『マッドサイエンティストの手帳』522

●マッドサイエンティスト日記(2012年2月後半)


主な事件
 ・SF作家クラブ50年周年プレイベント(16日)
 ・大阪←→播州龍野、いたりきたり


2月16日(木) SF作家クラブ50年周年プレイベント
 昼過ぎに出て、地下鉄で、住之江公園経由、ニュートラムで中ふ頭からATCへ歩く。
 
 ここに来るのは確か11年ぶり。インテックス大阪での見本市以来である。
 ATC横に新駅ができているのも知らなかった。
 ATCの一角にて、14時から、ロボラボ主催の(主に起業家向け)セミナー「科学技術の実用化とビジネス展開〜テクロノジーが叶える未来の姿〜」を聴く。
 最初に瀬名秀明さんの講演。
 引き続き、マッスル(大阪のロボット・メーカー)玉井智さんの対論。司会は伊藤一彦さん。
 瀬名さんの「ビジネス通」の一面を見る。アメリカの某ミュージアムに遊びに行った体験を紹介しつつ、色々なビジネスに関連づけるセンスはたいしたものだ。
 福田和代さんがSFWJの「プレス担当」として腕章巻いてデジタル一眼を構えている姿は、なかなかいい。
 終了後、梅田へ移動する。
 夜の部は、駅前第3ビルのロボラボで、ロボット開発に関わる起業家の任意団体「RooBO」と日本SF作家クラブの共同企画による『今こそ、共に未来を語ろう』というトークイベント。
 SF作家クラブ50周年のプレイベントでもある。
 
 SF側からは、瀬名さんはじめ、眉村卓、林譲治、北野勇作、山本弘の各氏。
 アニメから吉田徹氏。ゲームから足立靖氏。
 ロボット中心に近未来の大阪まで、色々と面白い話題が出る。こちらはメモ取り(ネタ拾いね)に必死であった。
 SF作家クラブ50年周年のプレイベントということで、会場には、他にも関西在住のSF作家が多数集まり、なんと東京から八代嘉美さん、広島から天瀬裕康さんも。SF大会並の盛況となった。
 パネルの終了後、ビール飲みつつ「交流会」、浅田稔教授も来られていて、面白いプレゼンもあった。
 
 ↑これは某社の試作ロボ。カップヌードル・タイムロボ?だったかな。カップヌードルができるまでの時間、パフォーマンスをやるロボである。
 色々な起業家や研究者と議論できて、楽しくも有意義な会であった。
 今回は半クローズみたいなイベントだったが、今後はもっとオープンな50周年イベントも企画していく予定である。
 徒歩20分、2,500歩を歩いて帰館。

2月17日(金) 穴蔵/SF検討会
 寒いのであった。と、同じことばかり書いてるけど、本日はこの冬いちばんの冷え込みらしい。
 穴蔵にて雑事。
 午後、大淀税務署に確定申告の書類を提出に行き、北ヤードを一周して帰館。
 夕刻、かんべむさし氏が焼酎1瓶ぶらさげて来穴蔵。
 今年度初の定員2名内容非公開の「SF検討会」を開催する。
 今回はシラフで協議しなければならぬ案件が複数あり、30分ほどビールのみ。
 懸案の議案はほとんど異論なくスムースにまとまったので、あとは2時間以上、アホな話ばかり。
 かんべ氏のライバル作家「きしべむれし」の消息は杳として知れない。
 「きしべいれぞう」という強敵が出現したのではないかという話になる……なんて書いても、何のことかわからんでしょうが、世の中には、知らない方がいいこともある。
 どうしても知りたい方は3月20日に吹田市立博物館へ。こそっと教えます。

2月18日(土) 穴蔵
 もう飽きたというのに、寒いのであった。
 穴蔵にて本を読んで過ごす。
 必要あって、久しぶりに「OpenOffice」の「プレゼンテーション」(Power Point相当ね)で資料を作成するが、操作に手間取るなあ。やはり日常的に使わないと勝手がわからなくなる。
 2時間ほどかかって、どうにか思い出してきた。
 ちなみに本ホームページはエディターでタグ手打ち。タグを10ほど辞書に登録している程度のものだから、テキストファイルの文章を書いているのとかわらない。
 シンプルなのがいい。
 午後、1時間ほど散歩。
 丸善ジュンク堂〜中崎町界隈。
 ともかく寒く、風が冷たい。
 
 新御堂沿いのビルの温度計では6℃である。
 体が冷え切ってしまった。
 夜は和風中華的メニュー(あまり好みではない)で湯割り。
 兵庫県の日本海側はまたも大雪で、瀬戸内側にも影響しそうな。
 播州龍野行きの予定をどうするか迷うところだ。

2月19日(日) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 2週間ぶりである。
 午前10時の龍野書斎、室温は2℃だが、あまり寒くは感じない。
 防寒装備が前提だからか、無風だからか、大阪の6℃より暖かく感じるから不思議だ。
 おや、近隣のゴミ屋敷が消滅して、更地になっている。
 
 「龍野珍景」候補のひとつが消えて、ちょっと寂しくもあり。
 雑事色々。
 たちまち夕刻となった。
 夜は龍野における定番メニューにてビール、「神の河」湯割り。
 鴨居のスピーカーから降り注ぐデフランコ師匠を聴きつつ。

2月20日(月) 播州龍野→大阪
 晴れた空、そよがぬ風。
 午前5時の播州龍野、外気は-1℃、室内はストーブつけていて17℃であったが、久しぶりの快晴で、気温も急上昇……のような気がする。
 張り切って雑用を片づける。
 昼間の電車で帰阪。
 夕刻に近い午後、2時間ほど午睡。やっぱり大阪の方が暖かいのである。
 夜、鰆のホイル焼き、牡蠣のなんたら煮、野菜のかんとか蒸しなどでビール。
 早寝するのである。

2月21日(火) 穴蔵/J.D.サウザー
 終日穴蔵。
 したがって、あまり寒さは感じないのであった。
 夕刻這い出て、梅田へ歩く。
 本日は滝川さんの月例ライブの日なのだが、知人からのお誘いがあって、珍しくも西梅田のビルボードへ。
 「カーラ・ボノフ&J.D.サウザー」
 サウザーは「You're Only Lonely」しか知らないけど、相変わらずダンディだなあ。
 歳はおれとそう変わらないはずだが……細めのネクタイにスーツ、この格好をおれが真似たら、貧乏くさく見えるはずだ。
 熱狂的男性ファンが多いような。
 ちょっと声が嗄れてるけど、楽しませてくれた。
 1st終了後、ヒルトン地下のおなじみ新喜楽にて、鴨鍋などで一杯。
 まあ、こんな日もあるのである。

2月22日(水) 穴蔵
 終日穴蔵。
 雑事……のつもりが、なぜか気分が重くなり、出歩く気分にもならず。
 午後は曇天、夕刻には雨になった。
 いかん、本日は廊下と階段を歩いただけで、「日課・一日5000歩以上」は約50日でとぎれた。
 記録継続が目的ではなかったものの、これからはかなりええかげんになるかな。
 パスタなどで一杯。
 早寝するのである。

2月23日(木) 穴蔵
 雨ぞ降る。
 出歩く気分にならず、連絡待ち事項もあって、終日穴蔵。
 さりとてたいして仕事もできず。
 歩数計は本日も0表示である。
 メランコリックになるぜ。

2月24日(金) 穴蔵/ウロウロ
 快晴である。比較的暖かい。
 終日穴蔵。
 さりとてたいして仕事もできず。
 運動不足なので、15時頃から1時間ほど、丸善&ジュンク堂に寄ってから「うめきた」周辺を歩く。
 再来週に某企画があるので、現場確認を兼ねる。
 競馬開催日にまた来る必要がありそうだ。
 ということで、夜は専属料理人の並べた和洋色々でビール、湯割り。
 このところ不調だ。
 早寝するのである。

2月25日(土) 穴蔵/創サポ講義
 定刻4時に起きる。
 このところの気分の落ち込みは生活の時間が不規則になっていることが大きいようである。昼間、ちょっと本を読みかけるとうたた寝してしまうし。
 無理しても4時起床22時就眠のペースに戻さねば。
 昼間は小雨が降り続く。
 終日穴蔵にて、講義資料のチェック。
 夕刻這い出て、梅田経由、中之島公園を通って天満・エルおおさかまで歩く。
 <創作サポートセンター>の講義。
 本日は課題として短い文章を提出してもらっていたので、それを教材に行う。
 十数編。本来は「表現のポイント」を議論するはずが、面白い発想のが多く、つい作品の展開までに広がってしまう。
 たとえば「芭蕉と曾良がバイクで妖怪を追う話」とか「巨乳を武器に美人局を繰り返した女が検診を受けてみたら……」とか「君は首吊りを見たか」とか、「おい、これは後の展開をどう考えてるのよ」という議論になってしまうのである。
 15分ほど超過。
 帰路も歩く。
 久しぶりに1万歩を超える。
 21時過ぎから晩酌。
 22時に就眠……と思ったら、集合住宅の別フロア?から、複数の幼児がけたたましくはしゃぐ声と響きが伝わってくる。
 上下左右斜めに騒がしい居住者はいないはずだが。
 本日だけであってくれよ。
 へんなのが引っ越してきたのでないことを祈るばかりだ。
 結局、深夜の就眠。

2月26日(日) 穴蔵/ウロウロ
 目覚めれば午前5時である。
 騒がしいガキのおかげで1時間の寝過ごし。
 困ったものだ。
 終日穴蔵にて粛々と雑事の処理。
 午後、曇天で寒いが、散歩に出る。
 西回りコース。3月5日の某イベントのための現場確認などである。
 6,526歩。
 夜は割と豪華なメニューが並ぶ。
 そうか、ちょっとした記念日なのであった。
 
 ということで、某方面からいただいたブルゴーニュを開ける。
 結構なものである。
 幸い、本日は騒音なし。ほっ。
 「運命の人」を見る。真木よう子、よろしいなあ。ただ(抗議を受けたせいでもあるまいが)ナベツネ役がだんだんカッコよくなってくるのが気になる。
 22時過ぎ就眠。

2月27日(月) 大阪←→播州龍野
 定刻4時に起きる。
 寒いのであった。
 播州龍野へ行かねばの娘となった。
 いつもなら6時の始発を利用するのだが、寒さがつらく、通勤ラッシュの終わる時間に出発する。
 昼前に播州龍野に着く。
 タイムマシン関係も含めて、精力的に動く。
 ミッション終了、夕刻に近い午後の電車で帰阪する。
 夜は専属料理人が並べた和風メニュー(湯豆腐、塩鯖、もずくオクラ小鉢、筍のなんとか、タタミイワシなど)でビール、普通の酒の熱燗(器は備前焼にて)
 某社から、ゲラをメール送稿するという連絡あり、すでにいい気分になっているから、すべては明朝に送り。
 早寝するのである。

2月28日(火) 穴蔵/ウロウロ
 定刻4時に目覚めた。
 ちょっと急ぎの仕事があって、ささっと片づける。
 昼は東の方向に散歩。
 「玉一」でランチ。豆腐チゲ定食+X。
 5,000歩超で帰館し、また雑事を少し。
 夕刻のテレビ。
 
 関テレに円城塔さんが登場。自作「道化師の蝶」を図解解説。
 なるほどわかりやすい。
 一般に、SF的な設定は図解できるが、プロットを図解できるところがユニークだ。
 ひきつづきのニュース。
 「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」の報告は重大ニュースだが、できれば報告書の原本を読んでからにしよう。
 ともかく「内閣官房参与」なる欲ぼけど素人(代表格は「歩く放射性物質」五十嵐敬喜ね)どもが官邸を去ったことが救いだ。

2月29日(水) 穴蔵/ウロウロ
 定刻4時に起床。体調はよくなってきた。
 5時からのNHKニュースを見ていたら、おや、またも円城塔さんが登場。
 
 話題になってはるのだ。
 大阪市内に住んではるらしいが、円城さんはファミレスとかカフェ、おれは居酒屋とか立ち食いうどんだから、ばったり会うことはなさそうな。
 雑事あれこれ。
 昼は専属料理人と梅田へ。
 そば屋の格安ランチ。
 タイムマシン業の月次の処理が色々あって、金融機関を回って帰館。
 雑事続行。
 なんとなく憂鬱であった2月が終わる。
 春は近い。

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