『マッドサイエンティストの手帳』509

●マッドサイエンティスト日記(2011年8月後半)


主な事件
 ・大阪←→播州龍野、いたりきたり
 ・ニューサン(20日)
 ・ジャズの専門店・ミムラ閉店(23日)
 ・創サポ講義(27日)


8月16日(火) 穴蔵/ウロウロ
 暑くないのであった。
 午前8時頃までは曇天で、エアコンは稼働させず。
 室温31℃まであがったが、まあ快適である。
 昼は「自宅」で梅若ぶっかけうどん。
 午後、所用あって、14時頃から昨日とほぼ同じコースを歩く。
 『国文学 解釈と鑑賞』9月号「特集 筒井康隆--現代文学の巨人」
 これ、紀伊國屋書店には並んでいるのに丸善ジュンクドーにはまだない。1日の遅れは致命的だぞ。
 暑い中、紀伊國屋書店まで引き返して購入。15時半に帰館。
 
 豊崎西公園の「白い百日紅」が満開である。
 美しき花の根本に人骨入り「一斗缶」がないか調べたが、たぶんなし。
 下着グショグショ。
 夕刻、シャワーの後、専属料理人が並べた和風あっさり系メニュー(枝豆、お浸し、オクラ、金目煮付など)でビール。
 ややこしき事情で、明日は早朝から播州龍野行きとなる。
 『国文学』を読みつつ、早寝するのである。
 昨日来の【一斗缶のバラバラ死体】
 昨日のわが予言は外れたような。
 7月下旬に白いワンボックスで一斗缶を置いていった3人組?目撃情報が出てきて、今岡清…じゃなかったゴミ漁りのおっさんの任意同行の線は薄れたような。無念。

8月17日(水) 大阪→播州龍野/雑事色々
 早朝に出る。
 6時の阪神梅田始発の特急に乗るが……甲子園まで結構混んでいる。子供も多い。
 そうか、高校野球開催中だったのか(あとで、8時から兵庫の代表・東洋大姫路の試合と判明)。
 2時間前から熱心なことである。
 こちらは9時前に播州龍野に着く。
 タイムマシン関係で雑事色々。
 3時間ほど遅れて、専属料理人も播州龍野に来た。
 こちらは亡(義)母の初盆に来られなかったからと、墓参が主目的。
 
 そういえば、おれも墓参してないので、午後、いっしょに山裾の墓地にお参り。
 せっかくだから、実家の家具の整理とか、庭の除草とか、専属料理人をこき使う。
 夕刻、畑で枯れ草を燃やす。暑いのなんの。
 汗ドロドロ。
 シャワー2回……おれも同様だけど。
 夕刻、大量の洗濯物が生じ、専属料理人、着替えがないという。
 で、おれ愛用のTシャツを貸したら、気に入ったから自分のにするという。
  *
 イラストレーター・ハザマミチオさん(平谷美樹さんの友人にして、小松左京マガジンの表紙も1度描かれている)が作成、10年ほど前にいただいたもの。
 ま、こういうものは、おれは大事にするのである。
 ということで、夕刻、専属料理人にあっさりメニュー(ヤッコ、トマト、オクラ、だしまきなど)を並べて貰い、鴨居に置いたスピーカーから降り注ぐデフランコ師匠、清水万紀夫師匠、鈴木章治師匠、トミフラ師匠など聴きつつ、盛大にビール。1.3リットルほど飲んだような。
 あと、スイカ・梨・キムチぶち込みの徳山冷麺をおれが作って、「神の河」ロック。
22時過ぎ、実家2階の書斎は31℃だが、扇風機回しつつ寝るのである。

8月18日(木) 播州龍野→大阪
 わ、播州龍野にて、目覚めれば午前6時50分である。
 8時間以上眠ってたのではないか。これは数年ぶりの記録である。
 室温は29℃。1℃の差が大きいのかも。
 体調すこぶるよろしい。
 朝の3時間ほど、雑事あれこれ。
 昼前の姫新線で専属料理人と姫路へ移動する。
 姫路でランチ。
 
 駅前、旧三和銀行(小さいけどレトロな雰囲気のあるビル/今は洋風カフェになっている)の北、ラーメン屋「新生軒」(ここも閉店か?)のちょっと西にある「薩摩庵」なる鶏料理店にて、親子丼ランチ。薩摩汁おかわり自由という、なかなかのもの。
 新快速にて午後に帰阪。
 夜はわがリクエストでシンプルメニュー(枝豆、トマト、鰺の開き、シシトウとちりめんを炒めたの、など)で、ビールと焼酎ロックはふだん通り。
 ちょっとマイルスを聴いて(←珍しいことだけど「リラクシン」ね)早寝するのである。

8月19日(金) 穴蔵
 曇天、朝驟雨。朝の直射光が射さないから、比較的涼しい。
 終日穴蔵。
 あまり仕事はしないのであった。
 午後、郵便投函とヤマト便発送のついでに、1時間ほど散歩する。
 ウチから西北へ徒歩7分ほど。
 
 カンテ・グランデでアイスチャイを飲む。
 冨島神社の西隣にあるカフェ・レストランである。
 なぜここに。
 東京の友人が、中之島に佐伯祐三関連の美術館(大阪市立近代美術館…国立国際美術館の北側か?)が企画されていると知らせてくれたからである。
 冨島神社の東側に佐伯祐三の生家(光徳寺)がある。目立たない建物で、普通に歩いたのではわからないけどね。
 そして、そこから西へ300メートルほどの所に許永中の生家がある(細かい位置は不明)。
 すごい組み合わせだが、不思議な因縁がある。
 佐伯祐三の生家(光徳寺)は半世紀ほど前には幼稚園を経営しており、許永中はそこの園児であった。
 許永中はそこで佐伯祐三の(芸術的ではなく金銭的な)価値を知り、それがイトマン事件の絵画取引につながるのである。
 このことは森功氏の著書『許永中 日本の闇を背負い続けた男』で知った。
 佐伯祐三にとっては迷惑な話だろうなあ。
 許くんを偲びつつ、中津4丁目あたりまで散歩。
 帰館。
 室温30℃で比較的涼しく、本日はエアコンは使用せず。
 夜は専属料理人に、枝豆、ヤッコ、トンテキ、トマト・オクラ・山芋のサラダなど並べてもらってビール。明太子パンでワインを少し。
 早寝するのである。

8月20日(土) 穴蔵/ニューサントリー5
 定刻午前4時に起床。
 曇天で涼しいのであった。
 終日穴蔵、ほとんど仕事はしないのであった。
 ボケーーーーと(よくいえば思索にふけり、実態は半痴呆状態で)過ごす。
 夕刻に這い出て、梅田へ。
 デザイナー(抜群のセンスの持ち主、シオタデザインオフィスの)塩田基明さんと会う。
 梅田の激安居酒屋で串カツ・生ビール。
 あと、ニューサントリー5へ行く。
 塩田さんには「ジョージ・ルイス」のブックデザインとか、ODJC関係のフライヤーをお願いし、10月の「ラスカルズ50周年記念コンサート」のシンボルマークのデザインも担当してはるのだが、まだニューサンへは行ったことがないという。
 本日ご案内。
 
 本日はニューオリンズ・ラスカルズ、7人フルメンバーが揃っての演奏であった。
 バーボンの水割り飲みつつラストまで。
 電子出版の話になる。
 塩田さんはデジタル1眼を試用中とかで、近いうちに、おれの文章と塩田さんの写真・イラスト・デザインで、電子出版の実験をやってみようかという話になる。
 ストレートなSFではないけど、大阪をふたりでウロウロする企画。
 システムの研究はこれからだが、「取材」は少し涼しくなったら始めようかということになった。
 深夜近くに帰館。

8月21日(日) 穴蔵
 午前5時過ぎに目が覚める。曇天で涼しい。室温は30℃だけど扇風機だけできわめて快適。
 終日穴蔵。
 本日(に限らないけど)仕事はせず。本を読んで過ごす。
 たちまち夕刻となる。
 夜は専属料理人の並べた数皿(含ゴーヤのなんたら)で晩酌。
 ひと月ほど屋久島でボケーーーーッとしているという○○くんから、屋久島の焼酎が届いた。
 ありがたいことである。
  *
 ビールのあと、備前焼ゴブレットにて、ロックで少しばかり。うまーーーっ。
 「手造りかめ壷仕込み 太古屋久の島」というラベルから、送り主は明かであろう。(とり・みき『とりったー』の122頁に出てくる「森川弘子の夫」である。)
 たまらんなあ。
 早寝するのである。

8月22日(月) 穴蔵
 定刻午前4時起床。
 曇天なり。
 エアコン使用せず、終日穴蔵……のつもりであったが、金融機関関係の用事があって、正午前から13:20まで、1時間半ほど外出、昼は近くの「信州そば」で大ざる。
 午後も穴蔵にて電話番。円高でタイムマシンの輸出が心配になってくる。まさかキャンセルはあるまいが「あの国」相手だからなあ。
 ニュース雑感。
・湯郷温泉が話題になっているような。
 おれはスポーツにはほとんど興味がなく、女子サッカーというジャンルの存在も「なでしこジャパン」が話題になるまで、まったく知らなかった。
 そのチームが湯郷でキャンプを張るので、見物客が押しかける……見込みらしい。
 じつは5月18日に行ったのが湯郷温泉である。
 ここは播州龍野からいちばん近い温泉で、亡父が定年退職後に囲碁の仲間と時々姫新線で出かけていた。
 どんな所なのかと、初めて出かけたのだが……風光明媚とはいえぬが、接客はたいへんよく、感じのいい宿であった。
 近くの「みちの駅」の野菜も充実していた。
 (ただし、女子サッカーチームのことはどこにも宣伝してなかった。)
 これを機会に「有名温泉」になればなによりである。
・リビア……カダフィ政権崩壊らしい。亡命したのかどうかが気になる。
 現地はそろそろ朝だが、眠くなってきた。
 早寝するのである。

8月23日(火) 穴蔵/ミムラ閉店
 定刻午前4時に起床。
 今日も元気だ朝日が射さぬ。
 ニュースを見るに、小金ちゃんがロシア物乞いツアー中だが、小金ちゃんにシリア情勢はどう伝えられているのだろう。
 シリア国営テレビのキャスターが銃を持って放送しているのも凄い。お、反体制派が国営テレビを占拠? 銃はぶっ放したのか? 興奮するなあ。
 いずれは北朝鮮テレビのおばちゃんアナも、ナギナタ構えて放送することになるのかなあ。似合うぞ。
 小金ちゃん、こんなの見たら、チャウシェスクやフセインの最期を思い出して、すぐ逃げ帰ってどこかに引きこもるはず。
 まだロシアをウロウロしとるのか。
 少しは仕事。
 昼前に梅田へ。
 旧NULL時代からの知人Sさんと会う。
 小松さんのことで気分が落ち着かず、あれこれしゃべりたいということである。
 土佐料理「司」でランチ。「週替わり定食」で、おれはビール、土佐鶴の冷酒も一杯。
 Sさんは60年代から(広告代理店勤務で)小松さんと色々と仕事をしてきた方だから、古い話を色々。
 『果しなき……』の舞台となった葛城山麓を放送朝日のルポでいっしょにクルマで回ったという話は貴重である。
 舞台としておれの推定した場所とほとんど同じであった。涼しくなったら探訪してみよう。
 あと、堂山町の「ジャズの専門店ミムラ」へ。
 本日から閉店セール(28日まで)である。
 
 サポーター諸氏がダンボールを路上に持ち出して、選別、値付けに大わらわである。
 こんな協力者の多いところが三村さんの人徳だなあ。
 思い出にスタン・ゲッツ(晩年?になるのかな/ケニー・バロン参加の)を2枚。おれはゲッツはほとんど持っていないのだが、なんとなく三村さんの雰囲気と感じて。
 散歩コースにあったミムラが閉店というのは寂しい限りである。
 夜は軽くワイン飲みつつゲッツ師匠バロン師匠に酔う。

8月24日(水) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 朝刊によれば、昨夜、島田紳助が、ヤクザとのつきあいが判明したために引退表明したという。
 よくわからん話だ。週刊誌が暴露しようとしているのか。
 芸人という意識があるのなら、テレビにはいっさい出ず、「営業」(含ヤクザの興業)で漫才を続ければいいではないか。
 ともかく騒がしいテレビ番組が減るのはありがたいことである。
 後に続く「騒がしい連中」多かれと祈る。
 1 紳助
 2 カダフィ
 3 菅直人
 これ、引き際の潔い順ね。
 「売国のペテン師」菅がいかに酷いか、これだけでも明かである。その上を行く「小金ちゃん」というのもいるけど。
 播州龍野にてタイムマシン関係の作業色々。
 夕刻に近い電車で帰阪。
 大阪駅北ヤードの夕陽を見る。
  *
 孤独なクレーン。センチメンタルになるぜ。

8月25日(木) 穴蔵
 曇天だが蒸し暑い。
 終日穴蔵……のつもりだったが、30分ほどだけ外出する。
 昨日、某国の客先用に、タイムマシン操作手順をデジカメ動画で作成したのだが、ファイルのサイズが大きすぎてうまく送れない。
 2GのUSBメモリーに入れてEMSで発送する。
 そのために中津郵便局へ行ったのが唯一の外出。
 あとは穴蔵にて資料を読んで過ごす。
 夜は専属料理人が何皿か並べてくれたが、肉類は明日に送る。
 濃厚系は食べられない。人これを夏バテと呼ぶ。
 ちょっとビールのあと、播州素麺「揖保乃糸」黒帯特級にヒガシマルの「ぶっかけそうめんのつゆ」をぶっかけ、トマトとキムチをぶち込んだのを食しつつ、屋久島「かめ」焼酎のロックをいただく。
 ミムラで購入のゲッツ師匠バロン師匠ベースはムラーツ師匠!を聴きつつ。
 この時期、暑苦しいコルトレーンなんて(決して嫌いじゃないけど)聴く気がしないものね。聴く方も体力が落ちてるし。
 ゲッツ師匠は晩年の「ヨレヨレ寸前」が熟成ワインみたいでいちばんいいという意見をSunday at Jazz Clubのメンバーから聞いたことがある。
 ちょっとマニア的過ぎないかなと思ったが、最近、これは正論だと思うようになった。なんといってもバロン師匠参加の頃からのがいい。
 残暑をしのぐにはこれが最高である。

8月26日(金) 穴蔵/玉一
 終日穴蔵。
 午前……専属料理人が京都へ行かないかという。フェルメール展へ行くのだとか。
 暑いし、雑事はあるし、海外からの連絡待ち事項もあるので、おれは穴蔵にこもることにする。
 「昼休み」は、11時50分に出て、自転車で天五へ。
 
 玉一で豆腐鍋定食。暑さは熱さで制す。スタミナつけなきゃなあ。
 生中もいただく。タイムマシン業の「代表取締役兼大阪営業所長ひとり勤務」の特権である。
 12時55分に穴蔵、通常勤務に戻る。
 パワーがみなぎってきた。現金なもので、本日は熱いのがいい気分になり、「バードランドの夜」を流す。
 たちまち夕刻。
 夜は、枝豆とかオクラなどのあっさり系メニューでビール。
 専属料理人が京都で買ってきた鯖寿司で仕上げ。
【ニュース雑感】
・テレビは「ポスト紳助」が話題とか。嗚呼。騒がしい番組が消滅するのではなく、代わりの「騒がしい」連中がゾロゾロ出てくるということか。ま、テレビは自分の意志ではほとんど見ないから、どうでもいいんだけど。
・政局ニュース。
 朝に小沢が「前原不支持」だったのが夕べには「海江田支持」を表明?
 これは予想が外れた。
 小沢の原則「御輿は軽くてパーがいい」から、おれはてっきり原口を担ぐと予想していたのである。
 原口は軽く、海江田はパーということか。海江田はパーというよりも情緒不安定で理性的判断ができない人間だと思うけどね。あ、やっぱりパーか。
 まあ、誰が代表になろうと、民主党最後の総理であることに変わりはないのだけど。

8月27日(土) 穴蔵/創サポ
 穴蔵にて雑事。
 昼間、居住する集合住宅の「大規模修繕の3年目点検」なるものがあって、当時の修繕委員として立ち会わねばならなくなった。
 久しぶりに屋上にあがって防水塗装の点検。炎天。
  *
 屋上から見る梅田方面、高層ビルが増えたなあ。
 ここに住み始めた30年前は、大阪駅の向こうに丸ビルの電光ニュースだけが目立っていたのだが。
 ゾロゾロと各階を歩き、周辺ひと回り、2時間ほどかかってしまった。
 1時間の予定が2時間になったのは、途中で遭遇する住民どものエゴイズムのためなり。詳しくは書かないけど、うるさ型居住者というのは公式の場には出ないで、個別の(それも見当ちがいの)文句ばかりいう。困ったものだ。
 おかげで、発汗と熱射、精神的苦痛も重なって、ちょっと気分が悪くなった。熱中症なりや。
 作業終了後、シャワー、ビタ飲料をガブ飲みして、1時間ほど仮眠する。ほっ。
 夕刻這い出る。
 梅田経由、天満のエルおおさかへ。
 創サポ専科の講義である。
 本日の提出作品6篇、いずれもレベルの高い作品で、細部のレクチャーよりも、「おれならこう書く」という話が中心になってしまった。
・イラン人(クルド人)の日本国籍取得のためにイランへ同行する行政書士が巻き込まれる紛争。テーマがユニーク。情報小説としても貴重である。
・割烹で修行中のソバ屋長男を妹が訪ねてくる。妹は「天才パティシェ」だという恋人を連れてきたのだが……今日び珍しき職人小説。
・特定のカメと「会話」できる少年は、カメの憧れのアイドルに会わせるために、片道3時間かけてシブヤへ向かうが……小学生向き北野勇作みたいな好篇。
・ホーキング博士を暗殺する……衝撃的「暗殺予告」からはじまる短編。SFファンには受けること間違いない。
・納骨堂でアルバイト中の青年は片思いだった女性の骨を発見する。その青年のとった行動とは……不気味。
・不良に囲まれている少女を助けてケガした少年は、その少女に再会したいとクリスマス近い雑踏を歩くが……ラストの秀抜な趣向が光る。
 面白い作品を読ませてもらった。
 20時まで。
 まっすぐ帰館。
 21時過ぎから、専属料理人に数皿(ヤッコ、揚げ焼き、ほうれん草など)並べて貰ってビール。
 生ハムとグリッシーニでワインを少し。
 このところ、淡泊系と濃厚系が隔日で交替だな。
 早寝……というよりも、ミニ熱中症によりダウンするのである。

8月28日(日) 穴蔵
 朝刊によれば、昨日午後、近畿は「記録的豪雨」であったらしい。
 その時間は寝ていて雨音にも気づかず、夕刻出かけるときには小降りであったからなあ。
 おかげで涼しく、よく眠れた。
 終日穴蔵。
 寝転がって、本を読んだり、そのまま朝寝・昼寝を繰り返したり……ようするに「ボケーーーーーッ」としているとしか見えない状態で1日を過ごす。昼間の睡眠時間は述べ5時間ほど、のような気がする。
 昨日の疲労が尾を引いているせいもあるが、日曜は対外的な雑事がないから、こんな状態に陥ることが多い。
 本当はある作品のイメージが「熟成」するのを待っているのだが、こればかりは時間的な予測ができない。
 たちまち夕刻になった。
 食事は、先日来のパターンから、本日は「濃厚系」と予想していたら、串カツがメイン。他に「酢系」の小鉢やサラダ。
 「揚げ物」は、まあ濃厚系に近いかな。
 
 ↑この後も続々と揚がってくる。
 ちと重いかと思ったが、野菜系が多く、ビールの助けもあって案外食べられた。
 早寝する。

8月29日(月) ウロウロ/穴蔵
 わ、午前2時前に目覚めてしまった。
 朝まで朦朧状態で過ごす。
 精神状態、あまり正常ではないような。
 朝……通勤ラッシュが過ぎた頃に出て、地下鉄で谷四へ。
 タイムマシン関係の業務で、上町台にある某業界の品質評価機関へ行く。
 
 難波宮跡のすぐ南側である。
 40年前から時々来る場所。
 そして北村某技師(先代歌之助師匠の御父君)の勤務先であった。
 優等生の息子が通学していた大手前高校とは目と鼻の先。
 建築家を目指していた「自慢の息子」が米朝師匠の弟子になると言いだしたのだから、北村技師の心中は複雑であったろうなあ。
 などと、色々思い出しつつ、納入後30年のタイムマシンを調整する。
 昼まで。
 本町のボンサラ時代なじみの店で昼食、午後帰館。
 穴蔵にて民主党代表選を見る。
 決戦投票あたりから。
 おれの予想は外れて、ふやけた大福みたいな顔をした男が代表になったが、まあ、誰が代表になっても代わり映えしないから、どうでもよろしい。
 ともかく「売国のペテン師」菅が退任したことだ重要なのである。
 さらに厳密にいえば、菅の退任にともない、「内閣官房参与」という連中が解任されることが重要なのである。
 ともかく五十嵐敬喜という慾ボケ三百代言が政権の中枢に入り込んでいたことが恐ろしくてしかたなかった。
 おいハゲ頭の五十嵐、もうお前の利権はないんだから、さっさと官邸から(できればこの世から)去れ。
 まったく、日本は滅亡の一歩手前だったぜ。
 いや、五十嵐がアホ菅に入れ知恵した「滅亡路線」はまだ残ってるかもしれんから、ともかく民主党を解体して、徹底的に残滓を除去しておくべきだな。五十嵐敬喜は日本の放射性物質。
 ということで、夜は専属料理人の並べたブイヤベース風のなんとかとか、なんとかサラダで、ビール、ワイン少し。
 
 気分は半祝杯。

8月30日(火) 穴蔵
 炎天なり。
 終日穴蔵にてボケーーーーーーッと過ごす。
 窓の外で何やら人の動きが激しい。
 隣接する某営住宅の補修工事が始まったのである。
  *
 足場が見る見るうちに組み上げられていく。昼過ぎにはほぼ完成。たいしたものだ。
 これから11月中頃まで工事が続くらしい。
 騒音はしないけど、落ち着かない日々となる。
 某営住宅はよろしいなあ、税金投入で、安くて。某宗教団体と一体の政党のご利益である。
 ついでに腹立ちニュース。
 民主の組閣ではないよ。
・児童買春容疑で75歳逮捕
 テレクラで知り合った16歳の少女にみだらな行為をしたとして、愛知県警が名古屋市守山区大永寺町の自営業高橋晃(75歳!)を逮捕。
 元気だなあ、晃くん。どんな宗教を信仰しとるのか知りたい。
 わしゃ真似たくても真似られんよ。
 ふて寝するのである。

8月31日(水) 穴蔵
 あまり眠れないまま、朝5時に起きることにする。
 5時30分、不気味な朝焼け。日の出が遅くなってきたなあ。
 
 8月の終わり……もうすぐ秋なのである。
 穴蔵にて、机に向かったり、ごろ寝して資料を読んだり、仮眠したり、雑用が発生したり、結局生産的な仕事は何もできないまま夕刻となる。嗚呼。
 晩酌。あまり飲まず、また、ボケーーーーッの続行。
 まあ「作家業」に限定すれば、こんな日が続くのが正常なのである。
 台風接近。
 このままだとSF大会(9/3-4、静岡)直撃ではないか?!
 台風直撃のSF大会は「SHINCON」(75年)以来、36年ぶりとなる。
 「嵐を呼ぶ大会」というのは、楽しみといえば楽しみだが。
 専属料理人の実家が静岡市内なので、参加予定である。

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