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『マッドサイエンティストの手帳』351

●森山威男4+1 PitInn

 2005年9日2日。
 新宿ピットイン。
 森山威男カルテット+1、新宿PitInn 3Daysの初日である。
 「呼び込み」前のロビー、塩之谷さんはじめ森山掲示板でお馴染みのメンバーが多い。
 なんと、宮崎のテリー税田くん、大阪在住の三男坊といっしょに来ている。たいしたものだ。
 森山威男(ds)、音川英二(ts,ss)、田中信正(p)、望月英明(b)のカルテットに、本日のゲストは井上淑彦(ts,ss) さんである。
 (2日目がトロンボーンの向井茂春、3日目がアコーデオンの佐藤芳明……残念ながら、おれは初日のみ)
 1stステージ。
 「サウンドリバー」「アリゲーター・ダンス」「グラディテュード」「ノンチェック」……詳しくは森山威男Websiteの塩之谷香さんのレポートご参照を。
  
 やはり2ホーンはいいなあ。……それにしても井上淑彦さん、ほれぼれするほどいい男だなあ。
 演奏最高だが……おれの斜め後ろ(4列目右端)のオヤジ(といっても、おれより若い人だが)、演奏中の6割くらい、隣の女性に何やら大声でしゃべり続け。しかもソロや演奏終了の瞬間に指笛吹いたりアヒルが絞め殺されるような叫び声をあげたり、いやはや大変。びっくりしますがな。
 休憩時間に森山さん登場。
 サイン入りのドラムのスキンを持って……これは森山ライブで時々登場する「お宝」である。
 わが記憶では、初めて見たのは6年前、1999年8月30日のラブリーである。
 「ほしい方は?」にほぼ全員が挙手。
 で、ジャンケン大会になった。森山さんとの勝負で、負けとオアイコは敗退の方式……なんとおれは5連勝! 準決勝4人まで勝ち進んだ。が、悪運はここまで。準決勝であえなく敗退。
 優勝はテリー税田くんの三男坊(名前きき忘れた)であった。まあ、テリー息子ならおれとしても満足である。
  
 2ステージ目……なんと3日目のゲスト予定の佐藤芳明(アコーデオン)さんが登場。
 フロント3人になった。
 佐藤芳明さんについては塩之谷レポートで読んだだけで、実際に聴くのは今日が初めて。3日目までいるのは無理だったので、これはおれには嬉しいプレゼントであった。
 「N.O.W」……なんとエモーショナルな演奏。アコーデオンの「普通」の奏法がどうなのかよくしらないけど、シャンソンなどで抱いていたイメージとはまるでちがう。やっぱり森山さんと渡り合う、これは破格の演奏なんだろうな。
 が、これが「渡良瀬」で一転、すばらしき抒情性を発揮。「渡良瀬」はアコーデオンのために作られた曲かとまで思わせるから、たいしたものだ。
 それにグズラさんのベースとのからみもすごくいい。
 最後はカルテット+1で「サンライズ」そして「hush-a-bye」。
 いい夜であった。

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