『マッドサイエンティストの手帳』737
●マッドサイエンティスト日記(2020年9月前半)
主な事件
・ちょっと避暑(3〜7日)
・創サポ講義(12日)
・播州龍野行き(15日)
9月1日(火) 穴蔵
目覚れば9月であった。
残暑甚し。穴蔵にいれば快適である。
外出自粛、少しは仕事もするのであった。
たちま夕刻。
一杯飲んで、あと、NHK(BS)で「アナザーヒストリーズ」を見る。
「“復活の日”の衝撃〜コロナ“予言の書”〜」。
新コロナと『復活の日』を関連づけた時事ネタかと思ったら、小松左京の「別歴史」であった。
NHKで小松左京というと、過去にとんでもない番組があった(しかも訂正しないままネットから消してしまったようだが)から、心配していたのだが、きちんと取材して(しかも制作者はきちんと『復活の日』を読んでいる!)いる、まともな番組であった。
NHKもまれにいい番組を作るんだな。
9月2日(水) 穴蔵
本日も外出自粛。
思い立って床に積んである本の整理を試みる……が、あちこちの山を2箇所ほどにまとめただけで、専有面積は変わらず。
3月以来、播州龍野の実家書庫と大阪が分断されてしまい、どうしようもない。
龍野へ送っても、受け取りに行くわけにいかず。
穴蔵に本棚を増やすのは自粛しなければならぬし。
困ったものである。
9月3日(木) 某所
朝だ。雨が……まだ降ってないが曇天。
週末には台風10号襲来らしいが……これから出かけることにする。
まあ避暑みたいなもの。GOTOなんたらではないが、前から予約してたので、致し方なし。
※本WEBはしばらく休みます。
FTPアプリでスマホでも更新可能らしいですが、設定が面倒なようで。
メール連絡は可能です。
………………
………………
9月7日(月) 穴蔵
………………
ということで、昼前に浮世離れした世界から帰館。
台風で暴風雨と覚悟していたら、晴れたり曇ったり、雲の移動は速く、夕刻には晴れ上がってきた。
*
Early Autumnである。
やっぱり穴蔵はいいなあ。
郵便物、伝言、その他雑事山積。
少しは心を入れ替えて帰ってきたのである。
明日から精力的に片づけることにする。
9月8日(火) 穴蔵/ウロウロ
台風一過。テレビでは熱中症対策とかいってるが、わが体感では秋晴れである。
穴蔵にてマジメに仕事するのであった。
午後、久しぶりにジュンクドー往復。
と、北消防署の裏塀が工事中である。終了間際。しまった、もう少し早く来るべきだった。
ガーやんのそばを通り過ぎつつ、1.5メートルほどの隙間から裏庭を覗く。
*
ガソリンスタンドみたいな給油設備が見えたが、地震計らしきものは見当たらず。
大阪市北区の地震計(大阪北部地震で震度6弱を記録した)がこの敷地内にあるのは間違いないのだが、場所がどうしてもわからない。
訓練塔が大きなスペースを占めていて、地震計を置く余裕は考えられないのだが。
おれは取材が苦手である。正式に申し込めば応じてくれるのかもしれないが、何を書かれるのですかと聞かれたら「この一帯が廃墟と化す話です」といわざるをえず、嫌がられそうだしなあ。
謎のままになるか……。
・夕刻テレビで、住吉区の大量のハトを鷹が追っ払う映像を見る。
一度見に行きたい(阪和線我孫子町付近)と思ってたのだが、もう遅いか。
・留守中のニュースをチェックしていて、古谷充さんの死去を知る(9月2日)。
久しぶりに「ファンキー・ドライブ」を聴く。……善章さん、元気でいてくださいよ。
9月9日(水) 穴蔵
秋の日静かに曇りて風なし。午後秋雨瀟々。
終日穴蔵にて、少しは仕事もするのであった、いと少なしを。
午後は、涼しいのに、急激に能率が落ちる。
コロナストレスなのであろうか。
ともかく本日は早寝させていただく。
9月10日(木) 穴蔵/ウロウロ
鬱陶しい曇天。秋来たりなば冬遠からず、金玉収縮の季節が近いかと思うと気が重くなる。
午前、必要あって西梅田へ。
歩くつもりが、阪急本社前の信号を渡ったところで、ちょうどうめぐるバスが来たので、これでグラフロ経由、西梅田へ。100円。
*
久しぶりに壁抜け猫と対面。
用事は5分で片づく。
せっかくなので、1500体の人骨発掘現場に行ってみたいが、西梅田はJRの南北移動が不便である。
後日とする。
大阪駅〜グラフロ〜ヨドバシ〜三番街〜ジュンクドー経由で歩いて帰る。
このコースだけでもフードコートが4箇所あって(阪神や泉の広場など入れると梅田に7箇所のはず)その増殖ぶりに改めて驚く。
わしゃ「唾液と埃と他人の視線」の中で食事などする気にならんが、流行るのかなあ。
七墓巡りに代わって七コート巡りとか。YouTubeでアホがやりそうな。
11時過ぎに通過したが、いずこも閑散。
帰館して揖保乃糸・黒帯をいただく。
午後は資料を読んで過ごす。
9月11日(金) 穴蔵/ウロウロ
天候、各地で不安定なようだが、大阪市北区に限っては薄曇で穏やかなもの。
扇風機の風に吹かれつつ、終日穴蔵にて机に向かう(成果は問うなかれ)。
午後30分ほど近所を散歩。
9月は花のない月である。
*
公園の雑草がえげつない増殖。
播州龍野の実家がひどいことになっている気がする。
ということで、帰館後、数ヶ所と連絡とり、来週の龍野行き予定を決める。
コロナストレス解消にいいであろう。
9月12日(土) 創サポ講義
天候、各地で不安定なようだが、大阪市北区に限っては秋晴れである。
穴蔵にて一応マジメに過ごす。
夕刻は出でて天満橋のエルおおさかへ。
創サポ講義。出席10人、zoom参加5人ほど。
本日は全作品7編がすべて広義のSFで、ちょっと嬉しくなる。
・ナノマシンを使った発明もので「美女と液体人間」を想起させる展開。
・数回の転生が当たり前の世界、最初の死を前に「母親」に会いに行くが、これが……
・転職して間もない女性、自分の机の下に宇宙が広がっていることに気づく。
・新コロナ以後の世界。工場では奇妙なカプセルに身を包んで作業するが、その機能たるや……
・邪教徒として弾圧される村から脱走した少年、最後に国の不思議な「支配層」に出会う。
・TRPGを作ろうとするネット人格4人のオンライン会議。大げさにいえば21世紀版ジイドを意図したメタゲームSF。
・左脳にシリコンニューロンを埋めて誕生した天才少女は秘密裏に進行する超AI開発の闇を知る。
それぞれ面白く、だいぶ時間オーバーとなった。
9月13日(日) 穴蔵
曇天。
昼間の気温は室内外ともに30℃で、窓明け扇風機で快適である。
終日穴蔵。仕事らしきことは特にできず。
ま、愚痴めいたことは書くまい。後期高齢者なんだから、無理することもない。
たちまち夕刻。
*
粗食にて久しぶりにビール一杯(10日ほど禁酒していたのである)。
お楽しみはこれだけだ。
9月14日(月) 穴蔵
定刻午前4時に起床。夜明けまで2時間、真っ暗で秋冷を覚える。
朝、近所のY医院で定期健診。数値はごく正常であった。ほっ。
あとは本日も終日穴蔵。成果はさっぱり。
たちまち夕刻となる。
某zoom会議を2時間ほど。
ちょっと疲れた。あ、ふだんの就眠時刻を過ぎてしまった。早寝させていただく。
明日から播州龍野行き。更新は不規則になります。
9月15日(火) 大阪→播州龍野
相棒の某くんのクルマに拾ってもらって播州龍野へ移動する。
40日ぶり。故郷は緑なりき。
緑はいいが、表も裏も庭に雑草大繁殖、前の畑地(だった空地)が特にひどい。
*
ビワは母が生きていた10年前に種子を埋めたもの。
手のつけようがなく、シルバー人材センターに依頼するしかあるまい。
本日は主に室内作業。
こちらも似たような事情。もともと整理が悪いのだから、この上に新たにダンボール箱を開ける気にならない。
たちまち夕刻。
18時過ぎると急に暗くなる。
早寝。播州龍野泊は昨年7月以来である。泥棒の被害にあってから初めて。
不気味である。
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