『マッドサイエンティストの手帳』448

●マッドサイエンティスト日記(2009年2月後半)


主な事件
 ・山の上のアンテナ群ふたたび(16日)
 ・室津行き(17日)
 ・ラスカルズを聴く(21日)
 ・住吉の長屋/汐見橋/いちゃりば(28日)


2月16日(月) 山の上のアンテナ群ふたたび
 相も変わらず<下男仕事>。
 税務署へ行って老母の確定申告を提出する。
 急激に冷え込むという予報だったが、本日も暖かい。
 4年前に登った山の上のアンテナ群へ再度登ることにした。
 
 この1年の間にアンテナが数基増えているように見えるのである。
 午後、歩いて出かける。
 南側斜面の舗装道ではなく、北側に作られた林道?から登ってみることにする。
 
 鹿などの防止ネットをくぐり抜けて、斜面に削り取られたジグザグの林道を登る。幅1.5メートルほどで、キャタピラの痕跡あり。ただ、それらしき移動体は見当たらない。
 30分ほどで尾根に到着、ここからは昔ながらの杣道で、100メートルほどで山頂のアンテナ群に到着。
 
 色々見るに、4年から変わったのは、「防災行政無線」のアンテナが新設されたのと、NHKの基地に地デジ用のアンテナが建てられたことであった。
 e-mobileかと思ったが、これはなし。
 15分ほど山頂にて休憩。
 
 空気が澄んでいて、播磨灘から淡路島までが見える。
 うまい魚が食べたくなるなあ。
 帰路は南側、小学時代の同級生Tくんが僧侶をつとめる小宅寺側へ、舗装道を下る。
 姫路スカイスポーツクラブのパラグライダー発進基地を通って下山する。
 2時間ほどのツアーであった。
 夜のビールがうまい。
 早寝するのである。

2月17日(火) 播州龍野の日常/室津
 相も変わらず<下男仕事>。
 飽きてきたなあ……
 タイムマシン業務、相棒の某くんとちょっと打ち合わせ。
 ともかく冬眠の年であって、最悪、3年冬眠でも平気だもんね。それが可能なシステムを10年前から作っているから、「100年に一度」か「未曾有」かしらんが、ま、平気なのである。
 昼は息抜きに出かけることにする。
 うまい魚が食べたくて、室津へ。
  
 漁港から町内を歩くが、しんとしている。
 「まるよし」は火曜が定休日であった。
 ↑この店が本当にうまいのかどうかは知らんよ。貼りだしてあるメニューには、あまり魅力は感じず。
 来ることはないかも。
 室津散策の後、西へ3キロほど走る。
 漁師料理の海宝で昼飯。
 
 魚関係のセルフ店で、刺身や海鮮サラダ、煮付け、小鉢などが並んでいる。勝手にとって精算する方式。
 フライや天ぷらなどは注文して揚げてもらう。
 刺身など色々見るが、室津港でとれたてとは思えず、獲れたて間違いなしは牡蠣なので、カキフライ定食とする。
 同類の店で昨秋行った「堀市」より遙かにいい。
 ということで、夜は、飲んだくれ・中川くん辞任ニュース見ながら、気楽にビール。
 おれも中川と似たようなものだけど、よくこれまで辞任せずにやってこられたものよ。会社員としてだけど。
 SF作家に辞任はない……だろうな、SF作家クラブ除名はあるかもしれんけど。

2月18日(水) 播州龍野の日常
 未明に朝刊を取りに出て、またも寝床に戻ってボケーーーッと中川君辞任の記事を眺めていたら、屋根裏を大量のネズミが走ったような物音。
 まさかと思ってテレビを見たら、6:47に地震。播州龍野は震度2らしい。
 起床して<下男仕事>モード入り。
 仕事の多い日である。
 ・朝食用意
 ・朝食
 ・片づけ
 ・洗濯
 ・(老母の要請で)寝室の照明チェック/毛布の日干し/シーツの交換
 ・(老母の要請で)玄関の花瓶を入替、枯れた花を捨てる
 ・(老母の要請で)貰った鉢植えに新芽が出ているからと水やり(花なんか持ってきてくれるな!)
 ・(老母の要請で)古新聞の整理
 ・家電量販店へ照明器具を買いに行く
 ・帰路、食材を買う
 ・昼食用意
 ・昼食
 ・片づけ
 ・(老母の要請で)座卓を片づけて小型のタンスを倉庫から運ぶ(推定20キロ)
 ・(老母の要請で)裏庭で枯れ草+Xを燃す
 ・(老母の要請で)再度買い物に行く。なぜかナンキンと蜂蜜
 ・(老母の要請で)ナンキンをカット、煮る
 ・(老母の要請で)国語辞典で「執拗」という字を調べて大きく紙に書いてやる
 ・夕食準備
 ・夕食
 ・片づけ
 ・老母の入浴準備
 ・おれもシャワーを浴びる
 ・やっと落ち着いて「神の河」ロックを少し……
 ・と、寝たはずの老母が「足が痛い」と出てきたので、足の裏をマッサージ
 やたら「あれしてこれして」が増えてきた。
 発狂寸前である。
 原稿は無理としても、せめて1時間つづけて本を読みたいものである。

2月19日(木) 播州龍野の日常
 本日も<下男仕事>に勤しむのであった。
 (10項目ほど省略)
 老母を、定期検診の内科から紹介状を渡されて、某眼科医院へ連れて行く。
 本が読めなくなると、あとは食べるしか楽しみがなくなるから、これはいたしかたあるまい。
 医院は2階にあって、老母の運動にはいいかもしれんが、かなり危険。眼底検査やったあと下り階段なんて、転げ落ちろといってるようなものだ。嗚呼、手間のかかることよ。
 
 この眼科の1階に相当古びたポスター。
 なんでも、今年9月に太郎ちゃんが演説にくるらしいのである。
 昨秋から播州のあちこちに貼ってある。
 実現するのかなあ。
 播州側は世襲二世のボンクラだけど。
 ポスターを貼ったやつの先見性のなさを宣伝してるようなものかな。
 ということで、色々と雑事のあと、そろそろ就眠。
 明日は、つかの間の仮出所となりそう。
 あ、週刊新潮がダラダラ連載した、島村征憲『私は朝日新聞「阪神支局」を襲撃した!』は4回目、尻切れトンボで連載終了。
 今回は立ち読み。ネチネチ取材の新潮としては、今回、ガセネタ掴まされて「しもたー」感覚だな。
 おれは一橋文哉的な結末を予想してたのだが、もっとおとなしく(やや恥ずかしげに)店じまいの感じ。
 新ネタでの健闘を祈る。

2月20日(金) 播州龍野→大阪/ウロウロ/サスケをぶち込め
 慌ただしく<下男仕事>を片づけ、午前中の電車で大阪へ移動する。
 昼に帰館。
 雑事あって、自転車で市内ウロウロ。
 「讃州」で昼飯、某行、梅地下の市サービスカウンターなど回り、チーハでヒーコ。
 ハチママ、体調不良で休養中。ちと心配な。
 ミムラに寄って、ケン・ペプロフスキー、チャック・ヘッジスの新譜などゲット。
 帰館して、溜まっている新聞や郵便物などの処理。
 米朝一門、まん我・吉弥・歌之助の3人か゜「ミナミ・三人男」として4月からそごう劇場で定期的な落語会を始めるという。
 3人の共通項は「同年」で「国立大卒」という。
 へえーーっ。文我さんが亡くなっていたらもう一項増える……などとよけいなことはいわんとこ。それぞれ中堅どころで売り出し中だし、これはいい企画だと思う。スケジュールが合えば、ぜひとも聴きにいくつもりだ。
 けしからんのが、覆面プロレスラー(元か現役かは知らん)サスケ逮捕のニュース。
 昨日、電車で携帯で撮影されたのに立腹し客に暴行・逮捕されたという。
 「おれにも肖像権がある」といったとか。サスケ容疑者は今も覆面姿だった。
 2003年にサスケが岩手県議になったとき、覆面で政治活動を行うことをコラムで批判した。批判というよりも、覆面で通す以上、ハンデは覚悟でやれよと思ったのである。
 参考までに、以下にその記事を。
 
 サスケがどんな政治活動をしたのかは知らないが、今も電車に覆面で乗ってるのは、立派といえば立派。麻生太郎とちがってブレてない。
 だが、覆面で県議として報酬を得て、知事選にも出たのだから、半公人。携帯で撮影されるくらい当たり前だろう。ポスターを顔に貼って歩いているようなものなのだから。
 さあ、面白いぞ。
 法廷で覆面は通用せんだろう。
 まして刑務所においておや。
 姉羽だって潔くカツラはとったのだからなあ。
 実刑をくらってほしいところだが、それが無理としても、起訴まではぜひとも。
 サスケこと村川政徳の素顔を見たいと、傍聴席満員になること必至である。
 などと愚考しつつ、専属料理人に色々並べてもらって、チャック・ヘッジス聴きつつ、ビール、ワイン。
 そろそろ就眠。今夜は安眠である。

2月21日(土) 穴蔵/ラスカルズ
 穴蔵にて本を読んで過ごす。
 昼、自転車で梅田。来月上旬に上京するのでチケットの手配など。
 すぐに帰館して、またゴロ寝、雑読。
 専属料理人に色々並べてもらって晩酌後、久しぶりにラスカルズが聴きたくなり、21時頃に歩いてニューサントリー5へ。2ndステージの途中から。
 
 おお、なんと、フルメンバーが集結、志賀さんがペット吹いてはる。いいなあ。
 ジャック・ダニエルの水割り飲みつつ23時まで。
 歩いて帰館、0時前である。
 爆眠。

2月22日(日) 穴蔵
 わ、目覚めれば午前6時である。
 しまった、5時10分からの「日本の話芸」見逃してしまった。雀さんが出てたのに。
 夜遊びしたのだから、いたしかたあるまい。
 終日穴蔵。
 寝転がって、本を読んで過ごす。
 午後は雨。
 毎日こうありたいもの。
 わ、14時頃に、カジシンが来阪していることを知る。そうかブリーゼで『未来のおもいで』公演の千秋楽だったのだ。
 自転車で駆けつけるにも、雨だし、会ってもカジシンは今のところ飲めないし……。
 本日は「見逃し」の日である。

2月23日(月) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 小雨が降り、みじめな気分である。
 体調いまひとつ。
 最小限の作業以外、昼寝状態で過ごす。
●朝日新聞に週刊新潮の“実名告白手記”島村征憲『私は朝日新聞「阪神支局」を襲撃した!』批判の記事。
 全面使っての検証で、これは説得力あり。新潮の連載、最後の方はヨレヨレで、どう読んでもマユツバだからなあ。
 いかなる言い訳をするか、沈黙するか、注目されるところだ。
●第81回アカデミー賞、外国語映画賞に「おくりびと」のニュース。
 この作品、観てないので、なんともいえないが、まあめでたいことであろう。
 機会があれば観るつもり。「納棺師」というのは面白そうだが、このテーマで『ラヴド・ワン』を超える傑作があるとは思えず(ロッド・スタイガー演じる死顔美容師が凄かった)、いまひとつ食指が動かなかったのである。『ラヴド・ワン』のDVDは出ているのかなあ。

2月24日(火) 播州龍野の日常
 終日、小雨が断続的に降る。
 やるせない気分である。
 <下男仕事>色々。
 某スーパー近くにあるセルフ精米機というのを試してみた。
 
 試しに5sほど持っていったら、10sまで100円。
 よく出来ているが改良の余地ありと思う。
 うーん、かめくんの11/14に倣って家庭用精米機を定額給付金(老母分)で購入するかどうか迷っるところだが……老母の余命と米の消費量と1回の精米量(5sで計算)で概算して、その精米費と家庭用精米機の価格と比較すと……わ、100歳近くまで。こちらが先に死ぬわ。いや、むろん、家庭用精米機を「形見」に残す手もあるのだが。
 嗚呼……
 生産的な仕事はしないまま1日が終わる。
 明日は少しは仕事しなければ。親は子供の仕事の邪魔をしてはいかんのよね。おれは自分の判断力が確かなうちになんとかなりたい。

2月25日(水) 播州龍野の日常
 朝だ。雨が降っている。のど飴だった。マンネリか。
 雨の中、早朝に某眼科に診察券を出しに行って予約、9時前に老母を連れて行く。
 諸々の検査……結局11時までかかった。
 幸い、しばらく目薬、特に通院の必要なしということになる。ほっ。
 雨中を帰館。ほとんど午前中をつぶしてしまった。
 午後は<下男仕事>の合間に、少しは仕事……をしようと思ったところに、ご近所のM子さんが来訪、居間で老母と茶飲み話。このこと自体はありがたいのだが、駄菓子どっさり持参と、そのけたたましい音声がたまらん。老母の愛猫(10年ほど前に死んだけど)が、この人が来るとどこかへ姿を消し、帰ったとたんに現れるという習性があった。気持ちはわかるなあ。2階まで響いてくるのだから。
 騒音がおさまってから晩酌。
 なんだか悪酔いしたような気分。
 早寝するのである。
 明日は出所である。

2月26日(木) 播州龍野→大阪
 晴れた。暖かいのであった。
 寒いとぼやきつつも、この冬は「エベレストを制した下着」の出番はないまま過ごせそうである。
 晴れたのはいいが、庭に洗濯物を干していたら、くしゃみ連発、鼻水が出る。
 スギ花粉がどっと飛来してきたらしい。
 そういえば……子供の頃には近所にスギの木が何本かあったが、いつの間にかなくなった。
 当時は「スギ鉄砲」をよく作った。自転車のスポークを切って細い筒(銃身)にする。これにスギの実を詰めて、針金で押してスパーンと飛ばす。野良猫がびっくりして飛び逃げる程度の威力があった。
 あの銃器もスギの木とともに姿を消したのかな。
 助っ人来たりて交替、昼の電車で帰阪。
 しばらく釈放となる。
 くしゃみ鼻水とまらず。
 うーん、桜の散る頃までいたしかたなしか。

2月27日(金) 穴蔵
 未明だ。雨が降っている。浅田飴未満なのであった。
 出かけたいところがあったのだが、明日以降に延期する。
 午前中、穴蔵にて溜まっていた雑事の処理。
 昼に雨はやんだが、まだ不安定な感じだ。
 昼飯は、自転車で黒崎町の「かね又食堂」へ行って、シチューうどんを食す。
 
 和風シチュー+うどんで、あっさりしたカレーうどんというか、半年に一度は食べたくなる逸品。
 午後は穴蔵にて、北村英治とテディ・ウィルソンの共演LPのデジタル化。
 「SOLITON STUDIO」にて最後の3枚を仕上げる。
 これで以前から進めていた、北村英治とテディ・ウィルソンとの共演盤のCD化が完了した……はずである。
 全8枚(増田一郎、秋満義孝のリーダーアルバムへの参加を含む)……うち市販CDは2枚だけ……のはずである。北村さんがテナーとアルトで通したLPなんて、CD化される可能性はないだろうし。
 ひょっとしてまだあるか? テディとのは網羅したはず。(※)
 
 いずれにしても、最高傑作は最初の『君去りて後』だろうな。
 ということで、夜は専属料理人に早春パスタ(菜の花がたくさん入っているだけのもの)など作ってもらって、ビール、ワイン。北村英治+テディ・ウィルソンを聴きつつ……回るなあ。

※ こういう記事については、不備があるとどなたかがコメントしてくださるから、ブログの方が便利なのだが……嫌なコメントがあって閉鎖してしまったからなあ。
「テディ・ウィルソンと北村英治の共演」LPは次の8枚(のはず)。
 @(CD化)『Teddy Wilson meets Eiji Kitamura』1970 初来日の録音
 A(CD化)『Teddy & Eiji』1971 ライブ録音
 B『Swing Special』1973 北村英治のts,as
 C『Groovin' with Teddy Wilson』1973
 D『LIVE at JUNK』1980
 E『Seven Stars』1981 サンフランシスコでの録音
 F『HELLO TEDDY』1982 テディと秋満義孝の2ピアノにゲスト参加
 G『Swing Session』1983 増田一郎のリーダーアルバムに参加
 テディの来日は5回で、そのたびにLPが残されていますが、他に海外版があるやもしれず、何かあればこちらまでお知らせください。

2月28日(土) 住吉の長屋/汐見橋/いちゃりば
 晴れた。浅田飴だ……ではないのであった。
 「雨後の晴天」でスギ花粉が気になるが、先日来、気になっているニュースがあり、現場を見に行くことにする。
 10日ほど前に報じられた「なにわ筋線」計画が再始動というニュースである。
 この計画は<図解>日本三大都市 未完の鉄道計画でも解説されているが、ずっと前からある。新大阪〜大阪駅〜なにわ筋〜南下してふたつに分かれ、JR湊町と南海汐見橋駅につなぐという計画である。
 「新味」があるとすれば、「北ヤード開発」にからんでいることと、京阪中之島線の「中之島」を経由する点か。
 ただ、橋下府知事が国土交通省に乗り込んだとたんに、この計画が再浮上したというのも、どこか変だ。ま、これから色々検討するとして、おれは「南海汐見橋駅」へはまだ行ったことがない。一度行ってみたいと思っていたので、この機会に汐見橋線に乗ってみることにした。
 この線の終点・岸里玉出は住吉大社に近いので、ついでに安藤忠雄氏のデビュー作「住吉の長屋」を見に行くといったら、専属料理人もいっしょに行くという。
 昼前に出て、難波から住吉へ。
 「住吉の長屋」は一般の住居なので所在地は非公開だが、写真などから推定できる。前から見当はついていたから、すぐわかった。
 
 サイズは予想どおりの印象。ただ、両側が瓦葺きの長屋風だった時に較べて、ともにモダンな住居に変わっているから、インパクトは弱い。が、30年以上前に作られていながら、今も斬新なのは確かだ。
 ただ「中庭」は外からはうかがいしれない。おれは「外部を拒否している」かに見える外観が魅力で、住んでみたいと思うのはこの1点である。
 隣家も含めて失礼にならないよう、黙ってさっと通り過ぎる。
 ついでに住吉大社にお参り。
 南海で、岸里玉出に戻り、「汐見橋線」に乗り換える。
 以前は「南海高野線」だったのが、本線側に乗っ取られて、ローカル線に成り下がったのである。
 西成区「沿線」の寂れた景観がたまらない。
 岸里玉出の50メートル以外、複線であるのが意外であった。
 15分で汐見橋に着く。
 
 高野山への出発駅であった汐見橋、うらぶれた駅舎がたまらんなあ。
 「なにわ筋線」計画については、これからも検討するが、わが印象をいえば、橋下政権が変わればまた立ち消えになるだろう。この線ができても大阪駅〜関空がそう近くなるわけでなし、もともと関空自体が遠すぎて不便なのだから。要するに焼け石に水。なにわ筋線沿線(西区・西成区ついでに大正区)が活性化するならいいが。
 汐見橋は桜川と大正の中間である。
 大正橋へ歩く。
 ここは大阪ドームのできる前、大阪ガスへ行くのに時々通った場所だ。
 
 木津川と道頓堀側が「川の十字路」を作っている場所で、ある作品の舞台にしたことがある。
 桂歌之助(先代)をモデルにした噺家が川へ飛び込もうか迷う場面に使ったのである。
 濁った川面は30年変わらないなあ。
 JR大正へ行き、ガード下の沖縄料理店「いちゃりば」へ。
 
 ちょっと遅めのランチ。
 ゴーヤチャンプル、ミミガー、煮物(ソーキ、豚足、三枚肉、豆腐、はんぺんなど)の盛り合わせでオリオンビール、沖縄そばで仕上げ。
 いい旅であった。

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