『マッドサイエンティストの手帳』814

●マッドサイエンティスト日記(2023年10月前半)


主な事件
 ・穴蔵の日々
 ・空白の5日間


10月1日(日) 穴蔵/ウロウロ
 定刻午前4時に目覚める。10月であった。
 5時過ぎから雨になる。一応「浅田飴」だが、目覚めてから降り出したのだから排除とする。ヨコジュンは理解してくれるであろう。
 体調まずまず。少しは仕事もするのであった。
 午後は薄曇り。歩かねばならぬ。
 散歩に出たら、近所のヤキトリ屋と和食割烹(2軒並んでいるのだが)に時ならぬ行列。何であろうか。
 もともと行列店ではないはず(特に割烹の方は高級店)。
  *
 帰館してネットで調べると、「日本酒ゴーアラウンド2023」というイベントらしい。
 10月1日は「日本酒の日」なのであった。健闘を祈る。わたくしは行列は苦手なので参加はしないけど。
 たちまち夕刻。
 ウチは洋風メニューであった。
  *
 パスタ2種類、トマトとジェノベーゼ?かジェノサイド? よくわからんけど、これらでワイン。日本酒は明日いただくことにする。
 お楽しみはこれだけだ。

10月2日(月) 穴蔵/ウロウロ
 秋晴れであった。
 朝、豊崎鷺洲線を東へ歩く。
 天六の某院へ。年1回の検査である。特に異状なし。
 ついでに右膝も見てもらうが、レントゲン検査をするまでもないだろうということになった。ほっ。
 また1年後の予約票が出る。来年、無事に来られるのだろうか。微妙なところだ。
 天六まで来たついでに、散歩することに。
(※週刊新潮10月5日号の記事『「万病」を防ぐ「歩行」を極める』によれば、「1日8000歩、そのうち20分早歩き」が高齢者には万病の予防になるらしい。この8000歩は「身体活動計を24時間つけてのデータ」なので、外出時に歩数計を携行するわたくしの場合、5000歩くらいがいいはず。これは目標としてきた歩数である。間違ってはいなかったのだ。)
 天六から天神橋筋商店街を歩き、中崎町商店街へ。
 しばらく来ないうちに、青空書房(坂本さんの終の棲家)横にマンションが完成していたり、あちこち変化が早い。
 許永中の豪邸跡、極真会館の跡はマンションで、不思議な神社?は痕跡もない。
 中崎を北へ、豊崎長屋の中を抜ける。
  *
 大阪市内で「土の道」を歩けるのはここだけ。
 安藤建築群の中を通って、昼前に帰館。
 久しぶりに7000歩を超えた。
 午後は穴蔵。
 たちまち夕刻。
 入浴後、5皿ばかり並べてもらって晩酌。早寝させていただく。
 やはり長生きをめざした方がいいように思えてくる。

10月3日(火) 穴蔵
 曇。肌寒い……というより、わが感覚では「初冬」である。
 コタツを出すには早い気もして、ベッドに潜り込み、枕頭に積み上げた雑誌を読む。
 友人が送ってくれた10冊。連載ものを1夜ずつ楽しむつもりだったが、全部読んでしまった。
 雑誌に金を惜しんではいけない。
 このような連載を知らなかったからであり、連載はまだつづくので、急いで年間購読を申し込む。
 歩かねばならぬ。
 午後はジュンクドーを起点に4000歩ほど歩いて帰館。
 ちょっと面白い発見があったが後日に。
 たちまち夕刻。一杯飲んで早寝……するつもり。
 色々予定があって、今週は精神的に落ち着かぬ週である。

10月4日(水) 穴蔵/ウロウロ
 晴時々曇。散歩にはいい日である。
 昼前に大阪駅前ビルの中央郵便局まで行き、ついでに周辺を歩く。
 大阪駅の南側に来るのは久しぶり。
 駅前ビル地下の飲み屋街は相変わらず唾液の飛沫が盛大に飛び交っておる。
 御堂筋東側。足立宝石店の跡に建ったビルが閉ざされている。何の店だったか思い出せない。足立社長と親しく話できたのは40年ほど前だったからなあ。
 お初天神を抜け、路地を東へ。
 八栄亭の跡地(2年前の火事場)は更地になっている。
  *
 何かできるにしても、だいぶ先だろう。
 瓢亭で蕎麦を食べたかったが満員。嗚呼。
 外食はやめ、某ヤキトリ屋で弁当を買って帰館。7000歩ほど歩いた。
 午後は穴蔵。

10月5日(木) 穴蔵/ウロウロ
 曇天。寒い。
 穴蔵の掃除、寝具を秋冬モードに入れ替える。コタツはまだだが。
 午後、歩く。
 近所の公園の工事が始まった。
 朝、車が数台入ってきて何やらやっていたら、昼過ぎには工事事務所?が出来上がり、周辺の柵を撤去しはじめた。
 10年近い工事の始まりである。
  *
 ニャロメの木は「伐採」ではなく「剪定」だが、ニャロメの姿が残ることはあるまい。
 5000歩ほど歩いて帰館。
 夜、ビール飲みつつ、BSで昨夜の文太の『与太者の掟』に引き続き『与太者仁義』を途中まで。
 1969年作品。キャストは面白いが、脚本が最悪で見てられない。
 就職〜工場実習の頃で映画を見る本数が激減、「与太者シリーズ」はまったく見ていなかった。「仁義なき戦い」の4年前か。
 ノーベル文学賞の発表。期待していた(というよりも予感を覚えていた)作家ではなかった。
 空振りばかりの日。

10月6日(金) 穴蔵/ウロウロ
 秋晴れというのに、どうも落ち着かない日である。
 3連休明けに出かける用事があり、その予約に行く。
 ついでに5000歩ほど歩いて帰館。
 まとまったこと出来ぬうちに1日が過ぎる。
 老化で何をするにも作業効率が落ちている。嗚呼。
 夜、BSで半世紀ぶりに『OK牧場の決斗』を見るが……こんなつまらん映画だったとは。
 バード・ランカスターとカーク・ダグラスがOK牧場へ行く場面なんて、高倉健と池部良の方がマシではないか。時系列が逆だけど。
 『荒野の決闘』と比較するから駄作に見えるのか。

10月7日(土) 穴蔵/ウロウロ
 午前、専任料理人と新大阪へ。
 地下鉄御堂筋線、えげつない混み方である。3連休の初日で、繰り出す原住民と見物(買い物)に来た異邦人で、新大阪いっぱいあるよ。
 こちらはホームセンターと某スーパー旗艦店へ行って、サンダルとか安ワインなどの買い物。わたくしはポーター役。
 新大阪駅の店で昼飯なんて、とても無理。マスクなし人種でごったがえしている。
 寄り道せず帰館。
 午後は穴蔵。昼は粗食。たちまち夕刻。
 夜は色々並べてもらって一献。
 コロナ禍以後、「外食」はほとんどない。外食で食べたいメニューは鰻・ヤキトリ・串カツ・ホルモン……といったところで、煙もうもう油ギトギト、家庭では作りにくいメニューばかり。
 本日は串カツがメイン。ただし「二度づけ禁止」の「七福神」風ではなく「明治軒」風である。
  *
 このあたりが専任料理人の限界 好みか。これらで盛大にビール。
 あと、トマトのなんとかも出てきて、ワイン少しばかり。
 最後の晩餐であろうか。

10月8日(日) 穴蔵
 落ち着かない日である。
 細々した買い物でジュンクドー〜ヨドバシまで行くが、梅田はキャスター引いた異邦人や子供連れのファミリーがやたら多く、歩くのが恐ろしい。
 早急に帰館。穴蔵にこもる。曇天、午後には雨になった。
 荷物など整理するうちに、たちまち夕刻。
 雨の北梅田を眺めつつ晩酌。
  *
 黒枝豆、明太豆腐、トロ刺身など5皿ばかりでビール、今季初の熱燗、最後にミニ鰻丼まで。食べすぎ(作り過ぎ)である。
 久しぶりにトミフラ師匠の『Overseas』を聴きつつ。
 食べ納め・見納め・聴き納めということであろうか。嗚呼。

10月9日(月) 穴蔵/出発
 未明から雨。まるで氷雨……と心配していたが、8時前にはやむ。
 朝からゴソゴソと旅支度。
 持参するつもりの文庫を昨夜読んでしまったので、選び直しに時間がかかってしまう。
 一度初心に帰ろうとアシモフを1冊加える。
 昼過ぎ、某方面へ出発することに……

【しばらくブランク】

10月14日(土) 帰館/穴蔵
 ……ということで、昼前に帰着。
 疲れた……というより、あまり眠れずシャワーも浴びず、ヨレヨレ状態。
 午後は穴蔵にて、荷物の整理、溜まっている雑件の処理などしていたら、たちまち夕刻となる。
 5日ぶりのシャワーですっきり。
 一杯……はやめて、ありがたく粗食をいただき、ともかく早寝させていただく。
 明日から活動再開の予定。

10月15日(日) 穴蔵
 午前5時頃に起きる。
 体調はかなり回復。
 なんとか普通のペースに戻さなければ。
 終日穴蔵。
 実は、本日はSF関係の友人たちと遠方に出かける予定だったのだが、ややこしい事態で小生だけ「脱落」である。
 残念だか致し方なし。一杯飲めないのも辛いところだ。
 室温は終日25℃くらいで変わらず。机(PC)に向かうには快適である。
 不在中に、名古屋のIさんがJAZZ資料を色々送ってくださったので、その読解と聴解?でたちまち半日。
 ジョージ・ルイスと河合良一に関しては、まだ知らないことがずいぶんあるなあ。
 少しは歩かねばならぬ。
 午後、ジュンクドーを覗き、東南方向うろうろの散歩コースを歩く。
 ネコのエサ場と近所の公園が、5日ほど見ないうちに大きく変わっている。エサやり状態も含めて、今夜(か未明)に観察しないと「世界」が見えてこない。
 安藤建築地帯を通過。新しい大淀のアトリエ?は前庭に植樹され、椅子が並べられて、ほぼ完成しているように見える。
  *
 会議室か休憩室か、あるいは所員食堂なんであろうか。
 東側のアトリエ2棟に較べると、ずいぶん開放的に見える。
 5000歩ほど歩けたが、まだ少しヨレヨレ。
 明日は月曜だから、もう少し活動範囲を広げることにする。


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