『マッドサイエンティストの手帳』848
●マッドサイエンティスト日記(2025年3月前半)
主な事件
・しばらく穴蔵を離れる(4-7日)
・夢洲(9日)
・播州龍野いたりきたり(10日)
3月1日(土) 穴蔵
目覚めれば3月であった。
晴。4月並の暖かさ……というが、穴蔵に閉じこもっていると肌寒い。
午後、近所を散歩する。
東公園の北側にある「豊崎草野邸」の前を通る。
ここは豊崎では、吉田家住宅(豊崎長屋の主屋)と並ぶ名邸宅だろう。
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創業100年近い「麩」の草野食品社長邸だつたが、工場が荒本に移り、今は「プライベートヴィラ」として使用されているらしい。
内部を見たいが、見学だけは難しいようだ。
本日は和菓子の店主が講習兼お茶会を行っているようだが……そのうち専任料理人を参加させるか。
公園の東側からの眺め。
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隣りがタワマンで、ここに工場があった。この対比も面白い。日陰になったマンションもあるが……これについて書くのはやめとこ。
荒本の工場も、つぎに府立図書館へ行く機会に外観を見たいと思っている。
伝統の味を守る草野食品に栄光あれ。
・朝のニュース。
トランプとゼレンスキーの会談が、激しい口論となり、もの別れ。
世界の警察官が火事場泥棒にまで落ちぶれているのだから、しかたあるまいな。
・夕刻のニュース。
みのもんたの訃報。本日未明に死亡。どきり。明日は我が身。同年だからなあ。
3月2日(日) 穴蔵
終日穴蔵。
4月並の暖かさというが、曇天で、気温は昨夜から昼間もほとんど変化せず。体感的には先月(2月)と同じ。
コタツに潜り込んで動かず。
昼間、テレビで『赤ひげ』をやっているが、途中で寝てしまった。
前に見たのは60年前! 若かったんだなあ。
加山雄三だけが、そんなに変わらないような。
3月3日(月) 穴蔵
曇天。気温は、日付が変わった0時が最高(12.2℃)で、あとジワジワと下がり続ける嫌な日である。
終日穴蔵。
だらだらと終活。
Air Mail 封筒がドサッと出てきた。3、40枚ある。もったいないけど、廃棄用のダンボールに。
今世紀になって使ってないのではないか。海外のと連絡は全部メール。航空郵便は貿易書類だけだが、社用封筒(A4)だし。
世間一般、海外との手紙のやりとりなんて、まだ残っているのだろうか。
AIに質問しても「航空郵便の貨物部門は今後も成長が見込まれますが、郵便物部門は、電子化の流れが止まらない限り、減少傾向が続く可能性があります」という、常識的返事しか得られない。どうでもいいことだが。
外出はゴミ出しのみ。
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玄関脇の梅が開花していた。
たちまち夕刻。
夕食は老人用ひな祭りメニュー(温豆腐、タケノコ煮、刺身、ちらし寿司、蛤の吸い物など)であった。
早寝。
3月4日(火) 穴蔵/某所行き
早寝したら午前2時に目覚めてしまった。
NHK『京成本線のある風景 上野から成田空港へ』という鉄道番組を見る。
京成で日暮里~隅田川~荒川~青砥~江戸川~管野というコースは乗ったことがない。
荷風のおっさんがらみで、一度はこのへんにも行ってみたかったが、もう無理だろう。
……などと考えているうちに朝。
昨日に続いて、日付が変わって、さらに気温が下がり続ける。
2時:外気8℃(アメダス5.8℃) → 4時:7℃(4.8℃) → 6時:6℃(3.9℃)。雨が降り出した。
真冬並の寒さという予報が当たりそうな。
身の回りの物をバッグに詰め込む。
気分転換のため、しばらく穴蔵を離れて過ごすことに。
3月4日(金)午後 ~ 7日(金)朝
穴蔵を離れ、某所で過ごすことに。
3泊4日の予定。
部屋からは、堂島川を隔てて、対岸に朝日放送のビルが見える。
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朝、テラスでライトを点けて何やら中継しているのが見える。天気予報らしい。
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振り向けば、背後のテレビ画面で予報士とアナウンサーが喋っていて、ふたりの中間にこちらのビルが映っているではないか。
ちょうど真ん中あたりがわたくしのいる部屋である。
アタマがクラクラしてきた。先進波と遅延波に挟まれて、時間に僅かなズレが生じているらしい。
妙な時空間に入り込んでしまったような。わずか過去の天気を見ているのか、ごく近未来の予報天気を見ているのか。夢か現実かわからぬまま過ごすことになってしまった。
3月7日(金) 穴蔵に戻る
……ということで、昼前に穴蔵に戻る。
疲れた。原因は睡眠不足である。
やはり穴蔵が落ち着く。ともかく眠る。
3月8日(土) 穴蔵
午前6時に起床。
よく寝たものである。夕食時と夜中に一度目が覚めたものの、昨日午後から延べ10時間以上は熟睡した。
やはり穴蔵はいい。
雑件の処理。来週以降の予定などを決めていく。多忙というほどではないが。
午後、ジュンク堂まで散歩。
驚くべきは筒井康隆氏の筆力。掌編とはいえ、新潮に「普通の生活」、群像に「冬」、文学界に「義眼」と「自伝・最終回」(しかもこの先の企画もあるらしい)……ただ圧倒される。爪の垢をいただきに上がりたい。
帰路、A先生の研究所前を抜ける。本日もお仕事のようである。見倣わねば。歩行数だけは追いつくよう努力しているが。
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アトリエ横のタヌキにも「今月」のお礼を申し上げて通過。こういう点、わたくしは律儀なのである。
アタマはいうまでもなく、明日からは体も少しずつ動かすことにしよう。
3月9日(日) 夢洲/天六
午前4時に目覚める。通常パターンに戻ってきた。
快晴。6時、外は6℃(アメダス3.1℃)だが、暖かくなりそうな。
幽閉生活が続いたものだから、出歩きたくてしかたがない。
気分転換に、久しぶりに散髪の予定だったが、その前に出かけたい場所を思い出した。
来月からの混雑前に一度だけ見ておきたい場所。
8時30分に穴蔵を出て、地下鉄御堂筋線で本町、中央線に乗り換えて「夢洲」へ。9時10分着。
玄関から40分で着いた。インテックス大阪へ行くより遥かに早い。車内は大阪港から先はガラガラ。
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ほとんど人影のないコンコースを抜けて、地上へ。
地下鉄の入口周辺だけ歩ける。
フェンスの彼方に木造リング(らしいもの)が見えた。
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東ゲート前の広場。周辺全体が平たくて、高い建物は東隣のヨコレイの倉庫だけ。
北側の舞洲に聳えるスラッジセンターの塔が「太陽の塔」のように見えた。
15分ほどぶらぶらして、地下鉄に戻る。もう来ることはあるまい。
ガラガラの始発で、中央線~堺筋線に乗り換え、天六の理髪店まで40分。20分ほどでスッキリ。
あと東側の路地の沖向地蔵尊に先日のお礼参り。わたくしは律儀なのである。
商店街をぶらぶら南下。
天五中崎商店街の某店で天丼をいただく。
帰路、中崎町の白龍大神と延命地蔵尊にお礼参り。律儀なのである。
昼過ぎに帰館。8000歩ほど歩いた。
午後は穴蔵にこもる。
3月10日(月) 大阪←→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
今年初めて……というより、12月も来なかったから、じつに105日ぶりである。
この間、色々なことを相棒の某くんに頼んでいたので、感謝しかない。
冬場は植物の成長がないから、庭木や雑草などに特に変化なく、これは助かる。
ただ、ワゴンの故障(バッテリ、タイヤなど)や水道管の破損(元栓締めて対応)、屋内の埃など、とても一日では無理である。あまり力仕事ができない事情もあり。
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揖保川堤まで散歩。鶏籠山の麓(左側の龍野公園あたり)は山が笑っているような。
桜の時期に泊まり込みで来るのがいいようだ。
大阪が万博で騒がしければ(そうなるとは思えないが)播州龍野で生活する手もあるな。
午後に姫路に移動。インバウンドは見かけず。こちらも桜待ちか。
夕刻に帰阪。
3月11日(火) 穴蔵
朝だ。雨が降っている。久しぶりに浅田飴。
終日穴蔵。
日照なく、室温は(エアコン稼働せず)早朝から夕刻まで19℃で変わらず(ベランダは10~12℃)。
過ごしやすいというか肌寒いというか。コタツで読書には最適の日。
体力は回復基調だから、アタマの方も再起動させねばならぬ。
終日、ダークエネルギー関係の本を読んで過ごすが……ますます混沌。急には無理か。
午後、雨がやんだので近所の公園まで散歩。
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河津桜が開花し始めていた。
彼岸まで1週間ほど。歌やんの「やけくそ五日間」が懐かしい。
3月12日(水) 中之島クロス
曇天予報が9時頃には晴れてきた。
地下鉄で梅田、大阪駅からバスで中之島クロスへ。すっかりおなじみになった。
本日は30分ほどで終了。
暖かいので、帰路は徒歩で、玉江橋を渡り、なにわ筋を北へ。
「讃く」は行列あり、本日もパス、淨正橋から国道2号線を東に歩き、旧渡辺病院を見物してから中央郵便局に寄る。
ついでにKITTEと線路北側のイノゲート内にある店舗群を初めて見学する。
南には全国のみやげもの店(昔のアリバイ横丁)、北側には3階以上なのに「バルチカ」……とくに入りたい店はなし。
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大阪駅とイノゲート、グラグリをつなぐ陸橋の構成も理解できたが、込み入ったビルをつなぐだけで、地下街のような魅力は感じない。
万博期間中は多少混み合うかもしれないが、秋からは閑散としてくるのではないか。
大阪駅西側は、ハービスやブリーゼ同様の運命をだどる気がしてならない。
ヨドバシ~紀伊国屋~ジュンク堂を経由して帰館。午後は穴蔵にこもる。
3月13日(木) 穴蔵
春霞か薄曇りか(実態は花粉と黄砂?)すっきりとはしないが、暖かい日である。
穴蔵にこもる。アタマにも霞がかかり、なかなか再起動せず。嗚呼。
午後、1時間ほど北東方向を散歩。
花粉が多いらしい。
帽子とマスク、それに白内障手術の時に買った保護メガネがあるから、花粉対策は万全である。
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豊崎神社に寄り先日のお礼参り。
新御堂~左岸線の豊崎インター周辺をうろつくが、まだ万博シャトルバスらしきものの姿は見たことなし。
そういえば万博の前売り券が800万枚も売れているそうな。
半年間として1日4~5万人。満員の甲子園並と考えれば、交通機関は中央線だけで十分と思えるがなあ。
3月14日(金) 穴蔵
春の陽気である。
・午前。近所の某医院へ。本日は毎年春に行う健康診断。
諸数値、自分でも驚くほど良好であった。どうやらこの冬も生き延びられたようである。
・午後。穴蔵から見下ろす市営廃墟の集会所屋上で、トラが2匹休憩している。
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寒い間はバラバラでしか見かけなかった。2年前に生まれた4匹のうちの2匹。あと1匹が確認されている。エサにもまあまあありついているような体形だ。
どうやら4匹中、3匹が2回目の冬を生き延びたようである。
・夕刻のニュース。松尾留与に懲役30年の控訴審判決。
稲美町の甥っ子ふたりの焼殺犯で、わが「生活圏の殺人者」4人中の1人。扇町公園のベンチに座っていた男である。
こいつだけ決着がついてないことを2年前の、トラの仔猫4匹を見た前日に書いている。不思議に色々なことが重なる日だ。
検察側が控訴したが、大阪高裁が1審に続いて懲役30年の判決。死刑を免れて、おそらくこれで確定だろう。
これから30回近い冬を生き延びるのか。80歳で出てきても、周辺の人たちは困るだろうな。この結末だけは見届けることはできない。
3月15日(土) 新大阪/穴蔵
曇天。夕刻から雨の予報。
・朝のニュース。
立花孝志が昨日夕刻、暴漢にナタで切りつけられて左耳負傷、犯人は殺意を否定せず。
うーん。トランプには及ばないものの、大きな勲章(を与えてしまったこと)になるなあ。
・午前。新大阪のホームセンター往復。サプライ品が必要になったため。
地下鉄の乗客は半分近くがキャリア―曳いた異国人である。エスカレーター大混雑。
そういえば、万博期間中、大阪(時に夢洲駅)のエスカレーターは左右どちらが「歩ける側」になるのだろう。
喧嘩多発が楽しみな。
ついでに、そういえば新大阪駅からの万博会場行シャトルバスが気になって周辺を見るが、「のりば案内」がどこにもない。
普通に考えれば、1Fの空港バスのりばの並びかと思うが、それらしい準備もなし。ギリギリで1Fの階段正面あたりに看板でも出すのだろうか。混乱が楽しみな。
万博の楽しみ方は色々あるなあ。
・午後は穴蔵にこもる。
予報通り、夕刻から雨になった。明日は本降りのようである。
そういえば、万博駅伝というのがあったなと調べてみると、明日開催(正式名は ACN EXPO EKIDEN 2025)ではないか。吹田の万博公園から夢洲まで。雨天決行!である。9時スタート、新御堂を南下するから、ウチの近所を通過するのは9時半頃か。わが穴蔵からだとアタマがチラッと見えるか見えないか……
雨中を走る選手には気の毒だが、これは面白そうな。万博の宣伝にはなりそうにないし。
明日に備えて早寝。
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