『マッドサイエンティストの手帳』833
●マッドサイエンティスト日記(2024年7月後半)
主な事件
・KLL例会(19日)
・暑気払い@池田(27日)
7月16日(火) 穴蔵/西長堀
未明。早寝したら0時過ぎに目が覚め、ゴミ出し。雨が降っていた、エサやりオバサンは来ていない。
本降りになり、2時には雷雨になった。ノラたち、本日はエサなし。ま、飢え死にはせんだろう。
3時頃に雨はやみ、6時には直射光。梅雨明けではないか?
午前。調べたいことがあって西長堀の市立中央図書館へ。静かで涼しく快適であった。
午後。穴蔵に戻る。工事音が少しうるさいが、ステテコ姿で扇風機の風に吹かれておれば快適であった。
夜。6皿ばかり並べてもらってビール、ワイン。すこぶる快適であった。
早寝させていただく。
7月17日(水) 穴蔵
晴。朝から直射光が差すが、エアコンは不要、過ごしやすい1日であった。
終日穴蔵。
一応マジメに机に向かうのであった。
・気になる昨日のニュース。
「16日午前、ゴムボート2隻が淀川大堰を通過する際、段差でバランスを崩して転覆、男性3人が川に投げ出され、2人は自力で岸に上がったが1人が行方不明」という。
夜のニュースで見て、大堰右岸側の、アユが遡上するための魚道を抜けようとしたのかと思っていた。
ところが、今朝のニュース続報で映像を見れば、ボートは水門下の段差?を堂々と流れ下ろうとして転覆したらしい。
警察は本日もまだ「死体」を捜索中。
5年前なら、すぐに自転車で見物に行くところだが、さすがに老齢でもうしんどい。
午後も続報はなし。どうなっているのか。
そもそも淀川大堰の上下100メートルくらいは「航行禁止区域」ではないのか。ゴムボートは別なのか。水泳していて流されたような扱いなのか。
わたくしは、立入禁止の突堤に不法侵入する釣り人みたいな連中と同類ではないかと思うのだが……それについては何も報道されない。
つまり「それ見たことか」と発言していいのかどうか。困るなあ。夜、まだ溺死体は揚がらぬような。
専任料理人に5皿ばかり並べてもらって、ビール、酎ハイ。
早寝させていただく。
7月18日(木) 穴蔵
晴。朝から直射光。エアコンは不要、過ごしやすい1日であった。
終日穴蔵。昨日と同じだ。
一応マジメに机に向かうのであった。
・気になる一昨日のニュース。
淀川大堰でボート転覆、行方不明になった1人の溺死体はまだ揚がらないらしい。報道まったくなし。
府警諸君、まだガタロやってるのか。自転車で確認に行きたいが、外は暑そうだしなあ。
たちまち夜になる。
5皿ばかり並べてもらってビール、酎ハイ。
*
半月がかかる北梅田を眺めつつ、モンク師匠のソロを聴く。
お楽しみはこれだけだ。
7月19日(金) KLL例会
朝6時から直射光に曝される。ひょっとして夏ではないか。2時間ほどエアコン稼働。
昼前に出て兵庫県(三宮)へ越境する。
神戸の旧居留地は炎天下にあった。
*
そういえば、先月からの大阪港〜淀川の調査、進んでないな。
淀川大堰での転覆事故についても続報がまったくない。どうなっとるのだ。
近くの区民センターへ。神戸文芸ラボ(KLL)の例会に出る。
前向きの話と後ろ向き?の話(こちらは当会の話ではないが)が混在。
後ろ向きの話というのは、SFプロパーであるはずの会に非SFが侵入するための混乱のように思える。
KLLの場合は、最初から混在。眉村さんの方針は「SF志向者は別ジャンルで揉まれた方がいい」(と思料する)だったから、そうややこしい方向には行かない…と願っている。
しかし、よそのもめ事の方が面白いから困ったものだ。
夏バテ気味で帰館。
ビールで元気回復して早寝。
7月20日(土) 穴蔵
晴時々曇。ステテコ姿で扇風機に吹かれておれば快適な日であった。
終日穴蔵。
雑事を処理してたら、たちまち夕刻。
正装(といってもポロシャツ)に着替えて「自宅」へ(こちらはエアコン稼働で少し寒いため)。
お、本日のメインはローストポーク。
*
盛大にビール。
ステテコ姿で胡坐をかいて飲めれば理想なのだが、贅沢というものか。
7月21日(日) 穴蔵
晴。6時前から直射光に曝される。近畿も梅雨明けである。
7時に室温31℃となり、エアコン稼働させる。午前中の3時間ほど。
あと、外は35〜36℃のようだが、室内はエアコンの冷え残り?(←とでもいうのか、要するに「余熱」「ほとぼり」の対義語である/適切な言葉が浮かばない)で涼しい。
終日穴蔵。
日曜で、周辺の工事音もなく、静かなもの。
午後、上層階から公園の工事現場を見る。
*
中央の円盤が3週間前から3メールほど下降している。予定通りに進行しているのだ。
色々読んだりメール連絡したり昼寝しているうちに夕刻となる。
専任料理人が居酒屋メニュー7皿(小鉢)ほど並べたので、これでビール、冷酒。
早寝させていただく。
7月22日(月) 穴蔵/ハチ
「大暑」である。近畿の梅雨明け報道もあり。
早朝のニュース。
・バイデンが大統領選から撤退表明。
・東海道新幹線が作業車脱線で運休。
たいしたニュースがないなあ。淀川大堰の水死体はどうなってるのか。
東から直射光が射し込み、室温急上昇。さすがにエアコンを稼働させる。
終日穴蔵。
夕刻に這い出て、ハチへ。
*
本日は名盤アワー(ジャズ喫茶営業)の日で、客はわたくしひとりであった。
時々アルテック・バレンシアを鳴らさないとダメになるからと、装置維持のための営業日らしい。
遠慮なく、バーニー・ビガードなど、古いクラをかけてもらう。
ビール飲みながら1時間ほど。来月のハチママ誕生日ライブを予約して帰館。
7月23日(火) 穴蔵
大暑の翌日である。晴。気温は昨日とほとんど変わらず。人これを酷暑という。
終日穴蔵。
たいして生産的なことはできず。
・午後のネットニュース。
「21日に此花区北港緑地の海岸で水死体発見。16日に淀川大堰でボートが転覆、行方不明だった男性(37)と判明」
北港緑地というから、先週の転覆事故の死体は舞洲まで流されていたのか。
不謹慎ながら、わたくしは酉島あたり、「川で書く」現場に漂着するのではないかと期待していたのだが。
マッコウクジラの死体が漂着した現場を通り過ぎて、(堤で書いてはる人に気づかれぬまま)河口まで流されたらしい。残念。
夕刻となる。涼しくなった。北梅田の空は初秋のように見える。
*
5皿ばかり並べてもらって晩酌。久しぶりにMJQを流しつつ。
早寝させていただく。
7月24日(水) 穴蔵/西長堀
朝、近所の某医院へ。定期健診。数値はごく正常であった。
午前、地下鉄で西長堀の中央図書館へ。資料の返却とちょっとした調べもの。涼しく快適である。
昼、図書館から出ると炎天ではないか。予報は終日曇天だったから、こちらは帽子なしである。
木津川沿いに大正まで歩いて「いちゃりば」で沖縄そば……のつもりだったが、「危険な暑さ」なので断念、地下鉄で帰館する。
午後は穴蔵にこもる。たちまち夕刻。
*
晩酌。おや、メインにゴーヤチャンプルが出てきた。盛大にビール、酎ハイ。
不思議な沖縄の日になった。
早寝させていただく。
7月25日(水) 穴蔵/天神祭
晴れたり曇ったり。雲の変化急なり。
ほぼ終日穴蔵。
外出はスーパーへ、重量物(主に発泡性飲料)の運搬に駆り出されただけ。
・野々村竜太郎の生家斜め向かいの老朽アパート跡、月極駐車場と思っていたら、Timesの駐車場であった。
*
来月(8月1日)から営業開始。奥の老朽建築など考えると、10年は続くのだろう。
老朽アパートのままよりはマシ。竜太郎もすこしは世間の役に立つのだぞ。
たちまち夕刻。
ローストビーフなどでビール飲んでいたら、遠くから花火の音。
・本日は天神祭であった。
花火を見に出かけたのは歌之助師匠が元気だった先世紀までだ。
高層ビルが増えて、ウチのベランダからも花火は見えなくなって久しい。
天神祭はもはや遠い世界の祭りである。
専任料理人が「ビルの上のランブがヘン」という。
東(中崎・天満方面)のタワマン数棟の屋上で赤ランブが点滅している。
ヘリポートのあるビルで、航空障害灯だろうが、点滅させる基準は何なのか(普段は点滅していない)。
天神祭取材のヘリが多いからか。ランプが花火替わりとは迷惑な話だ。
7月26日(金) 穴蔵/ウロウロ
・未明。午前2時頃に目が覚め、ゴミ出し。ネコのエサやりオバサン、作業中であった。
あと朝まで眠れず。このところ睡眠時間が夜3〜4時間と昼寝2時間に分断してしまったような。
無理して「正常化」することもないか。
BS(NHK)では夜通し山形からの中継。大雨特別警報が出ているという。
時々BSを見つつ、朝まで、一応机に向かう。
・朝。炎天なり。
・午前。所用あって梅田へ。
金融機関など。中央郵便局に寄ったあと、久しぶりに福永稲荷大明神に参拝する。別に願い事はないけど。
鳥居の向う側には丸ビルが聳えていたものだが、今は何もない。
* *
神社の裏から下を見ると、円形の建物は下の数階しか残っていないのであった。
梅田は変貌していく。
・午後は穴蔵にこもる。2時間ほど昼寝。
・たちまち夕刻。
色々並べてもらってビール、酎ハイ。
早寝させていただく。
7月27日(土) 穴蔵/暑気払い@池田
・午前2時頃に目が覚める。
テレビはセーヌ河岸から踊りの中継ばかり。パリ五輪の開会式である。
これから2週間ほど運動会の中継ばかりが続くのか。早朝のBSニュースもなくなりそうな。
テレビを見ない日が続くことになり、これはまあいいことであろう。
・本日も炎天なり。
終日穴蔵。
・夕刻、阪急で池田へ。
30年前までは北摂の事業所への通勤コースであった。
タイムマシン業の3人集まり、駅前の寿司屋で半年に1度の経営会議兼株主総会兼暑気払い。
旧勤務先関係で唯一つき合いの残っているグループである。
全員後期高齢者になっているから、あと何年やれるのか……などといいつつ盛大にビール、冷酒。
駅前の酒屋で呉春を買おうか迷ったが、贅沢はするまい。年末まで我慢である。
21時前に無事帰還。
7月28日(日) 穴蔵
本日も炎天なり。
終日穴蔵。扇風機の風に吹かれて過ごす。
「波」8月号、今号も筒井さんのシリーズは休載。寂しいことである。
さらに寂しいことに……川本三郎『荷風の昭和』が最終回である。
6年余りの長期連載。これは川本氏が連載を始める時、6年と想定していたとわたくしは思料する。
終了の日、川本氏は69歳150日ほど。つまり荷風が息を引き取った日と一致するからだ。
これは「断腸亭」を座右に置いてきた男に共通する感覚と思う。
来年刊行とある。川本氏の『荷風と東京』と並ぶ代表作になるだろう。
たちまち夕刻。
専任料理人が居酒屋メニューを並べてくれた。
*
これでビール、冷酒。早寝。
7月29日(月) 穴蔵
本日も炎天なり。
終日穴蔵。扇風機の風に吹かれて過ごす。
思い立って雑資料(未整理のまま書架に詰め込んであるコピーや切り抜き、メモ書き類)の整理を行う。
本だとつい読み込んでしまうが、こちらは決断が速い。なんのために残してたのかわからぬのが多く、自分のメモなのに読めないのがほとんど。
8割ほど処分することにして、ヒモで縛る。書棚3段分ほどが片づいた。
これでも全体の5%以下……つうか全然減った感じなし。床の本を詰め込んだら同じだものなあ。
7月30日(火) 穴蔵
本日も炎天なり。
終日穴蔵。扇風機の風に吹かれて過ごす。こればっか。
少しは仕事もするのであった。
たちまち夕刻。
専任料理人が例によって枝豆、ヤッコ、白身蒸し焼きなど、居酒屋メニューを6皿ばかり。
*
ずりポンがいける。これらでビール、酎ハイをいただく。
早寝。明日は少し動くつもり。
7月31日(水) 西梅田
本日も炎天なり。
……このフレーズも飽きたなと思ってたら、9時頃から急に雲が増えてきた。
10時頃に外出。帽子なしで出られるのはありがたい。残り少ない毛髪が蒸れずにすむ。
月末なのでATMでの処理事項数件。あと中央郵便局へ……と思ったら、新しいJPタワーに移転している(というより8年ぶりに元の場所に戻った)。商業施設が本日オープン。
北側のイノゲート大阪も本日開業ということで、大阪駅西側はえらい混雑である。
あちこちに行列。商業施設目当ての人たちが並んでいるのだった。
イノゲート1階に北から入り、大阪駅西口の改札前を通過、JPタワーの外周を回って、西南側1階にオープンした中央郵便局の窓口へ。ここは空いていた。
わたくしが確認したかったことは1点だけ。
「大阪駅西側の南北(JPタワーとイノゲート大阪)は、地下ではつながっていない」
ということであった。
「ぬけ穴」「ぬけ道」探しは後日とする。
人混みを避けて桜橋方面へ。
桜橋渡辺病院(中之島クロスへ移転)の建物はそのまま残っている。来月からリハビリ施設になるらしい。
*
懐かしの病室はそのまま残るのだろうか。やはり最後はこちらの方がいいなと思うが、リハビリ施設に入院は無理か。
桜橋から地下街を三番街まで歩き、地上に出て、ジュンク堂経由で帰館。
午後は穴蔵にこもる。と、外は晴れてきて、炎天が戻った。
ありがたい天気である。
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