『マッドサイエンティストの手帳』677

●マッドサイエンティスト日記(2018年4月前半)


主な事件
 ・播州龍野いたりきたり
 ・大阪JAZZ@ディアロード(8日)
 ・石花楽会@浜屋敷(14日)
 ・スプリングコンサート@島之内教会(15日)


4月1日(日) 穴蔵
 晴れて初夏の陽気。しかし、おれは疑い深いから、冬物はまだ片づけんぞ。
 終日穴蔵にてボケーーーーーツと過ごす。
 茶屋町〜梅田界隈は人出が多そうだしなあ。
 昼は信州そばを茹でてもらって冷酒少しばかり。
  *
 うまっ。
 いい気分になり、ますますボケーーーーーッ。まるでタドコロそのものである。
 文字通り「April Fool」であろうか。

4月2日(月) 穴蔵
 初夏の陽気。昼は室温も外気もともに23℃となった。
 これからしだいに逆転(外気>室温)していくのであろう。
 7月まで、エアコン使うこともなし。
 終日穴蔵にあり。
 仕事は……したよなしないよな。
 明日は少し動くことにする。

4月3日(火) 大阪→播州龍野→姫路→大阪
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 タイムマシン格納庫へ。
 相棒の某くんと久しぶり(今年初めて)に会う。別に疎遠になったわけではない。仕事が減少気味なので常駐の必要がなくなり、交替で事務所に来る方式にしたのである。ただ、たまに会ってうち合わせしないとカンが鈍ってくる。
 1時間ほどごちゃらごちゃら。
 あと実家へ行き、肉体労働。早くも雑草が伸びかけている。
 龍野は桜が満開である。
 昼、人気(ひとけ)のない姫路西端の隠れ名所へいってみる。
  *
 今年は桜が早すぎて、菜の花がまだ寂しい感じだ。
 午後、姫路に出る。
 せっかくだから姫路城まで歩く。
 こちらは人出多し。
  *
 まあこんなものであろう。
 今年の花見はこれにて終わりとする。
 新快速で帰阪。

4月4日(水) 穴蔵
 午前6時過ぎから15分間、穴蔵に直射光が射し込む。
 昨年から気づいている「目覚まし直射」である。
  *
 東のビルの構造からこうなる。
 目覚めてはいるが、これを合図に始動する。
 1週間ほどで方位が北にずれ、7時頃からのカンカン照りになるはず。
 どうでもよろしいことだが。
 終日穴蔵……のつもりであったが、ちょっと気になる症状あり、1週間前倒しして、近所の某医院にて検診。
 まあ、たぶん、心配することではないような。

4月5日(木) 穴蔵
 晴。穴蔵穴蔵にあり。仕事したよなしないよな。
 午後、ちょっと散歩に出るが、面倒になり、近所の公園で5分ほどボケーーーーッとして引き返す。
  *
 桜花終了。新緑が急に鮮やかになった。
 体感温度は連休明けである。

4月6日(金) 『日本の首領』
 天気が崩れるらしいので、午前中に郵便局などに出かけて、ジュンクドーに立ち寄ったりするうち、急に『日本の首領(ドン)』が見たくなる。
 先日、キング牧師暗殺から50年で「私には夢がある」のフレーズを耳にしたせいだろう。
 キング牧師から「日本の首領」とは変だが、昔(40年ほど前)予告編で片岡千恵蔵が「俺には夢があるんだ」とつぶやくのを思い出したのである。ドンの見る夢は何だったのか。「日本の首領」シリーズは見てなかったのである。
 で、堂山町のTHUTAYAへ行く。「5月で閉店」の掲示あり。不便になるなあ。
 ということで、DVD『日本の首領』3巻を借りてくる。
 午後、晩酌はさんで就眠前まで『日本の首領』『〃 野望篇』『〃 完結編』を見る。延べ7時間ほど。
 結論をいえば時間の無駄であった。
 3人のドンはほとんど動かない。特に佐分利信と片岡千恵蔵はほとんど寝たまま。若いのだけが無駄に死んでいく。
 高田宏治の脚本は、抗争より家庭劇?に重点を置いていて、ぶっ殺されるのも色恋沙汰による方が多いような。
 ああしんどかった。

4月7日(土) 穴蔵
 曇天。朝から穴蔵にてボケーーーーッと過ごす。
 昼過ぎにDVD返却に行く。
 途中の公園、盛大に花見をやっとるね。
  *
 だいぶ前から予定を決めていたんだろうな。間が抜けているというかなんというか。
 葉桜見物もいいではないか。
 ……などといいながら、わしらの花見は「前からの予定」で4月14日だからなあ。
 セシル・テイラーの訃報。89歳。
 セシル・テイラーはLP3、4枚あるが播州龍野で、こちらでは聴けない。「ユニット・ストラクチャーズ」「コンキスタドール」を聴きたくなるなあ。

4月8日(日) 大阪JAZZ@ディアロード
 昼前に出てJR片町線・放出へ。
 ちょっと早く着いたので周辺をうろうろ。
 ユニークな長屋を発見。
  *
 玄関だけが立派である。この様式、特別な名称はあるのだろうか。
 14時からディア・ロードにて大阪JAZZ同好会の例会である。
・特集はYさんによる「60年代のマイルスミュージックを掘る」……コルトレーンが離れてから「ビッチェス・ブリュー」直前までのマイルスの変遷を(この間にも名盤が多いが)稀覯盤を選んでたどる。ギル・エバンスとの「Quiet Nights」は初めて聴くが、面白いではないか。
・Fさんのによる新譜紹介。
・持ち寄り企画は「ソロ・ピアノ」……おれは素直にモンクのソロだが、これまたブルーベックとかバイダーベックなどのクセのあるのばかり。ただし神戸のKさんが板橋文夫「渡良瀬」持参。嬉しいね。セシル・テイラーのソロが話題になり、京都で演ったのがあるそうな。
 ジャズ聴いてると飽きないなあ。SFも飽きないけど。

4月9日(月) 穴蔵
 いかん。不調である。
 なーんもできない。終日穴蔵、タドコロ状態でボケーーーーーツと過ごす。
 時々こんな日がある。また急に寒くなったせいかも。
 外を眺めていたら、東のビルで何か工事をやっとる。
 クレーンで三和ビル屋上に資材を吊り上げているのである。
  *
 専属料理人に聞けば、南側の路上に巨大クレーン車がきて、昨日から作業しているらしい。
 新御堂筋に面したビル屋上のフレーム(看板用)にスポンサーがついたのか。
 夕刻にクレーン車は去る。
 どう変わるのか、刮目して見守りたい。上品なものであってほしい。
 机から横を見ればいやでも「看板」が目に入ることになるのだからな(1年半前までは野々村竜太郎の実家であったが)。

4月10日(火) 穴蔵
 終日穴蔵にあり。
 相変わらずボケーーーーッと過ごすが、不思議なもので、急に構想が拡大しはじめた。
 まあ、しばらくボケ生活を続けるか。
 しかし……今治の「塀のない刑務所」からの脱獄犯・平尾龍磨は、久しぶりに興味深い逃亡を見せてくれるなあ。
 尾道市の向島に潜伏中? なぜ本州の手前で車を乗り捨てたのか謎だし、現金盗んでも島内では使えないだろうし。今夜あたり泳いで渡るつもりか。
 20:30現在、まだ逃亡中。遅くまではつきあえないけど、ともかく人に危害だけは加えず逃亡しろよ。

4月11日(水) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 タイムマシン格納庫にて見張り番をつとめる。
 雨の予報であったが、曇天、ほとんど薄曇りである。
 昼、龍野公園へ行ってみる。
  *
 人影なし。聚遠亭、しだれ桜はまだ残っていて、新緑と混在する眺めはまあまあ。
 夕刻に近い午後に実家へ。
  *
 こちらは牡丹が開花。紫木蓮は終わりかけ。木瓜の花は昨年シルバーセンターに雑草処理依頼したら、切るのが好きなタイプだったらしく、そのへんに生えていた金柑などといっしょにバッサリ切ったらしい。スッキリしていいけど。
 4月の花の移り変わりは早い。
 龍野の夜も早く、19時には真っ暗。深夜の雰囲気になる。
 大阪から持参の総菜と味三昧の弁当並べて独酌。
 平尾龍磨いまだ逃亡中。がんばるなあ。

4月12日(木) 播州龍野→大阪
 播州龍野にて目覚める。午後8時に寝たら午前2時に目が覚めてしまった。朝まで本を読む。
 アラン・シリトー『長距離走者の孤独』再読。おれの持ってるのは集英社「現代の世界文学」の1巻。
 やはり小説の方が面白い。トニー・リチャードソンの映画はユーモア感覚が消え失せていたからなあ。脚本はシリトーだから、これは謎だ。
 タイムマシン格納庫にて見張り番。
 静かなものである。
 夕刻に近い午後の電車で帰阪する。

4月13日(金) 穴蔵
 晴れて暖。穴蔵にてボケーーーーッとタドコロ状態で過ごす。
 平尾龍磨、1,200人態勢の捜査というが、いまだ見つからず。がんばるなあ。
 破獄(というほどではなし)、逃亡(というより潜伏か)、ともに吉村昭氏の創作意欲を刺激するものではないが、妙な「みみっちさ」が面白い。
 わからないのが、クルマの乗り捨て場所だ。報道とgoogle-mapを照合するに、本土側から向島へ引き返してきた場所としか思えないのである。これひとつの不思議。
 それにしても、金のかかることだなあ。
 午後、散歩に出る。
 ジュンクドーにて、しばらく(5分ほど)考え込む。
 矢野誠一編『落語登場人物事典』(白水社)
 700席・2500名が収録されているらしい。読んでみたいし、むろんほしい。
 しかし、シールしてあって、立ち読みも座り読みもできない。
 上方落語がどれくらい収録されているのか。これが確認できない。
 迷うが……25,920円(税込み)!
 おれは書籍代は惜しまない方だが、さすがにこの価格はなあ。三分の一くらい、せめて1万は切ってくれないと。
 図書館待ちとする。

4月14日(土) 石花楽会@浜屋敷
 昼前に出て、阪急相川から吹田市の浜屋敷へ向かう。
 今頃の花見。30年以上前から続いている、石毛先生主催の花見会で、もともとは民博の石毛料理教室の持ち寄り花見会である。
 万博公園から、石毛先生退官後は色々と場所を変え、最近は吹田の浜屋敷。
 12時、乾杯。石毛先生、傘寿である。
  *
 まだ桜が残っていた。
 小松さん一族とお目にかかるのはここだけか。かんべさん、その他SF関係ともゴチャゴチヤ。
 夕刻から雨の予報もあり、適当に失礼する。
 ただ、昔はよかったなあ。あちこちに議論の輪ができて、(今から思えば)つまらん話題を熱っぽく語ったものであった。あの熱気はもうない。

4月15日(日) スプリングコンサート@島之内教会
 朝からの小雨がやみ、午後には晴れてくる。
 昼過ぎに出て、心斎橋の島之内教会へ(専属料理人は受付手伝いで先行)。
 ODJCのスブリング・コンサートである。
 関西のおなじみのバンドに、ゲストは東京からのハイタイム・ローラーズ。
  *
 早稲田系のバンドである。
 本日、空席が目立つ。ニューオリンズのジャズフェスへ20人以上が行ってるらしい。
 大阪以上の演奏が聴けるとは思えないが。
 17時40分まで。
 あと、専属料理人と明治軒にて、串カツ・サラダ・牛肉タタキでビール、オムライス。
 ついでに道頓堀あたりまで行ってみるが、中国人ばっか。
 ミナミは日本ではなくなってしまった。


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