『マッドサイエンティストの手帳』629

●マッドサイエンティスト日記(2016年5月前半)


主な事件
 ・舞洲を歩く(2日)
 ・ライブ@マホガニーホール(4日)
 ・Big River Jazz Festival 2016(5日)
 ・播州龍野いたりきたり
 ・『おぼろ月夜』
 ・『大きな鳥にさらわれないよう』
 ・『彼女がエスパーだったころ』


5月1日(日) 穴蔵/ウロウロ/『おぼろ月夜』
 五月晴れである。
 張り切って穴蔵にこもる。たいした仕事はできんけど。
 ともかく世間の休日に机に向かうという姿勢が大事なのである。
 運動もしなければいかんので、午後、淀川堤を30分ほど歩き、天八のスーパーで専属料理人と合流、ビールが安いというので、帰路はポーター役つとめる。
 ということで、たちまち夕刻。
 夜は、枝豆、肉とタマネギ炒めたん、ボンゴレ、サラダなどでビール、ミニ(浅蜊スープの)リゾット(うまっ!)で白ワイン。
 amazonから届いた、森山威男+板橋文夫『おぼろ月夜』を聴きつつ。
 
 渋谷毅との『しーそー』以来のピアノとのデュオ。
 「赤い靴」「浜千鳥」〜「夕焼け小やけ」など、懐かしき童謡・唱歌を11曲。板橋文夫が相手だけにかなり過激で曲想多彩。御大、やるなあ。
 いずれの演奏も素晴らしいが、おれは「めだかの学校」が抜群の出来映えと思う。
 最後に「グッドバイ」というのが泣かせるぜ。
 ということで、いい気分で早寝するのである。

5月2日(月) 舞洲を歩く
 晴れて日差し強きこと夏の如し。
 思い立って、此花区舞洲へ行くことにする。
 連休の間の普通の日で、どことも人出は少ないであろう。
 大阪駅から北港ヨットハーバー行きのバスに乗る。
 55分かかってヨットハーバーに着く(昨年10月に自転車で来た場所である)。
 ここから歩いて常吉大橋を渡り、USJと見紛うスラッジセンターの横を通り、「舞洲緑地」への道に沿って舞洲の外周を歩く。
 白いシャツ1枚、帽子着用。体感温度30℃くらいか。
 いかにもの「作られた道」(ひび割れたり雑草が生えているのはいいが)で、面白くはなし。
 使われているとは思えぬヘリポートとか、西側の人工海岸など、寂れたスペースコロニーの風景みたいに見えないではないが、いまひとつ。
 球技場やサーキットもあるようだが、海岸側からはフェンスで立ち入り禁止。外周を回れるのか、戸惑うね。
 おれは、『誇り高き挑戦』のロケ地となった晴海とか日野啓三氏が描いた『夢の島』の風景を期待して来たのだが、そんな雰囲気はなんもなし。
  *
 西南の一角がやや荒れた感じだが、これとて普通の原っぱだものなあ。
 フェンスの隙間を抜け、ロッジが並ぶエリアを通って、スポーツセンター前から西九条のバスに乗る。
 このバスは、歩いて渡ろうかなと思っていた此花大橋を渡る。嬉しいじゃあ〜〜りませんか。
 此花大橋の上から見る正蓮寺川あたりの風景がいちばんいい。
 今度はこのあたりを歩くことにしよう。
 昼過ぎに西九条に着く。
 ガード下の居酒屋「満マル」で「売り切れ御免」の「満マル弁当」780円(税別)、ライスは少量にしてもらい、生中290円(税別)を2杯。
  *
 チェーン店のようだが、このコスパは賞賛すべき。メニューの写真より小鉢がひとつ多いなんて希有の例ではないか。
 味は……まあよろしいがな。威勢のいいお姉ちゃんもがんばってるのだし。
 屋台居酒屋満マルに栄光あれ。
 舞洲に来てよかった。
 10,147歩。

5月3日(火) ボンクラ息子の帰還
 曇りて風なし、午後から小雨となる。
 終日穴蔵。世間は浮かれている故、世に拗ねて、少しは仕事もするのであった。
 午後、ボンクラ息子その1が賢い配偶者とともに帰省。
 ということで、夜は専属料理人が色々並べて、にぎやかに一杯。
  *
 ↑その一部。和イタ混在のような。
 本日はビールからワインに切り替えて、好きなだけ飲んでも小言なし。
 むろん、身の程を知るおれは、節度をもって軽く嗜み、早寝するのである。

川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』(講談社)
 なんと、川上弘美さんの「本格SF」である!
  *
 短編14篇……動物の骨を「形見」という女性、何人もの母を持つ子供、数字の名前を持つ子供たち、日だまりで何年もじっとしているだけで幸せな「合成代謝」の男?、不思議な語り手がつぎつぎに登場する。
 川上さんらしい、幻想的な存在が生命を吹き込まれたように語り始めるファンタジー……これは一気読みする作品集ではないので、この数日、就眠前に3篇ほどずつ読んできた。
 ところが、この作品集、途中から、ただならぬ雰囲気を帯び始める。
 数十人もいる母、地球のあちこちに点在するコロニーを旅する「見守り役」、数行で何十年も進行する時間経過……謎めいたこれらの描写が、やがて数千年後の未来までを含む地球の「未来史」のなかで明らかにされていく。
 それぞれの短編は川上さんらしい、やさしくノスタルジックな雰囲気を持つ。だが、全体は、人類のゆるやかな滅亡を背景にしたSF、あえていうが長編「本格SF」なのである。
 うーーーーーん、圧倒される。
 パスカルの「神様」から22年、今や大作家といっていい川上さんが、こんなすごい本格SFを書かれるとは!
 そして、この「未来史」を知ると、優しいクマが出てくる「神様」も、近未来の「人類が幸せだった時代」の一エピソードのように思えてくるのである。
 本年度のベストSF候補であろう。おれのいうことだから間違いない。

5月4日(水) ライブ@マホガニーホール
 晴れて日差し強きこと夏の如し。
 祭日で浮かれている世間に拗ねて、少しは仕事もするのであった。
 が、午後、出かけることにする。
 14時から心斎橋のマホガニーホールにて、早稲田ニューオルリンズジャズクラブのメンバー中心のライブ。
 明日のビッグリバー・ジャズフェスのゲストとして来阪の諸君のための「旅費支援」ライブである。
 未熟にしてまあこんなものであるが、若々しさはよろしい。
  *
 河合さんと「半世紀以上」若いメンバーとのクラ・セッションがあったり。
 この面倒見のよさがいいのである。卒業しても「keep playing」でいてくれたまえ。
 夕刻まで。
 まっすぐ帰館。
 夜はまた自宅にて、ボンクラ息子その1たちとささやかな酒宴。
 梅田で聴きたいライブがあるのだが、今年は見合わせとする。
 夜に出歩くのがまことにしんどくなってきた。
 早寝するのである。

5月5日(木) Big River Jazz Festival 2016
 晴れて日差し強きこと夏の如し。
 ボンクラ息子その1とその配偶者は昼前の新幹線で帰京するという。
 おれは久しぶりに自転車で出かけることにする。
 淀川堤を上流へ、毛馬閘門を渡って、大川左岸を南へ走る。
 源八橋を西に渡り、OAPタワーの大川側特設スペースへ。
 Big River Jazz Festival 2016である。
 毎年、新緑の季節のジャズフェス、快晴でなによりであった。
 マーチングバンドのパレードは終わっていて、ニューオリンズ・フォーティズが演奏中。
 昼は控え室で弁当をいただいたり(ちょっと協力もしているのでご褒美である)、川べりで小編成のバンドを聴いたり、遠くから演奏が聞こえてくる範囲でうろうろしたり。
  *
 泉布観は新緑のなかにたたずむ。
 お、復員船、じゃなかった、ジャズボートひまわりが通過していく。
  *
 ラスカルズが演奏中。桜宮橋の上から見送る。
 夕刻からニューサンでアフターセッションもやるらしいが、さすがにしんどく、日が傾きかけた頃に、市内の人気のない道を選んで帰館する。
 世間の連休中は(SF系の)仕事に勤しむつもりだったのに、遊び呆けてしまったような。嗚呼。

5月6日(金) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 やっと「普通の日」になった。
 午前8時半に播州龍野着、小雨が降り出した。
 タイムマシン格納庫にて見張り番をつとめる。
 世間はまだ連休で浮かれているのであろうか、時に急を要する案件はなし。
 実家関係で雑事ないではないが、午後3時頃に撤収、帰阪する。
 夕刻に帰館。
 夜はミニステーキ、ごちゃごちゃサラダ、温野菜などでビールの後、先日、某さんからいただいた「BEER SPIRITS」を少しばかり。
  *
 「独歩」という珍しき「ビールの蒸留酒」で、40度。
 まずロックで一杯。スコッチの口当たりだが、不思議に懐かしいフレーバーがある。
 あと、水割りで2杯。つい飲み過ぎそうな、やばい酒である。
 むろん、おれは今岡清とか五十嵐敬喜とちがって自制心が強いので、適度なところで終える。
 本を読みつつ早寝するのである。

5月7日(土) 穴蔵
 曇天の空、午後に至って晴れる。
 思い立って穴蔵を夏モードへ変更する。
 花粉終息の傾向なので、毛布布団類を洗濯し干すことにする。専属料理人専属洗濯婦が来週から不在になりそうなので、今日明日で冬物を片づけねばならぬ。
 掃除夫のみ、おれがつとめる。
 Dysonを自宅から持ってきて穴蔵清掃、おそるべき量の塵が吸引される。丸めると直径10センチほどの球になりそうな。これをダイソン球というのであろうか。
 ということで、すっきりした空気の穴蔵にて、夕刻までボケーーーーッと過ごす。
 Dysonといえどもアタマの中までクリーンにはできない。
 むろんアタマの中はカオス状態がいいのである。
 ということで、夜は、洗濯婦改め専属料理人が並べてくれた、翁豆腐のヤッコ、山芋おくらの小鉢、ミニカツ、生ハムサラダなどでビール、ブルディガラのクレッセントでワインを少しばかり。
 早寝するのである。

5月8日(日) 穴蔵
 晴れて日差し強きこと夏の如し。
 室温27℃、穴蔵には塵も舞わず快適なり。
 終日ボケーーーーーーッとタドコロ状態で過ごす。
 たちまち夕刻となる。
 専属料理人に並べてもらった数皿で晩酌。
 早寝するのである。
 毎日こうありたいものである。

宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』(講談社)
 宮内さんの短編集。6篇。小説現代に発表されたとき、どう銘打たれていたのだろう。SFミステリーではあるまい。超常現象小説か。6篇、「猿の進化」「超能力」「脳手術」「水への伝言」「オカルト集団」などをテーマとする。小説のジャンル分けというかレッテル貼りには何の意味もなく、これはまったく不思議な領域に位置する作品集である。
  *
 帯の文章が鋭い。「“倫理のエッジ”から世界は反転する」……これは本質を突いているが、同時に「論理のエッジ」でもある。
 UFOが代表的だが、超常現象をSFで扱うのは難しい。ともかく「信じる信じない」の論議を手間をかけて超えたうえで展開しなければならないから、読むのも書くのもひどく疲れる。
 特に書くのはたいへんなパワーを要するもので、成功例は中島らも『ガダラの豚』と山本弘『神は沈黙せず』くらいではないか。
 宮内さんの切り込み方は斬新で鋭い。
 語り手「わたし」は記者(フリーライターの雰囲気だが)で、超常現象やオカルト集団を取材するのだが、表面にはほとんど出てこない。そもそも「わたし」という人称代名詞はほとんど使われず、取材過程の報告のような文体で進行する。
 したがって超常現象についても色々な立場の見解が客観的というか、対等に記述されるが、ここに語り手の疑問も入り込み、論理が「ひとひねり半」してある。この論理の積み重ねがきわめて刺激的である(と、こんな説明ではわかりにくいと思うが、たとえば新しい科学技術についてクラークが描写する方法に類似している。これをいかがわしい現象や集団に適用しているように読める)。
 やがて殺人とか自死とか犯罪などの事件が起きる。
 その解明のプロセスも面白いのだが、この部分はフェアなミステリーでもある。
 では、超常現象のインチキ性が暴かれたのか……というと、そうはならない。読者の精神活動への疑問として突きつけられるのである。
 デティルの紹介は難しいのでやめておこう。これは書評ではないので、ともかくご一読をおすすめする。それにしても、最後の「沸点」のラストシーンは鮮やかだ。
 新しいジャンルの小説というべきだろう。
 宮内作品は『エクソダス症候群』『アメリカ最後の実験』も読んでいて(感想は読んだ直後に書かないといかんなあ)ともに従来の方法にとらわれない斬新さを感じた。『エクソダス症候群』は火星SFに見えて、火星の描き方がSFの定型(たとえば重力と進化など)とちがい、むしろ日野啓三氏の方法(「火星の青い花」など)に近いと思った。『アメリカ最後の実験』のジャズ小説の形式を思わせてキーボードに特化する描写が面白い。
 帯に「デビューから2作連続直木賞候補!」とあり、そのとおりなのだが、おれは芥川賞に近いのではとひそかに思っているのである。

5月9日(月) 穴蔵
 朝より糠雨降りつづき、出歩く気分にならず。
 本日も穴蔵にてタドコロ状態で過ごす。
 たちまち夕刻となる。
 専属料理人にあれこれ並べてもらって晩酌。
  *
 新タマネギのオーブン焼き、これをフランスパンに載せて、ボンクラ息子その1の配偶者が母の日に贈ってくれたというワインを少しばかり。
 うまっ。
 義父の日にも頼んまっせ。
 キタのデブ(※)のニュース見つつ。
※キタのデブとは4月12日に扇町公園南一帯で連続放火した阿部和弘(38)のことである。
 金三胖というデブもキタにいて「三代目襲名」したらしいが。

5月10日(火) 穴蔵
 朝より糠雨降りつづき、出歩く気分にならず。
 本日も穴蔵にてタドコロ状態で過ごす(タドコロとの違いは、おれは本を読むことである)。
 たちまち夕刻となる。
 いかんなあ。明らかに運動不足で、食欲もいまひとつ。
 明日は少し動くことにしよう。天気次第だが。

5月11日(水) 大阪←→播州龍野
 朝、まだ小雨が降りつづいているが、少しは動かねばならぬ。
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 車中、週刊文春を読んでたら、池上彰のコラムにこんな記述がある。
「トランプは、共和党が生み出したフランケンシュタインとも言うべき存在なのです」(共和党の現況に飽き足らない勢力が、トランプが暴れるのを支持している)
 よく目にする間違いだけど、池上彰ともあろう啓蒙家?が、フランケンシュタインとボリス・カーロフが演じた怪物を混同してはいけない。そもそも原典を読んでたら、トランプをモンスターに喩えないだろう。
 タイムマシン格納庫にて、相棒の某くんと打ち合わせ色々。
 あと、実家へ向かう……その途中。
 おっ、古い長屋の一角が解体中である。
  *
 昔、豆腐屋だった場所。広い道に出るT字路の出口部分だが、どういう訳かここだけが工事を拒否して、道幅が半分のまま。
 30年以上こんな状態で、小型車しか入れず、工事車両(たぶん消防車も)などは反対側(200メートル以上)からしか入れない。方向転換も面倒である。
 道路は拡張されるのか。
 龍野にはこんな場所がちらほら。市の玄関ともいうべき本竜野駅前からしてそうだからなあ。おかしなのが多い土地である。
 雑事色々。
 午後の電車で帰阪する。

5月12日(木) 穴蔵/ウロウロ
 快晴。薫風颯々たり。
 穴蔵にてボケーーーーーッとタドコロ状態で過ごす。タドコロと違うのは、少しは本を読むことである。何度も書くことではないか。
 昼、少しは歩くことにする。
 茶屋町郵便局〜ジュンクドー〜紀伊国屋書店〜ヨドバシでサプライ品購入。
 先日暴走車突入事故のあったスクランブル交差点から北へ歩いてたら、横からへんなクルマが出てきた。
  *
 googleのストリートビュー撮影車である。
 帰って調べたら、該当箇所の映像は去年4月に撮影のものである。
 梅田界隈は毎年更新しているのか?
 デジカメ持ったバカ面のおれが近日登場するのか、気になるところだ。

5月13日(金) 穴蔵/ウロウロ
 空晴れわたりて風爽やかなり。黄砂なく、花粉終息の気配なり。
 専属料理人に毛布や冬物衣料の洗濯を命じ、ベランダ(屋外)に干す。
 穴蔵にてボケーーーーッとタドコロ状態で過ごすも、いくらなんでもタドコロの真似はできず、少しは仕事もするのであった。
 午後、舛添の「釈明会見」のテレビ中継をちょっと見るが、あまりにもつまらないので散歩に出る。
 北東コース、1時間ほど。
  *
 豊崎神社には誰もいない。
 神社の経営もたいへんだろうなあ。
 日射しが強く、疲れる。
 夜は、枝豆、翁豆腐のヤッコ、ホタルイカ酢みそ、初夏サラダなどでビール、グラタンで中本酒店推奨の格安バカうまワインを少しばかり。
 早寝するのである。

5月14日(土) 穴蔵/ウロウロ
 一応五月晴れだが、うっすらとPM2.5が空を覆っている。
 むろん窓は閉じ、穴蔵にて、少しは仕事もするのであった、いと少なしを。
 午後、散歩に出る。
 ジュンクドーへ行く手前、茶屋町でNBSがイベントやっていて、ヤンマーのコンセプト・クルーザーが展示してある。
  *
 クルージングは趣味ではないが、操縦席は見物させてもらう。
 そういえば、健人くん、ちゃんとやっとるのか。四半世紀ほど前に同フロアに4部屋隔てて住んでた堀晃だ、といっても知らんだろうけど。当時、おれは管理組合の理事だったから、色々と迷惑したぜ。ことを荒立てないようにかばってやったけどさ。あのモデル風の女とはどうなったのよ。一度ワインでも持って挨拶に来たらどうだい……などと愚考しつつ、グラフロ周辺を一回りして帰館。
 夜は専属料理人に色々並べてもらってビール。
  *
 初夏パスタで中本酒店推奨の格安バカうまワインを少しばかり。うまっ。
 早寝するのである。

5月15日(日) 穴蔵/ウロウロ
 定刻午前4時に目覚め、5時頃に朝焼けを見る。
 晴れわたりて風爽やかなり。9時の室温28℃で快適である。
 穴蔵にて机に向かって過ごすが、いかん、アタマがまるで働かなくなった。色々な着想は浮かぶが、それ以上考えるのが面倒になり、ボケーーーーーツと過ごすことになる。
 第三者が見ればタドコロと区別がつかないであろう。加齢か。嗚呼。
 夕刻に近い午後、散歩に出る。
 5月は意外に花の少ない季節だ。
 公園にスイカズラ科?の白い花。
  *
 野々村竜太郎の生家近くにも花は咲くのであった。
 5,937歩。
 夜は専属料理人に、枝豆、昆布巻きかまぼこ(スーパーでかまぼこ大会やっていて富山産もあったとか/「梅かま」には及ばないが、まあまあ)、サラダ、白身のソテーなど並べてもらってビール、白ワインを少しばかり。
 早寝するのである。


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