『マッドサイエンティストの手帳』861

●マッドサイエンティスト日記(2025年9月後半)


主な事件
 ・中之島クロス(16日)
 ・一族集合(19日)


9月16日(火) 中之島クロス
 連休明け。秋晴れである(熱中症に注意とか騒がしいが、わが体感ではもう秋)。
 朝、地下鉄バスを乗り継いで中之島クロスへ。
 年初からの手術、今は3ヶ月ごとの術後診察だが、本日は中間のCT検査のみ。シリンダーに入って「息をとめて」にもすっかり慣れてしまった。
 帰路は堂島川〜田蓑橋〜出入橋〜西梅田〜グラフロ西〜中津まで、1時間ほど歩く。
 脚力もそう衰えていないような。
 午後は穴蔵。
 夜は専任料理人が2週間ぶりに数皿並べたのでビール。
 ハンバーグはちと重いなと思ったら豆腐バーグであった。
  *
 このところ食事が変則的だったが、じつは9月1日に専任料理人が左手をヤケドしたため。
 調理と水仕事ができず、調理は次男が代行していた。これが結構上手くて(旨くて)よかったのだが。
 包帯が軽くなり、調理が可能になったので、専任料理人が復帰(洗い物だけやつがれが担当)。
 一応日常生活が戻ってきた。

9月17日(水) 穴蔵
 晴時々曇。一応真夏日だが、涼しい1日。
 終日穴蔵。少しは仕事もするのであった。

9月18日(木) 穴蔵
 晴。朝から直射光が入るが、軌道は南に傾いているから、遮光カーテン引けばエアコンは必要なし。
 終日穴蔵。少しは仕事もするのであった。
 机に向かって考え事をしているだけだが。
 15時にとつぜん激しい驟雨。15分ほどでやむ。ゲリラ豪雨とはならず。いい打ち水になった。
 急に涼しくなり、アタマも少し冴えて、いいアイデアが出かけたところで夕刻となる。
 専任料理人が半片手?調理で色々並べる。
  *
 どう見ても(むろん食べても)居酒屋メニュー。
 ありがたくビールをいただく。
 洗い物して早寝。

9月19日(金) 一族集合
 晴。涼しくなった。
 終日穴蔵。少しは仕事もするのであった。
 たちまち夕刻。
 専任料理人と大阪城公園の近くへ向かう。
 大阪城ホールの屋根から天守閣がポツンと突き出して見える、絶景とはいいかねる珍妙な眺めの部屋に一族参集。
  *
 横浜から久しぶりに兄ファミリーが来阪したので、関西の親族も集まり、コロナで延期していた法要を兼ての食事会を執り行う。
 せっかくの飲み放題コースだが、喜ぶのは約1名のみ……店には上客であっただろうな。
 久しぶりに夜間外出、環状線・地下鉄ともに混雑しているのに驚く。コロナが再蔓延しているはずだ。
 何のために法要を延期してたのやら。

9月20日(土) 穴蔵
 晴れて爽やかな朝。
・午前、ODJCの某バンド某氏が来穴蔵。
 4年前に某WEB管理者逝去があって、その後わたくしがWEB管理を引き継いできたのだが、色々な事情(河合良一さんの逝去、わが高齢化など)で継続するのが辛い状況に陥り、停滞している。そこで紹介してもらったのが某氏。某バンドのピアニストで本業はIT関係。何とか引き継いでいただけないかと、本日はその相談である。
 1時間ほど話しているうちに、この某氏が、願ってもない能力の持ち主であることがわかってきた。
 仕事上、ネット関係に強いのは当然としても、仕事と別にHP運営の経験あり、最近のプロバイダー事情も熟知。ネット以外でも、文章を書くのが好きで、デザイン(イラスト)のセンスもなかなか(持参のタブレットで作品を色々見せていただいた)という、じつに多才な方なのであった。
 某WEBの改良や新企画も含めて、年内色々と共同で作業、来年から新体制に移管しようということになる。
「某」ばかりで何事だと思われそうだが、年内には明らかにしていく予定。
 最新の翻訳ソフトや生成AIについても色々教えていただく。やはり世の中はSNSに移行し、PCの新機能もスマホ対応がメインなのだなあ。老人は静かに退場するのがいいようだ。
・午後も穴蔵。曇ってきた。
 少しは仕事も……のつもりが、雑件の処理が色々生じ、明日から集中することに。
・夜、粗食……じゃなかった、健康食を並べてもらってビール。
 早寝させていただく。

9月21日(日) 穴蔵
 陰また晴。風涼し。
 終日穴蔵にあり。机に向かうが、仕事はあまりはかどらず。
 夜は専任料理人の「半片手調理」でビール。
  *
 洗い物を減らすため、1パレットに色々盛りつける形式になったが、これがビール飲むには絶好。
 洗剤変更して、水洗いで済ますことになり、こちらは洗い物からも解放された。
 ありがたく早寝。

9月22日(月) 穴蔵
 1時に目覚め、ゴミ出し。エサ場にトラ1匹。満腹らしい。
 あと朝まで読書・うたた寝の繰り返し。
 終日穴蔵。
 昼間は眠く、何事にも集中できない。また悪いパターンに陥った。
 昼間歩かないとこうなる。
 明日から健康生活モードに戻す……つもり。

9月23日(火) 穴蔵
 目覚めれば秋分の日であった。
 朝6時、外は23℃。寒い。これから急速に冬に向かうことになる。
 昔の植木等スタイル(ステテコと腹巻)では過ごせなくなる。
 終日穴蔵。
 出歩くのが面倒で、机に向かっていたら、案外仕事ははかどった。
 一杯飲んで早寝。

9月24日(水) 穴蔵
 午前は曇天で直射光なく涼。午後はしだいに晴れてくる。ありがたい天気である。
 終日穴蔵。何もせず。
 本日、生存確認のみ。

9月25日(木) 穴蔵
 曇。終日穴蔵にあり。
 何もせず……というわけでもなく、タイムマシン事業関係で、ややこしい事態発生。
 何通りかの対応を考えるが、結果としては、何もしなかったのと同じ。
 これも終活である。

9月26日(金) 穴蔵
 曇天。雨の予報だったが結局降らず。
 終日穴蔵。
 タイムマシン業の終活についてあれこれ。
・前橋市長の「ラブホ密会」というアホらしいニュース。
 さっさと辞任するのか。このままでは不信任必至だろうから、市議会解散、市議選、再度不信任まで続くのか。
 楽しみなことである。
 伊東市長は「チラ見せ」で解散だから、まだまだ楽しめる。
 南城市長は「セクハラ」に「口止め」、これもまだ辞任してないはず。
 他の地方都市、まだあったかな。
 こう並べて見ると、前岸和田市長・永野耕平の不倫騒動、不信任、解散、選挙、再度不信任で失職、おまけで賄賂で逮捕というフルコースは立派というしかない。
 顔つきもいちばんひどかったしなあ。

9月27日(土) 穴蔵/ウロウロ
 世間は休日につき終活は中止、すべては来週に送る。
 終日穴蔵……のつもりが、どうも気が滅入ってくる。
 午後、秋晴れなので歩くことにする。
 人出の多い梅田は避け、ジュンク堂から中崎方面うろうろ。
 豊崎の長屋を抜け、南濱墓地を西へ、東海道線高架をくぐって、大淀の長屋へ。
 A研究所員らしい数人が繁殖した蔦の剪定中であった。
  *
 やはり手入れはされているのだった。
 5年前に較べると、道路に面した前面がびっしりと蔦で覆われて、ちょっと見ただけでは住吉の長屋と同じ建築とは思えない。それも「狙い」のひとつなんだろう。
 知らなければ、気づかないまま通り過ぎてしまうだろうな。

9月28日(日) 穴蔵
 晴のち曇。終日穴蔵。
・国勢調査の回答をネットで行う。
 集合住宅には全戸に(各戸に世帯番号が割り振られて)調査票が配布されたが、事務所使用の部屋は回答できないし、施設に入っている住民もいるし、空き部屋もあるし、これらはどうなるのか。
 全戸に配布なら、播州龍野の実家にも入っているのか。
 無回答のは「調査員」が回収に来るのか。
 5年前がどうだったか、日記を調べても記録なし。よく覚えてない。
 たぶん最後の国勢調査になるだろうから、どうでもいいことだが。
・5年ぶりといえば、Windows10のサポート期限が迫ってきた(10月14日)。
 7を10にしたのが5年前。XPを7にしたのもその5年前。XPは10年以上使ってきた。
 使用しているソフトは基本的に変えてないから、だんだん不便になっていく。
 今回はUpdateだけで行けそうだが面倒であるなあ。
 ……調べてみると11には適合しないと判明。不調になるまで10で行く他なし。
 まあ、あと5年は使えるだろう。播州龍野ではまだXPが「現役」だからな。

9月29日(月) 穴蔵
 朝だ。久しぶりに浅田飴だ。昼前から曇、午後に晴れ間あり。
 終日穴蔵。
 たつの市役所からややこしい文書が届く。「空き家対策の助言」とかで、わが実家の「現状」写真がプリントしてある。
 雑草が多く、誰も住まない廃墟に見えるらしい。
 面倒くさい助言よりも「二地域居住」を推進してくれよ。
 市営廃墟を眺めると、ノラが百日紅の下で休憩中であった。
  *
 ノラの方が優雅な生活に見える。もっとも、これから厳しい季節を迎えることになるのだが。
・夜、BSで『ギターを持った渡り鳥』を見る。60年数年ぶりか。
 渡り鳥シリーズの第1作。アキラはまだ馬には乗らず、船で函館に来る。神戸から(目的をもって)やってきた元刑事。スーツ姿である。ルリ子はヤクザの娘。まだ「国籍」に縛られている。ジョーだけは最初から殺し屋。
 主人公名は滝伸次だが、まだ「渡り鳥」と「流れ者」に分化してなかったのだなあ。

9月30日(火) 某社訪問
 秋晴れ。
 午前、タイムマシン業の相棒・某くんと某所で待ち合わせ。
 午後、某所の某社を訪問。横浜・名古屋・大阪から集まって下さった3氏と会議。
 同業他社といえないでもない相手方で、色々と興味深い話題が続出する。
 一応「企業秘密」に関わるので詳しくは明かせないが、半世紀の業界の推移(特に日本の衰退)を再確認する思いだ。
・夜、BSで『黒い傷あとのブルース』を見る。これははじめて。
 1961年製作、「暗い話」である。アキラはまたもスーツ姿で、横浜に仇討ちに現れるのだが、その仇の娘が吉永小百合で、一方的にアキラに惚れてしまうという、非現実的な設定。むろん日活だから荒唐無稽なのだが、それを一見大マジメに作っているから困ってしまう。ジョー(に相当する凄腕)が出てこないのもペケ。
 見なけりゃよかった。口直しに『女を忘れろ』を見たいがDVDはなし。困ったものだ。


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