『マッドサイエンティストの手帳』586
●マッドサイエンティスト日記(2014年8月後半)
主な事件
・ラスカルズ@ニューサン(16日)
・播州龍野いたりきたり
・大阪JAZZ同好会(24日)
・「沈黙のフライバイ」試写(26日)
・「大阪ラビリンス」(28日)
・SF検討会(29日)
8月16日(土) ラスカルズ@ニューサン
わ、午前5時に目が覚める。1時間の朝寝だが、もうこの歳になれば、起床時間の2時間くらいの変動は許容域であろう。
穴蔵にて「お盆休みを故郷や行楽地で過ごした人たち」のUターンラッシュをテレビで断続的に見ながら、雑事色々。
天候不安定。大阪市内も激しい雨が断続的に降る。
たちまち夕刻。
雨がやんだので、本日は久しぶりに「夜の外出」とする。
ハチへ。
明利マスターと諸々の情報交換。70年代前半の山下トリオの音源(中学時代の明利くんの「初録音」カセット)が行方不明になり、おれがコピーを持っているはず。播州龍野の書斎にあるのは間違いなく、ちょっと面白い企画を進めることにする。
20時半にニューサンへ。
ニューオリンズ・ラスカルズの出演日である。
盆だし天気が不安定だからガラガラと予想してたら、ほとんど満席である。
2ステージ目は入口近くのカウンターで聴く。
3ステージ、少し空いてきたので、正面に近いテーブル席に移る。
若いお嬢さんを含むご家族のテーブルに相席とさせていただく。このご一家「母が89歳で亡くなったとき、老母の遺志により、葬送曲としてサッチモの『What a Wonderful World』を流した」という、なかなかの血筋。ジャズ好きの家系はかくありたいものである。
ラスカルズ・メンバー、本日は5名(ベースとトランペットがトラ)で現在の最高メンバー。
*
「バーガンディ・ストリート・ブルース」がトロンボーンとの2管で演奏されたが、2管で聴くのは2度目(前回は昨年の聴き納め)で、やっぱり感涙ものであるなあ。
最後は明るく「You are my Sunshine」で終わる。
たまには夜をうろうろしてみるものだ。
8月17日(日) 穴蔵
目覚めれば午前7時。夜遊びしたのだから驚くこともなし。
終日穴蔵。
盆休の最終日なので、これといった仕事はせず。
ジャズ関係の資料の整理など。あとは本を読んで過ごす。
たちまち夕刻。
夜は専属料理人が並べた枝豆、サラダ、大根と豚の何とか、鰆のかんとかでビール。
茶屋町のなんとかいう輸入ワイン店の特売品という500円の白ワイン(「ギンギンに冷やしたら結構いけまっせ」といわれた通りにしたら結構いける)。
パンを焼いたら、とたんにPiPiがテーブルに飛び移ってきた。
*
パンの断面をつつくが、その減り方を見るに、人間換算、顔より大きい分量を食べているとしか思えない。
8月18日(月) 穴蔵/ウロウロ
午前4時に目が覚めたので、そのまま起きる。
睡眠時間は3時間ほどだが、休暇は終わった、通常の生活パターン(22時就眠4時起床)に戻すことにする。
5時に朝食。
少しは(金にならぬ)仕事もするのであった。
朝、梅田の某院へ3月ぶりの検査に行く。
あの「災厄」以来1年2ヶ月、まったく正常。あとは半年毎の検査でいいということになるが、次回は(気分よく年末年始に飲むために)12月とする。
ぶらぶら歩いて帰館。
日射し強く、夏が戻ってきた感じだが、百日紅はおれにとっては晩夏の花であるなあ。
*
夏の終わり。センチメンタルになるぜ。
が、午後はセンチメンタル・ムードに浸ってもいられなくなった。
集合住宅の防水工事のチェックのために管理人といっしょにバケツで水を流したり、その写真を某所に送ったり、返事を受けて明日の理事会の調整をやったり、資料の準備をしたり、ああややこし。
タイムマシン関係で気になることもあり、ニューオリンズ系でデータのやりとりもあり、混乱するなあ。
夜は枝豆、ヤッコ、サラダ、豚キムチ、イカのタイタンの妖女などでビール、黒糖焼酎の水割り。
ともかく早寝。
22時には寝るつもり。明日も色々あるからなあ。
ともかく夏休みは終わったのである。
8月19日(火) 慌ただしき1日
雑事の多い日である。
早朝に集合住宅の工事関係の現場チェック。
アホのゴミ出し状況のチェック。
理事長はつらいよ。
午前中、某所へ。いろいろとあるが、昼は竹葉亭で鰻重おごっちゃった。スタミナつけねばなあ。
携帯に管理人から電話。大淀署から某住民関係で連絡があったという。てっきり某住民が縄付きになったのかと思ったら、盗難の被害届を出していて(某住民が被害者)、署が防犯カメラのデータを調べたいということらしい。
急いで帰館。データ閲覧申請書など準備。
日頃の行動から、某住民に同情する気分にはなれんなあ。ざまみろとはいわんけど。
夜は集合住宅の理事会。鬱陶しい議題多し。
21時を過ぎての晩酌となる。
明日は早朝から行動せねばならぬ。
早寝する。といっても定刻22時は過ぎているなあ。
8月20日(水) 大阪←→播州龍野
早朝から動く予定が、昨日の残務あり、それを片づけ、通勤ラッシュの終わった時間に播州龍野へ移動する。
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姫路城、真っ白である(姫路駅・姫新線ホームより)。クレーン未だ稼働中。
昼前に播州龍野着。
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陋屋は雑草に埋もれているのであった。
コスモスまでまだ40日ほどか。
実家書斎の雑事色々。地域の諸々の諸経費を支払わねばならぬ。一応村民だからなあ。
タイムマシン格納庫にてちょっと作業。暑いのであった。
2、3日滞在のつもりだったが、相棒の某くんの事情もあって、9月上旬に「詰める」ことにする。
夕刻の電車で帰阪。
夜、とようけのヤッコで一杯。汗をかいたのでビールがうまい。その他4品目ほどで黒糖焼酎水割り。
早寝するのである。
明日こそSFの仕事をするつもり。
8月21日(木) 穴蔵
SF系のことをするつもりが、やっぱり雑事あれこれ。
主にニューオリンズ系。
昨年初めから断続的に拾い読みしている『song for my fathers』に関連して、著者Tom Sancton(少年時代にジョージ・ルイスと共演している!)が自身のブログを開設していることに気づく。
河合さんとの交流にも触れてあるが、なんと河合さんとの2clでのバーガンディ・ストリート・ブルースがyoutubeに5年前からアップしてあるのだった。なぜ今まで気がつかなかったのだろう。
週刊文春を読む。
盆休中に色々事件があって、「光通信の息子の子供1000人代理出産計画(これは不気味に面白い)」「朝日新聞の慰安婦誤報(誤報は認めて反省の色なし/これは各誌同じ論調)」「橋本聖子のセクハラ事件(ゲロが出そうな写真あり)」「山本景府議の丸刈り騒動(野々村竜太郎より小粒であるなあ)」など、面白くなくはないが、全般に浅い。なぜか笹井芳樹自殺の記事はなし。
おやっと思ったのが立花隆の「読書日記」
『性の進化論』という本を取り上げ、なぜ性的な一夫一妻を長期間保つのが困難かについて「人類が性的にめあたらしいものに反応するように進化し、慣れ親しんだ相手にはさほど反応しなくなっているから。」という部分を紹介。つづけて「実は私もそれが原因で十年前に離婚した。経験者として納得。」とある。
橘雅子氏(「飛鳥への伝言」の著者)との離婚は30年以上前だったはずで、またかいな。
それにしてもセキララというかアケスケというか、この人は家庭というものを性的パートナーの居場所としか考えてないのかしらん。以前、立花隆は「男根主義者」という批判?を目にした(おれはそれが別に悪いこととは思わないけど)ことがあるが、当たっていたのだ。
おれは立花隆氏の仕事に4年ほど前から老化を感じている(分析や論考がひどくなげやりに思えることがある)が、アッチの方はお元気なんだなあ。
夕刻に近い午後、ジュンクドー往復。
*
MBS前にて。
秋は近いのである。
8月22日(金) 穴蔵/ウロウロ
曇天なり。
東からの直射がない日は快適である。
張り切ってニューオリンズ系の雑事。
引き続き集合住宅の用事。
サプライ品の必要が生じて、午後、専属料理人と梅田へ。
ヨドバシで事務用品など買った後、伊勢丹のデパ地下へ行く。
中元用セットの解体品セール中で、ワインがバカ安(らしい)。(絶対にお買い得ですという)864円のボルドーを3本持たされて、先に帰ることになる。
うめきた南からウメグル(バス)で帰館。
*
ということで、夜は枝豆でビール。カツオタタキのサラダ、舞鶴ポテトのコロッケなどで、864円のボルドー。
なかなかいけるではないか。
8月23日(土) 穴蔵/ウロウロ
早朝5時から2時間、集合住宅関係の肉体労働を行う。
掲示関係の作業。
管理人に頼んでもいいことだが、いちいち細かい指示をして進めるよりは自分でやる方が早い。
これはボンサラ時代からの性分である。
汗ドロドロ。シャワーを浴びて、朝食時にビール一杯。
2時間ほど朝寝。
仕事らしいことをするのが面倒になり、あとは本を読んで過ごす。
夕刻、散歩を兼ねて外出。
淀川沿いに毛馬まで。
*
まだ夏の気配濃厚だが、涼しくなったと思う。
毛馬から天六へ。
久しぶりにワイルドバンチに寄る。
庄内さんとは1年2ヶ月ぶりである。
昨年、お互い生まれて初めての入院を経験していて、すれちがいだったのである。
ちょっと古い映画の話をしていると、見直さねばならぬ作品が色々と出てくる。
来週は映画に集中するか……と思いつつ、帰館して、夜は夏パスタで安ボルドー。
*
なんとかエビのソースが濃厚である。
山下洋輔スペシャル・ビッグバント『展覧会の絵』を聴きつつ。
8月24日(日) 大阪JAZZ同好会
曇天なり。
昼過ぎに出て、片町線「放出」へ。
おれは大阪では中古車の売り買いなんてすることはないから、駅前の「Dear Load」がなければ、まず来ることのなかった駅である。
駅前の「みゆき通り商店街」の寂れた雰囲気がなかなかよく、一度居酒屋でいっぱいやりたい雰囲気。
商店街は駅前の道路より2メートルほど低く、豪雨があると冠水しそうな。
午後の3時間、「Dear Load」にて大阪JAZZ同好会の例会。
「ビッグバント」特集と、持ち寄りは「来日ミュージシャンの思い出」。
1962年のホレス・シルバー来日…大阪のフェスティバルホールでは立ち上がってツイスト踊るやつが多かったという。
夕刻にとつぜん激しい雨となる。
*
帰路、商店街を見物。
洋品店で聞くと、雨水は道路を流れるが、冠水はしないらしい。
北側はさらに低いのである。
8月25日(月) 穴蔵
うーん。
集合住宅関係のことで1日つぶれた。
ややこしいのが約2戸あるからなあ。
角田美代子や窪田恵ほどではないけど。
鬱陶しい気分で仕事にならず。
いや、これも取材と考えなければいかんのだなあ。
8月26日(火) 沈黙のフライバイ(試写)
早朝からジャズ関係の訃報メール。
先日まで元気に演奏されていたから驚く。
午前中、昨日に引き続き集合住宅に悪質な住民についてのややこしい作業をあれこれ。
ヤクザが事務所を開設したわけではないものの、まともな相手ではないからなあ。理事長なんて引き受けなければ無関係に過ごせたものを。近日おれの訃報が流れるとすれば「殴殺されて」の可能性大。嗚呼。
午後、調べたいことあって西長堀の中央図書館へ。雑誌の旧号を調べたいのだが、貸出中が多い。最新号以外は貸出可能だからである。読物雑誌くらい自分で買えよ、ったくもう。荒本(府立は雑誌の貸出は禁止)へ行くほどではなし。橋下くん、なんとかしてくれんかねえ。
と、気分の悪い一日だが、夕刻に快方に向かう。
中之島の市立科学館へ。
『宇宙人をさがす冴えたやり方〜沈黙のフライバイ〜』の試写会である。
9月2日(火)からプラネタリウムで「はやぶさ2、小惑星へ!」と並んで投影されるSF作品。
原作はむろん野尻抱介さんの傑作短編である。
野尻さんはじめ製作スタッフ、出演者の舞台挨拶もあり。
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「沈黙のフライバイ」は、1998年にSFオンラインに発表、2008年に星雲賞受賞、2014年映像化だから、発表されて16年経っている。
これが古びてないどころか、最先端作品の雰囲気だからすごい。
(たとえば野田篤司さんが提唱した恒星探査法がベースになっているが、これがスマホを小道具に展開されるなど、うまいものである)
内容については触れないのが礼儀であろう。『宇宙人をさがす冴えたやり方』が「宇宙人に見つけてもらう冴えたやり方」でもあるところがミソ。「赤い小人」が接近する映像も、プラネタリウム上映にふさわしい出来映えである。
野尻さんとちょっと挨拶。ずいぶん久しぶり……たぶん2008年のSF大会以来かな。
8月27日(水) 「星占い」最悪の日(しかも当たり)
定刻午前4時に起きる。
普通のパターンで過ごす。
午前7時直前、ニュースを見ようとしたら、たまたま民放で「星占い」をやっている。わが星座、本日は「最悪」という。
占いなんて信じないのだが、気分は悪い。嫌なものを引き寄せるような気がする。
案の定、気の悪いことばかり。
・集合住宅関係で、悪質な○○の犯人特定のために某データを3時間ほどチェック。怪しいのだが決定的証拠にはならず。無駄な時間を過ごした。状況証拠は揃っている。おれが抗議して殴られ、診断書を持って警察に被害届を出すしかないような。ちょっと間違えば殴殺される。理事長なんて命かける仕事ではないしなあ、「鶏肉類似の姓」さんよ。
・集合住宅関係で、管理人を認知症老人が叱責。どう考えても理事会(つまりおれ)にいってくるべき内容である(その内容はきわめてトンチンカンなのだが)。ご家族にしかるべき検査を受けるよう伝えるべきか。困るよなあ「野江の一駅向こうの駅名類似の姓」さんよ。
気分転換に夕刻に近い午後、散歩に出る。
・紀伊国屋書店からヨドバシへ向かう途中、スギ薬局でちょっとした品を買おうとレジ並んだら、いちばん道路側のレジの姉ちゃん、「あっちに並んでください」と追い払う。誰も並んでないのを確認してからレジに来たにもかかわらず、である。ちなみに横にレジとは関係ないおばはんが立ってたけど、商品は何も持ってない、そのことも確認している。腹が立って商品を棚に戻して出てきたが、商品棚を蹴飛ばしたくなった。いったいおれが何悪いことしたというのよ、スギ薬局梅田店・725号店の小林由佳はんよ。16時28分の出来事である。ま、もう行くことのない店だからどうでもええことだが。
こんな屈辱的なあしらいを受けるのは数年前のMr.Kelly'sの姉ちゃん以来かな。人生で何度もあることではない。
・17時に帰館。と、玄関(オートロック)でおれの後ろをついて入ってくる女がいる。明らかに部外者。詰問すると、玄関の呼び出しボタンを押しても訪問する部屋から応答がないからという。だったら留守だろうが。「居住者以外、許可なく立ち入ること禁止」の貼り紙が読めんのかと叩き出す。ちょっとした腹いせにはなるが、せんないことよなあ。名も知らぬお女中はんよ。
夜、厄払いに先日伊勢丹の「解体セール」で買った安ワインを少しばかり。
なかなか。
明日は少しはましな日でありますように。
8月28日(木) 穴蔵/「大阪ラビリンス」
午前4時、自然に目覚めたのか雨音で目覚たのかわからんが、ともかく目覚めたとたんに激しい雷雨である。
昨日が「最悪の日」だったので、本日は穴蔵にこもって過ごすことにする。
出歩かず人と会わなければ嫌なこともあるまい。
集合住宅関係の雑事があるが、専属料理人に仲介してもらって、書類の受け渡しだけ行う。
なにも行動しなければいいこともある。
本日、有栖川有栖編『大阪ラビリンス』(新潮文庫)が出た。
「大阪――ここは数多の物語を生み出してきた迷宮都市である」
*
有栖川有栖さんが選んだ大阪小説集である(ご本人の作品は傑作があるにもかかわらずご辞退?)。
拙作については照れくさいのであまり触れないのだが、本書には、ありがたくも、絶版になって久しい「梅田地下オデッセイ」を収録していただいたので、ここで宣伝。
有栖川さんの巻頭言と解説によると、「大阪の街」にまつわるアンソロジーを編むにあたって、つぎの3点に留意したという。
@純文学、エンタメといったジャンルにとらわれない。A都市小説を集める。B府でなく「大阪市」に絞る(府だと摂津・和泉・河内と文化圏が拡大してしまう)。
その結果、作品に不思議なつながりが生じて、まさに「大阪ラビリンス」になったという。
収録作品は以下の通り。
--------------
宇野浩二「橋の上」
横溝正史「面影双紙」
織田作之助「大阪の女」
小松左京「大阪の穴」
堀晃「梅田地下オデッセイ」
田辺聖子「コンニャク八兵衛」
有明夏夫「川に消えた賊」
岩阪恵子「おたふく」
芦辺拓「天幕と銀幕の見える場所」
柴崎友香「火花1/火花2」
--------------
拙作を小松さんと田辺聖子さんの間に並べてもらったが、上記の配列、なんと「発表順」なのである。
えらいところまで来たなあ……
巻末に柴崎友香というのも絶妙のタイミングだが、(この企画の打診があったのはずっと前で)柴崎さんの芥川賞受賞前から、この構成ができていたのである。
柴崎さんが舞台にしている木津川下流〜大正区の工場地帯は、近日、友人某くんとカメラもってうろうろしようと計画している一帯である。
岩阪恵子作品の「淀川に近い」一帯も好きな場所だ。おれが実家に持ち帰った本を読んで以来、老母は岩阪恵子ファンであったなあ。
老母が元気であったら、これを見て、田辺聖子さん岩阪恵子さんと並んで載ったことを喜び、おそらく柴崎友香ファンになったと思う。
墓前に供えることにしようか……などと神妙で懐かしい気分になる。
8月29日(金) SF検討会@穴蔵
午前3時前に目が覚める。
起きあがるのが面倒で、そのまま朝まで本を読んで過ごす。
あとは気の進まぬ雑事。
集合住宅の電力料金を削減する案件についてアンケートを行っているが、よくわからんという質問が直接くる。
おれもよくわからんよ。
携帯電話の料金プランよりは遙かに簡単なはずだから、ネットで調べてくれと注記しているものの、全体に高齢化しているから、しかたないわなあ。
おれの本音は、1戸当たり月500円の削減なら、全戸の同意書が必要なんて面倒な作業は先送りしたい。
「説明資料」なんて、いくら作っても、読まない人間は読まないのだし。あ、SFもそうか。
しかし、集合住宅用の文書を作るよりはSFを書く方が生産的だよなあ。
などと愚考しつつ夕刻までダラダラ。
夕刻、かんべむさし氏来穴蔵。
久しぶりに定員2名内容非公開のSF検討会を開催する。
テーマ雑多。おなじみ「アホの生態」列挙からスタートするが、本日のメインテーマは阪神間SFの可能性か。
むさしくん、戦時の西宮について面白いネタを持っていて、申し分なく面白いのだが、しかしそれはどう技術を駆使しても、ある自作の「格落ち版」にしかならないという。檜作りの豪邸の横にデザイナーハウスを建てるようなものか。それはそれで珍景になりそうな気もするが。
……などと、気がつけば3時間半経過。
お互い「勉強させていただきます」と挨拶することの多い会合であった。
8月30日(土) 穴蔵/ウロウロ
わ、目覚めれば午前7時。
ミネラルウォーターを朝食とする。うま〜〜〜っ。焼酎飲みつつ3時間以上の「勉強」の翌朝だからなあ。
頭が冴えてきた。
ということで、今後、つまらん案件は適当に先送りすることにする。
某アンケート、わかりにくい方は「ご意見欄」に「わからない」と書き、白紙で提出してください……を回答例に追加することに決める。
この回答が多ければ「ご理解が得られなかった」で廃案にできるではないか。
われながら名案である。
理事長職なんてものをなぜ大まじめに考えてきたのか不思議である。
あとは本を読んで過ごす。
夕刻に近い午後、散歩に出る。
久しぶりにステーションシティ「風の広場」へ。
ああ貨物駅。
*
北側から平坦な疑似緑地がだんだん拡大、忍び込んでも隠れる場所がほとんどなくなった。
困ったものだ。登場人物がだけど。
うめきたの小径。
*
もう初秋の気配。センチメンタルになるぜ。
8月31日(日) 穴蔵
日曜である。
仕事はしないことにした。
ボケーーーーッと過ごす。
昼、天六へ自転車で行く。天六うどんにてきつね。
ツタヤでDVDを借りて帰館。
午後は岡本喜八『戦国野郎』を見る。
愚連隊シリーズの戦国版という趣向だが、やっぱりドンパチの方がいいなあ。
夕食は新潟の枝豆、とようけのヤッコなどでビール。
あと「手打ち」のピザでチリワイン。
*
なかなか結構な。
夜は『北陸代理戦争』を見る。
これも35年ぶりかな。うーん。「仁義なき闘い」に比べて「女」の役割が大きく、それが作品をじめついたものにしている印象だが、「現実」との関わりはどうなのか。
ある映画本を読むための「おさらい」である。
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