『マッドサイエンティストの手帳』623

●マッドサイエンティスト日記(2016年2月前半)


主な事件
 ・播州龍野いたりきたり
 ・キッチン5@ニューサン(11日)
 ・JAZZ愛好会@ディア・ロード(14日)


2月1日(月) 穴蔵/ウロウロ
 もう2月になった。
 月次の処理事項があって、午前、梅田の金融機関などうろうろ。
 10分間で散髪も行う。
 早めのランチにするか迷っていたら、ヤキトリの正起屋に、1日はとり弁当が特価の表示あり。
 持ち帰り用を2個購入して昼前に帰館。
  *
 昼は専属料理人にスープを作ってもらい、520円のとり弁当を食す。
 たいへん結構なのだが、とつぜんテレビ画面にベッキーというタレントが映し出されて、ゲロが出そうになる。
 この「不倫タレント」というのは、1月8日に初めて見たのだが、その異形の様相、特に爬虫類型の眼球と白くのっぺりした顔が、大蛇が鎌首をもたげているように見えて、ギャーーーーーッと叫びそうになるのである。
 不倫なんてどうでもよろしいが、不倫騒動がなければ、おれは一生この顔を見ずにすんだはずで、ともかく迷惑なことである。
 これで消えてくれるらしいから助かるが……それにしても「ゲスの極み」という相手、チャラい男だなあ。新車に乗った巨根を思い出す。
 せっかくの弁当が途中からまずくなったが、気を取り直して、午後はまじめに事務処理の作業を続ける。

2月2日(火) 穴蔵
 終日穴蔵。
 資料を読んで過ごす。
 昼前後、テレビで米大統領選のアイオワ中継を見るが、期待したほどの面白さなし。何を期待してるのかは書かないけど。
 たちまち夕刻。
 おでん(昨夜の残り)で湯割り一杯、ブルディガラの三日月パンやサラダで中本酒店推奨の格安バカウマワインを少しばかり。
 ゲッツ師匠を流しつつ。
 早寝するのである。
 明日こそホリは羽ばたく……つもり。

2月3日(水) 大阪←→播州龍野
 午前3時に目が覚めた。
 ネットてニュース見たら、清原和博が覚醒剤所持で逮捕されている。
 やっと今頃……いちばん喜んでるのは蛇女ベッキーとゲスの極み男か。いちばん悔しがってるのは週刊文春、2年前にスクープしてるのに、逮捕が火曜夜(校了翌日?)とは気の毒な。清原、せめてもの意趣返しはしたのだから、持って瞑すべし。
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 地域の雑事、タイムマシン事業のことなど、あれこれ片づける。
 2、3日こちらにいてもいいのだが、曇天で寒く、帰阪することに。
 午後に姫路に出て、ちょっと遅めのランチと思ったが、西播はなぜか水曜が定休日多し。
 新生軒が開いてたので久しぶりに中華そば、600円。
  *
 うまっ。おれの場合、ラーメンといえば最終的に、姫路の新生軒、元町の淡水軒、梅田の揚子江の3軒のみ。近所に弥七という行列店があるけど、オープンしてしばらくの頃に1度試しただけ。体質に合わないのであろう。
 夕刻帰館。
 事情あって夜はコンビニメニューで独酌。
 早寝するのである。

2月4日(木) 穴蔵
 晴れた空。立春である。
 終日穴蔵。
 断続的にテレビを見るが、清原ばっかり。
 2年近くの行確、家庭ゴミ(ティッシュの「体液」まで)を全部チェックされてたようだし、マスコミの隠し撮りも継続していた。
 これで何も感じないのが不思議だが、「大スター」というのはどこかで人目が気にならなくなるのだろうな。
 コンビニメニューで独酌。
 早寝するのである。

2月5日(金) 穴蔵
 晴れた空……でもないか、PM2.5で少し曇っているような。
 朝、洗濯を行う。森川勇作くんみたいな生活になってきた。
 終日穴蔵。
 確定申告の表計算を行う。今年も還付金で秋に可児市へ森山巡礼に行けそうである。
 断続的にニュースを見る。
 清原に女がいたなんて、当たり前過ぎてどうでもよろしい。
 シャープの再建に関して、鴻海の郭台銘が直談判に乗り込んできた。
 どうなりますやら。
 夕方まで会議が続いているらしい。
 「仁義なき戦い・頂上作戦」を思い出す。高橋興三はんというのは優柔不断というか、加藤武が演じた打本はんに似てるからなあ。
 郭台銘(梅宮辰夫)に「あんた、いったい経営者なんかいな、それともそこらへんの電器屋のおっちゃんかいな!」と怒鳴られているのではなかろうか……などと愚考する。
 結局はしばし休戦のような。
 夜はサボイで純豆腐鍋のスープパックを買ってきて豚肉・豆腐・玉子をぶち込んでビール。
  *
 ↑イメージ写真。
 玉一には到底及ばず。
 あと、うどんをぶち込んで黒糖焼酎の湯割りを少しばかり。楽しきかな独酌。
 早寝するのである。

2月6日(土) ワイルドバンチ
 終日穴蔵。
 少しは仕事もするのであった。
 運動不足なので、夕刻に近い午後、散歩に出る。
 淀川堤を東へ。長柄から天八経由、天六へ。
 久しぶりにワイルドバンチに寄る。
  *
 マスターの庄内さんが亡くなられてからしばらく閉店していたが、昨秋から再オープンしている。
 客でもあった友人おふたりがボランティアで運営、しかし、映画イベントやライブは庄内さんでなければできないような。静かで、庄内記念館みたいな雰囲気である。
 ハートランド一杯。
 高倉健と石黒浩教授が並んだ写真が飾ってあって驚く。よく見れば石黒教授ではなく、若き日の庄内さんであった。
 ロボットファンはぜひ実物のご確認を。
 近所の大来軒で餃子と五目焼きそばを食して帰館。中華は久しぶりであるなあ。

2月7日(日) 穴蔵/ウロウロ
 終日穴蔵。
 少しは仕事もするのであった、いと少なしを。
 今ひとつ気合い入らず。
 9:31に北朝鮮がミサイル発射しよった。
 昼、散歩を兼ねて外出。ジュンクドー〜紀伊国屋書店など回り、三番街の正起屋で「花そぼろ弁当」。
 あと、中崎町界隈をうろうろ。
  *
 レトロな町並みもいいが、電線密度がたまらんね。
 北側の中津〜天六の広い通りに出るとほっとする。
 旧タカセ市場で果物など買って帰館。
 夕方の報道では、キタのミサイル、先端が軌道にのったらしい。面白くねえなあ。
 夜はコンビニメニューでビール、湯割り。
 早寝するのである。
 明日こそホリは羽ばたく……つもり。

2月8日(月) 穴蔵
 播州龍野へ行こうと思ってたが、面倒になり、終日穴蔵。
 少しは仕事もするのであった。
 午前中に区切りをつけて、昼前に外出するが、天気晴朗なれど風冷たく、近所の信州そばまで行って引き返す。
 午後は本を読んだり、人殺しのニュース(札幌の元義母殺し/元妻に重傷負わせてクルマで雪の北海道を逃亡中の白川秀一、面白いではないか。吉村昭氏が興味をいだくような「雪の原野の逃亡」を続けてほしいものだ)を断続的に見てたら、たちまち夕刻。
 夜、出歩くのがやはり面倒で、相変わらずのコンビニメニューで独酌。
 早寝するつもり。

2月9日(火) 大阪←→播州龍野
 朝の通勤ラッシュが終わった頃に出て播州龍野へ移動する。
 龍野は晴れているが風強し。
 雑事あれこれ。こちらにも確定申告の必要な事業あり、ややこしいことなり。
 昼、揖保川沿いの店まで歩きカレーのランチ。
  *
 旭橋からしばし川面を眺める。
 龍野泊でもいいのだが、まだ寒そうで、夕刻に近い午後の電車で帰阪する。
 姫路、中国人はほとんど見かけないあるよ。

2月10日(水) 穴蔵/宮崎謙介の議員辞職必至
 午前4時30分に目覚める。最近はだいたいこの時刻に起床。
 ゴミ出しのついでに、近所のコンビニで週刊文春を買ってくる。
 「育休国会議員・宮崎謙介(35)の“ゲス不倫”撮った」は、またも文春の痛快スクープである。
 育休(さぼり)前の骨休めか、議員女房の出産直前に自宅へ女連れ込みとは。愉快な男だなあ。こんなのに投票した京都市民がアホなんだけど。
 週刊文春は、春画を特集して謹慎処分?になった新谷学が復帰してからスクープ連発という。確かにしばらく気の抜けたスカスカ記事ばっかりだったからなあ。しかし、春画で謹慎とは何事であろうか。それなら「死ぬまでセックス」とかヘアヌードばかりの週刊現代や週刊ポストの編集長は懲戒免職でっせ。
 で、朝のワイドショー見たら、宮崎謙介、国会内を逃げまくり。
 2月22日の野々村竜太郎の公判までつなぐのに、格好のネタになるなあ。
 などと愚考しつつ、終日穴蔵。
 少しは仕事もするのであった。
 夕刻に近い午後、外出。
 郵便局、書店などうろうろ。
 16時30分、豊崎交差点の気温表示は8℃。
  *
 日立の温度計、先日故障してるのではないかと思ったが、左パネルの表示不良であったらしい。
 新しくなり、輝度のちがい歴然。日立、やればやれるじゃないか。たぶん東芝にはならんだろう。
 ということで、夜は本日もコンビニメニューで独酌。
 ニュースを見れば、北海の殺人鬼白川秀一が美幌町で「クルマの閉じこもって」逮捕という。
 雪原の逃亡を期待してたのに、つまらん結末だなあ。おい白川、「破獄」を見習え、マクリーンを見習え、谷甲州を見習え。
 こちらはコタツで暖まりながら、酷寒の中の逃亡と追跡を見物したいのによ。

2月11日(木) キッチン5@ニューサン
 快晴である。
 昼過ぎに歩いて梅田・ニューサンへ。
 ニューオリンズ・キッチン5のアフタヌーン・ライブ。
  *
 ニューサンの昼間ライブはいつもと雰囲気が違うなあ。外光で明るく、いい雰囲気である。
 軽くワイン飲みつつ。
 ブルース、賛美歌、小唄など多彩で、あっという間に2時間経過。
 夕暮れ近い新御堂を歩いて帰館。
 再度出歩くのも面倒で、夜はまたもコンビニメニューで独酌。
 明日の宮崎謙介の会見(本当にやるのかなあ)を楽しみに、早寝するのである。
 宮崎、醜態をさらせよ。

2月12日(金) 重力波とゲス辞職
 終日穴蔵。
 雑事の処理しつつ、断続的にテレビの報道を見る。
・アメリカのLIGOチームが重力波の観測に成功。
 ジョゼフ・ウェーバーが検出に成功と発表した時(アポロの月着陸前年だったかな)ほどの衝撃はなく、やっと観測できたかという印象である(ウェーバーの観測は再確認できなかったが、レーザーによる検出の基礎を築いた人だから小保方晴子とはちがう)。今回はたぶん間違いあるまい。
 しかし、こんな巨大な研究チームとなると、誰がノーベル賞を受賞するのだろう。
・「ゲス不倫議員」宮崎謙介が議員辞職表明。
 意外に潔く辞めよったなあ。ちょっと残念である。おれはお詫びされる立場にはない。くどいお詫びはよろしい、もっと悪あがきを楽しませてほしかったのだが……やっぱり、つまらん男だ。今岡清みたいにヒモ 髪結いの亭主 専業主夫としてやっていけるか。難しそうだな。
 しかし、「重力波検出」と「ゲス議員辞職」が本日の二大ニュースとは妙な取り合わせだな。
 ともにおれの好奇心を刺激してくれることでは同レベルなり。

2月13日(土) 穴蔵
 終日穴蔵。
 少しは仕事もするのであった。
 松田卓也『人類を超えるAIは日本から生まれる』(廣済堂親書)を読む。
 前著『2045年問題』で論じられたシンギュラリティに関する、その後の展開を概括。
 おれは100歳までは生きてられそうにないが、2029年にプレ・シンギュラリティがありそうで、これなら80代半ば、ボケてなければ体験できる可能性はありそうな。生きてなければと思うねえ。

2月14日(日) JAZZ愛好会@ディア・ロード
 昼過ぎに出て片町線・放出へ。
 駅前のジャズ喫茶ディア・ロードへ。
 大阪JAZZ愛好会の例会。色々な音源を持ち寄って楽しむ会である。
・Fさんの新譜紹介。
・Yさんのベース特集。
・持ち寄り企画は「春に寄せて」で、ジーン・クルーパ来日時(1952)の「荒城の月」から、定番「Joy Spring」「I'll Remember April」「April In Paris」の聴き較べなど。
  *
 この店は放出駅前の小さなビル4階の1フロアで両側が窓。片町線は台地の上にあって、北側に数メール低い平地が広がっていて眺めがよく、窓際の席で広い空を眺めながら春の曲を聴くのはじつに気分がいい。
 暖かいが風が強く、雲が刻々と形を変えて流れ去る。
 夕暮れまで。
 帰路、天満で降る。
 コンビニメニューに飽きたので、中崎町のヤマタツでトンカツ・ポテサラ・キャベツの刻んだのを買って、18時前に帰館。
 ビール独酌。楽しきかな独居老人生活。

2月15日(月) 穴蔵
 朝、専属洗濯婦不在につき、洗濯をする。
 あとは終日穴蔵。
 確定申告。2時間ほどかかる。
 午後、大淀税務署に提出。還付金で今年も秋に可児市ala詣でができる目処がたった。


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