだ。
たちまち夕刻。
菅のバカ息子から74,203円の豪華料理を奢ってもらつた山田真貴子が体調不良で入院、辞職のニュース。胃袋は丈夫ではなかったのか?
付き合うわけではないが、本日は休肝日。嗚呼。
早寝することに。
3月2日(火) 某院/ホルター装着
定刻、まだ暗いうちに目覚めるが、音で浅田飴とわかる。本降りである。
穴蔵にこもって仕事すればいいはずだが、そうもいかず。
昼過ぎに傘さして出る。雨が強いので、地下鉄で梅田。
西梅田の某院へ。色々検査のあと、ホルター装着。3年ぶりだ。
もう4,5回目だから慣れたもの。
雨がやんだので、人気のない西梅田〜グラフロ西の道を貨物線沿いに歩いて帰る。
西梅田はJRの線路を挟んで、南側で中央郵便局、北側で新改札と通路の工事がはじまっている。
*
間にある梅三小路が閉鎖されてしまった。取り壊されるのか?
新しい割には、新梅田食道街とともに好きな横丁なのだが。
夜は軽く一杯飲み、早めにベッドに潜り込むことに。
電極が貼りついているから、本を読むしかない。
うってつけの文庫『静かな終末』が届いた。今日はいい日だ。
3月3日(水) 某院/ホルター取り外し
目覚めれば5時であった。いつもより1時間の寝坊である。就眠が遅かったからか。
ホルター装着だと眠れないはずが、熟睡できた。慣れであろう。
午前中、まじめに机に向かう。
昼過ぎに出て、グラフロ西の道を歩き、30分ほどかけて西梅田の某院に到着。
本日はホルターの取り外しだけなので、10分ほどで終わる。
毎度のことだが、ホルター装着中の行動記録に感心される。こんなに詳しいのは珍しいというのである。
模範例として紹介していただいてもかまわんのだが、原稿料は入らんだろうな。
まっすぐ帰館。
たちまち夕刻。
わ、えらいご馳走が並んだ。
湯豆腐、若ごぼうのかき揚げ、刺身、サラダ、ちらし寿司……
*
専属料理人、ひな祭りだからという。うちに女の子はおらんのだが。
ま、ありがたくビール、ぬる燗でいただく。
74,203円の豪華料理に比べれば、ささやかなもの。
大食漢(←大食女とでもいうのか?/対義語が知りたい/最近うるさいからなあ)山田真貴子は体調不良で辞職だと。胃腸は頑丈なはずなのに。
わしゃ、便秘も下痢の気配もなし。
3月4日(木) 穴蔵
朝である。当たり前か。
3時間ほどマジメに机に向かったが、あとはグズグズ。
昼間、色々と非SF系雑事の連絡があるが、一向に進展せず。
すべて来週送りとする。
たちまち夕刻。一杯飲んで寝る……つもりだったが、たまたま太田和彦の「ぶらり旅」とかいう番組を見てしまった。
姫路の(制作の決めた)酒場で「ぶらっと」訪れたように飲む番組。
失笑。おれが知るのは「プロ酒場」だけで、初めて行ったのは(先輩のS歯科医に連れられて)昭和43年の暮れだった。
まだいい店であるとは思う。しかし「うまいこという」本質がずれてるよ。ヒネポンについてもピント外れ。
酒飲みタレントに成り下がって久しいな。顔を出して(身分を明らかにして)テレビ取材することに、そもそも矛盾があるわけだが。
3月5日(金) 穴蔵
午前3時に目が覚めた。雨が降っている。浅田飴には2時間ほど早い。
出歩く天気ではない。
終日穴蔵。少しは仕事もするのであった。
あっという間に夕刻。
普通のメニュー。鶏と豆腐のスープ。鯵フライ・キャベツ、大根・ハムのサラダなど並べてもらってビール。
22時頃に就眠させていただく。
ごきげんよう。
3月6日(土) 穴蔵
曇天。午後は晴れ間もあり。
出歩くことなく、終日穴蔵。
・午後、シンギュラリティサロン(オンライン開催)。
本日のテーマは「哲学の決定論 vs. 物理学の決定論:機械は自由意志を持てるか?」
木島泰三氏(哲学)と谷村省吾氏(理論物理)がそれぞれ講演、あとおなじみのシンギュラ3氏が加わっての討論となる。
たいへん刺激的かつ興味深い議論だが……「機械は自由意志」までには至らず。
わが実感としては「マクロ(宇宙の構造)は決定論、ミクロ(個人の意識)は自由意志」というのが「人間」にとっとは妥当な(というか当たり前の)線としか思えない。「機械(AI、ロボット)」となると、その大きさによるのではないか。SF側としては、もっとの過激な想像をしなければ。
・夜は某zoom座談会。おれは立場上あまりしゃべらず、あとの2氏の話がたいへん面白い。
そのうち公開の予定。
はやくも就眠時間。寝る。
3月7日(日) 大阪JAZZ同好会@放出
目覚めれば朝であった。
昼過ぎに出て、(緊急事態解除で)人出の多い梅田を抜け、北新地駅から放出に向かう。
ディア・ロードへ。
大阪JAZZ同好会の例会である。
久しぶり。昨年6月以来、8か月ぶりの出席である。わが体調不良、骨折入院、コロナ禍中止などで、ずいぶん間があいてしまった。
人数制限、マスク、換気など徹底しての開催。JAZZを聴くのがメインだから、飛沫飛散もなく、そのへんは安全である。
・Tさんの企画はバニー・ベリガン特集。
・Fさんによる新譜紹介。
・持ち寄り企画はアルトサックス特集。ジョニー・ホッジス、アート・ペッパー、ポール・デスモンド、リー・コニッツ、ソニー・クリス、ソニー・スティッなど渋いところばっかり。
このあたりをまとめて聴く機会はそうないからなあ。
充実した気分で帰館。
夜は静岡方面から送ってもらったワサビに合うメニューが並び、これらで一献。うまっ。
早寝させていただく。
3月8日(月) 穴蔵
午前3時に目覚めた。雨が降っている。6時にも降っているから、一応浅田飴。
マジメに机に向かう。が、落ち着いてもおられず。
9時を過ぎるともうあきまへん。月曜は雑事の多い日である。
しかし、停滞していた案件に出口が見えてきた。明日こそホリは羽ばたく、ことになろう。
机から左を見ると目に入る風景。
先月工事していた駐車場に、先日から駐車が始まり、ほぼ埋まったような。
3月9日(火) 大阪←→播州龍野
朝である。相棒の某くんのクルマに便乗して山陽道を播州龍野へ向かう。
ほとんど晴、薄曇りとも申せましょう。山陽道は山笑う感じである。
ほぼ3ヶ月ぶりに龍野に来る。
まず実家。某シルバーに剪定を任せていたのだが、とんでもないことになっている。庭の梅、百日紅、杏などがほとんど「伐採」されて、太い幹だけが残っている状態。
再び花が咲くのか……咲くとしても、もう見ることはあるまい。
ま、おれは庭木には愛着はないので、どうでもよろしいが、身内はショックを受けそうな。
*
庭先の白木蓮が咲き始めているのが救いである。
その他、防犯強化とか寒波による水道管トラブルの後始末など、業者との打ち合わせあれこれ。
また播州龍野へ来る頻度が上昇しそうである。
市内うろうろ。3ヶ月で風景は激変している。
この前に見たパチンコ店の解体工事、終了して更地になっている。
*
向こうは姫新線・本竜野駅。
駅前再開発ではなく住宅地のようである。
夕刻、相棒の某くんのクルマに便乗して帰阪する。
ちと疲れた。
3月10日(水) 穴蔵
晴。春のようである。
終日穴蔵。
昨日の続きで非SF系雑事が重なる。
たちまち夕刻。
一杯飲んだところに少しばかり長い電話があり、ちと疲れた。
早寝。
3月11日(木) 穴蔵
晴。春である。
終日穴蔵。
やらねばならぬ案件が増えてきた。
本日は創作系。マジメに片づけていくのであった。
たちまち夕刻。
専属料理人の並べたチキンカツやサラダでビール。
*
あと、煮もの系パスタ(イタリアでなんとか、フランスでかんとかいうらしいが覚えられない)で豊崎西公園南側中本酒店推奨馬鹿旨格安ワインを飲みつつ、滝川雅弘(藤井美穂VO)さんの新譜『P.S. I Love You』を聴く。
晩酌はこれでなくては。
3月12日(金) 穴蔵
曇天、午後には雨となる。
本日も終日穴蔵。
工事音が断続的に響いてくる。
ベランダから見ると、足場が組まれていて、だんだんこちらに近づいている。
近いうちに視界は黒いネットで覆われることになるのだろう。
前の工事は13年前だったか。
*
3月1日から始まった大規模修繕工事、半年間つづく予定。今回は配水管の交換工事も含まれていて、たいへんである。
おれにとっては、たぶん最後の工事になるだろう。
落ち着かない日が続くことになる。
播州龍野への一時的避難も考えておいた方がいいようだ。
3月13日(土) 創作サポートセンター
終日穴蔵。資料を読んで過ごす。
夕刻這出て、地下鉄で天満橋へ。
やんでいたはずが、小雨である。
八軒家浜で10分ほど雨宿り。
*
ほとんどモノトーンの世界である。
エルおおさかへ。
18時から創サポ講義。教室とオンラインの同時開催。
出席者が意外に多く、オンライン参加とほぼ同数。
本日は3篇を題材に。
・興信所でアルバイトするアニメおたくのズッコケ・ハードボイルド。この分野の現況はどうなのか。スレッサーとかウェストレイクを愛読した時代から半世紀だからな。
・就活女子を主人公とする日常小説。引きこもって株取引に没頭する青年とか、ドーメルマン似の女性面接官とか、周辺人物の造形が見事にうまい秀作。
・豊後を舞台とする怪談(創作民話?)。白蛇伝の逆パターンかと思ったら、「蛇婿入り」の変種と解釈する方が近いという指摘あり、なるほど。おれの苦手とする生き物が登場して、その描写がうまいだけに困るね。
まっすぐ帰館。
遅い時間の晩酌となる。
3月14日(日) 穴蔵
晴れて暖かい日である。
昼前、専属料理人について天八のスーパーまで行く。買い物客、結構多い。
ポーター役である。主に酒類を自転車に積んで運ぶ。
それ以外は穴蔵にて、少しは仕事もするのであった。
たちまち夕刻。
大相撲春場所の初日。最後の5番を見る。白鵬またも張り手。ポンコツ寸前めが。
夜は湯豆腐、ハンバーグ、温野菜、サラダといった普通のメニューでビール。
早寝させていただく。
3月15日(月) 穴蔵
春みたいな天気である。春か。
大阪は緊急事態解除してから2週間、そろそろ感染者が増え始めるな。
終日穴蔵にこもる。
昼まで一応机に向かい、午後は資料を読んで過ごす。
たちまち夕刻。
本日は休肝日。粗食。早寝させていただく。
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