『マッドサイエンティストの手帳』690
●マッドサイエンティスト日記(2018年10月後半)
主な事件
・播州龍野いたりきたり
・神戸新聞文化センター(18日)
・ホルター装着(29-30日)
・上京(31日)
10月16日(火) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
9時前に着。
今週は相棒の某くんが大阪で所用あり、おれがタイムマシン格納庫の見張り番を務める。
たいした仕事はなし。
昼は室津の道の駅まで昼飯を食べに行き、ついでに揖保川町馬場地区のコスモスを見る。
*
満開にはまだ少しか。まあ、こんなものであろう。
午後は実家の方に戻り、庭の掃除。
落ち葉と雑草がひどく、3時間ほど肉体労働。
毎日庭掃除して週1度捨てるというのを、半年に1回でやろうというのだから、無理というもの。
大型ポリ袋に詰めて6袋になった。これでも半分ほど。
今回はここまでとする。これ以上はクルマ(軽ワゴン)に積めない。
明日クリーンセンター搬入ということにする。
播州龍野の夜は早い。17時30分には夜更けの雰囲気になる。
大阪から持ってきた総菜などならべて独酌。
龍野の夜は更けゆく。
10月17日(水) 播州龍野→大阪
播州龍野にて、眠り断続的であまり眠れず。急に布団が重苦しくなったせいであろう。
朝、専属料理人から、特別の用事もないのにメールあり。生存確認である。
酔っぱらって階段から転落は大いにあり得るからなあ。
無事生存中と返信。
ごちゃごちゃ雑事のあと、落ち葉・雑草を詰めたポリ袋の積み込み。また増えて8袋になった。
*
これが自力でやれる限界。
たつの市の場合、ゴミの搬入は予約制で時間も限定されるから、天気予報を見ながら決めねばならず、面倒なことである。
午後、クリーンセンターに搬入。
……こんな作業をしていると「ロボットやAIに仕事を奪われる」なんてどこの世界の話かと思えてくる。とても高価なロボットに代行していただく仕事ではないからである。
タイムマシン格納庫に戻り、しばらく雑事。
夕刻近くの電車で帰阪。
ちと疲れた。
夜、専属料理人の並べた枝豆(今頃丹波のを戴いたとか)、きんぴら、サラダ、おでんなどでビール、酎ハイ。うまっ。
眠い。寝る。
10月18日(木) 穴蔵
朝、近所の某医院で定期検診。数値は良好。ただし内臓系であって、痴呆度は不明である。だいぶ低下しているはず。
あとは穴蔵にこもり、資料を読み、メモを取って過ごす。
快晴で、いい日である。暑くもなく寒くもなし。
だらしない格好(パジャマと部屋着の中間/ゴミ出しは出来るがコンビニには行ない/詳述はせず)で過ごせるのは幸せである。
たちまち夕刻となる。
夜……専属料理人、ちょっと並べすぎではないか。
*
昨日の残りもあるけど、残りものだけでいい気がするぜ。
明日に送れるのもは残して、ビール、酎ハイ。
早寝する……つもり。
10月19日(金) 神戸新聞文化センター
秋晴れである。
午後神戸の予定。
神戸の街をうろうろしたくなり、1時間ほど早めに出かける。
阪急で三宮に11時過ぎに着く。
まずフラワーロードを南へ……と歩こうとして、急に面倒になる。
花時計を見て引き返す程度ではないか。午後の時間が決まっていると、気ままにうろうろできない。気が向けば一杯やりたいが、これもダメ。
神戸うろうろは別の日にする。センター街のジュンク堂で1時間ほど。
13時から神戸新聞文化センターでの講座。
提出作品(エッセイ)に今夏の豪雨・台風に関連するのが複数あり、受けとめ方がまちまちで面白い。
参考として、台風直撃の日の、わが日記・HP・小説を部分的に「公開」して、文体がどう変わるかを説明する(模範例ではない。日記と備忘録と作品の違いを説明する事例として)。
その他、観光寺の賽銭の扱いとか、新聞の配達事情とか、稲庭うどんの名店(これはおれの愛好店であった)とか、話題は多し。
夕刻に帰館。
新幹線が姫路駅の人身事故(19時、詳細は生死含めて不明)で東京〜博多間がストップしている。(※)
午前は鷺洲でJR神戸線の橋桁にトラックが接触して運行を見合わせ。
行きも帰りもややこしいことよ。
おれは影響受けなかったけど。
※姫路駅でのぞみに「接触」したのは成人男子。ホームから飛び降りて線路上に立ったというから、自殺らしく死亡は確認されたが、身元は不明。死体の損傷がひどいのかも(10/20)。
その後、成人男子の身元は報道されぬままである(10/22)。
10月20日(土) 穴蔵
薄く曇りて静なる日なり。午前、机に向かう。
昼は<永坂更科>の御前そば。結構いける。だしまき、カマボコも並べて冷酒一杯。いかんなあ。いや、いい。
ちょっと昼寝。
午後は晴れたので、近所を散歩。5,000歩ほど。
たちまち夕刻となる。
専属料理人が並べた枝豆、アクアパッツア、生ハムサラダなどでビール。
*
ご近所の某さんから戴いた丹波黒枝豆「弓月」……毎年篠山市の森口久さんとこ(コベクロ)へ行って買われるらしい。
最後の少しばかりを。寂しいが、今シーズンの枝豆はこれで終了である。
あと明太子パスタで白ワインを飲む。
毎日こうだとこりゃ泣けてくる。
愚痴はいうまい……
10月21日(日) 穴蔵
秋晴れ、行楽日和らしい。
人混みは苦手なので終日穴蔵。
朝。野菜ジュース、トースト、ハムサラダ、ティ、果物。
昼。カレー、サラダ。
夜。野菜やつくねや豆腐の煮たの、焼豚や煮玉子や青菜、何とかサラダなど色々でビール酎ハイ。
今月中には上京したいのだが、1件、役所関係のことが週末まで連絡なく、予定が立てられない。
イライラ過ごす。たぶん明日には決まるであろう。
早寝する。
10月22日(月) 穴蔵
秋晴れ。
午前、所用あり梅田うろうろ。
昼前にかっぱ横丁に戻り、ここで専属料理人と合流。
西側にある「佐勘」でランチ。
*
稲庭かご御膳。
先日の神戸での講座で、エッセイの1編に「稲庭うどんの名店」が出てきたので、店名を確認したら、やはりここであった。
ということで、ひさしぶりに訪ねる。のどごしがたまらん。他にも食べたいのが色々あり、徒歩7、8分のところだから、また来ることにしよう。
午後は穴蔵にこもる。
上京の予定が、連絡なく、かわりに播州龍野の用件が発生。
今週の上京はむつかしそうな。
10月23日(火) いつかイライラする日々
曇天、肌寒い日である。
終日穴蔵にあり。
この3日ほど、決まるべき事項が何も進展せず(連絡なし)、ややこしい案件が2件ほど増える。いずれも非SF系。
何事もさっさと片づけたいのだが、どうにもならず。
いらだち限界に近い。
18時を過ぎたから、本日はもう動きはあるまい。
晩酌。早寝のつもり。
トルコのエルドアンくん、カショギ暗殺について決定的な発言するのかと期待してたが、19時時点ではいまひとつ。
深夜までニュースを見る気力もなし。
早寝する。
10月24日(水) 大阪←→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
タイムマシン格納庫にて雑作業。
昼前に揖西の某運輸営業所に荷物の搬入。1件落着。
*
某運輸前の稲田。きれいな眺めだ。
このあたりは山陽自動車道のインター近くで、運輸会社と物流センターが多く、あとは稲田である。
眺めはいいが、後継者不足がいわれている。休耕田が増えるのかなあ。
午後、またタイムマシン格納庫で見張り番。
その間、実家へも行って、慌ただしく雑事処理。こちらは半分後日に送る。
取りあえず、2件は片づいた。
夕刻の電車で帰阪。
非SF的1日であった。
10月25日(木) 穴蔵/ウロウロ
秋晴れである。
上京すればよかったなと思うが、併せて片づけたい1件が進展せず。
イライラしていてもしかたがない。今週は無理。11月上旬になりそうな。
10時頃に外出。
いちばん先に来たバスで湾岸方面へ行くつもり……だったが、先に入ったジュンクドーで、ちょっと気になることを調べだしたら、関連事項も発生して、館内うろうろ、気がつけば2時間以上経過していた。
昼はまた「佐勘」へ行く。
本日は比内地鶏の親子丼と稲庭うどん。
*
うーん。稲庭うどんは「冷」に限るな。
午後は穴蔵に戻り、形だけ机に向かう。
たちまち夕刻。一杯やって寝るのである。
10月26日(金) 穴蔵/ウロウロ
秋晴れである。
午前、ちょっと調べたいことあって、西長堀の市立中央図書館へ。
2時間ほど館内うろうろ。
あと、大正のいちゃりばへ行くか迷うが、久しぶりに日本橋へ行き、黒門市場を見る。
*
中国人いっぱいあるよ。台風21号どこ吹く風。
昼飯食べる気分にならず、弁当を買って帰る。
たちまち夕刻。
夜……NHK「かんさい熱視線」は佐用町の西はりま天文台の特集。
鳴沢真也博士登場。去年の暮に西はりま天文台であったコンタクトジャパンとの「宇宙人類学研究会」以来である。
鳴沢さんの経歴(少年時代の色々な苦難)は知らなかった。感動的な物語だ。
10月27日(土) 穴蔵/ウロウロ
未明までの雨がやみ、曇天、10時過ぎると急速に晴れる。
土曜は「自転車で買い物」の日である(特に独居の場合は)。集合住宅のややこしい事情で、自転車の使用は土日がいいからである。
午前、十三大橋を渡り、某店往復。
午後、淀川堤を走る。
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おなじみ河口から9キロ付近。秋深し。下流5キロあたりを想像すると、おれも川で書こうかなあ。しかし、もうすぐ寒くなるしなあ。
……などと迷いつつ、天八のスーパーで買い物。いったん帰館。また出て、タカセ市場でビールを買ってくる。
ま、1週間は買い物に行かずに(コンビニとサボイは別)済むであろう。
ここ数日、昼飯だけで豪華であったが、本日はまあまあの晩酌。
早寝するのである。
10月28日(日) 穴蔵
秋晴れである。
終日穴蔵にあり。本当に一歩も出ず。着替えもせず、パジャマにフリース。
この1週間、まったく無為に過ごしてしまった。
ことの進展があまりにも遅く、イライラの極限である。
日曜で、人混みに出かける気分にもならず。
よくないことだが、昼ビール、夜酎ハイ。
明日は少しはましな日になるだろう。
10月29日(月) ホルター装着
秋晴れの予報であったが……
*
午前6時過ぎ、ゴケミドロの空である。
不吉な日になるのかと心配してたら、昼前には晴れた。
懸案の事項について連絡あり、明日から慌ただしく動くことになる。
昼過ぎに梅田へ。チケットショップに寄り、大阪駅で予約。
あと、桜橋の某院へ行く。
14時半にホルター装着。
年1回の検査で、今回が4回目。慣れたものである。
明日の午後まで、分単位で行動を記録することになる。
ということで、帰館。
夕方からダラダラとビール、酎ハイを飲む。こんな日こそ「普通」に過ごさねばならぬ。
適当に早寝するつもり。
明日から忙しいのである。
10月30日(火) ホルター取り外し/大阪←→播州龍野
ホルター装着だと眠りは浅い。
午前4時に起きて、一応机に向かう。
午前中ダラダラ。
午後、桜橋の某院へ行ってホルター取り外し。24時間の生活行動記録を提出する。
ほっ。
13時30分の新快速で姫路へ。姫新線に乗り換え、15時20分本竜野着。
某事務所にて某司法書士先生その他色々のメンバーで会議。
大枠はこれで決まり。
実家に寄り、10分ほど雑事。
タイムマシン格納庫に寄り、相棒の某くんと30分ほど打ち合わせ。
*
夕刻のキハ122系で帰阪する。
慌ただしい綱渡りである。もっとも、30代後半から40代前半は、こんなのは楽な部類だったなあ。
ということで、明日は久しぶりに上京である。夕刻に渋谷に行かねばならぬ。
10月31日(水) 大阪←→東京
2年半ぶりに上京する。
のぞみ。ボケーーーーツと車窓を流れゆく景色を眺めておれば退屈はしないはずなのだが、防音壁がずいぶん増えた気がする。
風景が遮断されることが多く、あまり楽しくはなし。
中央線で新宿、京王線で芦花公園へ。
世田谷文学館に来るのは8年ぶりである。
「筒井康隆展」開催中。
1934年から84年間の年代記風の構成。パネルにその年の出来事が掲示され、それに関連するさまざまて展示品が並べられている。
なんといっても製本された生原稿が圧倒的だ。
筒井さん独特の、ものすごく丁寧な書体で、ワープロ、パソコンに移行するまで、書体はほとんど変わらない。
数えなかったけど、20作品以上展示されているのではないか。長年変わらぬ真摯な創作姿勢を実感する。
*
館内は撮影禁止だが、いくつか撮影ポイントもあり。
1階のイベントコーナーも見た。
残念ながらトークショーなどには来られない。面白そうな(面白いに決まってる)イベントが幾つか予定されているが、ま、致し方なし。
京王井の頭線で渋谷に出る。
某書類にボンクラ息子その1の署名実印を貰う必要があり、会社へ来てくれたらいいという。
夕刻、明治通りにある某社を訪ねる。
用件は10分ほどで終わるが、あと「部下にSFファンがいるから」と、応接室に「部下」を連れてくる。
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なんと若い女性が3人。中のYさんがSFファンという(許可を得て記念写真アップ)。
いずれも「上司」より聡明みたいで……もうボンクラ息子その1という呼称はやめた方がいいかな。
20分ほどで失礼する。
渋谷に戻ると、東急前、スクランブル交差点からセンター街にかけて、たいへんな人出。警察車両も多い。
*
まだ17時半頃である。ハロウィーン装束のは少数で、ほとんどは野次馬のようである。警官とマスコミも多いような。
テレビが煽るから騒ぎたがりが集まるのだろうな。
山手線で東京、のぞみで帰阪。
車中、ボンクラ息子その1がみやげにとくれた冷酒とつまみをいただく。
「吉乃川」ではないか。しかも保冷剤で冷やしてある心配り。けだし孝行息子その1というべきであろう。
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