『マッドサイエンティストの手帳』511

●マッドサイエンティスト日記(2011年9月後半)


主な事件
 ・大阪←→播州龍野、いたりきたり
 ・森山威男 JAZZ NIGHT 2011(17日)
 ・小松さん追悼イベント(19日)
 ・小松左京展(24日)
 ・カマガサキ(25日)
 ・虚無回廊で上京(27日)


9月16日(金) 播州龍野→大阪
 播州龍野にて午前5時に目覚める。
 6時前の東の空、異様な朝焼けである。
 
 波乱の予兆なりや。
 タイムマシン格納庫にて色々と作業。
 夕刻の電車で帰阪。
 穴蔵に戻ったところで、本日も専属料理人は不在である。
 さりとて外食は面倒である。シャワーのあと飲み屋へ出かける気分にならない。
 結局は、シャワーのあと、コンビニ・メニュー並べてビール。
 読まねばならぬ本が色々あるので、明日は、それらをカバンに詰めて可児市行きである。
 年に一度の森山威男ジャズナイト。
 早寝するのである。

9月17日(土) 森山威男 JAZZ NIGHT 2011
 午前の新幹線で名古屋に向かう。
 年に1度の楽しみ……「森山威男 JAZZ NIGHT 2011」を聴きに行くのである。
 昼過ぎ、千種でジャズ友(というよりも師匠というべきか)のIさんと会う。これも毎年のパターン。
 ジョージ・ルイス、コルトレーン、サン・ラ、その他諸々のジャズメンに関してレクチャーを受ける。
 2時間ほど歓談の後、多治見へ。
  *
 多治見の北側は毎年来るたびに大きく変貌している。
 正面に毎年宿泊するオースタットが見えるが。
 今年は道が整備されて、徒歩3分ほど近くなった。
 ホテルで宮崎から来たテリーくん夫妻と合流。
 夕刻、可児市に向かう。
 可児から可児文化創造センターalaまで歩く。
 今年も脚力が衰えてないことが確認できた。
 途中、コンビニでビールを買い、ala前の芝生で一杯。
 
 大阪からの池ちゃんやら、お馴染みの遠方組とも会う。
 ということで、18:30から、
 「森山威男 JAZZ NIGHT 2011」……今年で11回目(ala竣工から10回目)である。むろんおれは皆勤。
 本年度はお馴染みのメンバーで、特別ゲストは今岡友美(vo)。
 森山威男(ds)川嶋哲郎(ts)渡辺ファイアー(as)田中邦和(bs)岡崎好朗(tp)佐藤芳明(acc)田中信正(p)加藤真一(b)
 演奏されたのは、おれのボケ進行記憶力に間違いなければ、
1set
 Crescent(川嶋さん+リズムのカルテット)
 Giant Steps(〃)
 Your Son(オクテット)
 Chiasma(〃)
 Caravan+悲しい酒(今岡+オクテット)
2st
 Nature Boy(今岡+森山デュオ)……これはなかなか。
 ???……このヴォーカル曲が出てこない。(今岡+カルテット)
 Sunrise(オクテット)……いやはや凄まじい。
 Hush-a-bye(〃)
 見上げてごらん夜の星を(今岡+オクテット)……聴かせますねえ。
 Good Bye(オクテット)
 特筆すべきは、キャラバン+悲しい酒という趣向と、サンライズにおける4管場内乱入、佐藤さんの寝転がって両手両脚を使っての仰天奏法であろうか。いやあ驚きました。
 21時前まで。
 終演後、多治見に移動。
 例によってパパスでのウチアゲは知っていたのだが、ちと疲労気味、雑事堆積、明朝が早いこともあって、今年は遠慮。
 オースタット近くの居酒屋でビール、早寝……つもりであったが、
 「かみや」という近所の居酒屋に入ったら、これがおれの好みにドンピシャの店であった!
 
 串カツ、牛肉タタキ、トマトなどでビール、ぶっかけ麺で終わる。
 まだまだ食べたいメニューが多いが……来年にするか。
 接客、大将の技量、雰囲気、価格など総合して、申し分なし。
 多治見の居酒屋「かみや」に栄光あれ。

9月18日(日) 多治見→大阪/穴蔵
 午前6時に気分よく起床、7時に軽く朝食、7時36分多治見から名古屋に向かう。
 わ、名古屋から新大阪への新幹線、座席指定しようとしたら、1時間ほど後まで、軒並みに満席である。
 自由席に座れた。
 名古屋もん、京都へ行く連中が多いようだ。
 中部の諸君、京都よりは可児市へ行きたまえ。
 ということで10時頃に帰館。
 夕刻まで雑事色々。
 夕刻、専属料理人が帰ってきた。
 久しぶりである。
 夜は静岡産の、しらす、黒はんぺん、まぐろ刺身、わさび漬けなど並べてビール、焼酎ロック。
 昨日・今日と、やっとコンビニ・メニューから解放された。
 夜、NHKで「宇宙の渚」という特番を見る。
 超高感度カメラで宇宙ステーションから撮影した地球の夜景とか、飛行機から撮影したスプライトの映像が放映されるが、宇宙に関係ないゲストが多くて散漫である。
 もっと準備段階からのドキュメントとして、現場中心の構成してほしい。
 野尻抱介『大風呂敷と蜘蛛の糸』を映像化するくらいの実験作を見せてほしいものだ。

9月19日(月) 穴蔵/小松さん追悼イベント
 炎天なり。
 終日本を読んだりメモをとったりして過ごす。
 夕刻、台風の影響で雲が出、雨が降りそうな気配となる。
 風雲急を告げるなか、難波の某ビルへ。
 『小松左京追悼トーク「巨星、宇宙に逝く」大阪編』というイベントに出る。
 かんべむさし、山本弘、上田早夕里の各氏とおれの4人。
 ちょっと珍しい顔ぶれだが、世代的なバラツキがある方がおもしろい。
 本日は「敬老の日」で、おれだけが敬われる立場と気づいて愕然とするあるよ。
 不思議なことに、会場含めて……上田早夕里さんが紅一点である。
 ということで、いろいろな話。
 19時30分から始まって、2時間の予定が、気がつけば22時30分……3時間経過している。
 20分程度ならともかく、1時間オーバーはやりすぎではないか。
 客席がよく辛抱してくれたものだ。
  *
 写真は左から、上田、かんべ、おれ、山本、森川弘子の夫。
 終演後、帰ろうとしたら、なんと会場にとり・みきがいるではないか。
 神出鬼没である。
 なんでも某イベント用に短いメッセージを録画して回っているとかで、出演者や、会場にいた数人の「一言」を次々収録。
 用途は近日明かされる模様である。
 明日が早いのでまっすぐ帰館。
 軽くビールを飲んで深夜の就眠となる。

9月20日(火) 大阪→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動する。
 大阪は曇天だったが、明石あたりから本格的な雨になった。
 先日来、書庫の雨漏りがますますひどくなったので、某工務店に診断してもらう。
 と、やはり本格的な改修を行わないとヤバイことが判明。
 見積もりが出るまでの応急処置として、屈強なのが三人来て、たちまちシートを被せ、風で飛ばないよう土嚢まで積んで、去った。
 
 たいしたものだ。
 あとは夕刻までタイムマシン格納庫にて見張り番。
 相棒の某くんが海外出張のためなり。
 夕刻、急に冷え込んできた。
 室温23℃。
 夜は常夜鍋(今シーズン初)を作って、ビール、あと、うどんぶちこみ、「神の河」ロック。
 冬は近いのである。
 早寝するのである。

9月21日(水) 播州龍野
 未明に目覚める。
 風雨強し。
 午前8時から、終日、タイムマシン格納庫にて見張り番。
 関西全域は大雨らしく、通行止め・欠航・運休多いようである。
 姫新線は新宮〜佐用間が運休……タイムマシン格納庫の裏は姫新線で、ここは正常に運行している。
  *
 ただし、なぜか4両編成が多い。回送車輌なのであろうか。
 雨は10時頃にやみ、午後には晴れ間も。
 前回の自転車台風とちがって、15号は速く、夕刻には首都圏直撃?
 19時からのニュースで首都圏の交通麻痺の様子を見ながら、宮崎地鶏の炭火焼(先日、心優しき宮崎のテリーくんから頂いたもの/うまい)、枝豆、トマトなど並べて、ビール。
 「神の河」ロックに切り替える頃には、渋谷も新宿も雨はやみ、普通になってきたではないか。アナウンサーだけがやかましい。
 これならボンクラ息子その1に安否確認メールをする必要はあるまい。
 21時頃に早寝するのである。

9月22日(木) 播州龍野
 播州龍野にて未明に目覚める。
 曇天だが晴れ間もあり。
 タイムマシン格納庫にて見張り番。
 朝、相棒の某くんと電話。
 昨夜帰国して本日は休養の予定が、報告事項がいろいろあるから、これから龍野へ向かうという。
 某国とは空路3時間で、時差ボケする「外国」ではないものの、大丈夫かねえ。
 某くん、大阪から、夕刻に近い時刻播州龍野へやってきた。
 報告と打ち合わせ色々。
 ま、わが「時速1時間未来行き専用」のタイムマシン製造業、今年もなんとかしのげそうである。
 夕刻、1時間ほど散歩。
 
 明日の彼岸を前に、彼岸花そろそろ咲き始めである。
 揖保川は水量多し。
 夜は豆腐チゲでひとり寂しく晩酌。
 60年代のSF(主に小松の親っさん作品)を書庫から探してきて、色々と読む。
 眠くなったら寝るつもりなり。

9月23日(金) 播州龍野→大阪/秋分の日
 定刻午前4時に目覚める……というよりも、寒くて目が覚めてしまったのである。
 室温21℃。冬は間近である。
 早朝、というよりも未明に、かたちばかりの墓参。
 6時過ぎの一番列車で帰阪する。
 JR大阪に7時45分着。
 歩いて帰る途中、ヨドバシ前に、おれの苦手とするオバハン集団(6、7人)が道を占拠して北へ牛歩している。
 歩道ギリギリをすり抜けて歩くが、そのけたたましき音声から、目的地の見当がつく。
 案の定、午前8時、ピアスタワー前の広場と東側のモータープールが、バスツアーの客(オバハン中心)でラッシュ並の混雑である。
 
 快晴で(都心が静かになるという意味では)結構なことだが……日帰りバスツアー、安くていいとか聞くものの、こんな車内に入れられたら、おれとかかんべむさしにとっては地獄だろうな。
 モータープールの喧噪を抜けるとほっとする。
 ということで、終日穴蔵。
 雑事が多いが、あまりはかどらず。
 夕刻、淀川堤防を1時間ほど散歩する。
  *  *
 河口から8キロの距離標で秋分の日の日没を定点撮影する。
 センチメンタルになるぜ。
 夜は、専属料理人が並べた小鉢数皿、サンマなど秋の和風でビール。自宅で普通の晩酌は久しぶりの気がする。
 栗ごはんがあったが、明朝に送る。

9月24日(土) 穴蔵/小松左京展/神戸
 朝のニュース。
 ニュートリノが光速以上というが……『虚無回廊』関連の事象が色々出てくるなあ。
 先日来、小松作品を再読しているが、記憶違いに気づいて戸惑うことしきり。
 『神への長い道』を再読して……テーマの読み違いはないものの、「夕日を見ながらバナナを食おう」というのは『継ぐのは誰か?』のラストに出てくるセリフと勘違いしていた。ボケ進行中なり。
 午前、専属料理人と神戸へ向かう。
 神戸文学館での「小松左京展」が明日までなのである。
 不肖の弟子としてギリギリの見学である。
 
 イオが協力しているだけに、自筆原稿など、貴重な展示が多い。
 あと、熊内通を新神戸まで、異人館を抜けて、名店「燕京」まで40分ほど歩く。
 脚力、まだ確かである。
 「燕京」にて、牛肉トマト炒、餃子、焼きそばでビールを少しばかり。
 専属料理人の趣味で、西村珈琲店、イスズベーカリーに寄る。
 あと、ジャズ喫茶「JAVA」へ。
  
 この店はモラスキーさんの「ジャズ喫茶論」にも出てこない。
 三宮の、阪急とJRのガードに挟まれた路地にある店。立ち食いうどん「大熊」の隣である。「大熊」はなじみの店だが、隣の「JAVA」は普通の喫茶店としか思ってなかった。
 入ってびっくり。間口は狭いのに、こんなに奥行きが深い店だとは想像もしていなかった。
 マイルスの名盤を聴きつつヒーコ。30分ほど。
 いい店である。
 とても採算がとれているとは思えないが、なんとかがんばってほしい。
 おれは今後、神戸では、昼は「大熊」でうどん、あと「JAVA」でヒーコをスタンダードとする。
 午後に帰館。
 夜は地味なメニューで軽くワイン。
 色々資料を読みつつ、眠くなったら寝る。
 明日こそホリは羽ばたく……つもり。

9月25日(日) 穴蔵/カマガサキ
 曇時々晴、室温26℃のさわやかな日である。
 少しはまじめに資料を読むのであった。
 ちと「現場」がわからないことあって、昼前に地下鉄で「動物園前」へ。
 ここから、JR新今宮〜南海新今宮〜ガード沿いにカマガサキ(愛隣地区ともいう)を歩く。
 
 「あいりん」の職安、日曜日とあって、まるで廃墟である。
 あとは恐ろしくてカメラを構えることは出来ない。メモも控える。
 目つきの悪いのが自転車で「巡回」としるしねえ。
 ということで、昼過ぎに、ジャンジャン横丁の「やまと屋2号店」へ。
 が、ちょっと不愉快なことあり、生中1杯飲んで、出る。
 営業妨害する気はないから詳細は書かない。
 ただ、おれは「やまと屋2号店」には、もう行くことはない。
 歩いてきた場所の雰囲気が伝染していたからかかる扱いを受けたのか、あるいは単におれの老人性短気か、判別不能だが、こういうことが増えてきた。
 梅田の「Mr.Kelly's」なんて店も(たとえP.A.Jやヨルトや森山威男の来演があっても)もう一生行くことはないしさ。
 こうして世界が狭くなってオダブツになるんだろうな。
 午後帰館。
 穴蔵にて、忘れないうちにカマガサキのメモの整理。
 おっ、タイムマシン・レコードの五島さんからメールと電話連絡。
 明日、大津でバート・シーガー(p)トリオ……吉野弘志(b)池長一美(ds)……のライブをやるという。
 エバンス系のピアノ・トリオとしては、これは凄いのではないか。
 もって早く連絡してくれよ。
 大津からだと、23時半まで新快速があるから、帰阪の足は大丈夫だが、翌日(27日)に上京の予定で、その準備もあるからなあ。
 迷うところだ。

9月26日(月) 穴蔵
 終日穴蔵。
 少しはマジメに仕事するのであった。
 隣接する某営住宅の改装工事音がうるさいけど。
 書くことがないので、本日のメニュー。
 朝 昨夜の残りのおでんでビール(朝5時まで色々やってて眠れなかったので/10時過ぎに工事音で目覚めてしまう)
 昼 普通の食事(ごはん、味噌汁、小鉢幾つか)
 夜 イカと大根のタイタンの妖女、なんとかグラタン、サラダなどでビール、ワインを少しばかり
 このところ、ちょっと時間が不規則である。
 ボケ頭で、グレッグ・イーガン『プランク・ダイブ』の何編かを読む。
 表題作もそうだが、「ワンの絨毯」は『虚無回廊』と重なるところが多い。SSと異星、AEとクローンを置き換えると、構造的類似は明かだが、根本的に違うのは「文体」で、これは翻訳だからではない。文章が「五感」に訴えるか「理性」に訴えるかの相違で、これは小説のあり方としては極端に違うのである。おれは小松文体支持するのだが、40年前から、真似てみようとして、たちまち足下にも及ばないことに気づく……この繰り返しなのである。
 無理はせんことだな。
 明日は上京なので、早寝する(つもり)。

9月27日(火) 東京往復
 午前ののぞみで上京。
 新幹線の遅延が心配で、ちょっと早めに品川に着く。
 新幹線の待合室にビジネスコーナーがあって(カウンターに100V電源あり)パソコンを使うのに便利である。
 
 1時間ちょっと工人舎のSX3KX06MADを使う。
 品川はなかなかいい駅である。
 午後、浜松町の徳間書店へ。
 小松さん関係の仕事。
 山田正紀さん、谷甲州さんと、久しぶりに(たぶん2007年のワールドコン以来である)会う。
 大森望さんの司会であれやこれや。
 SF関連ではたいへん貴重な出版物が誕生すると思うので、乞御期待。
 夕刻、近くの居酒屋でビール。
 何やら病気の話がメインになってしまう。歳だなあ。
 幸い、おれは血圧が高めという以外、特に持病はない。いちばん頑強な谷甲州も(自称老化という以外)大丈夫みたいで、ビールから焼酎まで盛大に飲んだのはふたりだけかな。
 楽しい時間であった。
 21時前ののぞみで帰阪。
 深夜の帰館となる。

9月28日(水) 穴蔵
 終日穴蔵。
 ボケーーーツッと過ごす。
 天気がよく、久しぶりに掃除機をかける。
 綿埃どっさり。
 心なしか呼吸もすっきりする。

9月29日(木) 大阪←→播州龍野
 早朝の電車で播州龍野へ移動。
 台風被害を受けた実家の補修について、某工務店と打ち合わせ。
 それほど高額ではないのでホッ。
 工期の10月後半は播州龍野での生活になりそうな。
 1週間こない間に播州龍野はすっかり秋である。
 彼岸花が全開。
 周辺の田はほとんど稲刈り終了。
 金剛山(片山)の前を姫新線キハ122系が行く。
  *
 センチメンタルになるぜ。
 本日はタイムマシン格納庫にて雑事をあれこれ。
 午後に某商社の某氏が来社、某国へ納めるマシンについて打ち合わせ。
 夕刻、相棒の某くんのクルマで文楽姫路駅南店へ行く。
 米朝師匠のご贔屓店(砥堀店だったのが、最終的には交通の便利なこの店になった。が、3年ほどお見えになってないようだ)である。
 天ぷらや蕎麦餃子でビール、冷酒。オリジナル冷酒「文楽生」はなかなかのものである。
 皿そばで仕上げ。
 JR新快速で帰阪……と思ったら、例によってダイヤ乱れ、折り返しの電車がいつ到着するかもわからない。
 対応の悪い駅員風情を怒鳴りつけて、山電特急に変更する。
 23時頃の帰館となった。

9月30日(金) 穴蔵
 終日穴蔵。
 少しは仕事もする……つもりであったが、目先の雑事を片づけつつ、結局夕方になってしまった。
 いかんなあ。
 夜は枝豆、ローストビーフのサラダ、ミニコロッケ、パスタなど、普通のメニューが並ぶ。
  
 「TERZO」というイタリアのワインが出てきた。
 林屋照蔵か?…といったが、専属料理人は何のことやらわからず、発音はテルゾーではないらしい。
 『御乱心』も遠くなりにけり。
 「もう噺がバカセコ……」という真打ちはどうしてはるのやら。
 9月が終わる。嗚呼。


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