『マッドサイエンティストの手帳』867

●マッドサイエンティスト日記(2025年12月後半)


主な事件
 ・KLL例会(19日)
 

12月16日(火) 穴蔵
 早朝にBSで「落語研究会」をやってるが、「上方」ではないのでパス。マジメに机に向かう。
 午前、穴蔵にこもる。
 午後、健康維持のため散歩兼て外出。
 天六のATM、天八のライフで買い物のあと、本庄〜豊崎の路地を歩いて帰る。
「豊崎の長屋」が改装中である。外観は保たれ、内部だけ変わるのか。来春が楽しみな。
  *  *
「大淀の長屋」は、庭の葉も落ち、来春まで蔦に覆われて冬眠するのであろう。
 わたくしも播州龍野で冬眠すべきか。色々考えること多し。

12月17日(水) 穴蔵
 定刻4時起床。終日穴蔵。
 午後、BSで『チャップリンの独裁者』を見る。実はこの歳になってはじめて(他のはだいたい見ているが)。
 感想は、まあ控えさせていただく。この歳だからなあ。
 散歩に出ようかと思ったら、雨が本降りになったのでヤメ。
 忘年会のシーズンだが、今年は何もなし。
 夕食(粗食)、あと早寝することに。

12月18日(木) 穴蔵
 晴。寒いので終日穴蔵。
・長いことたこ焼きを食べてない。コロナ以前どころか、10年以上食べた記憶がない。
 たこ焼きは出来立てでないと食べられたものではない。
 近所(徒歩2分)に半世紀以上前からの名店「蛸丸」があり、子供が小さい頃からよく買って来たが、ここ数年、ほとんど休業している。たぶん閉店になるのだろう。
 ……そんな話を先日していたら、今日の昼、食卓でたこ焼きが焼かれた。
*
 これがなかなか。何よりもタコが多いのがよろしい。
 吉朝の「蛸芝居」を思い出しつつ賞味。飲料がノンアルというのが寂しいが、ま、年内はがまんである。
・フィンランドの政治家が「つり目」の顔をSNSにアップ、これが「人種差別」だと本国で炎上して、フィンランド首相が謝罪したというニュース。
「つり目」の顔マネは「アジア人を侮辱する」仕種らしい。知らなかった。一国の宰相が謝罪するほどとは。
 これ、全世界(あるいは白人圏)に通用しているのか? 似てるとは思えんがなあ。
 日本人と特定するなら「メガネで出っ歯」だろう(フランス人には戦場に橋をかけた「猿」に見える)。
「出っ歯の猿」をまねる方がいいのではないか。
 ついでに臭い屁をこけば満点。昔からよういいまっしゃろ。猿のは臭せえ。

12月19日(金) KLL例会
 3時に目覚め、あれやこれや。(愚痴めくから詳しくは書かないが)効率悪し。
 年内はこんな調子で過ごすしかないだろう。
 昼前に出て、阪急で兵庫県へ越境、神戸三宮へ。
 久しぶりにガード下の「長野屋」でカレーそばを食す。
 あと、天気がいいので、東遊園地で15分ほど休憩。
  *
 冬至に近い初冬の花壇を眺める。こんな年齢なのである。
 13時から区民センターで神戸文芸ラボ(KLL)例会に出席する。
 100枚近い力作あり。女性とは無縁に育ったケーム好きの青年、ケームで知り合った女性との初デートで、連れていかれたのは超高級イタリア料理店。勘定がいかほどかと心配しているところに、スマホに業務電話、会社で緊急事態発生、直ちに職場への出頭を命じられる。企業の存続にかかわる事件である。さあどう展開するか……
 ゲーム小説と企業小説の混交で、設定が抜群に面白いが、後半の展開については、意見は真っ二つに割れたとでもいうか。
 いずれ何らかの形でAnchor掲載になる(すべき)と思う。
 夕刻の阪急で帰阪。
 学生がほとんどいなくて助かるが、もう冬休みなのか? 学生に戻りたくはないが。

12月20日(土) 穴蔵
 晴。終日穴蔵。
 外出は近所のポスト往復のみ。
 投函しようとしたら、片方が年賀状専用になっていた。年末なんだなあ。
 夜、NHK『オール阪神巨人 50年の漫才道』を見る。
 1年間の「密着取材」。晩年のいとこいさんみたいな「ゆっくり漫才」を試みようとするくだりが面白い。
 あと、『火星の女王』2回目……と思ったら、22時からであった。とても起きてられそうにない。
 本日夕刻に第1回の再放送があったから、たぶん来週もあるだろう。眠る。
 ……で、(21日)3:30に起床。
 ニュース見ようとテレビつけたら『火星の女王』最終回の予告(番宣)が流れて、「マイクロブラックホール」という言葉が出てきた。
 第1回で、黒い玉を両手で持っていたから、謎の物体は重力のないブラックホール?
 それだと単に『金星応答なし』の火星版ということになるが。まさかと思うけど……見る気が失せるなあ。
 と、これを書いたのは午前4時。

12月21日(日) 穴蔵
 曇天。8時頃から雨になり、10時頃には本降り?だが、霧か雲が混在する奇妙な雨になった。
  *
 アプローズやタワマンがかすみ、梅田は煙って見えない。
 珍しい風景を眺めつつ、終日穴蔵。
 まだ本調子には戻れず。
 明日からは平日。少しは「普通の活動」をすることにしよう。

12月22日(月) SF茶話会
 冬至である。大阪の日の出は7:01。これからまだしばらく遅くなる。春は遠い。
 昼過ぎに出て、徒歩5分の茶屋町アプローズまで。
 久しぶりにKさん……などと書く必要はないか、要するに<小松左京ライブラリ>代表……と会い、2階のラウンジでお茶を飲みながらのSF談義(本当は忘年会を兼て一杯やりたいところだが、年内は我慢である)。
 同ライブラリで企画中の幾つかの案件についての相談ということだが、こちらがアドバイスするといったレベルではなく、小松作品の新解釈とかAI利用の技術とか、教えられることがほとんどである。
 残された資料の研究ということでは、Kさんの立場は、米朝研究における小澤紘司さんに近い。
 思い出すままあれこれ話しているうちに、気がつけば3時間近く経過、やはりSFの話をしていると時間を忘れる。
 来年は飲みながらの放談を復活させなければ。

12月23日(火) 穴蔵/ウロウロ
・午前、市内をウロウロ。年末の買い物をいいつけられたため。
 たまにはウチの用事もするのである。
 阪急で淡路まで行き、あと天六を回って帰る。
 久しぶりに阪急淡路あたりの高架工事現場を通過するが、いったいいつ完成するのやら。
 あと5,6年とかいうが、とても信じられない。淀川左岸線は「8年遅れ」で、それも奇跡的にうまく進行してだからな。
 なにわ筋線の開通とどちらが早いのか。いずれも生きてるうちに終らないのは確かだが。
・午後、BSで『スティング』を見る。半世紀ぶり、2回目だが、テンポがよく、意外に古びていないな。
・夜、某ジャズ喫茶に顔を出したかったのだが、やはり夜の外出はつらい。まだ飲めないしなあ。
 来年まではおとなしくしておくか。

12月24日(水) 穴蔵
・午前、年末らしく慌ただしくなった。
 諸数字が確定したので、タイムマシン事業の決算業務。「わが社」はインボイス制を拒否して「それなら廃業」を選択したので、楽なものである。
・午後、相棒の某君がやってきた。今年は「忘年会兼経営会議」がないので、ごく事務的な帳簿確認のみ。
 来年は倉庫の撤去まで進めてしまうかと、日程の検討も行う。
・夜。クリスマスイブなのであった。
  *
 それらしいメニューが並んだが、ノンアルなのが寂しい。
 ま、あと1週間ほど……

12月25日(木) 穴蔵/ハチ
 クリスマスなのであった。
 某教会関係からトラピストのケーキをいただいたり、身内から(旦那が下戸だから)銘酒が送られてきたり。
 ありがたく頂戴、楽しみは新年に。
 午後7時にいんたーぷれい8へ。
 本日はジャズ喫茶営業なので、年末の挨拶に。年末の恒例行事である。
  *
 ジャズ「喫茶」営業なので本日はティをいただく。「Jingle Bell Jazz」をかけてくれた。ハンプトンのホワイトクリスマスがよろしいなあ。
 1時間ほどマスターとハチママのことなどあれこれ話して帰る。

(つづく)


[最新記事] [次回へ] [前回へ] [目次]

SF HomePage