『マッドサイエンティストの手帳』431
●マッドサイエンティスト日記(2008年7月前半)
主な事件
・創作サポートセンター(5日)
・天満JAZZ倶楽部(モラスキーさん)(6日)
・元町「トンボ」跡地(7日)
・KCC小説講座/暗闇朗読会(12日)
・ジョージ・ルイス108歳誕生日(13日)
7月1日(火) 播州龍野→大阪
いよいよ7月である。
助っ人来たりて役務交替、昼の電車で帰阪。
穴蔵に戻れば雑用山積。特に月次の処理事項など。
梅田ウロウロ。
夕刻帰館して、届いているe-Machines j4504 49800円 を使命を終えかけているWindows98機と入れ替える。
ネット接続し、atokをインストール、open-officeとffftpをダウンロードしたら、一応の機能は整備できた。
雑多なソフトは明日以降である。
夜は久々に専属料理人にいろいろ並べてもらう。
枝豆、タコの刺身マリネ風、トマトその他のサラダ、スズキの紙(アルミホイルではない)蒸し?でビール、引き続き辛明太子のパスタで冷えた白ワイン。
播州龍野で下男やっとるのと違って、気分は王侯貴族。一夜だけの栄華だが。
7月2日(水) 穴蔵/ウロウロ
久しぶりに穴蔵にこもる。
粛々と雑事を片づける。
が、月次の処理などあり、午後、自転車で梅田へ。
久しぶりにハチに寄ってヒーコ、帰路、「ジャズの専門店ミムラ」に寄ってケン・ペプロフスキーの新譜1枚。
おれが棲息する集合住宅、大規模修繕工事は一応6月末で終わったのだが、引き続きエントランス改造工事(オートロック化に加えて管理人室などの大改造)が始まって、玄関はたいへんな騒ぎ。
大阪をしばらく留守にして、帰ってみれば住環境激変というのは楽しいものである。
大佛次郎『帰郷』とか清張『球形の荒野』のSF版を思いつく。書けないだろうけど。
ということで、夜は集合住宅の大規模修繕委員会。
議題が色々あって21時半までかかってしまった。
夜遅くに晩酌。
専属料理人の作ってくれたメニュー。
枝豆、厚揚げの焼いたの。焼きナス・カイワレ、イカの煮たの、肝煮の小鉢でビール。仕上げは「北鮮系」冷麺で黒糖焼酎のロック。
機嫌よく飲みつつ、録画していたNHK「ためしてガッテン!」を見る。森山掲示板の管理人・塩之谷香さんが出演。テーマは「爪と足」である。
いっしょに見ていた専属料理人が「どこかで会ったような」という。
アホか。2、3年前に可児市のalaで会うたやないか。
ああ、思い出したけど、もっと前じゃない?
調べてみたら、なんと6年前なのであった。
月日の経つのは早いなあ……。
7月3日(木) 穴蔵
終日穴蔵。
昨夜の夜更かしがこたえて、6時頃に目覚める。
頭ボケー、体グダグダ。
たまっている雑事の処理4時間、読書4時間、オーディオ関係(LPのCD化作業)2時間、ネット関係1時間、部屋の片づけ1時間、その他食事や排泄などやっていたら、早くも晩酌の時間になってしまった。
専属料理人の作ってくれたメニュー。
枝豆、山芋とオクラの小鉢、ひじき、イカとオニオンのマリネ、豚肉の野菜巻き色々でビール、黒糖焼酎水割り。
運動不足だなあ。
明日は少し体を動かすことにして、本日は早寝するのである。
7月4日(金) 穴蔵/閉じこもり
朝、近所の医院で定期検診。血圧等、正常であった。
本日も夏日。朝から書斎は30℃で、おれには快適な気温である。
運動不足は自覚しているものの、雑事多く、終日穴蔵。
雑事7時間。うち集合住宅関係に2時間を要す。
デフランコとトニー・スコットの古いLPのWAV化5枚、3時間……トニー・スコットのバラード(50年代)が意外にいい。東洋趣味に陥ってからは結局よくわからないままだけど。
読書2時間。
食事その他は0.5時間。
で、夕刻になり、晩酌。
あまり生産的な仕事はできないままであった。
明日こそ運動しなければ。
あ、夕刻、天満へ行く予定だ。雨でなければ歩いて往復しよう。
7月5日(土) 穴蔵/創サポ
朝から穴蔵にて雑事色々。
集合住宅関連のことで2時間以上かかる。おれは理事ではないのだが、大規模修繕工事の委員を引き受けたものだから、いたしかたなし。
運動不足である。
午後4時頃に出かける。炎天なり。
夕刻から天満で創作サポートセンターの講義があるので、ぶらぶらと歩いていくことにする。
DAICONのオプショナルツアーで予定している「大阪SF史跡」を幾つか巡って天満まで。
中之島の先端、誰が見ても巨船の舳先を想起する。ここから『霧に沈む戦艦未来の城』を紡ぎ出した木田福一じゃなかった福田紀一氏はやはり天才である。
ということで、18時から「創サポ」11期生の作品3編について講評……というか、この3編を中心にロボットSF講座の雰囲気となった。
50枚の短編3作品、おれなりに要約するとつぎのようになる。
・火星調査隊に密かに同行させられた「女性」アンドロイドを巡るドラマ。火星とロボットという組み合わせは一見通俗的だが、ヒューマノイドを火星へ連れて行く必然性があるところがミソ。
・青春学園小説のかたちをとった「ロボットは恋をするか」という、現代ロボットSF。ロボットの「主観的描写」と高校生の日常描写の落差が面白い。
・誘拐、監禁、ストーカー、洗脳といった「危険」な状況を独白体で描きつつ「人間間で意識の転移は可能か」というテーマを持ち出す。レトリックが一見アンフェアに見えてフェアな、ちょっと危険なホラー。
技巧面では色々注文をつけたいところがあるものの、それぞれ刺激的であった。
3篇のテーマがすべてここにつながっているからである。
ということで、本日、小説作法なんて放り出して、それぞれの作者とテーマ中心の議論になってしまった。
作者以外の生徒諸氏には迷惑だったかもしれないが、それだけレベルが高かったのである。
帰りは疲れたので地下鉄で移動。
本日の運動は5200歩であった。
帰館後ビール飲んでいたら、もう深夜である。
7月6日(日) 天満JAZZ倶楽部(モラスキーさん)
朝から暑いことは暑い。
が、東からの直射光が射し込む1時間半ほどを除けば、室温30℃で、おれには快適である。
少しは仕事もするのであった。
午後、自転車で「ワイルドバンチ」へ。
「天満JAZZ倶楽部」の特別企画、マイク・モラスキーさんによるトーク・イベント。
40人くらいかな。ライブよりも遙かに盛況である。
演題は『日本のジャズ喫茶文化――反懐古趣味の視点』。
昨年秋からの調査中のジャズ喫茶文化についての「中間報告」で、京阪神から四国や新潟までをカバー。
あと、沖縄、九州、北海道、北関東、金沢を回りたいという。
恐るべき好奇心と行動力である。
地域的な特性を把握してユニークな視点で分析していくが、爆笑エピソードを披露しながらの語り口も見事なものだ。
日本ジャズ喫茶文化の隆盛と衰退は「新しい3K」で理解できるという。
その3Kとは「欠如」「距離感」「希少価値」で、70年代以降、これらが解消されていくにつれてジャズ喫茶が衰退していったという分析である。
もう少し詳しく書きたいが、これらは8月からWebちくまで連載されるという。
楽しみなことである。
サービスでピアノ・ソロも一曲「モンクス・ムード」。
あと10人ほどで近くの居酒屋へ移動して軽くビール。
ホロ酔い自転車で無事帰館できたのであった。
7月7日(月) 神戸/旧友再会
昼前に梅田でマイク・モラスキーさん(昨夜はあの後、午前2時過ぎまで飲んでいたという。元気だなあ)と待ち合わせて、神戸・三宮へ。
モラさん、本日は神戸のジャズ喫茶の追加取材というので、「トンボ」のマスター・板東徹さん……なんて書きづらいなあ、昔からトンボちゃんと呼んでいる……を紹介するためである。
「トンボ」はJR元町駅の北側にあったジャズ喫茶。
阪神大震災で建物が全壊、以来、トンボちゃんとは電話で1度連絡がついたものの、その後消息不明であった。
向こうから連絡をもらったのは、おれが立ち食いうどんでテレビ出演したからである。これを見て電話があった。
神戸のジャズ喫茶事情に詳しいトンボちゃんと連絡ルートが復旧したのは、モラスキーさんの研究にとっても最高のタイミングであった。
ということで、三宮の西村珈琲店であれやこれや。
別件取材のモラさんとはここで別れて、トンボちゃんと13年ぶりに積もる話を色々。
この2年半、ベトナムで暮らしていたというから、連絡がつかないはずだ。
トンボちゃんと元町まで歩き、前の店舗跡にて記念撮影。
ここだけが平屋のプレハブ居酒屋だから目立つ。
記念撮影。跡地に立っているのは、やくみつる氏ではありません。
ちょっと空腹になったので、近くの「日精」というそば屋へ案内してもらう。
(昼食時は行列ができる店らしいから、店名を公開してもいいか)
おでんで軽くビール、あとカレーそばをいただいたが、絶品!
「うまくて安くてボリューム満点」、こんな店がトンボから50メートルのところにあったとは!
なぜ20年前に教えてくれなかったんだ。
1週間ほど通い詰めて主なメニューを制覇したい気分だが、交通費もかかるし、播州龍野から帰阪する時に途中下車することにしよう。
7月8日(火) 穴蔵/むさしくん
室温30℃。暑くないのであった。まして曇天、8時から断続的に強い降雨とあっては。
終日穴蔵にて雑事を片づけるのであった。
集合住宅関係に3時間を要す、困ったことだ。
15時頃に専属料理人が穴蔵へ酒肴を色々運んできた。
夕刻、かんべむさしくんが久々に来穴蔵と伝えておいたら、早々と用意してくれたのである。早めに用意して、これから甲子園へ行くという。
本日、阪神〜読売戦で、某方面から1席余っているからとお誘いがかかったらしい。
よくぞプラチナ・チケットが余っていたもの。
夕刻から晴れてきたから何よりであった。
ということで、こちらは夕刻にむさしくん来穴蔵。
3年3月の「朝ミラ」が終わって、翌朝気にせずトコトン飲めるはずが、早寝早起きが体質になりかかっているらしい。午後10時就眠、午前4起床というから、おれと同じではないか。
久しぶりにアホな話色々。夜更かしはせず、早めの散会となる。
そのうち午前5時頃に中央市場で飲むことにしよう。
そろそろ早寝するのである。
7月9日(水) 穴蔵/ハチ
涼しい朝を迎えたのであった。
少しは仕事もするのであった。
朝刊・朝食のために「自宅」へ行くのであった。
大規模修繕できれいになった廊下が汚物で汚れているのであった。
犬糞と推定されるのであった。
犯人は容易に推定できるのであった。
喧嘩になるとわが家に被害が及ぶのを心配するのであった。
専属料理人に命じて、当てつけがましくてもいいからゴシゴシ洗えと命ずるのであった。
困ったものなのであった。
……ということで、昼は気晴らしを兼ねて自転車でハチへ。
ハチ、またもややこしい事情でLP数千枚をダンボールに詰めてピアノの奥に並べている。
積み上げるのはヤバイらしい。
事情を色々聞く。
たいへんらしい。
他人のことはかまってられない。
ウチの実家もややこしいのである。
トマス・デッシュの訃報。おそらく「鬱病」だろう。同世代の日本作家の発言から容易に想像できるし、おれも年齢は近いからなあ。なんといっても『リスの檻』だ。他は読んでない。ゾリーンとともに、短編ひとつで強いインパクトを受けた作家である。
おれが「熱の檻」という短編を書いた時、ディッシュとゾリーンの組み合わせじゃないかと某氏からからかわれたが、タイトルだけに関しては「宇宙の熱死」「リスの檻」が並んでいた印象が刷り込まれていたのかも。
テーマは「熱死」だけどね。
おれは「ニューウェーブ」じゃないけど、小説としては深い感銘を受けたのである。
明日からど田舎行き。
夜はビール、白ワイン、そろそろ早寝するのである。
7月10日(木) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動。
駅の売店、昨夜の阪神〜読売戦が中止のためであろうが、なぜかスポーツ紙一面が各紙揃って「山本モナというタレントが読売の二軍選手と連れ込みホテルにしけ込んだ」というのがトップニュース。
まあサミット報道よりは面白ろそうだが、どうかと思うなあ。おれはどちらも見たことがないので、ニュースの重大性がまるで理解できない。
スケベな男は色々知っているが、世の中には、酔うと性欲が異常に昂進する女もいるということで、これは血筋であろう。
下男仕事の合間にタイムマシン格納庫にこもる。
先日の某国データバンクの関連か、T商工リサーチから「調査」電話。
面談に来た「某国」とちがって、こちらはかなり杜撰。予備調査のレベルがまるで違う。おれの名前まで間違っている。嘘は答えてないけど、質問されないことは話していないから、ここのデータ、何の役にも立たないと思うぞ。調査依頼するなら「T商工」より「某国」を推薦する。
7月11日(金) 播州龍野の日常
朝刊に戸塚洋二氏の訃報。
運が悪いとしか申し上げようがない。
小柴昌俊氏のノーベル賞受賞理由は「宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献」であって、「ニュートリノ観測」の功績は戸塚博士のために残されていたのだからなあ。
なんでさっさと差し上げんのよ。
戸塚先生が「不運」といったが、カミオカンデ始動直後に超新星ニュートリノが到着したのは奇跡的な「幸運」でもあった。
まるでカミオカンデの完成を宇宙が予知して、すぐ近くまでニュートリノを送っていたような。
これをSFで先取りしていたのは、小松の親っさんの短編『偉大なる存在』だろう。異星人からのメッセージでニュートリノではないけど。
運も不運も宇宙が支配しているのであろうか。
おれの考え方は「大構造が小構造をある程度規定する」で、個別の事象に「運命」は及ばない……というところなのだが。
退屈な日常。
定期検診のために老母を近所のI医院へ連れて行く。
金曜日は盛況であるなあ。
9時に診察券を出しに行ったら待合室が満席。10時半に老母を連れて行くが、終わったら昼前。
結果は正常だが、通院疲れが心配になってくる。
午後は、明日の「講義」のために某作品集の再読。色々と自作用のヒントを得る。
夕刻、軽くビール。
運動不足なので、川沿いに30分ほど散歩。
午後7時の夕焼け。
気分は「Blue and Sentimental」になるぜ。
7月12日(土) 播州龍野→大阪/KCC小説講座/暗闇朗読会
午後の電車で大阪方面へ移動する。
三宮で途中下車。
夕方から神戸新聞文化センターの「高井信の小説講座」にゲスト参加である。
「創刊号」という会誌を出していて、その掲載作16篇についてコメントする。
ホラー、ファイタジー、メルヘン、ドタバタSFからちょっと変わった老人小説まで多彩で、レベルは高い。
おれとしては、擬人化作品を含めて、動物を扱った作品が多いのが面白かった。
ジャック・ロンドンを頂点とする「動物文学」は衰退したのだろうか。
日本でも、西村寿行の初期作品を読んでからもう30年になる。
コメントした中で「秀作」と思ったのはペットを扱った作品である。
大自然を背景にした動物小説からペット小説へ。小粒化したなどというつもりはない。現代人が接する動物はペットの方が遙かに多くなっているのであり、これからはペット小説が主流になる予感すら覚える。
その意味では、ペット小説の作者の時代感覚はなかなか鋭いのである。
おれとしてはロボットSF関連でヒントになることが多かった。
終了後、猛暑の中、トアロードの坂道を上ってビッグアップルへ。
スピークイージー風の扉を開けると、そこでは不思議な演奏が行われていた。
白衣を着た美貌の女性科学者?がテルミンを操り、横で中年ロッカーらしき男がギターをかき鳴らしている。
なんだこれは。
休憩のあと、場内が真っ暗になり、炭坑夫みたいにヘッドランプ?をつけた北野勇作が自作を朗読しはじめ、後ろで田中啓文のテナーサックスがゲボーーーーギャゲーーーーと雄叫びをあげる。
あ、これがSF大会で悪評高い「暗闇朗読会」というやつか……。
悪夢にうなされそうな。
最後はセッション。
北野勇作が新作長編『レイコちゃんと蒲鉾工場』を朗読、テルミンとテナーが激しく交錯し、朗読ペースが急テンポになったところで「つづく!」の一言で終わった。落語だと「アホがワーワーゆうております」の呼吸かな。
セッションはここで見られる。
けったいなライブであった。いや、貴重な体験をさせていただきました。
SFファン諸氏、DAICONであれば、怖いもの見たさでぜひ一度は……とおすすめする。
真夜中近くに帰館。
シャワーのあと専属料理人に「夏焼きそば」(って夏野菜を大量に入れた普通の焼きそばだけど)を作ってもらって盛大にビール。
就眠は午前1時になってしまった。
7月13日(日) ジョージ・ルイス108歳誕生日
昼前に出て、地下鉄で心斎橋へ。
マホガニーホール近くにあるレストランで河合良一さん中心のカルテットのランチコンサート。
ジョージ・ルイスの誕生日が1900年7月13日であり、108歳の誕生日を祝う会でもある。
演奏はルイスの「ディスコグラフィー」風にということで、1940年代のメタル・クラリネット時代からアメリカン・ミュージックの頃、そして60年代まで。ふだんあまり演奏されない曲も色々。
名曲「バーガンディ・ストリート・ブルース」の誕生はおれの誕生と同年なのである。
賛美歌2曲はルイスの遺品のクラで演奏された。
108歳のローソクが飾られたケーキも登場。
昨夜の口直しのような、気分のいいライブであった。
15時過ぎ、ブラブラ歩いて道頓堀へ。
閉店した「くいだおれ」前に、物好きが結構たむろしているのであった。おれもだけど。
大正末期には「日本のニューオリンズ」といわれたトンボリ、賑やかさ、アホの多さでは本家を凌駕している。ただ、ジャズが流れていないのだけが寂しいなあ。
7月14日(月) 穴蔵
終日穴蔵にこもる。
このパターンは久しぶりである。
雑事が色々あって、集合住宅関係のことがほとんど。
エントランスをオートロックに変えることになり、メールボックスが新しくなる。
修繕委員として、この表札を全戸分、作り直さねばならぬのである。
「堀」という1文字表記のすがすがしいことよ。
それにくらべて、会社名らしき横文字併記や、何人住んでるのかわからんややこしいのや、「龍」と「林」を縦につないだ見たこともない漢字やら、往生しまっせ。
ま、わが穴蔵の表札も「SOLITON」と「タイムマシン」の併記で、あまりよそのことはいえないのだが。
ということで、たちまち夜になってしまった。
明日はテプラーにパソコンをつないで色々やらねばならぬ。
一銭にもならんことを……嗚呼。
7月15日(火) 穴蔵/ウロウロ
定刻午前4時頃に目が覚めて、集中的に2時間半、少しは仕事もするのであった。
7時頃に朝刊を読み、専属料理人が起きてきたので軽い朝食を作ってもらう。
あとは終日遊そ……べればいいのだが、集合住宅関係の雑事があり、昼まで拘束されてしまった。
昼、本町にある某行の貸金庫に保管しているタイムマシン関係の機密資料をチェックする必要があって、自転車で炎天下の御堂筋を走る。
無理してはいかんなあ。
体力の限界を感じ、ちょうど13時になったので、ボンクラ・サラリーマン時代になじみの某店(本町界隈、なじみの店は今や2軒のみ)でランチ+生ビール。
帰路、また汗が噴出。
健康にいいのかどうかわからんなあ。
14時過ぎに帰館して、またも少しは仕事をするのであった。
乾きを覚えて、夕刻、自宅へ行ってノンアルコール飲料。おれとしては珍しいことである。
ついでにテレビを見ていたら、山本モナと○メコ騒動を起こした読売の二軍選手に対して、二軍戦で「モナオカ!」というヤジが飛んだという。うまいこというなあ。
野球ファンがつけるあだ名ほど面白いものはない。「壊れた信号機」とか「不動の三塁手」とか。
もっと古くは、70年代はじめ、パ・リーグのどこだったかに甲斐という選手がいて、バッターボックスに立つと敵側内野席から「カーイカーイカ、カイカイカイ」(←白虎隊のメロディといえばわかるか)の大合唱が起こった。当時ドリフターズが歌っていた水虫治療薬のCMソングである。
見ていた場所が微妙で(連れて行ってくれた人が味方である)唱和するわけにはいかなかった。
おれも一度は参加したかったなあ。
近い内、二軍戦の日程しらべて「モナオカ!」やりに行く……気にもならず。
ナベツネ暴言後、職業野球も遠くなりにけり、だな。
夜は専属料理人が作ってくれた、「ヴェネチア風の魚介パスタ素麺仕立て」その他色々と、それに合うイタリアの白ワイン……などで、専属料理人は「あっ、よく合う、懐かしい」などというが、おれはイタリアには行ったこともないので、微妙な組み合わせを解説されても、何がなんだかわからないのであった。
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