『マッドサイエンティストの手帳』732
●マッドサイエンティスト日記(2020年6月後半)
主な事件
・神戸新聞文化センター(19日)
・創サポ講義(27日)
6月16日(火) 穴蔵
晴。ドタマはぜんぜん晴れず。
穴蔵にて非生産的1日を過ごす。
夕刻「北朝鮮が南北連絡事務所を爆破」のニュース。驚くなあ。
しばらく静観。
一杯飲んで早寝するのである。
6月17日(水) 穴蔵
定刻午前4時に目覚める。生活のパターンを正常に戻さねば。
4時30分の朝焼け。
*
吸血鬼ゴケミドロの冒頭シーンを思い出す。高英男、よかったなあ。
怪しい天気になるかと期待してたら、快晴、案外涼しい。
午前、近所の某医院へ定期検診に行く。待合室、先客ひとりだったので、5分待ちで受診。
極めて正常な数値であった。
身体は良好、ドタマの働きだけがペケらしい。
あとは終日穴蔵。
テレビで断続的に北朝鮮関係のを見るが、これといった報道もコメントもなし。
金三胖がコロ(ナ)っと逝っとるのが本当のところではないか?
ま、お楽しみはこれからだ。
かんべむさし氏からネット復旧のメール。ご本復なによりであった。
たちまち夕刻。
専属料理人の並べた数皿。
*
典型的なウチのメニュー。和(厚揚げインゲンの小鉢)洋(ミニステーキ)中(ゴチャゴチャサラダ麺入り)で、ビール、れんと酎ハイ。
早寝するのである。
6月18日(木) 穴蔵
曇天、8時頃から雨、だんだん強くなり、終日降りつづく。
室温28℃くらいだが、ベランダは午後21℃である。肌寒い1日。
終日穴蔵にあり。
ドタマは梅雨空に連動してさっぱり働かず。嗚呼。
午後の河井克行・案里逮捕がちょっと明るいニュースだ。
ポイ捨てにされたんだから、ペラペラしゃべれよ。
たちまち夕刻。
専属料理人の並べた数皿。
*
典型的なウチのメニュー。スペアリブに小鉢色々。ビール、れんと酎ハイ。
楽しみはこれだけである。
早寝……のつもり。
6月19日(金) 神戸新聞文化センター
梅雨空、昼前に雨はやむ。
昼前に出て、阪急の特急で三宮、神戸新聞文化センターへ。3ヶ月ぶりの「県境またぎ」である。
久しぶりに見る三宮。阪急の上(旧阪急デパート)に高層ビル(ホテル?)が伸び、手前のJR三宮駅の工事はこれから。
*
外出自粛しているうちに、世界は変わっているのである。
神戸新聞文化センターの講座(4、5月は休講)、久しぶりの開講である。
エッセイ4編(神戸新聞のエッセイ、月間佳作に2名)、短編4編、それぞれ面白く、脱線気味に話題がひろがる。
短編は、長女そっくりのアンドロイドを作る科学者(石黒教授とは別のアプローチ/ジュブナイルSF)、奇妙な手品師の帽子に出現する宇宙に現実の宇宙が連動する「心境SF」、北海道の親族の葬儀に集まる面々の遺産争い前夜祭(葬儀直前で終る手際が見事に決まっている)など、誉める以外ないレベルである。
エッセイでは新コロナの話題が中心となり、大阪と兵庫の差など、面白い話が色々でてくる。
アベノマスク着用者ひとり。異彩を放っているなあ……と話題になる。
喫茶店でつづけてもいいのだが、やはり通勤時間前の電車で帰ることにする。
夜、つまらん野菜中心メニューで一杯。
早寝するのである。
6月20日(土) 穴蔵
晴、午後曇、夕刻また晴。
終日穴蔵、ドタマ働かず、仕事からきし。嗚呼。
たちまち夕刻。
マンネリメニューでちょっと一杯。
21時からBSで『破獄』があるが、10分ほど見てやめる。
緒形拳はじめ、役者は悪くないが、これテレビドラマだろ? 画面に深みなく浅薄。映画館でやったのなら見てないはずがないからな。
本日も無為な一日。
早寝。
6月21日(日) 穴蔵
晴、午後薄曇り。
終日穴蔵、ドタマ働かず、仕事からきし。こればっかり。
たちまち夕刻となる。
ボンクラ息子その1から鰻のパックと「西の関 手造り純米酒」が届く。
本日は「父の日」「夏至」「部分日食」が重なり、もうひとつ記念日もあり。
そういうことで送ってくれたらしい。ボンクラ息子改め孝行息子とすべきか。ま、ボンクラ息子というのは謙譲語であり、愚息と書くよりは柔らかいと思ってのこと。ご容認を。
ということで、夜は専属料理人が色々並べる。
* *
小鉢類でビールのあと、ミニ鰻丼で「西の関」一献。うまっ。
早寝するのである。
明日からは少し心を入れ替える……つもり。
6月22日(月) 穴蔵
薄曇、午後晴。
終日穴蔵……のつもりだったが、本日、集合住宅の配水管工事で9〜17時、断水である。
昼、2時間ほど梅田うろうろ。
土日はひどかったようだが、平日で、人出は少ない。
ジュンクドー〜紀伊国屋〜ヨドバシを回って帰館。
たちまち夕刻。
専属料理人の並べた小鉢でビール、西の関の残り。
*
暮れなずむ夏至翌日(日没は今日の方が1分遅い)の北梅田を眺めつつ。
こういう時はスタン・ゲッツがよろしいなあ。
行ったことのないストックホルムを懐かしく思いつつ。
6月23日(火) 穴蔵
快晴。暑気いまだ甚だしからず、空調機作動させることもなく、扇風機のみ終日稼働。
穴蔵にこもり、ほぼ終日、机に向かって過ごす。
ま、一応「呻吟」しているのである。
成果はさっぱり。
晩酌だけはきちんとやる。
こんな日がつづきそうな。
6月24日(水) 穴蔵
快晴。暑気いまだ甚だしからず、以下(前日と)同文。
あ、昼間に30分ほど外出した。
大淀暑へ行って運転免許の受け取り。
免許事情、世間はややこしいようだが、高齢者講習を新コロナ前に済ませていたからスムースに更新できた。
ただ実家へ行ってないから、今年は半年で20キロも乗ってない。
来年には返上することになるだろう。
6月25日(木) 穴蔵
曇天。昼前に一時的に強い雨あり。以下(一昨日と)同文。
あ、夕刻たまたま見たテレビで「ビーチサンダルは和製英語で、英語ではflip-flopsです」という。
そんなアホな。それなら、この数十年信じてきた(実際に回路を組んできた)2進法の基礎回路はどうなるのか。
コンピュータ技術は便所ゲタまがいのサンダルに踏みにじられるのか!?
慌てて調べてみると、
便所ゲタは flip-flops
回路は flip-flop
……の違いらしい。知らなかった。二進法の方が先だろ?
おれはゴム草履を一生履かないからな。
6月26日(金) 穴蔵
このところ天気予報はほとんど外れ。
大雨覚悟してたら、曇天、午後は晴れてきた。
以下同文。
6月27日(土) 創サポ講義
久しぶりに外出。
夕刻に近い午後に出て、地下鉄で天満橋のエル大阪へ。
創作サポートセンターの講義再開である。
テーブル前にノートPCを設置。
会議室への出席者とZOOM参加者が半々くらいかな。
会場からの声(うしろの席から)もけっこう拾えるらしい。
おれもだんだんZOOMに慣れてきた。
作品は4編。
・大渦巻Uを連想させる、軌道上の危機と脱出だが、ショートショートではいかん。ギリギリまで試行錯誤を繰り返して、最後の一手で決めなければ。
・魔法使いの住む島を舞台とするファンタジー。色々な人物?が登場するが、臓器を「人質」にとってホルマリン漬けコレクションを持つ強欲ババアの造形が凄い。
・来年計画されているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。その10数年後に行われるスターミラー・プロジェクトは民間プロジェクトとして行われるが、稼働初日に奇跡的ともいえる(以下略)……極めて面白い設定だが、長篇のプロローグのみである。
・あるIT企業、無能な部長に代わって動物の姿をしたAIが現れるのだが……ドタバタ企業SFを期待してたら、意外にも展開はマジメな企業小説で、出席者の中でも評価がわかれた。期待した作品ではないが、内容はしっかりしている。不思議なものである。
しばらくはこの方式がつづきそうな。
6月28日(日) 穴蔵
朝だ。雨が降っている。「浅田飴しっとりのど飴」を舐める。
間違ってもセクハラ飴は舐めないのである。
8時頃に雨はやみ、あとは曇天。直射光もなく涼しい1日。
終日穴蔵にあり。
アタマの働きもまあまあ。
雑事を色々片づけ、少しは仕事もするのであった。
たちまち夕刻。
専属料理人の並べた数皿でビール、れんと酎ハイ。
*
今期はじめてゴーヤチャンプルが並ぶ。ベランダで遮光用に育てているとか。
これから頻繁に登場するのか。悪くはないが。
6月29日(月) 穴蔵
未明に目覚め、ちょっと机に向かうふりをしたり。
暁闇、朝未(あさまだき)の空が、東雲のスタライキのあと薄明、払暁の空明るく、東から直射光が射し込んできた。
遮光カーテン引いて朝寝。
どうも睡眠が不安定で、午前中のアタマの働きはよろしくない。
午後はいいのかというと、そうでもなく、普通に本を読んだり居眠りしたり。
後期高齢者はこんなものであろう。無理して「明晰」なふりをするとどうなるか。トランプはじめ、世界中の政治家を見ての通り。
おれもそろそろ沈黙すべきか。ま、独り言なら許されるか。五十嵐敬喜のドアホとかね。
終日穴蔵。
たちまち夕刻。
専属料理人が、枝豆や豚ローストのなんとかサラダとか色々並べる。
*
久しぶりにパスタ。ナポリタンかと訊いたら、色々講釈あり、ちがうらしい。
これらでビール、中本酒店推奨格安馬鹿旨ワイン。
お楽しみはこれだけだ。
6月30日(火) 穴蔵
朝だ。雨が降っている。次第に雨脚強くなり、風強し。
終日穴蔵。
ボケーーーッとしてたら、たちまち夕刻となる。
色々並べて晩酌。
夜、BSで『007は二度死ぬ』をやっている。
半世紀ぶりのはず。内容はまったく忘れていた(姫路城が出てくるのも忘れていた)。『危機一発』は細部まで覚えているのだから、よほどつまらなかったのだろうが……あまりの荒唐無稽さにやめられなくなり、結局最後まで見てしまった。
とんだ夜更かし。
無為に過ごした2020年前半が終わる。嗚呼。
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