『マッドサイエンティストの手帳』806

●マッドサイエンティスト日記(2023年6月前半)


主な事件
 ・播州龍野いたりきたり


6月1日(木) 穴蔵/ウロウロ
 目覚めれば6月であった。
 快晴だが、午後は雨の予報。明日は大雨という。
 外出自粛しておればいいわけだが、食糧は確保しておかねば。
 午前、重量物(飲料系)運搬で食品スーパー往復。
 A研究所から行列ラーメン屋への途中、いつも花が丹念に手入れされているビルがあり、今はバラからユリに変わっている。
  *
 新御堂Tビルに栄光あれ。
 午後は穴蔵にこもる。しだいに雲が厚くなっていく気配。
 晩酌中に雨になった。早寝。

6月2日(金) 穴蔵/ウロウロ
 台風2号の影響で全国的に大雨……らしい。
 大阪市内も終日雨。午前中は強かったが、午後は小雨。JRは午後になって、だんだん運転見合わせが増えていく。
 終日穴蔵。
 意外に雑事多し。
・「恵まれぬ天才」上岡龍太郎の訃報。5月19日に肺癌と間質性肺炎で。81歳。
 上岡龍太郎の才能が開花したのは、(ノックの政界転進で)パンチから上岡龍太郎に名を変えてからだろう。
 11PM(大阪)の司会を藤本義一と交替したとたんに、つまらん番組が俄然面白くなったのを覚えている。
 最後に会った(見た)のは2007年の「ざこば師匠還暦祝い」だった。すでに「引退」してはったが、このあたり律儀な人であったなあ。
 たちまち夕刻。
 夜は(買い物に行けなかったため)野菜メニュー?である。
 枝豆、ヤッコ、アンチョビポテト、ラタトゥイユ(野菜トマト煮?)、オニオンにコンビーフやチーズを詰めレンジでなんとかしてオリーブオイルかけたのなどにブルディガラの三日月パン。
  *
 これでビール、白ワイン、だらだら飲み。大雨の日もいいではないか。
 夜。BSで「グリーンブック」を観る。
 アカデミー賞受賞作で、4年前に映画館で見逃し、2年前には、冒頭少し見て「挫折」していた作品。
 やはり……悪い作品ではないが、ジャズ映画ではなかった。インテリ黒人ピアニストと乱暴者のイタリア系白人の組み合わせは面白いが、媒体となるはずのジャズが全然機能していないではないか。「実話」だからこうだったといわれてもなあ。

6月3日(土) ラスカルズ@ニューサン
 台風一過。晴れて気分よし。
 穴蔵にて痴呆状態で過ごす。
 スタン・ゲッツの1945〜47年の活動歴、特にウディ・ハーマンの「ハード」のサックス・セクションのメンバー(厳密には「Four Brothers」メンバーが固定するまでの経過)が知りたいのだが、さっぱりわからない。このあたり、いちばん詳しいと思われる『スタン・ゲッツ ジャズを生きる』でも不明瞭である。
 たちまち夕刻。
 ゲッツはいったん忘れて、久しぶりにニューサンへ行く。
 ラスカルズの出演日。
 河合さんのすぐ後ろのカウンター席で聴く。
  *
 昨年あたりから、福田さんが一曲歌うのが恒例らしく、本日は「砂に書いたラブレター」。
 関学一のモテ男時代の気分が蘇るのであろう。羨ましい限り。
 新御堂沿いに歩いて帰る。
 昨日火事のあったビル(泉の広場のすぐ上)を見物。
  *
 残念ながら焼け崩れるまでには至らず。
 茶屋町で「キャンドルナイト」やっていた。
  *
 ロウソクのビンが並べてある横にお粗末なオブジェが置かれているだけのが多く、キャンドルを使って何かを創ろうという作品はほとんどなし。
 コロナ明けを待ちかねていた!という熱気はまるで感じられない。この企画も今年で終了ではないか。

6月4日(日) 穴蔵/ウロウロ
 快晴の日曜。
 新大阪まで歩くことにする。
 左岸線の工事現場見物(日曜は覗き見しやすい)……特に新淀川大橋が気になっていたから。
 10時頃に出て、能勢街道を淀川側へ。リバーサイドコーポ北の道を新淀川大橋の南端「らせん階段」まで30分近くかかった(3年前なら10分も要さず)。
 新淀川大橋の歩道を北へ。淀川上流側の橋脚に橋げたが吊り上げられる映像が先日公開されたので、それを確認したかったのだが、橋の上からでは全体像がよくわからん。
  *  *
 南方(新大阪)側から……こちらにも橋脚あり。
 ここに万博時に新大阪からのシャトルバスが走り、豊崎から左岸線の臨時道路を会場まで走る予定。
 新御堂から、新淀川大橋の北端あたりで分岐させるのだろうか。そうなると、歩道はどうなるのか。左岸線の堤防の上を走るのか、工事用の道路を走るのか。
 わからないことだらけ。あと2年か。迷惑なことだらけ。
 新大阪まで1時間ちょっとかかった。
 ホームセンターで買い物し、帰路は地下鉄で5分。
 午後は穴蔵。
 夕方、とつぜんガーシーが帰国して羽田で逮捕のニュース。金がなくなったのか。
 中継映像では笑っておる。「著名人ら3人に対しする常習的脅迫」容疑だから……脅迫ではない告発だと「著名人」の「実態」をしゃべりまくることになるか。楽しみは尽きない。

6月5日(月) 大阪←→播州龍野
 晴。雑事だ溜まったので、5:30に出て、播州龍野へ向かう。
 通勤ラッシュの前、梅田から6時始発の阪神特急に乗るが、ほんんど満席。
 梅田〜三宮間、これだけの荷物を下げた客が横に立っているのに、紙袋置いて2シートを独占、スマホを使っている男、どういう神経なのか。
  *
 ともかく阪神は客の質が悪い。これ「決戦・日本シリーズ」以来の伝統あるよ。
 奇跡的に無事に姫路までたどり着き、姫新線で本竜野に8時30分頃に着く。
 倉庫、実家の雑事色々。あわただしく動くのであった。
 シルバーセンターから来た庭木剪定の某さん、「この梅はいけまっせ」と教えてくれる。
  *
 葉が多くて気づかなかったが、梅の実がたくさんなっている。
 そういえば、老母が元気だった頃(20年以上前)には、梅や蕗をよく料理していた。
 蕗は雑草ともども消えてしまったが、梅はそのまま。梅の実は20年ほど無駄にしていたわけか。
 ということで、これを数十個持って(某さんとも分けて)、夕刻に近い午後に帰館。
 専任料理人のいうには、シロップとか梅酒とか梅干しとか(時間はかかるが)色々できるらしい。
 あと1年は生きねばならぬ。

(つづく)


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