『マッドサイエンティストの手帳』687
●マッドサイエンティスト日記(2018年9月前半)
主な事件
・台風21号(4日)
・播州龍野いたりきたり
・森山威男 JAZZ NIGHT 2018(15日)
9月1日(土) 穴蔵
朝、雷鳴とともに雨。全国的に秋雨前線の下にあるらしい。
あと曇天、時々雨。気温は秋である
終日穴蔵。本日は呻吟状態で夕方となる。
うじうじしていても仕方なし。
シャワー後、久しぶりに(昨夜帰館の)専属料理人が色々並べたメニューで晩酌。
おっ、豊漁と噂のサンマが出てきた。
向きが左右反対ではないかいといったら、焼き加減のいい方を表にしたのだとか。
*
定番の枝豆、ヤッコ、他に3皿ほど。ビール、酎ハイ。
並べすぎではないかと思うが……
9月2日(日) 穴蔵
朝、目が覚めたのであった。あたりまえか。
晴……というより薄曇りか。
終日穴蔵。色々と物思いに耽って過ごす。
たちまち夕刻。
専属料理人が並べた5皿でビール、ワイン。
寝る。
9月3日(月) 穴蔵
晴。爽やかなもの。
台風21号が接近中で、予想円のど真ん中に大阪。明日15時頃に上陸という。
ま、明日は明日の風が吹く。
本日も穴蔵にて静かに過ごす。
9月に入って、色々な予定が2019年にまで及んできた。
目の前の仕事から逃げて、2019年のカレンダーを作る。こういう作業は楽しい。
*
40年以上愛用しているシステム・ダイアリーの2019年予定表を作成する。
リフィルが入手できなくなったので、一太郎とレーザープリンターで自作。パンチだけは大事に使わねばならぬ。あと10年ほどだけど。
たちまち日が暮れる。
夜は専属料理人に5皿ばかり並べてもらって晩酌。
JR西日本が早々と明日(9月4日)10時からの運休を発表。このところ交通機関の麻痺ばっかりだな。
風雲急を告げるなか、早寝するのである。明日は出歩くぞ。取材、取材。
9月4日(火) 台風21号
定刻午前4時に目覚める。
本日、予報では「非常に強い台風」21号がこちら大阪に向かっている。
朝は雲もあるが直射光が射し、エアコン稼働させる。
9時に曇りはじめた。
記録的高潮の予報が出て「3大水門と府道の鉄扉を閉鎖」という。
安治川水門を見に行きたい。自転車で出かけようと思ったら、専属料理人が猛反対。テレビは「不要不急の外出は控えて」ばかり。おれはアーチ状水門が(潮位上昇時に)降りた状態を見たいのだが。
10時30分、まだ室戸岬の沖である。しかし、急速に雲が増え、雨が降り出した。安治川見物は断念。
正午、徳島県南部に上陸のニュースを見ながら揖保乃糸(黒帯)をいただく。
風雨強くなってきた。
13時30分、南からの風は強く、雲の動き急である。
14時、ものすごい風音。専属料理人が「窓が割れそうで怖い」と隣室からメールしてくる。
14時20頃に神戸市付近に再上陸。大阪の風もピークか。ともかく低い雲がとんでもない速度で飛んでいく。
14時40頃分に、風は少し弱まる。13時30分〜14時30分の1時間が、大阪市北区の風のピークだったようである。台風進路の東側だからな。
雨は、降ることは降ったが、記録的ではなし。
大阪湾の潮位は3mを超えたという。見に行きたいなあ。
15時、テレビで淀川左岸・海老江の映像が流れる(河川ライブカメラはつながらない)。淀川が決壊寸前のように見える。
16時、風はおさまり、一時的に雨がやんだので、淀川(新御堂筋)を見に行く。
*
福島区海老江の映像は「決壊寸前」に見えたが、こちら(2キロほど上流)はたいしたことなし。西日本豪雨の時より少ないような。海老江付近が特別なんだろう。
街路樹が所々倒れている。
豊崎西公園、樹木3、4本が倒れている。
*
まあ、猛烈な風台風(ここに住みだして40年ではじめて)だったが、ウチは大きな被害はなかった。
19時過ぎ、能登沖を北上中。
ニュース見ながらビール、酎ハイ。
ん、関空は連絡橋にタンカー衝突して「陸の孤島」(とレポーターか誰かが表現)となっている。旅客が3,000人(※9月6日朝、旅客・職員・従業員などの計約8,000人と発表)いるという。
明日はどうなるのか。福田和代さん、出番でっせ。
9月5日(水) 穴蔵
晴。台風一過。地下鉄と新幹線は正常に動いている。
朝、専属料理人が実家方面へ去った。
君去りし後、また楽しき独居老人生活に戻る。
台風被害、やはり1に強風2に高潮か。テレビで派手に飛ばされたり流されたりの映像が紹介される。
関空は強風と高潮のダブルパンチで、ひどいもの。誰かが興奮して「陸の孤島」とかいってた。
30分ほどで飽きる。
あとは形ばかり机に向かう。
斜陽の時刻に近所を散歩。被害は街路樹や公園の倒木が目立つ。あとは自販機の転倒くらいか。
ヨレヨレのおっさんが着衣で来てはる。
*
またしばらく仲間入りさせていただきやすと仁義……は切らなかった。
9月6日(木) 穴蔵
目覚めれば北海道の地震(公式名称は後日つけられるであろう)ニュース。
朝の定番作業(ゴミ出し朝食その他)やりつつテレビを見る。
厚真町、山全体に無数の土砂崩れが起き、見渡す限り山肌が露出している。こんな映像は初めて見る。
新名所になるのか。
机に向かって過ごすものの、断続的にニュース見て、たちまち夕刻となる。仕事さっぱり。
独酌(枝豆、ヤッコ、その他でビール、酎ハイの定番メニュー)だけはきちんとやるのであった。嗚呼。
9月7日(金) 穴蔵
あまり眠れず。未明に雨、6時にはやむ。
涼しい日である。冬の気配を感じて、ちと憂鬱。
終日穴蔵にてパソコンに向かう。
たいして進まず。
19時30頃から律儀に独酌。ビール、酎ハイ。
適当に寝るつもり。
こんな日がしばらく続きそうな。
9月8日(土) 穴蔵
眠り断続的。6時に雨音で目覚める。
涼しい日である。冬の気配を感じて、ちと憂鬱。
終日穴蔵にてパソコンに向かう。
……あ、昨日とほとんど同じだ。
夕刻に近い午後、近所を散歩。現場確認でもある。
おや、貨物線をはるかが通過。
*
ガラガラみたい。どこまで行くのかスマホで調べたら日根野までらしい。誰も乗らんわなあ。
立派と褒めるべきか。
サボイで(ストンプはせず)買い物して帰館。
夜は枝豆、ヤッコの定番に、みりん干し、サラダ、ミンチカツでビール、酎ハイ。
某社の筑前煮238円を買ったが、まずくて食えたものではない。根菜類だけは困るなあ。
9月9日(日) 穴蔵
雨が断続的に降る日。
ずっと穴蔵。一歩も出ず。
本日は生存証明のスタンプのみ。
9月10日(月) 穴蔵
朝から雨。かなり強い雨が降るが、昼にはやみ、夕刻には晴れ間も。
終日穴蔵。一応机に向かい、空の変化をボケーーーーッと眺める。
夕刻に近い午後、コンビニへ買い物に出る。
おっ、ヨレヨレのおっさんも公園に出てきはったところであった。
*
粋やねえ。おれの方がよっぽどヨレヨレではないか。
今夜もコンビニメニューで独酌。
明日は少しマシな日になるだろう。
9月11日(火) 穴蔵
曇天で時々晴れ間もあるが寒くなった。冬遠からじ。嗚呼。
本日も穴蔵にこもって独居老人生活。
しかし、この生活スタイルにだんだん充実感を覚えてくるから不思議だ。
夕刻に近い午後、中崎町のヤマタツまで歩き、トンカツとサラダを買ってくる。
ビール、酎ハイ。
ニュースで黒門市場がガラガカの映像を見る。「大阪の台所」から「外国人のスナックパーク」に業種転換したのだからしかたあるまい。おれが贔屓にしていた店も半年ほど前に閉店したものな。
関空が再開した時に客(外国人)が戻るかどうか、興味があるところだ。
黒門が「日本ではない」ことがわかったわけだからなあ。
9月12日(水) 穴蔵
雨、午後は曇。さらに寒くなった。
不調である。絶不調か。
思い悩んでるところに管理人から電話。
指定日でもないのに大量のゴミを出したアホがいるという。先日来、警告のポスターを貼ってるのによ。確信犯らしい。
規約上、防犯カメラのチェックには理事が立ち会わねばならず、ヒマなのはおれだけらしい。
ヒマでもないし、電話がかかってくると(ボケたアタマでも)そこで思考がストップしてしまうのよ。
専属料理人ともメールでの会話というのに。
こんな事情は説明してもわかってもらえない。嗚呼。
しかたなく1時間半ほどつき合うが……あとの処置についてはご勘弁いただく。
わが居住する集合住宅、アホが増えているのである。
あと、何もする気にならず。
また色々電話あり。
タイムマシン事業関係と播州龍野関係。
明日は少し動かざるをえまい。
気晴らしにはいいか。
9月13日(木) 大阪←→播州龍野
眠り断続的である。あまり眠れぬまま朝。
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
3週間ぶり。わが家は雑草だらけ。そのまま放置しかあるまい。再来月にはなんとかするから。
色々と仕事あり。タイムマシン事業、あと2年は続けねばならぬか。
おれの体が持つか心配なので、経営交替した方がいいかも。
午後の電車で姫路へ。
おなじみ「灘菊」でちょっと遅めの昼食。
*
小溝筋、ひっそりしている。灘菊斜め向い、行列の絶えない「穴子めし」の店も閑散……ではないが、行列なし。
姫路城までは行かないけど、駅近辺でも外国人はほとんど見かけず、関空の影響か及んでいるのであろう。
夕刻に近い頃に帰阪。
久しぶりに動いた。疲れたので、一杯飲んで寝る。
9月14日(金) 穴蔵/ウロウロ
朝、近所の某医院へ定期検診に行く。ごく正常値であった。ほっ。
ストレスがないということは、仕事に身を入れてないのであろうか。嗚呼。
しかし、健康第一なのでボケーーーーッと痴呆状態で過ごす。
午後、梅田まで。チケットショップ往復。
明日は年初から予定している年1度のイベントに出かけるのである。
ということで、夜は早々と独酌。
と……もう寝ようかという時刻に専属料理人が帰ってきた。
色々大変みたいである。誰もが一度は辿る道。
ややこしい1日であった。
9月15日(土) 森山威男 JAZZ NIGHT 2018
昼過ぎに出て、新大阪からのぞみで名古屋、中央線の快速で多治見。大阪は曇天だったが多治見は小雨である。オースタットにチェックイン。ウチの玄関を出てから2時間半である。
おなじみ宮崎のテリー、大阪からの池田・柳原の二人組と合流し、四人で可児市のala(可児市文化創造センター)へ。
いつもは芝生で休憩するのだが、雨なのでテラスのテーブルで庭園ながめつつ秋の味を楽しむ。
*
さあ……
森山威男 JAZZ NIGHT 2018である。
18時30分開演。
森山威男(ds)類家心平(tp)渡辺ファイアー(as)川嶋哲郎(ts)
佐藤芳明(acc)田中信正(p)水谷浩章(b)相川瞳(per)
今年は井上淑彦さんの曲を中心に。
「グラティチュード」や「ずっと」など美しい曲が多いが、佐藤さんのアレンジが多様で、曲想が見事に広がる。
編成はほぼいつものスモールオーケストラだが、今年は相川瞳さんのパーカッションが初参加。大銅鑼はじめ10種類くらいを叩きわけて、森山ドラム、水谷ベースとのからみも面白く、リズムに凄い広がりと厚みが出た。ぜひ来年も参加してほしい(楽器の運搬がたいへんだろうけど)。
20時50分まで。
多治見に移動し、パパスでのウチアゲに参加させていただく。
隅の方で静かに。
「森山威男 JAZZ NIGHT」は今年で19回になったという。
確かに1999年の多治見でのコンサートから19年になる。alaに限れば17年。皆勤は塩之谷さんとおれくらいか。
来年はまた派手なことがある予感。がんばって生きてなければならぬ。
深夜の就眠。
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