『マッドサイエンティストの手帳』787
●マッドサイエンティスト日記(2022年9月前半)
主な事件
・穴蔵の日々
9月1日(木) 穴蔵
曇天。終日穴蔵。
専属料理人の副反応、まだ回復せず、本日も3食穴蔵にて。
これはこれで楽しいものである。ずっとこのままでいい……なんていってはいかんのだが。
しかし、料理のことがアタマにあると、他のことが何もできんなあ。
・注目のニュース。
井凜が自殺未遂(首吊り)。福島警察署の留置場にいたとは意外な。心肺停止というから、たぶんもうあかんやろ。もう少し恥を晒してからでもよかったと思うが。
夜は、ビール、冷酒飲みつつ、毎年9月1日の恒例行事、ジョージ・シアリング「9月の雨」を聴く。
*
と、20時過ぎ、急に激しい雨になった。こんな強い雨のイメージではないのだが。
あと何回聴けるのやら。
9月2日(金) 穴蔵
目覚めれば井凜が死亡していた。
予想していたことで驚きもせず。しかし、この浅知恵男、もう少し長生きして恥をさらしてほしかったなあ。
喜んでいるのは日大アメフトの連中だけか。
ウチは監督とコーチがワルなだけで、わしらは何も悪いことしとらんで。アッチは選手に人殺しがおるやないけ。出場辞退せんのか?
色々大変でありますね。
終日穴蔵。
天候不安定で、ネコの戦場見学も本日はなし。
夜は久しぶりに自宅で晩酌。
まずまずの日常生活が戻ったきた。
9月3日(土) 穴蔵/ウロウロ
晴。天気がよくわからん。台風11号が沖縄の方に停滞して暴風雨、前線を刺激して全国のあちこちで大雨や洪水。
テレビを見ると列島大荒れだが、大阪は穏やかなもの。
午前に新御堂を南下、梅田の某デンタルへ。昼前まで。
治療直後にランチ気分気にはならず、地下鉄で西長堀の中央図書館へ。
気になっていたことがあり、2時間ほどあれこれ調べるが、見当つけていた資料は見当たらず。
帰路は地下鉄で野田阪神に出て、(井凜が首吊りした福島署を見物に行こうか迷ったがやめて)ここから市バスで海老江・鷺洲を経由(谷本盛雄が姫島から北新地まで自転車で走った道である)、福島6丁目から踏切を渡り(1500体の人骨発掘現場である)、うめきた2期地区の南側を通って大阪駅へ。
*
2期地区は南にホテル、北側にタワマン建設中で、この工事は線路工事に比べて早く、旧貨物駅は急に狭くなった。
間に狭い芝生の広場ができて「完成」か。
だんだんつまらんエリアになっていくなあ。
梅田は土曜午後で人出多く、グラフロ西の人の少ない道を歩いて帰館。
久しぶりに6000歩を超えた。
9月4日(日) 穴蔵
晴れた日曜日。人出が多いであろう。
外出自粛のつもりだったが、散歩もせねばならず、午前、飲料系重量物のポーターをつとめる。
野良猫戦線に異状あり?
公園のエサ場がきれいさっぱり片づいているのである。
6月後半あたりから始まったノラ戦争、もう3月近くになる。
愛猫派(エサやり派)が優勢……というか、公園事務所の出した「猫へのエサやり注意事項」掲示が2日で取っ払られたので、嫌猫派(エサ撤去派)に厭戦ムードが広がったか、もうお手上げか、9月になってからはエサのプラ容器もバケツもほとんどそのまま放置状態となった。
昼間は路上喫煙者のたまり場になるから、その連中が容器を隅の方に蹴とばす程度。
それが今朝は、数個のバケツも含めて全部なくなっている。路面もきれいなもの。
すわ嫌猫派の反攻開始か……と思ったら、専属料理人がいうに、毎月第1日曜は町内ボランティアの「公園掃除」の日なんだそうな。
明日からどうなるのか。またしばらく観戦するか。
わたくしはどちらに与するものでもありません。
午後は穴蔵にこもる。
9月5日(月) 穴蔵
3時に目覚めて、ゴミ出しに行き、ついでにネコの戦場を見る。
エサ復活、プラ容器に盛られて2個。バケツの水も戻ってきた。
愛猫派は挫けてはいないのだ。
晴。穴蔵にてボケーーーッと過ごす。
午後、BSで「ニック・オブ・タイム」を見る。
娘を人質にとられて知事暗殺を命じられた男の「90分同時進行」サスペンス。
一見意外な味方とか、子供のために何人か犠牲になるパターンはありきたりだな。そもそも、この設定なら、演説会場で暗殺しなくても、もっと簡単にやれるはず。
夕刻に近い午後、散歩に出る。
と、野良猫戦線異状あり。
公園(ネコの戦場)に今度はタテカン……というより頑丈な掲示板が杭打ちされている。
* *
先日取っ払らわれた「公園猫へのえさやり」注意と同じ掲示で、撤去したら器物破損罪になるぞの警告つき。
アタマにきた嫌猫派が公園事務所によほど「強く」申し入れたのだろう。
むろん清掃、バケツも片づけられている。
しかし……エサが置かれるのは公園の外の公道だしなあ。
さあどう展開するか。深夜から未明にかけての攻防が楽しみな。
9月6日(火) 戦況報告
午前3時に目覚め、プラゴミ出しのついでに「ネコの戦場」を見物に行く。
看板にもめげず(というか新看板が立てられたことを知らず)、本日もネコのエサが2容器、出ている。
今岡清似の巨根のクロが食べたらしく、3割ほど減っている。
穴蔵に戻る。
午前9時前に出て、梅田の某デンタルクリニックへ。
ついでにネコの戦場を見たら、きれいに片づけられ、跡形もなし。嫌猫派が本気で攻勢に出たようである。
このところ、朝6時頃でもエサが残っていたり、完食で容器が散乱していたり、半々状態だったのが、エサは徹底して処分する(もったいない気もするけどね。キャットフーズの値段も調べてみよう)方向に転じたようである。
そりゃそうだろう。公園事務所としては高い看板を作るのがせいいっぱい。あとは当事者間で……とでもいったのではないか。
残ったエサをトラ猫親子がどの程度食べているのか(仔猫4匹の生死も含めて)気になるところ。
今岡清似のクロだけが太っておる。
ここから「世界」を眺めれば、IAEAが視察に入った段階であろうか。
引き続き、戦況を見守りたい。
デンタルから昼前に戻る。
ネコの戦場は路上喫煙者のたまり場と化している。
*
この連中、「副流煙は迷惑」なんて掲示はとっくに引っ剥がして、毎日これである。
嫌煙派として戦いを挑む気は毛頭ないけどね。
世の中、平和であってほしいもの。
9月7日(水) 穴蔵/ウロウロ
午前、梅田の某保険会社へ出向く。
遺産相続の相談会があるという。
相続対策を心配せねばならぬような資産はないので断ったのだが、どんな相談でも可という。
押しかけられても困るので出頭する。
窓からの眺め。
*
HEPの観覧車、客はいないのかねえ。高層ビルに囲まれて、今や負の遺産ではないか。
四半世紀前にはこの観覧車がウチのリビングの正面に見えて、これをモデルに短篇を書いたが、わたくしは乗ることなく終りそうな。
ということで、わたくしも播州龍野の「負の遺産」について相談する。
と、税理士氏、固定資産税の通知書を見て、うーん……これは(30分の制限)時間内で計算するのは無理ですなあ。
ごく一般論を30分ほど。本気で相談するなら(有料で)2時間ほどかかるという。
結局、保険をあと300万ほど増額すれば有利になるとか……これが本来の目的だったらしい。
人の少ない新御堂〜中崎町経由で帰館。
まあいい運動にはなった。
9月8日(木) 穴蔵
曇。涼しい……冬の寒さを想起させる気温。鬱陶しい季節の到来である。
ほぼ終日穴蔵。
午後に散歩を兼ねてタカセ市場往復、飲料系の買い物。3000歩ほど歩いた。
・気になるニュース。
8日午前9時10分ごろ、長浜市の市立西中学校のグラウンドに「不審な車両」が侵入、走り回って横転、職業不詳大甕雅美(48)が逮捕された。大甕は車で中学校を訪れて、教員と話した後、車で走り回ったという。
「教員」と何があったのか。
テレビでは正確な報道をしなかったが「雅美」は女である。この名前には恐ろしい記憶があるからなあ。
父兄ではあるまい。
続報を期待する。
他には興味ある報道、なーーーーんもなし。つまらん1日であった。
9月9日(金) 穴蔵
午前2時に目覚め、資源ゴミ出し、ついでにネコの戦場を見物。
小雨にもめげず、プラ容器2個に盛られたエサが出してある。
(午後に見たら、完食、容器は路上喫煙者が隅の方に蹴とばしていた。)
戦況、どうやら嫌猫派がお手上げ、愛猫派のオバサン(←実は正体は判明しているのだが)の勝利濃厚である。
エサ代がどこまで続くか、今岡清似の巨根のクロがエサを独占しないか、あとの問題はそのへんだな。
わたくしはどちらに味方するものでもありません。
・早朝のニュース。
英エリザベス女王死去。96歳。在位70年。
1952年に即位されたニュースはかすかに覚えている。
同年、より鮮明に記憶しているのは4月(小学2年)に先生が朝、黒板に「ひとりぼっちの日本」と書いたことである。
新聞には「独立日本」と出ていた。サンフランシスコ講和条約発効のことであるとは何年か後で理解できたが、あのセンセ、独立と孤独を勘違いして生徒に説明したんだな。それくらい当時のセンセのレベルは低かった。今もそうか。
・引き続き面白いニュース。
同志社大アメフト部員4人、片井裕貴(21)山田悠護(21)浜田健(22)牧野稜(21)を集団性的暴行で逮捕。
泥酔させて抵抗できない女子大学生を……同志社アメフトは無期限活動停止という。
関学のアメフトはとうすんのよ。高井リンは死んだから関係ないか。
曇。涼しい日である。
終日穴蔵。
午後、散歩に出るが、ジュンクドー往復がやっと。
先月の外出禁止令の影響で、まだ脚力が戻らず。吉村めが。
2000歩がやっと。もう少し歩かねばならぬ。
9月10(土) 穴蔵/ウロウロ
秋晴れである(気温については諸説あろうが)。
午後、運動不足なので、久しぶりに自転車で走ることにする。
淀川左岸は工事中なので、右岸を姫島あたりまで走るつもりで出たのだが……
十三大橋の手前、なんと浜中津橋が撤去工事で、通行止めである。
自転車持って階段を上がり、国道の側道から見物する。トラスむき出し状態。
* *
浜中津橋は「土木学会選奨土木遺産」である。
こんな橋であった。
色々変転はあるが、イギリスから輸入された最古の鉄道用トラスの現存例である。
撤去工事とあるし、左岸線のトンネルの上だから、ここに重い橋梁が再度架けられることはないだろう。
せめてどこかに保存してほしいと(わたくしは「鉄」ではないが)切に願う。
淀川堤、ますます無残なことになっていく。吉村めが。
右岸まで行くが、下流まで走る気力なくなり、十三商店街の「丹波」で「きさらぎ漬」を買って引き返す。
あとは終日穴蔵。
夜は漬物で冷酒を一献。早寝させていただく。
9月11日(日) 穴蔵
秋晴れである(気温については諸説あろうが)。
朝から直射光が入るが、遮光カーテンと扇風機でしのげる。
終日穴蔵。
不調である。なぜ不調か、どう不調か……は愚痴っぽくなるのでやめて……たちまち夕刻。
一杯飲んで早寝させていただく。
9月12日(月) 穴蔵
秋晴れである。
体調(というか精神的に)相変わらず不調である。
愚痴は書かないことにしているので、一言だけ。吉村めが。
終日穴蔵。
一杯飲んで早寝させていただく。
9月13日(火) 穴蔵/ウロウロ
相変わらず睡眠不規則で、0時30分に目が覚めた。
プラスチック・ゴミを出しに行く。ついでに野良猫戦線を見物に行く。
この時間、公園にはサッカーやってる若いのふたりと、ゴルフの練習しているおっさんひとり。
と、そこに愛猫派(エサ置きオバサン)が現れた!
*
公園から見ていると、エサの入ったプラ容器を置き、回りのゴミを拾って袋に回収してはる。きちんとした人なのだ。
横でトラ猫が尻尾をピンと立てて待っている。クロだけが食べてるわけでもないようだ。
このオバサンは、手押し車(シルバーカーというのか/ワゴンタイプ)に「色々」搭載して出現するが、脚が悪いのではなく、結構速足。去った方向から推定するに、ずいぶん西の方から来られるらしい。
なぜこの公園隅の猫事情を知っているのかが謎だ。
明け方まで眠り不規則。
秋晴れである。
相変わらず不調だが、少しは歩かねばならぬ。
午後、ジュンクドーを覗き、中崎町をうろうろ、タカセ市場で飲料系重量物を求め、ぶらさげて帰館。
久しぶりに5000歩を超えた。
生活パターンを戻さねばならぬ。
9月14日(水) 穴蔵
相変わらず睡眠不規則。
秋晴れ。
終日穴蔵にあり。
昨日からメールソフトが不調、プロバイダー(asahi-net)に接続できなくなった。
使用しているメールソフトは、今はシェアを落としているらしいが、長年使い慣れたもの。
asahi-netのHPを見ると、Webメールの認証方式が変わったらしい。
アサヒのWebメールは仕様が古めかしく、文字化けはするし、使い物にならなかった。そこへつないでみると、一応使えるようにはなっている。
しかし、こちらが使っているメールソフトについては、どう設定変更すればいいのか、さっぱりわからない。
説明の事例が最新のなのか、こちらのソフトが古いのか、説明画面がぜんぜんちがう。
半日ほど色々やって、結局お手上げ。
今のところ、不便極まるアサヒのWebメールを使うしかない。
困ったものよ。どこか便利なところに引っ越すか。
たちまち夕刻。
専属料理人に枝豆、ヤッコ、煮込みなど並べてもらってビール。
あと、キッシュが出てきた。
*
店では1切れ400円くらいするのだとか。しかもチーズの加減と生地の焼き方を工夫してどうたらこうたらと、やたら講釈が長い。
聞き流しつつ1切れ、これでワインを少しばかり。
何もしていない(できない)のに疲れる日だ。
9月15日(木) 穴蔵/ウロウロ
秋晴れ。
昼前に出て、グラフロ西側を経由、桜橋の某院へ。
半年ぶりの検診である。異状なく、諸数値きわめて良好。次は来年3月である。たぶん生きて来られるであろう。
またグラフロ西を抜け、貨物線地下化工事の現場に沿って帰館。
7000歩を超えた。
あとは穴蔵。一応きちんと机に向かって過ごす。
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