『マッドサイエンティストの手帳』805
●マッドサイエンティスト日記(2023年5月後半)
主な事件
・KLL例会(19日)
・SF検討会(20日)
・創サポ講義(27日)
5月16日(火) 穴蔵
早寝したら2時過ぎに目が覚めた。起床時間が不規則になってきた。
3時にゴミ出しに出る。野良猫戦線異状なし。トラが食事中であった。
あとは終日穴蔵。
快晴。5時過ぎには直射光が入り、6時には室温27℃……快適な季節になった。
外出自粛……のつもりだったが、さすがにこのところ運動不足である。
昼、人の少ない貨物線沿いに散歩する。
おや、高架上の旧線路でレールやマクラギの撤去工事が始まっている。
*
ここは豊崎第6架道橋のそば、先日、酔っぱらったアホ(18歳の「外国人」)が線路の石を投げ続けた場所である。
まさかとは思うが、万博前に高架の解体が始まるということか。さっさと(生きてるうちに)やってくれると嬉しいが。
阪急中津あたりまで行き、北側(淀川側)を戻り、豊崎神社まで歩いて帰館。5000歩を超えた。
ひどく疲れる。やはり毎日歩かねばいかんなあ。
反省しつつ、本日も一杯やって、早寝させていただく。
5月17日(水) 穴蔵/ウロウロ
眠り断続的。ともかく定刻4時に起床する。晴れて(昨日につづき)快適な日である。
終日穴蔵……というわけにもいかず。
昼、金融機関関係で梅田ウロウロ。
地下街(ホワイティ梅田)を歩いていて、立飲み「大御所」に「5月10日で閉店」の貼紙を見かける。
*
ここは梅地下3大愛好店のひとつであった。湯豆腐を愛好していたことはここに書いているし、店も客も高齢化してきたことはここに書いている。
高齢化の上にコロナ禍だからなあ。わたくしも、コロナが開けても、立飲みもカクウチも、もうダメである。
寂しいことだが、これも時代であろう。
ひどく疲れるが、6000歩ほど歩いて帰館。
夜は集合住宅の通常集会。居住者が出席しての集会は3年ぶりである。
したがって現理事長というのを初めて見るが、これが頼りないというか社会的常識皆無というか○能というか、とんでもない人物である。
輪番制だから、幸い今回で交替。エレベーター内で旧知の知人数名と「管理会社がきちんとしていてよかったですなあ」などと話す。
リモートではなく、書面(委任状)だけで運営してたから、実態がまったくわからなかったのであろう。これもコロナ禍の副作用か。
遅めの晩酌。早めに就眠……のつもり。
5月18日(木) 穴蔵
定刻4時に起きてゴミ出し。エサ場には容器が4個並べてあり、半分ほどに減っている。
野良猫戦線、平穏な状態がつづいているようである。
夜中に食事、昼間は廃墟のなかで眠っているらしい。
わたくしも野良(耳をカットしてあるから地域猫か)を見習うことにする。
終日穴蔵にあり。
外出自粛。
昼寝もするが、少しは仕事もするのであった。
5月19日(金) KLL例会
雨である。昼前に出て阪急で兵庫県へ越境、三宮へ。人出が増えた感じがする。
神戸文芸ラボ(KLL)の例会。出席者6名。
認知症やがんをテーマにした作品が複数あり、参加者の身辺にも類似した事例があることから、作品評よりも相談会の雰囲気になりかける。高齢者が増えると、どうしてもこうなるな。
IさんのPF?は「サミットにニセモノの首相を派遣する」設定の短編。広島サミットに合わせて書いたのかと思ったら、中座していたのを、最近のAI関係の変化が大きいので完成させたら、このタイミングになったという。
軽妙なタッチなので『動物園』をヒントにしたのではないかと聞いたら、ずばりその通りであった(サミットはこんなタッチで扱う方が正解だと思う)。
で、帰宅して、晩酌時、テレビニュースで「オンライン参加の予定だったゼレンスキーが急遽来日することになった」という。
惜しかったなあ。『動物園』モデルなら、これを最後に持って来る手もあったのに。
しかし現実がこんな展開になった後で、それを落語調作品に使っても、あざといだけか。
現実は落語よりも奇なり。
5月20日(土) 穴蔵/SF検討会
初夏を思わせる日である。
少しは運動しなければならぬ。
昼間、専任料理人のお伴で天六方面往復、重量物(主に飲料系)のポーターを務める。
たちまち夕刻。
かんべむさし氏来穴蔵。久しぶりに定員2名内容非公開のSF検討会を開催する。
非公開といいつつ、検討課題は、SFよりも「ボケ」と「昔の東映俳優」のことがメインとなる。
ボケは、他人のことより自分の心配。
東映俳優については……チャントリのカシラに確認できなかったのが、返す返すも残念である。
気がつけば3時間半。
気分よく就眠。
5月21日(日) 穴蔵
晴れて暖。室温は26〜28℃で安定。初夏である。
終日穴蔵。
ボケの進行を心配しつつ終日ボケーーーーーッと過ごす。
たちまち夕刻。
ごく標準的メニューが並ぶ。
*
枝豆、ヤッコ、平目のムニエル、サラダ。
テレビは広島から退屈な中継ばかり。「成果」は明日に要約記事を見ることにして、久しぶりにパキート師匠のキューバンサウンドを聴きつつ、ビール、ワイン少しばかり。
5月22日(月) 門真運転免許試験場
朝、地下鉄で心斎橋から鶴見緑地線で「門真南」へ。
運転免許更新のため。6年ぶりである(3年前はコロナのため近所のサツで更新)。
毎回、これが最後の更新と思いつつ、ずるずるこの歳まで。播州龍野での近距離移動専用で、やはりまだ必要なのである。
試験場に向かう途中、府指定天然記念物「ひえ島のくす」と対面。播州龍野・揖保川の楠には及ばないが、まあまあ頑張っているではないか。
* *
ついでに向かいの堤根神社にもちょっとご挨拶。由緒ある神社らしい。目玉に異常がありませんように。
門真運転免許試験場へ。
長い行列だが、ネット予約とQRコード導入で、流れはよくなり、50分ほどで新免許証を受け取る。
(目玉が人工水晶体になったので「眼鏡等」の条件がなくなり、その変更のために10分ほど余計な時間がかかった。)
また同じ道を引き返す。
途中にうまそうなトンカツ屋があったが、昼飯にはちと早い。今後、トンカツを食うためにわざわざ門真まで来ることはないだろう。さらば門真市。
昼前に帰館。
久しぶりに1万歩以上歩いた。
急な運動はやるものではないな。
疲れて(かつ脚の筋肉が痛く)、午後は昼寝。
5月23日(火) 穴蔵
曇のち晴。終日穴蔵。
未明に両脚がこむら返りを起こして悶絶。昨日の強行軍の影響か。
本日は外出自粛とする。
毎日歩かねばいかんなあ。
ボケが5000歩ほど進行したようである。
5月24日(水) 穴蔵/ウロウロ
晴れて暖。
近所の某院で定期健診。数値は極めて良好であった。
気をよくして、ついでに歩くことにする。
南東方向。ジュンクドーを覗いたあと、中崎町界隈ウロウロ、豊崎長屋の土の道を歩き、南濱墓地の横を通り、A研究所の棟を抜ける。
*
研究棟のコンクリートと書斎棟の緑の対比がよろしいなあ。
これで電柱電線さえなければ最高だが。
昼過ぎに帰館。6000歩を超えた。
わたくしより年長のA先生が毎日1万歩というから、見習わねばいかんなあ。
5月25日(木) 穴蔵
下り坂の予報だったが、ほとんど晴(薄い雲あり)。
終日穴蔵。
某資料を読んで過ごす。
少しは歩かねばならぬのだが、雑用があると面倒になってしまう。
と、夕刻に長野で猟銃持った迷彩服の男が、女を刺し警官に発泡して立てこもり。派手なことやってくれるぜ。
長野県中野市なんて初めて聞く市名だ。
晩酌後、アタマを使わない雑作業(PC内のデータ整理)をやりつつ、断続的にテレビを見るが、進展なし。
刺された女と撃たれた警官2名が死亡、もうひとり倒れているが(5時間以上経っても)救助できず。
立てこもっているのが中野市議会の議長宅ということがわかったが、夜なので中継画像は流れず。
こんな時、Google(ストリートビュー)は便利だな。
田舎だから、犯人も犯行の事情も周囲の住人にはだいたいわかっているのだろう。
あまり眠れず、夜中、ベッドで資料読み。
4時頃からBSニュース見てたら、4:40に「青木議長の息子の身柄確保」のニュース速報。やれやれ。
朝食後、遅寝させていただく。
5月26日(金) 穴蔵
10時頃に目覚めるが、アタマの働きが鈍く、ともかく眠い。
出歩く気分にもなれず、終日、うたた寝の合間に「猟銃立てこもり男」青木政憲のニュース見る。
よくわからん男だ。この男も木村隆二同様に鑑定留置、公判開始まで相当時間がかかりそうな気がする。
生きてるうちに「結末」が見られるかどうか、心配になってくる。
心配といえば……
夕刻、5類に降格されてから2度目の「コロナ感染者」数が発表されている(青木政憲のニュースにまぎれて、ぜんぜん目立たない)。
「全数把握」から「定点把握」に変わり、「1医療機関の平均値」が毎週発表される。今日が2回目。
先週と較べると、大阪(1.85→2.37人)、東京(2.40→3.53人)、全国(2.63→3.56人)といずれも増加傾向。
以前のデータから逆算した「参考値」も発表されているから、これをベースに今日の感染者数を推定すると、大阪は2200人くらいになるのではないか(過去の「参考値」が大雑把だから、この推定もちと怪しいが)。
大型連休前(4/18-24)の大阪の平均値は1日697人だから、3倍以上。第9波入りしているのではないか。
世間はどうでもええという空気だが。
5月27日(土) 創サポ講義
晴。穴蔵にあり。
夕刻に近い午後に出て、上町台地頂上付近に向かう。
運動不足なので、歩くことにする。
新御堂を南下、中之島公園(なにやら食のイベントをやっておる)、バラ園(もう終わりである)を抜け、剣先から天神橋に上がり、あとは坂道をジグザグに谷二の類ビルへ。1万歩を少し超えた。
創作サポートセンターの講義。
提出作品4篇。いずれも着想抜群の作品である。
それぞれ事情があって細かい紹介はできないが、
・昔日本の統治下にあった某国で、当時を知る古老に集団インタビューを試みる話。
・弦楽器で生じる狼音(ウルフトーン)から拡大していくクルトゥルー神話。
・俳聖の若き日の活躍を描く時代エンタメ。悪役の造形が見事。
・AI開発が禁止された時代、密かに誕生していたAIの復讐譚。短い枚数で数十年を描く構成がうまい。
最初の作品のテーマが「歴史修正主義」にあると作者から聞いて、それなら「ライフヒストリー」という手法もあるのではないかと思ったのだが、ボケが進行していて、とっさにこの言葉が思い出せず、中途半端なコメントになってしまった。
実はわたくしも30年以上前のある事件を書きたくて(『人魚の溺死』という仮題もつけていた)、その頃に知ったこの方法(「口述の生活史」とも呼ばれる)が使えるのではないか検討したことがある。挫折したのだが。再チャレンジしてみるか。
もうひとつ思い出した。半世紀前(会社勤務時代)、ある部長と飲んでいた時、「ケニアに新工場を建設するために赴任する時、ボンベイ(ムンバイ)での乗り換えが不便で、ホテルで3日待機した。この時、アフリカ探検に向かう梅棹忠夫さんのグループといっしょになり、いっしょに飲んだ。その時のワインがこの銘柄だ」といった話になった。なぜこの時にもっと詳しい話を聞いておかなかったのか、今も悔やまれる。
……などと、次回までに忘れてはいかんので、備忘のためここにメモしておく次第。
5月28日(日) 穴蔵
晴。暖。終日穴蔵。
午後、30分ほど近所を散歩。
市営(廃墟)の金網塀に巻きついたランタナが満開である。
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野々村竜太郎の生家前にも花は咲くのであった。
5月29日(月) 穴蔵
曇天。穴蔵でボケーーーーッとしていたら、11時頃に気象庁が近畿の梅雨入りを発表。
ホンマかいな……と、10分もしないうちに雨になった。
つづいて龍野のシルバーセンターから電話があり、明日に予定していた庭木の剪定は延期という。
しかたあるまい。
・4人殺し立てこもりの青木政憲、「ひとりぼっち」といわれると激高する性癖があったという。女性ふたりを刺したのも「バカにされた」からというが、変な話だ。ネットで見た地方紙の配信記事では、大学時代に「ボッチ」というあだ名でからかわれていたという。これならわかる(ふつう「ひとりぼっち」なんて呼びにくいあだ名はつけない)。女性ふたり、散歩中に、孫の成長が「ボチボチやわ」とか「ボチボチ歩こ」とか雑談していたのが政憲の耳に入ったのではないか。
・岸田が公邸でバカ騒ぎやったドラ息子翔太郎を「更迭」。中野市議会議長の息子より少しはマシであろうが、親の方は、さっさと辞任した議長の方が首相よりよほど潔い。
たちまち夕刻。
就眠前……22時頃に公園横にエサやりおばさんの気配。
明朝に出す予定のゴミを早めに出すことにして、傘をさして見物に行く。
かなり強い雨の中、おばさん、ポリ袋下げてフェンスの破れ目を入ったり出たり、水汲みに行ったり、毎日30分近く作業しはる。
*
最近は2時間近く早くなったような。
この雨でも「欠勤」しはらんから、ネコも安心であろう。
5月30日(火) 穴蔵
梅雨。昨夜からの雨が降りつづく。
昼前にはやんだが……外出自粛に限る。
部屋を出たのは、郵便BOXのついでに狭い屋上庭園の紫陽花を見ただけ。
*
野々村竜太郎の生家前の紫陽花と……似たようなもか。
・午後に知ったニュース。
アメリカで、弁護士がChatGPTを使って作成した準備書面を提出したら、架空の判例が6件含まれていたという。
ChatGPTに関する議論は古びるのが早い(3日ももたない)から書かないことにしているのだが……
「論文」「判例」「特許」のデータベースは(ネット以前から)もっとも信頼できるものであったはず。
ここに「生成AI」が絡んでくるとなると、決定的なダメージだな。
わたくしは、ChatGPTを、見物はするだけで使わないことにするけど……今後、世の中に流通する「文章」が信用できないものに変わっていくのは確かだな。
活字だけは信用できる……ともならないだろう。嗚呼。
5月31日(水) 穴蔵/ウロウロ
月末であった。
意外に慌ただしいのであった。
龍野から電話連絡あり、適当にお願いする。
深夜からの梅雨が10時前にやんだので、梅田〜中崎町〜天六方面をウロウロ。
月末の処理事項など。
中崎町でカシワバアジサイを見かけた。
*
梅雨には紫陽花であるなあ……と、ごく当たり前の感慨に浸る。
午後は穴蔵にて、伝票類の処理、表計算色々、ネット関係の雑事も。
お、7月初めに「ニューオーリンズ・ジャズ・カーニバル」が開催される。
大阪では4年ぶりのトラッドジャズ・フェスではないか。ニューイヤー・コンサートもビッグリバーも島之内コンサートも3年つづけてなかったからなあ。
ファンには高齢者が多いから、この間に亡くなった人もいるはず。
再会できるのやら、ちと怖いような楽しみである。
ジャンバラヤやガンボで一杯酌み交わしたいものである。
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