『マッドサイエンティストの手帳』505

●マッドサイエンティスト日記(2011年6月後半)


主な事件
 ・大阪←→播州龍野、いたりきたり
 ・北村英治3clセッション(17日)
 ・滝川雅弘カルテット(21日)
 ・森山威男セクステット(24日)
 ・島田大=ターさん説(28日)


6月16日(木) 穴蔵
 わ、またも午前3時前に目が覚める。
 朝まで『義経になった男』第4巻を読み終える。
 傑作である。
 感想はこちらに。
 さあ張り切って仕事を……と思ったところで、ニュースを見たら、亡国のペテン師菅が、「顔を見たくないのなら法案を通せ」と笑いながらいってるところが映った。
 血圧高騰。
 「1.5次補正」なんて妙なことを言い出したり、この鉄面皮を見ると、国が滅ぶ前におれが滅びてしまいそうな。
 終日穴蔵にて雑事。
 タイムマシン関係で、セントロニクス規格のプリンターがほとんどなくなって、どう対応するか、色々悩む。
 何しろ、パソコンもプリンターも、5年でほとんど入れ替わってしまうのに、タイムマシン本体は20年以上、いや30年以上使用しているところもあるからなあ。
 サプライ品で稼ぐという数量でもなし。
 悩みは多いあるよ。

6月17日(金) 穴蔵/大竹伸一に告ぐ/北村英治3clセッション
 穴蔵にて、少しは仕事もするのであった。
 昼、茶屋町アプローズ地下の郵便局まで行ったついでに、かっぱ横丁の北側の「店打ち」と表記してある某店(今さら店名を書いてもいたしかたなし)で「梅おろしそば」を試すが……悲惨。
 表に出たら、なんと看板掛け替えの工事中であった。
 「宴の屋」という居酒屋に業態変更らしいのである。おれがほとんど最後の客というわけか。
 蕎麦屋ではやっていけなかったはずだ。
 ついてない日である。
 嫌なことは重なるもので、夕刻に電話。またもNTT西日本からのセールス電話である。
 4月22日山名英俊(NTT西日本大阪支店・営業部・第5フレッツ光推進担当 山名英俊 0120-230-367)以来である。
 今回かけてきたのは「NTT西日本大阪支店のキハラ」(0120-200-193)という女。
 怒鳴りつけて、どんなリストに基づいて電話しているのか聞き出す。
 なんと(その言が本当だとすれば)渡されたリストでは、番号の公開/非公開はまったくわからないという。
 これは構造的問題である。
 「申し訳ありません」を繰り返すが、会社として「非公開番号に今後いっさい電話しない」という約束はできない、「相談いたします」というだけである。
 やはり悪徳会社の親玉にいうしかないようだ。
 おい大竹伸一、セールスのシステムを変えろ、アホンダラが。
 気分転換しなければ。
 夜、ひとりで歩いてロイヤルホースへ。専属料理人は地域のなんたら活動の会合である。
 北村英治さんの3clライブ。
 北村英治(cl)滝川雅弘(cl)鈴木孝紀(cl)
 竹下清志(p)三原修(b)石川潤二(ds)
 よろしいなあ。
  *
 東日本大震災支援で「1本100円で作ったサイン入りボールペンを1本300円以上でよろしく」……30万円分作って、売り上げはすべて義援金になるという。2本いただき、記念撮影をお願いする。
 深夜の帰館。

6月18日(土) 穴蔵/ウロウロ
 おお、目覚めれば午前6時30分である。
 夜更かしはするものだ。
 穴蔵にて、あまり仕事はしないのであった。
 午後、梅田散歩。
 ヨドバシ〜北ヤードの工事現場見物〜場外馬券場近くにあったパソコンショップは閉店している〜丸善ジュンクドーの館内を1時間ほどウロウロして帰館。
 夕刻から雨になる。
 霧が出て、茶屋町アプローズが巨大石油ストーブみたいに見える。
 
 リビングからタワーリング・インフェルノを眺めつつ、専属料理人が揚げた串カツでビール、「神の河」ロック。
 早寝するのである。

6月19日(日) 穴蔵
 わわ、午前1時前に目が覚めて、眠れなくなってしまった。
 早寝(昨夜は21時頃)がいかんのである。
 夜遊び・不摂生をやらんといかんなあ。
 朝までマジメに流体力学関係の本を読む。
 午前4時頃に「自宅」へ行って、盗み食いみたいな朝食。
 5時15分〜NHKで「演芸図鑑」を見る。
 笑福亭三喬『おごろもち盗人』……なかなかよろしい。
 『127時間』を観に行こうかなと思っていたのだけど、これでいいか。似たようなものだろ? ちょっとちがうか。
 ということで、あとはダラダラとあまり生産的でない仕事。
 たちまち夕刻。
 晩酌のあと、パキートのキューバン・サウンドを聴きつつ、早寝するか夜更かしするか迷う。
 23時からセッション2011に森山威男登場である。
 睡魔との格闘に勝てるかどうか。21時〜に戻してくれよ、NHKはん。
 まあ、適当にやることにしよう。現在20:45。
 ……と、結局、辛島文雄+森山威男を聴いていたら深夜になってしまった。
 興奮して眠れなくなる。

6月20日(月) 大阪→播州龍野
 明け方まで眠れず。
 2時間ほどうとうとした後、梅雨空のなか、早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 タイムマシン関係……ややこしくも、当面はなんとかなりそうだが、ま、結構忙しいのであった。
 「別荘」の維持管理作業も色々。
 自治会費や諸々の賦課金の徴収もきっちりとあって、たいへんあるよ。
 播州龍野のパソコンでe-mobileを試用してみる。おお、まずまず。
 こちらのNTT回線は使用停止してもいいようだ。
 夕刻、雨がやんだ間に庭と周辺の花をチェックする。
  *  *
 10日間のうちに開花したのはアジサイ、ザクロ、ナナカマド。あとは名も知らぬ花。
 気分はブルー&センチメンタルである。
 夜は播州龍野にて、ひとり寂しく晩酌。枝豆・一口カツ・トマトでビール、冷麺で「神の河」ロック。
 眠い。本日こそ早寝……といっても22時前、正常な就眠時間である。
 寝る。つもり。

6月21日(火) 播州龍野→大阪/滝川雅弘カルテット
 定刻4時に目が覚める。
 気分爽快。やはり22時就眠・4時起床のパターンがいちばんいいようだ。
 雑事色々。
 昼前の姫新線に乗って午後帰阪。
 帰ってみると、ボンクラ息子その1から、父の日と誕生日を兼ねたプレゼントが届いている。
 こんなことは初めてで、おそらく配偶者の配慮なのであろう。
 品物は、ええっと、衣料の一種……「心狸学・社怪学」の中の『催眠暗示』を思い出す品で、室内ではOKだが廊下に出るのはちょっとというやつ。『催眠暗示』に出てきたのはサイケ調だったが、今年の流行を40年前に予見してるのだからさすが筒井さんである。
 晩飯は普通のメニューで、軽くビール。
 午後8時過ぎに出て、久しぶりに谷九の「SUB」へ。
 滝川雅弘カルテットのライブ、2ステージ目を聴く。
 
 滝川さん、やっぱり1ホーンのカルテットで吹きまくるというのがいちばん似合っているなあ。
 身内関係で特別な日であったらしく、追悼曲として「メモリーズ・オブ・ユー」……昨年末からおれの周囲でも色々あったし大震災もあったし、胸に染みる。
 それにしても佐藤くん、腕あげたなあ。関西のドラマーとしてはトップレベルである。
 深夜の帰館。

6月22日(水) 穴蔵
 終日穴蔵。
 昼間の室温は29℃で、ちょっと湿度が高いことを除けば快適そのもの。
 張り切って雑用。
 といっても集合住宅関係のことで半日が過ぎる。
 午後、播州龍野から持ってきた江藤淳『文芸時評』を読み出したら、やめられなくなってしまった。
 昭和36〜37年に朝日新聞に連載された時評。たぶん最後の方の『美しい星』に関する文章があるので、書庫にしまい込まずに置いてたのだろう。半世紀経っての再読だが、教えられるところが多い。
 『憂国』に始まり『楡家の人びと』で終わる2年だが、小説も密度の高い時代であったなあ。

6月23日(木) 穴蔵/ハチなど
 午前3時に目覚める。
 まあ普通の起床というべきか。
 5時過ぎにコンビニへ行って週刊新潮を買ってくる。
 新潮の「スクープ」(なんだろうなあ)……原子力保安院の西山英彦審議官が職場の「美人職員」と不倫関係にあって、カラオケルームをホテル代わりに使うが、「カツラが引っ掛かってズレてしまう」から「パンツは脱いでも(上の肌着は)着たまま、しちゃうそうです」とは、イヤハヤ。
 一連の発言の主は「経産省関係者」である。
 要するにタレコミで、役人の足の引っ張り合いが透けて見える。ひどい世界であるなあ。
 これに似た事件については経験がある。
 おれのボンクラサラリーマン時代(98年7月)に起こった週刊新潮事件。海外事業所でのイザコザから「誰か」が「不祥事?」を週刊新潮にたれ込んだ…らしい…のである。
 これに伴う一連の騒動はこまかく記録に残してある。そろそろ発表しようか。
 犯人探しで社内が喧しかったが、ミステリーじゃあるまいし、現実に「意外な犯人」なんているはずはない。H井に決まってるじゃないの。アホな推測ばっかりやってる「総務関係者」がバカに見えてしかたなかった。まして「犯人」をクビにできないとは、情けない会社だったなあ。と、詳しくは大宅図書館で週刊新潮98年7月あたりを調べてみてくれたまえ。
 それはともかく、西山審議官、本日からどんな顔して記者会見するのやら。
 不謹慎ながら楽しみである。
 真夏の日照りである。
 夕刻に近い午後に自転車で出かける。
 ヨドバシの特売で4GのUSBメモリーを980円を2本購入。ひとつは音楽用で、CD購入よりも安いといえば安い。もうひとつは集合住宅の管理規約データ・貸出用である。
 久しぶりにハチに寄る。
 日本経済新聞で山下洋輔さんの「私の履歴書」連載中である。
 ハチの話題も出てくる。ハチママは大感激で、コピーを通院先の医者に見せているとか。
 そのハチ、恒例の山下洋輔ソロ・ライブ」は8月8日(月)に決定である。
 直ちに予約。
 諸君、真夏のハチで会おう。(ハチ:06-6363-4888)

6月24日(金) 穴蔵/西山パンツくん/森山威男セクステット
 本日も炎天なり。
 久しぶりに寝具を干したり叩いたり……寝具・寝具・寝具である。
 週刊新潮で「(カツラがずれるから)パンツは脱いでも(上の肌着は)着たまま、しちゃうそうです」と報道された西山英彦審議官、どう出るのかと期待して朝のテレビをちょっとチェック。
 いつもの鉄仮面みたいな顔で「こういう記事が出ること自体、私のいたらなさを示していまして、深く反省」とチン謝。パンツ問題はノーコメント。
 しかし、これから、原発に関する会見のたびにパンツが浮かんでくることになるから、こりゃ困ったことだ。
 西山の顔で、原発事故が下半身問題にすり替えられてしまうことが問題なのだ。
 そんなこと想像するなといわれても、アタマの働きはそう簡単にはコントロールできないからなあ。
 会見のたびに「アラビアの酋長」の合いの手が浮かんできそうな。
 「Without no pants on!」というやつね。

 ♪おれは保安院の審議官 (パンツはいてねえぞ!)
 ♪夜中に汚染水が漏洩してまして (パンツはいてねえぞ!)
 ♪2号炉内部を調査中ですが (パンツはいてねえぞ!)
 ♪当面安全です (パンツはいてねえぞ!)

 不謹慎ながら、こんな気分になる。
 西山パンツくん、普通の神経ではないねえ。
 「わしならうさぎ川に飛び込むがのう」(『雨乞い源兵衛』)
 などと愚考するうちに夕刻となった。
 専属料理人と歩いて梅田の某ライブハウス(店名失念)へ。
 森山威男セクステットのライブである。
 森山威男(ds)岡崎好朗(tp)川嶋哲郎(ts)佐藤芳明(acc)田中信正(p)加藤真一(b)
 これは強力なメンバーである。
 19:30〜演奏開始。
 わが記憶力に間違いなければ、演奏されたのは、
 Mountain Mode
 Forest Mode
 東雲……佐藤さんの曲で「シノノメ」。東電と間違えたなんてギャグがあったが、おれはシノノメのストライキなんてのを思い出した。歳かなあ。
 Too Hot
 (休憩)
 Central Park East
 月の涙……これは美しいバラードである。川嶋さんのテナーが泣かせる。
 Sunrise
 Hush-a-bye……これまた川嶋さんの豪快なテナーで、いつもの雰囲気とは違う曲想に感嘆。
 Good bye……これで満足であります。
 終演は22時20分頃。
 川嶋哲郎(ts)+岡崎好朗(tp)というフロントは最強ではないか。
 森山掲示板でお馴染みの皆さんチラホラ。むろん管理人さんも。
 休憩時間に記念撮影もしていただいた。
 
 太陽がまぶしすぎるのであった。
 深夜の帰館とあいなる。
 余談だが……諸君、この店(といってもどこかわからんだろうけど/だから一般論として)のカンウター横にいる、ふてぶてしい顔したネエちゃんには気をつけろよ。
 チェット・ベーカーり怖いから。
 バイ人は麻薬をやらず。
 スピークイージーの店員は酒を飲まず。
 ライブハウスの店員は音楽を……
 商売とはそういうものである(それでなければやっていけない)……「現実の非情」それは60歳を過ぎるまでに何度も経験してきたことだが、いまさらこんな場所でなあ……。

6月25日(土) 穴蔵
 夜更かししたおかげで午前7時まで寝た。
 東からの直射光で目覚める。
 本日も炎天なり。
 まったく絵に描いたような炎天で、出歩く気がしない。
 典型的な真夏の日照りだが、午後の室温は30℃で快適なり。
 終日穴蔵にて雑事の処理と雑読。
 たちまち夕刻となる。
 専属料理人が野菜中心メニューを並べた。
 「自宅」リビングから黄昏ゆく北梅田を眺めつつビール。
  *
 デフランコ師匠を聴きながら。なんだか初秋の雰囲気である。
 センチメンタルになるぜ。
 早寝するのである。

6月26日(日) 穴蔵
 わ、早寝したら、午前1時に目が覚めてしまった。
 朝まで、本を読んだり仮眠したり。
 3時頃に雨。
 本日は涼しいかなと思ったら、朝には晴れて、直射光が射し込む。
 終日穴蔵。
 室温31℃で、扇風機があれば快適なり。  少しは仕事もするのであった。
 ということで、夜は専属料理人が、枝豆、サラダ、その他小鉢を並べ、メインディシュはガンボである。
 
 これらでビール、ワインを少しばかり。ガンボにごはんをぶち込んで仕上げとする。
 BGはジョージ・ルイス……だといいんだけど、ボンクラ息子その2がアホテレビを見ていて、アタマがおかしくなってくる。嗚呼。
 秋にはやっぱりニューオリンズへ行こうかなあ。
 某トリオにくっついてウィーンへ行くという案もあるのだが……
 悩み?は多い。
 テレビでは『アイ、ロボット』やっとるようだが、起きてられない。
 またも早寝するのである。

6月27日(月) 穴蔵
 早寝したら、またも早朝……というよりも深夜1時に目が覚めてしまった。
 朝まで眠り断続的なり。
 8時前に穴蔵に直射光が射しはじめ、32℃……さらに上昇してホットハウス状態になりかける。
 遮光カーテンを引いてエアコンを20分間稼働(今季はじめてである)させ、室温27℃まで下げる。
 あとは温度上昇に合わせて、扇風機、カーテン開放、窓開放と切り替えていく。
 その後終日エアコンは使用せず。節電を心がけているわけではなく、ずっと前からこのパターン(夏期の晴れた日のみ朝エアコンを30分ほど使用)である。
 終日穴蔵。
 室温はほぼ30℃であった。
 体がだるい。
 夜……専属料理人は地域のなんとかの会合とかで出かける。
 料理が何皿か並べてあるが、肉の炒めたのとか野菜の煮込んだのなど、食べる気力が湧かない。
 枝豆とトマトでビール。素麺を茹でて終わりとする。
 早くも夏ばてか。

6月28日(火) 穴蔵/某金属工業所/島田大=ターさん説
 定刻4時起床。
 体調も普通に戻ったような。
 本日も炎天なり。
 昼過ぎに出て、阪急宝塚線で某金属工業所へ行く。
 依頼しているタイムマシンのボディのチェックである。
 申し分のない出来映えである。
 塗装などの後に播州龍野の格納庫へ陸送……「艤装」は7月半ばとなる。
 またも40℃環境での作業となりそうな。作業後のビールも含めて、楽しみなことである。
 梅田からヨドバシ〜紀伊国屋〜丸善ジュンクドー〜ロフトと歩いて帰館。
 
 公園でタコが茹だっているのであった。
 ということで、夜は専属料理人が並べた、枝豆、山芋おくら、焼きナス、カツオタタキ・サラダ、肉イトコンのしぐれ煮少し、キモ煮少しで、ビールたくさん。
 やはり体を動かさなければいかんなあ。
 余談だが……
 夕刻、朝日放送(テレビ)で島田大というアナウンサーが何か中継しているのを見た。
 いかがわしい男だなあ!(特に目つきが) と思って、なぜかなと自問したら、あっ、昔、新世界・ジャンジャン横丁を抜けたところにある「マルトミ」でタタキやってたターさんそっくりなのだ。瓜ふたつといっていいほど。
 そのターさんが抜群の芸を見せていたのは70年代初めで……40年前である。ともかく素晴らしかった。
 年代から考えれば、島田大くんとは親子以上の隔たり。
 まさか親子ではないと思うけどなあ……
 島田大くんのレポートがマユツバといってるのではありません。あくまでも容貌・声質・話術のことだけですから。
 しかし、懐かしいなあ。島田くん、贔屓にするよ。

6月29日(水) 穴蔵
 わ、昨夜定刻22時に寝たのに午前1時に目が覚めた。
 室温32℃あって湿度も高い。
 明け方まで本を読んだり仮眠したり。
 朝シャワーの後「自宅」へ行って軽い朝食。
 午前7時半からエアコンを稼働させる。1時間ほどでエアコン停止して、あとは終日穴蔵。
 色々な資料を読んで過ごす。
 午後の穴蔵からの眺め。典型的な炎天である。
  *
 「自宅」リビングからの眺めと較べると殺風景なものである。
 穴蔵の室温は32℃まであがるが、エアコンは使わず、扇風機だけでまあまあ快適である。
 おれにとって、32℃は、仕事に快適、寝るには苦痛な温度であるようだ。
 不眠不休で仕事すべきか。
 夕刻のニュースでは、原子力保安院の西山パンツくんが実質更迭されたとか。
 当然であろうが、あの鉄面皮が見られなくなるのは寂しいね。マスコミに露出の多い役職を解かれると、また安心してパンツを脱ぎそうだしさ。週刊新潮のねちこい追跡取材を望む。
 ということで、たちまち夕刻。
 夜は専属料理人の並べた、枝豆、ヤッコ、トマトサラダ、キモ煮、キンピラ牛蒡でビール、鉄火巻で冷酒少しばかり。
 早寝するのである。

6月30日(木) 穴蔵/ウロウロ
 定刻4時に起床。
 本日も炎天だが、体調はよろしい。
 雑事処理の後、阪急宝塚線の某所で相棒の某くんのクルマに拾ってもらって、タイムマシン関係の新規外注先数社を回る。
 板金……死亡。
 金属加工……廃業。
 シルク印刷……事業縮小。
 製造中止になる部品も多い。
 昔ながらの相手は塗装屋のおっちゃんだけだが、これだって、いつどうなるやらわからんからなあ。
 タイムマシン業はどうかって?
 ウチはいざとなれば3年でも5年でも冬眠可能な「穴蔵経営」というか「北野勇作的、カメ的」というか、そんな経営方式なので、簡単に手をあげることはありえない。
 唯一自慢できることは、この20年間、「中国での生産は絶対にやらない」方針を貫いたことである。
 今後もやらない。
 であるから、塗装屋のおっちゃんにも生き延びてほしいのである。
 ということで、夜は専属料理人に色々並べてもらってビール。
 早寝するのである。
 無為のまま水無月が終わる。嗚呼。


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