『マッドサイエンティストの手帳』602
●マッドサイエンティスト日記(2015年4月前半)
主な事件
・上西小百合しけこみ疑惑(1〜5日)
・穴蔵の日々
・播州龍野いたりきたり
4月1日(水) 穴蔵/ウロウロ
小雨が降り続く。
終日穴蔵にてまじめに仕事。非SF系だけど。
期が変わったので帳簿類を更新しなければならぬ。
いつ「不測の事態」が起こるかわからないから、古典的な手書きの帳簿も必要なのである。
たちまち夕刻。
たまたま見たニュース。
上西小百合という吹田が地盤の衆院議員(維新の党)が本会議病欠の翌日、男と京都の「老舗温泉旅館」にしけこんでいたという「疑惑」。
関テレの「独走」スクープらしい。
路上でカメラ向けられて、しどろもどろを絵に描いたような応答。横から「秘書」が「(クルマを)当てたらどないするんや、オラァ!」「わしの車に当たっとるんじゃ、コラァ!ええかげんにせぇ!」とヤクザ顔負けの恫喝。この秘書が「男」らしいのだが、どうなりますやら。刮目して見物したい。関テレがんばれ。
4月2日(木) 穴蔵/ウロウロ
なんと快晴である。
公園の桜満開、週初めの天気予報では「一昨日が唯一の花見日和」だったのが、見事に外れている。
本日が「最高の花見日和」らしい。明日からは「ぐずついた天気」が1週間以上つづくという。
昼過ぎ、久しぶりに自転車で走ることにする。
天六の金融機関で期首の処理のあと、毛馬堤へ。
*
ご老人たちがうろうろしてはる。あ、おれもそのひとり。
毛馬閘門〜桜宮公園〜桜宮橋を渡り、泉布観横を通過〜天満市場で「はっさく」を買って帰館。
まあまあいい運動になった。
夕刻の関テレの番組を見る。関テレ、張り切ってるぜ。
※「国会病欠、疑惑の四日間」を特集。
本会議病欠のあと、男と京都の「老舗温泉旅館」にしけこんだらしい上西小百合追及である。
3/12(木) 15時に診断書提出、ウィルス性胃腸炎というのに、夜はショーパプなどはしご。
3/13(金) 本会議欠席。大阪に戻る。大阪の自宅?
3/14(土) 旅行?自宅? ここが最大の謎である。
3/15(日) 男性秘書と旅行。夜、宮津で男性秘書と18,000円の食事をしている。
しかし、このスキャンダル?「一議員の病欠、翌日旅行」(手続き上はたいした事件とも思えない)以上の裏があって、それを追及しているのではないか。
キーマンは「ヤクザ顔負け」の秘書と思うが、どうか。
昔の大蔵貢の名言を思い出す。「政治家を××にしたんやない、××を政治家にしたんや」
こんな邪推が間違ってたら、むろん直ちに謝りまっせ。
おれは自分の間違いを認めるのも早いのである。
ということで、夜はトミフラ師匠のスタンダード聴きつつ晩酌。
*
阪神地下で新鮮な鰯が安かったのだとか。
イワシの梅肉揚げ(なかなか)などで、中本で買った千円ワインを少しばかり。
早寝するのである。
4月3日(金) 穴蔵/ウロウロ
曇天なり。
穴蔵にて少しは仕事もするのであった、いと少なしを。
昼前に梅田の某デンタルクリニックへ行き某処置。
13時に専属料理人と大阪駅で合流。
昼飯は抜きとする。
ルクアのB2に昨日オープンしたというヴィノスやまざきを見に行く。
静岡が本店で、大阪には初めての出店。店長は専属料理人と静岡店での顔見知りらしい。
開店記念の「ワインの福袋」(4本/3,000円)を買って、ポーターとなる。
ということで、夜は和洋色々メニューで約800円のカリフォルニアワイン。
これがバカウマ。
ヴィノスやまざきに栄光あれ。
午後は雨となる。
さて……
「ヤクザ顔負けの男性秘書」と「老舗温泉旅館」にしけこみ疑惑の上西小百合衆院議員に関する報道。
21時から上西と橋下が会見するとかいう……
深夜までネット中継を見るともなくやっぱり見てしまったが、いやはや。
謎が謎を呼ぶ。
診断書の謎、関テレ「原さん」の謎、上西の12〜16日朝までの行動の謎、13〜14日秘書のイエキが「別の女と温泉旅館にしけこんでいた」という謎……その他まだまだ出てくる。
橋下は4日昼までに「大阪維新の会としての処分」を出すというが、どうなることやら。
議員辞職とは関係なしか。
4月4日(土) 穴蔵
わ、快晴。予報は曇時々雨だったのに。「唯一の花見日」が何度あるのか。
終日穴蔵。
あまり仕事はできないのであった。
ボケーーーっと過ごす。
室温・外気、ともに23℃で、ヒノキ花粉のこない穴蔵にいる限り快適である。
・米朝特番 NHK 15:05〜16:00「米朝さんを偲んで」
「軒づけ」「住吉駕籠」あと関係者のインタビューで、NHKにしては安直な追悼番組であった。
これで米朝師匠特番も一区切りか。
それにしても市議選府議選の選挙カーがうるさいことよ。
橋下(大阪維新の会)は上西小百合を除籍と発表。議員としては居座るから、あと3年間の遊興は保証されているわけで、結構なことではないか。遠慮なく「旅行」も出来るわけだし。
ちょっと外出。
*
豊崎西公園、野々村竜太郎の生家前にも花は咲くのであった。
上西小百合は野々村に比べると愛嬌がないなあ。ヤクザまがいの秘書イエキも恐ろしいしさ。
かまど屋で弁当を買ってくる。
本日よりしばらく専属料理人が不在。
夜は「とようけ」のヤッコと「たけのこごはん弁当」でビール。
専属料理人がいないと、たちまち野菜の摂取量が減るなあ。
4月5日(日) 穴蔵
曇天、昼前から小雨になった。
終日穴蔵。少しは仕事もするのであった。主にはゲラの直し。
夕刻に近い午後、ボストまで行き、ついでに食品スーパーまで。
無情の雨が桜を散らしている。
姫路〜龍野あたりは満開のはず。本日、龍野は武者行列のはずだが、どうなったのか気になるところだ。
おそらく雨。気の毒なことである。
*
落ち武者や桜並木に雨が降る
夜はできあいの総菜類を並べてビール、湯割り。
わびしい晩酌である。
ニュースによれば、維新の党も上西小百合を除名。上西は無所属で議員を続けるという。結構な身分ではないか。あやかりたい首吊りたい。
4月6日(月) 穴蔵
曇天、時に小雨。
終日穴蔵にて、わずかながら仕事もする。
昼過ぎにドキュメント発送のためにヤマト運輸まで行くが、先月まで利用してきたメール便に相当するのは(法人として契約しなければ)500円ほどかかるという。
出直し。定形外郵便205円(切手210円分を貼って)で投函する。
書籍、CDの発送についてはもう少し調べてみることにする。
専属料理人不在につき、本日もコンビニメニュー。
ビール飲みつつ、クロ現を見る。
・米朝特番 NHK19:30〜20:00「クローズアップ現代」米朝師匠特集「“庶民の笑い”を絶やさない 〜落語家・桂米朝さんの生涯〜」。
特番は先週土曜で一区切りと思ってたら、まだあったのだ。
ねつ造疑惑など、評判の悪いクロ現、小松師匠の時みたいなデタラメはやらんでくれよとハラハラしつつ見るが、米朝師匠の書斎とかノート(日記)の映像がなかなかいい。
最後の10分間のしゃべりが散漫だけど(戸田学氏あたりを呼んでほしかった)、まあ、いいのではないか。
穴蔵にじっとしていると体が冷えてくる。
寝る。
4月7日(火) 大阪→播州龍野
早朝の電車で播州龍野へ移動する。
午前9時前に本竜野着、タイムマシン格納庫にて見張り番。
昼、揖保川堤など桜並木を視察するが、いずれも落花盛ん、昨日の風雨によるダメージが大きいらしい。
*
堀家住宅前の桜もざんないものである。
夕刻に近い午後、実家書斎に戻る。
室温も外も14℃で肌寒い。
夜はストーブをつけ、台湾産の枝豆を茹でてビールという、妙な雰囲気の晩酌。
鴨居のスピーカーから降り注ぐデフランコ師匠、トミフラ師匠など聴きつつ、龍力熱燗。
ひとり酒盛は龍野でやる方がいいようである。
4月8日(水) 播州龍野→姫路→大阪
播州龍野にて午前5時に目覚める。
寒いのであった。
室温12℃、外は8℃。真冬ほどではないが、こたえるなあ。外は冬の雨。
雑事色々、午前9時からタイムマシン格納庫にて見張り番。
午前中で引き上げることにする。
昼前から晴れてきたので、姫路で下車、改修工事の終わった姫路城を見に行く。
人出多し。整理券がないと天守閣には登れないらしい。
行列には並ばず、庭園などぶらぶら。
*
発券所手前の階段を上がった撮影ポイント。
幸い、ここの桜はまだ花が多かった。
小溝筋の「かっぱ」で遅めのランチ。
限定20食の日替定食620円。寒いので灘菊熱燗もいただく。
夕刻に近い午後に帰阪。
4月9日(木) 穴蔵
薄曇りの一日。
朝から洗濯。
あとは少し仕事。
わびしい1日である。
・それにしても、凄い「校長」がいたものだ。
横浜の元中学校校長「高島雄平」64歳、フィリピンで12,000人以上を「買春」、1割は18歳未満とか。記録写真どっさり。
たいしたものではないか。
1日1*でも30年以上かかるのだぜ。今岡清も裸足で逃げ出す。
詳報が待たれる。
ということで、本日のメニュー。
朝はトースト、ハムサラダ、ティ、八朔。
昼は近所の「信州そば」で、ざる。
夜はコンビニで買ってきたヤッコと明太子弁当でビール、「神の河」水割り。
朝昼はともかく、夜のコンビニメニューには飽きてきたなあ。
あと2食か。
本を読みつつ寝ることにする。
4月10日(金) 穴蔵
終日雨が降り続く。
穴蔵にて細々と仕事しつつ過ごす。
室温20℃、外は13℃で、じっとしていると寒い。
まさかこの時期に冬用の下半身下着を着用することになるとは思ってなかったなあ。
机に向かったりコタツで本を読んだりの繰り返し。
夜はまたもコンビニで税込み390円の弁当を買ってきてビール、湯割り。
あと1食だ。
20時からBSで『死ぬのは奴らだ』を見るが、S字型が出てきたのであわてて切る。映画館で見たはずが忘れていた。
あとはトミフラ師匠を聴く。『Speak Low』、ムラーツのベースが泣かせるぜ。
22時過ぎ、寝る。
4月11日(土) 穴蔵
不調である。
終日穴蔵。
朝はトースト、昼はうどん。
それ以外、ほとんど寝そべって読書、たちまち目が疲れてうたた寝。
夜になるが食欲なし。
コンビニ弁当に食傷していて思い浮かべるだけでうんざり、外食は面倒だし、ニューサンへラスカルズを聴きに行こうか迷うが、これも面倒になる。
「無精の代参」親子の気持ちがよくわかる。食事が面倒なのである。
夜は抜きで寝ることにする。
たまにはダイエットもよかろう(あまりダイエットの必要はないのだけど)。
・小松左京ライブラリーから電話。
初期作品について新発見があったらしい。当時の記憶でコメント。近日何かあるかも。
小松左京ライブラリーはがんばっているなあ。
・米朝特番は一区切りかと思ってたら、明日、関テレで16時から一門出演の特番があるらしい。
先日のNHKクロ現が期待はずれだったから、やはり本命は関テレか。
4月12日(日) 穴蔵/ウロウロ
午前4時に目が覚めるが、起きるのが面倒。
6時頃に起きて、まず白湯を飲む。
しばらくしてからマドレーヌ1個と紅茶。しばらく間をおいてバナナ半分。
どうにか胃袋が普通の状態に戻った。
10時頃に市議選・府議選の投票に行き、中央郵便局へ行く用事があり、ついでに散歩。
西回りコース。中津〜スカイビル〜貨物駅跡地の南を通過する。
*
跡地はプラットホームの残骸が撤去され、ほぼ南端まで整地されている。
だんだんつまらん景観になってきたなあ。
ヨドバシ〜紀伊国屋を通過、かっぱ横丁の「つるまる」に寄って帰館。
久しぶりに7,600歩、脚がずいぶん疲れる。
・米朝特番 関西テレビ 16:00〜17:25「一門勢揃い スゴすぎまっせ! 米朝師匠! 感謝申し上げます。」
米朝一門が集まって賑やかに思い出を語る趣向。演目は短めの『軽業』と『まめだ』。
当然ながら、トークはクロ現よりはるかに面白い。
ただ、テレビだから抑制してあって、昔、弟子(歌やんや吉朝さんら)の会の後の席で聞くエピソードの数々はこの比ではなかった(これが楽しみで太融寺などに通ったほど)。
米朝邸での事始めに出席できる弟子連中がうらやましくてしかたなかった。
そして、思うに、ひと頃(30年ほど前まで)のSF作家クラブは外部からそう見えた気がしないではない。ただ、それは星さんがお元気だった頃までの話である。米朝師匠のいない事始めなんて考えられないものなあ。SFも同じ。
夕刻、専属料理人が帰宅。
夜は例によって静岡メニュー。
*
黒はん、わさび漬け、鰺刺身、その他色々(桜エビは明日に送る)でビール、熱燗。ミニしらす丼で仕上げ。
やっとコンビニメニューから脱出できた。
選挙速報はつまらないので早寝する。
4月13日(月) 穴蔵
定刻午前4時に激しい雨音で目覚める。
早朝のニュースで地方選挙の結果を見るが、特別の感慨はなし。
終日穴蔵。
室温20℃で、じっとしていると肌寒い。特に生産的な仕事はできぬまま。
たちまち夕刻となる。
夜は本日も静岡メニュー(昨夜は時間がないから単に並べただけ、本日が本命)。
しらすとモズクの小鉢、ナマ生姜の味噌和え、わさび漬けのなんたら、など。
*
メインは黒はんその他の天ぷらでビール、神の河湯割り。
ミニさくらエビの掻き上げ丼で仕上げ。
早寝するのである。
4月14日(火) 穴蔵/ウロウロ
早朝曇天、午前6時頃から断続的に雨が降る。まるで氷雨。
終日穴蔵。
ともかく寒い。エアコンこそつけないものの、防寒衣料で足温マット使用で机に向かう。
たいして生産的な仕事はできず。
運動不足なので、雨がやんだ午後、1時間ほど散歩する。3,500歩ほど。
*
この雨で桜はすべて落ちたと思っていたら、近所の公園、木によってはずいぶん花が残っている。
寒さのせいか。新緑との対比がなかなか。
ということで、夜は専属料理人に、ヤッコ、枝豆、ホタテ、カイワレ、牛肉炒め・キャベツ・トマトなど並べてもらって、ビール、某方面からいただいた焼酎「球磨の泉」湯割り(これ、やばい酒である。スイスイと飲めて足をとられそうな)。
早寝するのである。
・羽柴秀吉氏の訃報。
本名は三上誠三というのか。65歳。おれより若かったのか。
一度は大阪府政をまかせてみたい人であった。歴代の(タコとか女相撲取りなど)よりマシな気がする。
久しぶりにそっくりさんを聴きたくなるなあ。
4月15日(水) 穴蔵/ウロウロ
定刻午前4時に目覚める。
未明に小雨。明ければ曇天。天候不安定の一日の予報だったが、9時頃に急速に晴れてきたではないか。
歩いて梅田の某デンタルクリニックへ。
風があり、寒いのであった。キンタマが波動関数の収縮を起こす。
昼前に戻り、ついでに近所の某医院で定期検診。血圧その他正常である。
午後は穴蔵にこもる。
体調はいいが、アタマは正常ではないみたいで、あまり働かず。
ダラダラと某ゲラに手を入れる。
たちまち夕刻。
*
19時の暮れゆく北梅田を眺めつつ、餃子・焼豚・蒸しキャベツ・煮玉子などでビール、「球磨の泉」湯割り。
デフランコ師匠など聴きつつ。
うーん、眺めと音楽はいいが、食べ物に品位がないか。
明日は専属料理人にイタリアン系をお願いしよう。
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