『マッドサイエンティストの手帳』227
●マッドサイエンティスト日記(2002年2月前半)
主な事件
・相変わらずの「穴蔵」生活
・ウズベキスタン行き(8日〜)
2002年
2月1日(金)
午後、自転車で都島の市立総合医療センターへ。ウズベク行きの予防接種2回目である。
狭い廊下に並んだ椅子に座っていたら、「おい」と声がかかる。
向かい側に「三日月」が座っていた。
……といってもわからんか。昨年の8月4日にハチで狼藉を働いた、あの三日月である。
「どこが悪いねん」「海外へ行くのに予防接種や。あんたは何や」「5年ほど前から※※症で2月に一回くらい来てるねん」……むむ、それなりに苦労しとるんだなあ。
本日、酒は「控え目」にして、ビールでうがい程度。
目が冴えて眠れない。
深夜映画で「昭和残侠伝/唐獅子仁義」途中まで見るが、「いやがらせ」場面がどうにも苦痛で、途中で寝る。1時間半ほどの「忍耐」が虚構でも、もうつらいのである。
2月2日(土)
終日「穴蔵」で過ごす。
雑用多し。
2月3日(日)
海外に出るまでに資料の返却と調査事項があって、朝から自転車で西長堀の市立中央図書館へ。防寒服なので快適である。
14時過ぎまで。
かんべ事務所に「もし日曜出勤なら寄りたい」とメッセージを入れておいたら、午後「出勤」していると連絡あり、帰路、かんべ事務所で1時間ほど雑談。
専属料理人、年に何度かある風邪で発熱。困ったものだ。こうなると長いのである。
ボンクラ息子その1がいたので、手分けして、冷蔵庫内の材料で鍋にする。
2月4日(月)
梅田の某銀行でドルを買う。50ドル紙幣なんていらない国へ行くので、小額紙幣をたくさんほしいといったら、ドル自動両替機で「100ドルパック」を必要分買ってくれという。20ドル3枚〜1ドル5枚の詰め合わせ袋を買う方式である。
×袋を両替購入、1ドル=136円くらいである。
ついでに某保険会社に寄って旅行保険。
午後、「穴蔵」。
夕刻「自宅」へ行くと、専属料理人、まだ「発熱」のままパスタを茹でておる。わしゃ海外行き前だから和風が食べたいのだが……ともいえず、ワイン。
テレビで「男はつらいよ」が流れているのでしばらく見るが、イライラしてきて「穴蔵」に戻る。なぜなんだろう。虚構の中でもトラの「迷惑行為」を見るといらだたしく笑えない。明らかに老化である。
小説でもしかり。人間がらみのもめ事が煩わしいのである。SFは、やっぱり「自然科学的謎の究明」ものに限るなあ。冒険ものなら「秘境探検」。現実がこんなに煩わしいのに、なんで人間関係の煩わしさを虚構内で楽しめよう。
2月5日(火)
早朝の電車で播州龍野の「タイムマシン格納庫」へ。
実家にも1時間ほど寄る。ウズベキスタンへ行くといったら、老母が「篠田節子さんの小説で読んだが、危険な国なのではないか」と心配する。(わしゃ、その篠田作品、読んでない。最近は母の方がよく本を読んでいるようである。)……などと心配しつつも「餞別」をくれるからうれしいなあ。
夕刻帰宅。
専属料理人、相変わらずの発熱なので、またも鍋材料を買ってきて、本日は鶏の水炊き、ビール、焼酎、雑炊である。
2月6日(水)
雑用が多い。
専属料理人、相変わらず、半分寝たまま。忙しい時に困ったものだ。
シチューが食べたいなどというので、材料のみ用意、勝手に作らせる。……わしゃ昨日の材料の残りでまたもナベ。なんで海外に出る2日前にシチュー食わにゃいかんのよ。
荷物の用意など、まだ出来ない。
2月7日(木)
昼過ぎまで「穴蔵」。FAXと電話連絡などあちこち。
午後、モリカワからFAX。ルン吉くんを近所で目撃したという報告である。モリカワとは北野勇作夫人。……イラスト入りのレポートを見ると、北野勇作がジョギングし、モリカワが自転車で伴走している時に会ったらしい。梅田から天六寄りの位置。だんだんとウチから北野さんの住まいに接近中らしい。
専属料理人、まだ調子が悪いので、夕刻、自転車で阪神デパートへ。……なんと質流れ大会? 殺気だったオバハンが多くて、雰囲気がおかしい。
地下で「煮魚、ほうれん草、木綿豆腐」、ついでにウズベク用の「酒のつまみ」も買って帰宅。
夕方から2時間ほどで荷物の用意。……MDウォークマン持っていくかどうか迷う。ジャズはない国だからなあ。パソコンも持っていかないから、これくらいはいいか。
ボンクラ息子その1はバイト、その2は昨日からスノボー。専属料理人と「カレイの煮付け、湯豆腐、ほうれん草のおしたし、キンピラ、大根と芹の煮たの」などで「最後の晩餐」。
明日から1週間ちょっと、ウズベキスタン行きである。
行き先はタシケント市内の大学であるから、まあ、たぶん安全であろう。
理科年表では気温、湿度ともに仙台程度である。……が、暖房事情は行ってみないとわからない。
大阪が3月下旬並と異様に暖かい。これにあわせるとヤバイので、重装備を心がける。
防寒肌着の人体実験が楽しみである。
2月8日(金)
部屋の清掃。『まさかの時にのみ開封するファイル』を穴蔵に残して、朝9半頃に家を出たのであった。
ウズベキスタン行きである。
2月9日(土)〜15日(金)
タシケント滞在である。
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