『マッドサイエンティストの手帳』549
●マッドサイエンティスト日記(2013年2月後半)
主な事件
・大阪←→播州龍野いたりきたり
・Heisuke at ガゼボ(17日)
2月16日(土) 穴蔵
わ、目覚めれば午前6時である。いつもより2時間の朝寝。
地球最接近の小惑星は通過した後であった。
ロシアに落下した隕石はこの小惑星とは無関係だったようである。
終日穴蔵。
ダラダラと確定申告の書類作成を行う。
還付金を作業時間で割ると、時給*千円で1日仕事したようなものか。
まあこれで今年も9月に、可児市alaの「森山威男ジャズナイト」に行けるわけだから、よしとしなければ。
2月17日(日) 穴蔵/Heisuke at ガゼボ
眠りが不規則になって、午前2時に起床。
朝まで雑事。
また2時間ほど仮眠。
あまり好ましくないパターンに入りつつある。
昼前に出て、ジュンク堂〜ヨドバシ〜大阪駅〜ジュンク堂・堂島〜肥後橋を経由して、靫公園東のガゼボまで歩く。
13時から「Heisuke & Junnnichi Band」のライブ、ガゼボでは3回目である。
*
加藤平祐(cl) 川合純一(bj) 秋定暢(tb) 脇本総一郎(b) 梁瀬文弘(ds)
昼下がりにカツサンドでビール飲みながらニューオリンズ・サウンドというのはたまらんなあ。
20年代にルイスが演奏した曲や賛美歌が中心だが、Mr.PC(!)なんて曲も。最後はアヴァロン。
ロック出身の脇本くんがなかなかいいリズムを刻んでいて、曲想の広がりとともに、バンドのカラーが定まってきた雰囲気である。
寒いので帰路は地下鉄。
夜は肉じゃがなどありきたりのメニューで軽く一杯。
ともかく早寝。普通のパターンに戻さねば。
2月18日(月) 穴蔵/ウロウロ
定刻午前4時前に目が覚める。ふだんのペースに戻ったような。
雨ぞ降る。
午前10時に出て、大淀税務署に確定申告の書類を提出する。
梅田へ歩いて、阪急百貨店へ。
切り絵の久保修さんの個展『紙のジャポニズム・関西篇』開催中で、本日が最終日。
雨の月曜ということですいていた。
久保さんの切り絵はスペインを描いた大作が小松事務所に飾ってあって、久保さんに世界を旅しろと勧めたのは小松さんだったようである。
その後の個展では、ヨーロッパや中国、シルクロードなど、対象が世界に拡がった。
今回はジャポニズム。和紙を使った関西の日常を表現した作品が中心であった。
午後は穴蔵にこもる。
夜…ふだんテレビは夕食時にニュースを見る程度だが、ニュースのあと、ロシアの隕石落下の特集をやっていて、20時過ぎに専属料理人がチャンネルを変えたら、BSになんと由利徹が出ているではないか。
BS日テレの「トクセンお宝映像」という番組で、由利徹と東八郎の特集であった。
由利徹が素浪人をやるアチャラカが見事で、涙が出てくるほどおかしい。
今の一発芸人というのがいかにつまらんかもよくわかる。
youtubeでは、最後にやった「花街の母」だけが見られるようがだ、他にもあるのかな。
DVDを探すことにしよう。
2月19日(火) 穴蔵/ウロウロ
定刻午前4時に起きる。本調子に戻ったぜ。
穴蔵にこもる。たいして生産的な仕事はしないけど。
パソコン画面に、ネット接続中、時々「パソコンがクラッシュ寸前です」という表示が出てくる(怪しげなウェブではないのだが)。しかし、指示どおり「ダウンロード」をクリックする気はむろんなし。
「クラッシュ寸前」なんて「外」からわかるのか?
メインに使用しているe-machiesのタワー機はまだ使用4年8ヶ月である。龍野書斎のも同機種。
あと5年は使うつもりだが、XP SP2で、スマホやWi-Fi導入となると難しいような。
色々悩むところだ。
午後に雨か雪かわからん天からの落下物がやんだので、散歩に出る。
本日も梅田コース。1時間半。
10日先の上京のチケット予約も。
ということで、夜は専属料理人が並べた揚げ物、サラダなどでビール。
ゴボウのパスタでワイン。これが結構いける。
トミフラ師匠、バロン師匠などのピアノトリオ聴きつつ。
早寝するのである。
明日から「寒い国」へ行かねばの娘。
2月20日(水) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
こちら、午前9時の室温は3.5℃である。
相棒の某くんが出張のため、タイムマシン格納庫にて見張り番をつとめる、
たちまち夕刻となった。
食品スーパーで食材を買って帰館。
午後6時の揖保川沿い……まだ明るい。
川風は冷たいが、春は近いのである。
とはいいつつ、夜はストーブ全開、コタツにて、ひとり寂しく常夜鍋でビール。
最後に「1玉17円(MaxValu)」のうどんをぶち込んだら、これが結構いけた。
早寝するのである。
2月21日(木) 播州龍野
わ、午前3時前に目が覚めてしまった。
寒いからでなく、喉が痛いから。
ストーブつけたままの睡眠(すきま風が適当に入るから、換気の必要はないのである)だから、喉の痛みで覚醒。
のど飴しゃぶりつつ、雑事色々。
天気予報ではこの冬いちばんの寒さというのだが、たいしたことないぜ。極度の寒がりのおれがいうのだから間違いない。
午前9時前からタイムマシン格納庫にて見張り番をつとめる。
たちまち夕刻となる(たいした商談はないけど)。
夜は昨夜とほとんど同じメニューで晩酌。
播州龍野では(使用頻度が少ないのでプロパンガスの契約は打ちきり)カセットコンロを使用しているのだが、ひとつでは不便でもある。
で、身内が「1台5役」の「グリルパン」なるものを届けてくれた。
煮る、焼く、炒める、蒸す、保温するが1台でできるという。
通販なんかで時々見かけるやつである。
これを試用。おお、これは便利でええわ。
楽しきかな独酌。盛大にビールを飲む。
山内由紀人『三島由紀夫、左手に映画』(河出書房新社)を読む。
映画から見た三島論で、『からっ風野郎』製作の章が、当時のスポーツ紙や芸能週刊誌の記事まで詳しく調べられていて、きわめて面白い。
2月22日(金) 播州龍野→大阪
播州龍野にて6時過ぎに目覚める。よく寝た。
午前中、タイムマシン格納庫にて見張り番。
客も侵入者も近寄る気配がないので、午後は「閉店」とする。
昼過ぎの姫新線で姫路へ。
久しぶりに駅前に出て、駅ビル工事の進捗状況を見物する。
*
「piole」というのか。右側が展望デッキ(姫路城の正面になる)。
すでに壁面にユニクロや東急ハンズのマークが取りつけてある。
周辺の整備も含めての完成は2015年らしいが、段階的オープンしていくのかな。
来月には駅前に地下街がオープンするらしい。
なんだかミニ大阪駅の雰囲気だなあ。
「えきそば」と「御座候の担々麺」は残ったが「石挽蕎麦」は消えたし「新生軒」は閉店のようだし、(駅に商業施設集中で)たぶん御幸通り商店街は寂れていきそうだし……大阪と往復している者には面白みに欠ける駅になっていくような気がする。
昼は薩摩庵で親子丼。
午後の新快速で帰阪。
体が冷え切っているのを実感して、夕刻、久しぶりに「入浴」する。
ビールがうまい。
21時、ともかく早寝するのである。
2月23日(土) 穴蔵その他
終日穴蔵……では運動不足になるので、昼前に鶴野町のQB(旧ロフト店。ロフトが自転車置き場を作るために、新御堂を筋を隔てた東側に移転。以前かんべむさし氏の仕事場があった建物である)へ行って散髪。1000円。
頭髪が薄くなったから、おれのアタマにはこの価格がちょうどいいのである。
だいたい、中身の薄いやつほどアタマに金をかけたがるのよね。と、これは負け惜しみである。
ついでに丸善ジュンクドー〜紀伊国屋〜ヨドバシの定番コースを回って帰館。
専属料理人から荷物が届いたと連絡あり、「自宅」へ行く。
某アンソロジーの見本である。
自宅の方が暖かいので、午後はこちらのリビングに寝そべって拾い読み。
珍しく、アフターヌーン・ティなんてものも楽しむ。
2月は花が少ない季節だが、ベランダにビオラが咲いているのに今頃気づいた。
たまには自宅にも来てみるものだ。
一時、みぞれ混じりの小雨となる。やはり外は寒いのである。
2月24日(日) 穴蔵
終日穴蔵。
日曜なので仕事はしないことにする。
昨日届いたアンソロジーを読む。
日本SF作家クラブ編『SF JACK』(角川書店)……書き下ろしのアンソロジーで、日本SF作家クラブ50周年記念出版のひとつ。
新井素子・上田早夕里・冲方丁・小林泰三・今野敏・瀬名秀明・堀晃・宮部みゆき・山田正紀・山本弘・夢枕獏・吉川良太郎
傑作揃いで、正直にいうと、えらいところに並んでしまったなあ……の気分である。
おれのは見劣りがして、ちょっと落ち込む。(自作について客観視でき過ぎるというのも考えものだ)
今週には書店に並ぶはずなので、内容については触れないでおこう。
おれの? 由利徹の「花街の母」を忠実にSF化したのである。
先日来、通信環境の整備を検討してきたが、結論を出す。
モバイル通信は廃止して、3年前の環境に戻すというもの。
問題は播州龍野書斎の通信環境である(固定電話なし、PCはXP SP2機、2年ほどE-Mobileのデータカードを従量制で使っているが、これが割高)。
最新のモバイルルーターに変える、携帯をスマホにしてテザリング、色々検討したが、いずれにしてもパソコンの買い換えが必要で、通信費はアップする。
しかし、スマホにしても、使いたいアプリは別にないし、snsもtwitterもfacebookもやらないしなあ。
タブレット機を買ってもほとんど使いそうにない。
ということで、E-Mobileを解約し、穴蔵の光ファイバーと家族との緊急連絡用携帯だけにする。
なんてことはない、3年前の環境である。
メールのチェックは午前午後1度ずつ、出張時は見ない。この頃の方が気分も落ち着いていたではないか。
播州龍野に滞在時は、徒歩5分のタイムマシン格納庫にパソコン(ADSL)があるから、そう不便でもない。
生活(仕事もだけど)の基本方針は固定費を極力減らす、最悪の場合は冬眠が可能な環境にするだからなあ。
・大阪では穴蔵にこもる。
・播州龍野では通信機能を廃して文章作成に集中する。
・ネット環境は持ち歩かない。
これでいいのではないか。
2月25日(月) 穴蔵
終日穴蔵。
ほとんど生産的な仕事はせず、ボケーーーッと過ごす。
抜けるような青空、しかし寒そうで、(「自宅」へ食事に行く以外)穴蔵を出ることなし。
2月26日(火) 穴蔵
終日穴蔵。
ほとんど生産的な仕事はせず、ボケーーーッと過ごす。
こんな日々もあり。
読みたい本を枕頭に積んで、早寝するのである。
2月27日(水) 穴蔵/ウロウロ
定刻午前4時に起きる。
雨である。
ニュース。
エジプトで熱気球の爆発墜落事故。21人乗っていて、2人助かって19人死んだ?
「鷺獲り」どころじゃないな。
客を20人乗せる熱気球があるとは知らなかった。
パイロットが真っ先に飛び降りたというのが素晴らしい。これで軽くなって再浮上、残された全員死亡だからな。
大下八郎……じゃなかった、たいした野郎だ。
終日穴蔵……のつもりだったが、午後、晴れてきたので、金融機関・書店・その他、1時間半ほど梅田ウロウロ。
6,447歩になった。
ということで、夜は専属料理人が作ったパエリア、サラダなどでブルゴーニュの白ワイン。
早寝させていただく。
2月28日(木) 穴蔵/ウロウロ
晴れて温。春の気配である。
終日穴蔵……では運動不足になるので、昼、専属料理人と「東コース」を散歩。
蕎麦が食べたくなり、天七の「たかま」へ行ってみたら、ななな、なんと、ラーメン屋がオープン?!
おれの勘違いか?
どなたか事情をご存じの方あれば教えてくだされ。
天六へ行き、越前蕎麦「清水」で昼のサービス定食を食す。
まっすぐ帰館。
5,500歩ほど歩いた。
午後は穴蔵にこもる。たいして生産的な仕事はできぬまま。
たちまち夕刻。
魚系のフライ、サラダその他で軽く晩酌。
早寝するのである。
無為に過ごした2月が終わる。嗚呼。
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