『マッドサイエンティストの手帳』557
●マッドサイエンティスト日記(2013年6月後半)
主な事件
・やむを得ぬ事情により
6月16日(日) 穴蔵
終日穴蔵。
集合住宅の理事長雑務が半分以上。
面倒なことである。
ニュース雑感。
●水道橋博士が橋下の発言に怒って番組降板。
ネットのスポーツ紙の記事で知った。
テレビ大阪の「たかじんNOマネー」という討論番組で、橋下徹が、従軍慰安婦発言に対する視聴者投票で視聴者の多くが「問題なし」と回答したのを受けて「有権者は冷静ですよ。小金稼ぎのコメンテーターとは違います」と発言。
水道橋博士が怒って生番組を退席、本日で降板するという。
テレビはほとんど見ないし、特に電波芸者が並ぶ番組は見ることがないから、どんな雰囲気かはしらないが、だいたい見当はつく。
「あんたも小金稼ぎのコメンテーターだったじゃねえか」とやり返せばよかったんだよ。
浅草キッドを初めて見たのは、1989年8月26日のオレンジルームである。
コーシンが大阪まで来て誘ってくれ、かんべむさし氏、小佐田定雄氏と見に行った。漫才3席。2席目が終わったところでビートたけしが出てきて場内騒然。が、その騒ぎのあとの3席目もきちんと演じた。
あとで楽屋でコーシンが3人を紹介してくれた。楽屋のキッドは無口で、水道橋博士が玉袋筋太郎に小声で「あの、水素製造法の……」と教えていたのを覚えている。
水道橋博士が文筆家としても並々ならぬ才能の持ち主であることを知ったのは、3、4年後、『お笑い男の星座』を読んでからである。
その観察の鋭さ、記憶力のよさ、文章の旨さに、怖くなったほどだ。
現在、週刊文春に連載中の「週刊藝人春秋」も面白く、かつ鋭い。
第1回に橋下徹を取り上げているが、その「斜め斬り」ぶりは見事だ。
7年前(橋下の小銭稼ぎのタレント時代の)テレビでのセクハラ発言(おれなら一発で孕ませるといった意味の発言)を取り上げて「恐れを知らぬ物言い、無計画ともいえる向こう見ずで溢れかえるエネルギーの過剰さ――全てが今の橋下市長を想起させた」「考えてみれば、弁護士は否認する被告人の味方でありながら、時には解任も辞さない覚悟で被告人を厳しく諭す役柄――まさに避妊と懐妊のサジ加減はお手のものなのか」と、見事なものである。
水道橋博士氏はディベートで瞬発的にやりあうより、じっと観察して文章で斬る方が得意なのだろう。博士にはつまらん番組のヒナ壇に出るより、文章でばっさり斬ってほしい。文章力では、ツィッターで細切れ発言しかしない(できない)橋下の比ではないのだから。
6月20日(木) やむを得ぬ事情により
「やむを得ぬ事情により」……というのは50年代のアメリカの反権力的報道番組の内幕を描いたフレッド・フレンドリーのノンフィクションだが(タイトルは圧力がかかって放送中止になった場合の決まり文句)、おれの場合は、身から出た錆というか、つまらん事情で、しばらくHPの更新を休まざるをえなくなった。
致し方あるまい。
(通信環境は復旧しております→関係者各位)
6月23日(日) 環境激変
ここ数日で通信環境が激変した。
手持ちのPCでは工人舎のSX3KX06MAD(XP)しか使えなくなったのだが、外部につながらない。先日E-Mobileのデータカードを解約したからである。
通信環境については、今年2月にモバイル通信はやらないと結論を出していたのだが、やむを得ぬ事情により、そうもいかなくなった。
以前のデータカードが高速化しているはずだから、専属料理人にヨドバシで、いちばん安いのを契約してくるように依頼したら、スマホ(Mobile LTE)のテザリング機能を使うだけでも従来より安いことが判明。
で、これをつないで通信環境を復旧させた。
(スマホとしてはまだ使ってないが、いずれガラケーを廃止して、こちらに統合するか)
*
そこに、週末、ボンクラ息子その1が帰省、父の日・誕生日・その他の理由で「Kindle」をプレゼントしてくれた。
ちょっと使ってみるが、こちらにもブラウザーがあって、ネット接続ができる。
とつぜん通信のチャンネルが増えてしまった。
しばらくは試行錯誤がつづくことに。
6月26日(水) 雨ぞ降る
西日本全般に雨のようだ。大雨警報が出る。
*
窓からの風景。
ボンクラ・サラリーマン諸君が雨にも負けず出勤中である。
おれも少しは仕事もしなければならぬのだが、落ち着いた環境獲得までまだ数日かかりそうな。
急に3チャンネルになった通信回線を介して雑事を少し。
・集合住宅の理事長雑事。
某署の刑事ふたりが訪ねて来て「某事件の容疑者が深夜に入った可能性があるので、防犯カメラの映像を確認させてほしい」という。
承諾せざるを得まい。
わが集合住宅から縄付きが出るやいなや。楽しみなことである。
じっとしてられない気分だが……しばしの我慢である。
いましばしここに。Just A Little While To Stay Here……ジョージ・ルイスで聴きたい。
・売国奴
おれは「政治」「宗教」「血液型」については極力発言しないことにしているが、鳩山由紀夫の尖閣発言は政治レベルの問題ではなかろう。
間男内閣が誕生した時、おれは「国辱もの」と言ったが、この鳩、正真正銘の売国奴なのであった。
尖閣どころか「お前は人の女房を盗んだ」と言われつづけているんだぞ。もっとも、あんな尻軽女の「領有権」を主張するアホもいないだろうけどさ。
6月28日(金) 曇天なり
「やむを得ぬ事情」継続中。
6月は気の重い月である。
本日も曇天。
窓から眺めると、本日も黒猫がおれを睨みつけておる。
*
尾も白くない猫である。
手元に読む本がなくなったので、週刊誌を買ってくる。
政治家諸君が元気であるなあ。
・週刊新潮「佐田玄一郎議院運営委員長が常習的買春」
湯島の連れ込みホテルで「東京六大学に通う20歳の現役女子大生」と4万円で。80万ほどつぎ込んだらしい。写真入り。
佐田はさっさと辞任。ただし議員辞職はせず。
・週刊文春「西村康稔副大臣がベトナムで買春」
菅も泊まったというスイートルームに3人連れ込んで……こちらは否認。
今週は新潮の圧勝だな。
6月30日(日) 憂鬱な6月が終わる
人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた……というのは週刊文春に連載中のみうらじゅん氏のコラム「人生エロエロ」の秀抜な書き出しである。
(1日8時間眠るとすれば、起きている時間はずっといやらしいことを考えていることになる)
これに倣えば、おれの場合、6月の3分の2は、なーーーんも考えなかった。
7月になれば、たぶん状況は好転する……かもしれない。
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