『マッドサイエンティストの手帳』866
●マッドサイエンティスト日記(2025年12月前半)
主な事件
・播州龍野いたりきたり
・穴蔵を離れて(4-7日)
・大阪JAZZ@放出(14日)
12月1日(月) 大阪←→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
9時前に到着。年内に片づけるべき雑件が色々あり、タイムマシン格納庫の作業、実家の雑事、金融機関の関係、司法書士事務所に顔出し、その他、市内ウロウロ。
昼に龍野公園にも行ってみる。
聚遠亭は月曜で休園。しかし、外から見ただけでも、今年の紅葉が貧相であるとわかる。半分以上が枯葉色。
*
昨日来た観光客もがっかりしたであろう。
聚遠亭がこれだから、紅葉谷その他、推して知るべし。
クマが出ないだけ、よしとすべきか。
夕刻の電車で帰阪。
二地域居住の準備はほとんどできないままである。
12月2日(火) 穴蔵
晴。暖かく11月初めの気温……などとテレビは報じているが、体感はそうでもなし。
終日穴蔵。コタツに潜り込んで、あれこれ読んで1日が過ぎる。
昨日の反動であろう。
12月3日(水) 穴蔵
終日穴蔵。
本日も不調……というか、気分落ち着かず、生産的なことは何もできず。
老化してボケ状態だから、これでいいとは思うものの、少しは筒井さんを見習わねば。
午後、BSで映画『逃亡者』(1993)を見る。はじめて。昔のテレビドラマも見ていない。
テレビのデビット・ジャンセン版は64〜67年放映で、テレビなしの下宿生活時代だったからなあ。最終回の「極秘」扱いが話題になったことは覚えている(結末は今も知らない)。
ハリソン・フォード版は、30年後の映画化だから、テレビとは別物なんだろうけど、まあまあ面白かった。追跡者の刑事がなかなか。
ただ……事情あって「血液サラサラ」薬を服用中の立場としては、この事件の真相はちと恐ろしい(それでなくても先だって、某グループの最年少メンバーが肺動脈血栓で急逝したばかり)。
製薬業界から抗議はなかったのだろうか。
12月4日(木) 穴蔵を離れて……
寒波襲来。真冬並の寒さという。
6時、ベランダの気温は6℃だがアメダス(谷四)は3.5℃。ホンマかいな。最高気温10℃の予報。
身の回りの物をバッグに詰め込む。
避寒でもないのだが、不調脱出のため、しばらく穴蔵を離れることにする。
某所へ移動する。
部屋からの見晴らしは前回ほどよくない。
*
廊下からビルの間に沈む夕日が見える程度。
12月5日(金) 某所
穴蔵を離れて過ごす。
12月6日(土) 某所
穴蔵を離れて過ごす。
12月7日(日) 穴蔵に戻る
午前に出て、堂島川沿いをあるく。
*
日曜で人通りはほとんどなく、時々ランニングの人とすれ違う程度。
昼前に穴蔵に戻る。
昼は久しぶりに自宅で昼食。
午後は雑件を集中して片づける。
しかし、ともかく眠い。
軽い夕食の後、ともかく早寝。明日から復帰のつもり。
12月8日(月) 穴蔵/ウロウロ
早寝したのに、目覚めれば6時。夜中に尿意で目覚めたものの、10時間くらい眠れた。何年ぶりか。
体調は復帰。アタマの方は明晰ならずだが、心配事がなくなったから、まあまあ働く。
午前中、たまっていた雑件を精力的に片づける。
午後、地下鉄で淀屋橋へ。
市内ここにしかないATMで播州龍野関係の年度末の処理を行う。
天気がいいので、ぶらぶら歩いて帰ることにする。
・中央公会堂周辺は人がおらず快適である。
・鉾流橋を渡ると、裁判所の東側にテレビカメラが数台。何を狙っているのか。
*
夕刻のニュースで判明。
紀州のドン・ファン殺害事件の控訴審で、元女房が現れるのを待っていたのだ。撮影できなかったようだが。
検察側の控訴で、即日結審。判決は来年3月23日という。新事実は出なかったということか。
・宇治電ビルとヌルスタジオ跡の間を通過。
ヌルスタジオ跡のタワマン「グランドメゾン」はまだ基礎工事中。
・読売新聞北側の「龍王大神」に御礼参り。
・北へ。「網敷天神社」にも御礼参り。
・さらに北へ。中崎町の「白龍大神」と「延命地蔵尊」にも御礼参り。
めったやたらだが、無事生還の御礼だから、バチは当たるまい。
・豊崎のA研究所には、御礼というよりも、お仕事中のA先生に敬意を表して通り抜ける。
7500歩ほど歩いて帰館した。
明日からはアタマの回復を試みることにする。
12月9日(火) 穴蔵
朝5時に目覚めて、地震のニュースにびっくり。昨夜23:15、青森で震度6強(M7.5)。津波も死者もなし。
テレビはこればかりで、クマと山火事のニュースはないような。
クマと山火事と寒さが続くと、二地域居住に迷いが生じる。
が、地震が起きると、龍野住居は確保しておかねばと思い直す。昔から地震と洪水には安全な土地なのである。
地震は忘れかけた頃にくるなあ。
静かに机に向かう日とする。
アタマの働きを取り戻す日にしようと思っていたところに、集合住宅の管理規約の問題が持ち込まれた。
長年(理事の輪番制の前から)管理規約を担当していて、版下作成を引き受けてきた結果、過去の版下が全部わが手元にある。
こちらも高齢なので、資料を整理して管理組合(管理会社)に引き渡したいと申し入れていた。
結局、来年度に新版を作ることになり、その版下を作成したところで引き継ぎということになった。
長年、文書は一太郎で作ってきたので、版下は一太郎、原本(文書)はワード、図面はjpegでお渡しすることになる。
さすがに今からワードを習得して複雑な書式の文書を作る気力はない。
あまりアタマを使う作業でもないが、ぼちぼち開始。これも終活である。
12月10日(水) 穴蔵
4時起床。普通の生活パターンに戻れたような。
晴。終日穴蔵。適当にアタマを使うデスクワーク。
午後、市営廃墟が少し騒がしい。消防車が来ているらしいが、ベランダからは北側2棟の間に一部が見えるだけ。
陽だまりにいたノラは逃げ出している。
*
*
散歩を兼て出て見ると、消防車が7台来て、何か北棟で訓練中らしい。
放水はなし。塀の中の様子は残念ながら覗けず、隊員の姿は見えない。
見物席は無理だろうが……来年3月末までといわず、恒久的に訓練施設として使用してほしいものだ。
12月11日(木) 穴蔵/ウロウロ
定刻4時に起床。
晴。穴蔵にて管理組合関係の仕事。
寒いので自宅からノートパソコンを持ってきてコタツで作業するが、姿勢が悪く、腰にこたえる。
2時間ほどで、エアコン稼働、デスクトップ(椅子はエルゴヒューマン)に切り換える。
やはりこちらの方がいい。気分と用途で時々切り替えることにする。
午後外出。
急ぎの郵便物があり、北郵便局の窓口まで行く。
ついでにスカイビル北側の里山を散策。
*
せっかく柿が実っているのに、クマが出てくる気配がないのが残念である。
うめきた方面はインバウンドが出没しているから、これは避けて、工事現場沿いに帰館する。
12月12日(金) 穴蔵
穴蔵にてシコシコと(非SF系)業務をつづける。
集合住宅関係でちとややこしい問題(大掛かりなリフォームとでもいうか)があり、この種のことに詳しい近所のMさんに電話で相談する(リフォーム関係は建築時の管理規約に明記してない事項が多いのである)。
話のついでに、近所のマンションでややこしい問題が発生していることを教えてもらう。
築45年のマンションに大手業者からチラシが配布されて、大型タワマンに建て替えるから「相場」の1.5倍で買い受けるという「提案」があるという。茶屋町界隈の再開発?の一環でそんな話があるらしい。
ウチより数年後に建てられた集合住宅である。
ウチに隣接する市営廃墟の計画次第では、他人事とは思えまへんで……という話になるが、確かに。
晩年はおとなしく暮らしたいのだが。
午後、散歩に出て、該当マンションを見物する。
*
昔かんべさんの仕事場があった隣接地である。
無人ビルになったロフト跡を通過。先日の「呪術廻戦」装飾は、イベント会場ではなく、単なる看板であった。
ビルひとつを看板にするほどのアニメなのか? 老人にはよくわからん。
三番街からヨドバシに通じる地下道……いつも利用する銀行のATMコーナーが閉鎖されていた。
この地下道、両側が「工事中」になるらしい。新阪急ホテル解体工事のためである。
この一帯もこれから数年間、工事がつづくことになるのだなあ。
12月13日(土) 穴蔵
穴蔵にてシコシコと(非SF系)業務をつづける。
来年1月の理事会に間に合えばいい業務だが、ややこしいことは先に片づけて置きたい。
あと1日で終るだろう。
・夕刻、井上流の映像を見て、今日が事始めであったことを知る。
米朝一門の事始めがなくなって何年経つのか。20年以上になるのかな。
寂しい限りだ(継続していても出席の機会はなかっただろうけど、話を聞くだけで面白かった)。
山口組連中はどうしているのか。コソッとやっとるのかなあ。
・22時からNHKで『火星の女王』(第1回)を見る。
話の展開はだいたいわかるが、細部がわかりにくい。字幕は読めるが、日本語になるとセリフが聞き取りにくい。耳が遠くなったのか心配になるが、ニュースでアナウンサーの声はきちんと聞き取れるからなあ。
年末まであと2回。「原作」確認はその後にしよう。
終われば23時30分。数年ぶりに、えらい夜更かしをしてしまった。
12月14日(日) 大阪JAZZ@放出
・早朝、テレビで桂吉弥「蛸芝居」50分を見る。
師匠直伝とかで、なかなか。しかし、これは吉朝が抜群にうまかったなあ。横で米朝師匠が「慈父のごとき笑顔」で見ておられた光景を思い出す。
・午前、穴蔵にてマジメに仕事。だいたい片づいてきた。
・午後、梅田まで歩き、北新地から片町線で放出へ。
ディア・ロードで開催の大阪JAZZ同好会の例会に出る。
2月に1度の開催だが、色々事情が重なって、半年ぶりの出席。
特集はUさんの「ビル・エヴァエスの不人気盤」という妙な企画。いいのだが売れず、ほとんど知られていない迷盤? 電子楽器を弾いていたなんて知らなかった。
持ち寄り企画は「バド・パウエル」。案の定、ブルーノート(クレオパトラね)を持ってくる人は皆無。初期(パーカーとの共演など)とパリ時代が多い。
わたくしの持参は「ラウンド・ミッドナイト」の中でデクスター・ゴードンが吹いた「Una Noche Con Francis」。映画を見るまで知らなかったパリの最終盤(昔「姿なき檻」というタイトルで出ていた)である。
しかし、ピアノばかり聴き続けるのもちょっと疲れるな。
・帰路はおおさか東線を利用。うめきたから歩く。
午後6時前だが、もう暗い。
*
大阪駅北広場から、グラフロ西の銀杏並木、コンコース、NU茶屋町からアプローズまで、イルミネーションだらけなのに驚き呆れる。
夜(というか暗くなって)出歩くことがないからだろう。電力の浪費にしか見えない。
・夜はBSで『十三人の刺客』(リメイク版)を見る。
これは15年前に映画館で見てるが、当時に較べると冗長に感じる。ペキンパーのように銃弾一発で即死とはいかず、首を刎ねるまでの口上が長くなるからか。
12月15日(月) 穴蔵
晴。終日穴蔵。
午後、またも隣接する市営廃墟で消防訓練が始まった。
ベランダからはよく見えないので、塀の東側まで見物に行く。
*
マンションの窓からの救出訓練らしい。隣接地の居住者としてはありがたい訓練である。
できれば恒久的施設として使用してほしい。北消防署が(今のところは狭いから)移転してきてくれたらいいのだが。
(※そうか、これは4年前(12月17日)梅田のクリニック放火殺人の教訓から、階段がひとつしかないビルの窓から救助する訓練を行っていたのだ。今後も継続してほしい。)
健康維持のため、ついでに1時間ほど散歩。本日は東北方向へ。
*
豊崎神社に御礼参りに寄る。やたら御礼に回ったが、ここが本命。
遅くなりましたが、ありがとうございました。
SF HomePage