『マッドサイエンティストの手帳』877
●マッドサイエンティスト日記(2026年5月後半)
主な事件
・播州龍野いたりきたり
・たつの市母娘殺害事件
・創サポ講座(30日)
・『SF大会は関西から始まった』(Small Bear Press)
5月16日(土) 穴蔵
晴。早朝から室温28℃で、快適な日がつづく。
午前、大掃除。穴蔵を完全夏モードにする。
寝具、衣類など大量の洗濯ものは専任料理人の担当。当方は掃除機と拭き掃除。
一応スッキリしたが、本は積み上げたまま。
午後は本の整理の続行。
……のつもりが、「極道」関係のが何冊か出てきたので(「ごじゃの一分」など)ちょっと読み出したら、たちまち夕刻になってしまった。
ヤクザにも困ったものだ。全部始末してやろう(本をだけど)。
5月17日(日) 穴蔵/ウロウロ
晴。快適な気温。こんな日がつづいてほしいものだ。
穴蔵にて静かに机に向かう。たいした成果なし。
昼、歩いて梅田へ。明日、早朝から播州龍野行きなので、準備の買い物など。
えげつない人出。子連れとインバウンドが多く、三番街から大阪駅、危なくてしかたがない。
息抜きに、久しぶりに「風の広場」に上がる。
*
定点観測点のひとつ。
うめきたは北西の一角を残すのみとなったが、つまらん景観になったなあ。
ビル街になるよりはいいが、廃墟のままがよかったなあ。
5月18日(月) 大阪←→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
地籍確定後の作業含めて、雑事色々。快晴の下、精力的に走り回る。
タイムマシン格納庫で郵便物と留守電の処理、
法務局で登記簿の確認(閲覧はできず1件印紙代600円かかる)、
司法書士事務所に寄り、
該当地での作業を依頼していた先に挨拶に伺い、
区長氏宅に行って報告、
某工務店で打合せ、
ついでに某製麺所の直販店に寄って新「黒帯」を購入。
このあたりは麦畑が多い。
*
麦秋である。
さすがに疲れた。夕刻帰阪。色々並べてもらって一杯。
麦酒がうまい。
5月19日(火) 穴蔵
晴。室温は28〜30℃で推移。
エアコンいらず、着替える必要もなし。快適な1日である。
終日穴蔵。
本日、生存確認のみ。
5月20日(水) 穴蔵
晴。快適な気温がつづく。
終日穴蔵。相変わらず雑事色々。
・播州龍野のニュースが気になる。
19日午前、たつの市新宮町段之上の住宅で70代と50代の母娘の死体発見。死後数日。刺し傷あり、凶器は見当たらず、殺人事件らしい。
報道は多いが、進展なし。南丹市の事件の報道展開(現場にカメラはいるが憶測報道ばかり)に似てきたような気がする。
こういう田舎では、地元の口コミで、怪しいのは浮上しているが、テレビも新聞も報道しない(ことが多い)。
段之上はわが播州龍野の口コミ圏からは外れている。またしばらくイライラする日々になりそうな。
・午後、本の片づけ作業が中断。
先日は竹中武だったが本日は竹中労のせいである。
似たようなもの……ではないな。
5月21日(木) 穴蔵/大淀署
雨、断続的に降りつづく。珍しく予報どおり。
・朝、大淀署に出頭する。事件の犯人としてではなく、運転免許更新のため。
返納も考えたが、あと2年ほど、播州龍野での作業に必要である。
予約時間より少し早いが、客?は誰もおらず、10分ほどで終了した。
帰館して穴蔵にこもる。
・予想どおり、テレビは「たつの市の母娘死体事件」の憶測報道。進展なし。
見なけれゃいいのだが、見覚えのある風景が出てくるものだから、つい……
元刑事どもの、ろくでもない見解ばかり。
二地域居住については方針を決めたはずなのに、また揺らいでくる。困ったものだ。
犯人に告ぐ。早く出頭して、元刑事どものデタラメを否定してくれ。
・今ごろ急にだが、小松左京「袋小路」を再読。
ネアンデルタール人の男と美少女の○○みたいに記憶していた。55年前だからなあ。
・夜は久しぶりにパエリアが出てきた。
*
これでワインを少しばかり。
雨が激しくなった。
5月22日(金) 穴蔵/ウロウロ
10時前に梅田まで1駅地下鉄に乗るが、通勤ラッシュ並の混雑。インバウンド多し。
久しぶりに散髪。
あと中之島まで歩き、バラ園を見物。
*
もうピークは過ぎていて、大量の花びらが落下、枯れたバラも目立つ。
例年よりだいぶ早いような。
ライオン橋から野崎町、扇町公園、中崎と人通りの少ない道を選んで帰館。7000歩を超えた。
午後は穴蔵。
たつの市の母娘殺人事件、進展なし。
5月23日(土) 穴蔵
曇時々晴。世間は休日。人出が多そうな。
終日穴蔵。本日、生存確認のみ。
5月24日(日) 穴蔵
晴。世間は休日。人出が多いであろう。
終日穴蔵。本日も生存確認のみ。
・夜のニュース。
たつの市の母娘殺人事件、10年前まで隣家に住んでいた大山賢二(42)を殺人容疑で指名手配という。
10年前までというのが意外だが、20日に「地元の口コミで、怪しいのは浮上しているが、テレビも新聞も報道しない」と予想した通りではないか。
田舎はそんなものである。
5月25日(月) 穴蔵
晴。やっと平日。出かける用事なきにしもあらずだが、面倒になる。
終日穴蔵。本日も生存確認のみ。
5月26日(火) 穴蔵
定刻4時起床。晴。終日パジャマのまま過ごせる、いい季節になった。
穴蔵にて過ごす。
・実はここ数日、法律関係の本を片づけようと、拾い読みし始めたら、やめられなくなっている。
特に瀬木比呂志『絶望の裁判所』を再読、わが訴訟(一審)で「きわめて良心的な裁判官に当たった」のは奇跡であったことを改めて実感する。
作中で言及されている倉田卓次氏の著作(『裁判官の書斎』など)を読み返し、ついでに著作権関係、民事訴訟法にも手を出し、大野正男の編著が出てきたあたりでやめることにした。関連書籍、処分はできそうにない。
・たつの市……大山賢二の母娘殺害ですっかり有名になってしまったなあ。
ややこしい足取りである。大山は、13日ころに母娘刺殺、16日に高砂で職質を受け「人を殺した」といったが、「話がかみ合わない」とかでケーサツが犯行現場付近まで送り届けた。17日には現場付近の防犯カメラで確認されている。19日に遺体発見、24日に指名手配。
18日にわたくしが龍野を軽ワゴンでウロウロしていた時、どこかですれ違っていたのではないか。
いや、本竜野駅の防犯カメラに映っているというから、ウチの実家に潜伏している可能性もある。
26日夜(21時)、まだ大山賢二の行方は知れず。飢え死にしているのではないか。
・夜は集合住宅の通常集会。
議案書に間違いが幾つかあるので出席したが、マンション理事会も代替わりであるなあ。
1時間ほどで終り、あと、少し遅めの晩酌。
定刻22時に就眠……のつもり。
5月27日(水) 穴蔵
曇一時雨。落ちついてよろしい。
終日穴蔵。
資料読みメモ取り。少し落ち着いて考えられるようになった。
・没頭していて、気がつけば13:15。BSで『アパートの鍵貸します』を見損なった。
まあ見ようと思えばネットで探せばいいのだが、面倒臭いからな。
・たつの市の母娘殺人事件、大山賢二の足取り依然不明。
夕刻に「20日に現場から南2キロで撮影された写真」が公開された。揖保川近くか?
そのまま南へ行けば旧城下町で狭い路地。こちらへは行くまい。
揖保川を東に渡れば、ウチまで2キロ。あるいは揖保川の河川敷か。
17日に所持金550円……それから10日経過している。餓死しているのではないか。
・ソニー・ロリンズの訃報。25日、ニューヨーク州ウッドストックで。95歳。
そういえば昨日26日はマイルス・デイヴィスの生誕100年であった。
北村英治さんは97歳で現役である。驚異的だな。
ということで、夜はビール飲みつつ、久しぶりに「TEDDY WILSON MEETS EIJI KITAMURA」を聴く。
『SF大会は関西から始まった』(Small Bear Press)
副題は「ファン活動のはじまりといま」。
岡本俊弥氏を中心に今も色々なかたちでSFに関わっている6氏が1年がかりでまとめた「関西SFファンダム史」である。
多くのインタビュー、対談、座談会に当時の珍しい資料が収集されている。
たいへんな労作であり、「関西ファンダム研究」決定版に仕上がっている。
*
『SF大会は関西から始まった』 : Small Bear Press発行 Kindleにて発売中
最初はDaicon5(1986)から40年になるので、記念に何かやろうという企画だったらしい。SF大会の運営に関わったのが20歳の時とすれば、今は60歳。なんと生まれてからDaicon5までの3倍の時間が流れていることになる。記憶も薄れていく。
そこで構想は「関西全体のSF大会を見渡す」試みに拡大する。
その結果、調査は「コンベンションの原点」の探索にまで及び、行きついたのが1962年4月1日「第1回関西SFのつどい」である。そして、この集まりこそが「日本で最初のSFコンベンション」であることが突き止められる。(なぜ日本で最初かについては、本書内の論考、引用資料、大森望の解説などを参照していただきたいが)「コンベンションは関西から始まった」ことが例証される。
そうなると「第1回関西SFのつどい」主催者の証言が必須である。
巻頭に、その主催者「筒井康隆インタビュー」が置かれている!
昨年末に「筒井康隆自伝」、この春には「筒井康隆、九十歳のあとさき」を刊行され、今はハードボイルド中篇連作に挑まれている「文豪にして大流行作家」へのインタビューである。メールインタビューとはいえ、めったに実現する企画ではない。
これは貴重な記録になるだろう。
個人的なことを付け加えれば、私は残念ながら「第1回関西SFのつどい」に(案内はいただいたものの)参加していない。高校生にとって当時の姫路〜大阪の距離は遠かったのである。はじめて参加したのは、その年8月の「第2回関西SFのつどい」からである。その間に目黒で第1回日本SF大会が開催されているから、4ヶ月差で「おれは日本のコンベンションには最初から参加している」とはいえなくなった。今思うと貴重な機会を逸したものである。
その後の関西SFファンダム……
多くの記事について、それぞれ思い出すことが多く、とても書ききれない。
特にDaicon5については実行委員会の膨大な資料が採録されていて、参加できなかった企画の多くまでが再体験できる。
私にとっては、当時のハードSF作家が並んでパネルが行えたこと、桂吉朝さんや桂歌之助さんを招いてSF落語企画ができたこと、ホーガンと会えたことなど、思い出の多い大会であった。
その他、書き出すと際限なくなる。
座談会で今の顔写真と40年前のとを並べているのが面白い。変わっているようで本質的なところは変わってないというか……久しぶりに顔を揃えて、本書をサカナに酌み交わしたくなってくる。
ヤバい本でもあるのだ。
5月28日(木) 穴蔵
曇時々晴。終日穴蔵。資料読み、メモ取り。
・たつの市の母娘殺害事件、進展なし。テレビ中継が多いから、落ちつかないことである。
ただ、新情報は、20日16時頃に大山賢二が最後に目撃された場所が「嘴崎橋東端の下」(揖保川左岸)ということだけ。
揖保川を渡っていたのだ。ここから川沿いに2キロほどでウチの近所である。もう通過したのか、やはり潜伏しているのか。
明日にでも行ってみたいといったら、専任料理人が猛反対。しかたないか。
5月29日(金) 穴蔵
午前中は雲があったが午後は快晴。室温28℃で快適である。
パジャマのまま、終日穴蔵。色々読んで過ごす。
・たつの市の母娘殺害事件、進展なし。
気になって龍野の某工務店の某氏に電話で実状を聞く。
大人数による捜査(捜索?)は嘴崎あたりまでで、ウチの周辺は聞き込みなど何もなし。某テレビ局から電話取材があったが、「空き家事情」についてだったとか。
某氏の見解も「大山の死体がまだ見つからないだけじゃないか」ということだった。
普通の日常生活らしいが、ま、龍野行きはもうしばらく見合わせよう。
たちまち夕刻。
本日は中華メニューでビール。
*
暮れゆく北梅田を眺めつつ。
本日も早寝。
5月30日(土) 創サポ講座
晴。快適な日。穴蔵にて資料読み。
昼、10chで「たつの市母娘殺害事件」を50分ほどやるが、20日の嘴崎橋下で目撃以降の情報は何もなし。
昨日、龍野の某氏が電話取材を受けたといってたのはこの番組であったか。
夕刻這い出て、地下鉄で天満橋、谷2のCANVAS谷町へ。
18時から創作サポトートセンタ―の講座。
本日の提出作品はSF系42篇、いずれも面白く、刺激を受けること多し。
・スターシップと最近のガジェットを組み合わせたショートショート。古典SFの雰囲気が漂う。
・金星の雲層に浮かぶ巨大基地に「台風」接近、それに気づいたのは視覚に欠陥が判明して移動を命じられたばかりの観測員だった。込み入った設備とその機能の描写が不足気味だが、アイデア賞もの。ついでに「ヘイル・メアリー」の宇宙描写も話題になる。リーダビリティと迫力のバランスというか。
・不思議な人型AIが誕生して妙な男たちと「お遍路」を始めるが、舞台はグリ下に変わって、さらに……まったく先が読めない奇想SF。
・10年前に火球が落下して滅びた山城の廃墟に向かう若い僧侶たちに謎の妖怪が襲いかかる。伝奇SF中篇。多くの登場人物の造形も見事で「敵役」の設定もうまい。一気に読ませる力作。
それぞれ、なんらかの「形」になってほしいと期待するが、むつかしい時代だからなあ。
まっすぐ帰館。遅めの晩酌。充実した1日であった。
5月31日(日) 穴蔵
晴。快適な気温である。終日穴蔵。
月次の決算を行う。
5月は税金に加えて地籍確定にとんでもない費用がかかって、最悪の月であった。
いや、最悪ではない。これから貧困生活がはじまるのだから、没落の月であった。
5月後半はテレビを見ることが多く、生産的なことは何もできなかった。
たつの市の母娘殺害犯山賢二のせいである。
今日も夕刻の「真相報道バンキシャ」で20分ほど特集(某工務店に空き家事情を取材したのはこの番組であった)。
新情報は何もなく、神戸から「通勤」しているという80人の捜査官!が河川敷や神社や廃屋を調べている映像を流すだけ。
あとは例に寄って憶測報道ばかり。こんなのを10日間見つづけだから、痴呆が進むはずだ。
墜落寸前の低空飛行で2026年前半が終る。
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