『マッドサイエンティストの手帳』9
●「ネット上のSF世界」という、ちょっとすました話
1996年11月2日 14時〜16時
大阪市立中央図書館での話の内容をいちおう記録しておきます。
このホームページをご覧の方なら、ほとんど想像のつく内容でしょう。
これは「パソコンネットを生かす5つの方法」という連続5回の講座の最終回。
ちなみに、つぎのような構成でした。10/5 「パソコンネットの世界をひらく」吉田敦也
10/12「インターネットを上手に使いこなそう!」植野敏昭
10/19「自然をみつけるネットサーフィン」丸谷聡
10/26「災害とコンピュータネットワーク」芝勝徳
11/2 「ネット上のSF世界」堀 晃堀晃のレジメは……
「ネット上のSF世界」
1.パソコン通信とSF同人誌「SOLITON」
1-1 パソコン通信とSFファン
・パソコン通信の黎明期
・SFファン生態学
・ゲーム、アニメ、パソコン、サイバーパンク
1-2 ネット上の実験(1)
・オンライン小説
・「朝のガスパール」
・パスカル短篇文学新人賞
1-3 SF同人誌「SOLITON」
・ネット文芸の陥穽
・SF「冬の時代」
・SOLITON運営の実態
2.インターネットに見るSF世界
2-1 ホームページに見るSF世界
・「おたく」からの出発
・文章表現/画像表現/英語と日本語
・インターネットブーム
2-2 JALI−NETの発足
・文芸ネットの可能性
・文芸リンク
・「堀晃のSFホームページ」
3.マルチメディア時代の小説
3-1 ネット上の実験(2)
・井上夢人「99人の最終電車」、筒井康隆「上下左右」
・ゲーム/映画/アニメ/音楽/データベース/その他
3-2 書籍流通と読者の変化
・ネット雑誌
・課金の実態
・産地直送
・海外出版
3-3 マルチメディア時代における「作家という職業」
・小説家の失業/出版社の倒産
・貧乏文士かマルチタレントか
3-4 書物の行方
・エコロジーと住宅事情
・図書館に期待すること当日追加したことといえば、パソコン通信を利用した作家の始祖はクラークであること 、ぼくがパソ通を始めるきっかけはクロード・チアリ氏(意外にSF通)の慫慂があった こと、くらいだろう。
本当は「・小説家の失業/出版社の倒産、・貧乏文士かマルチタレントか」といった話 題に時間を割きたかったのだが、まあ、これは「生態学的研究」でもあるので、時間をか けてフィールドワークを積み重ねていくことにしよう。
「小説家の失業」というのは、本当はあり得ないのよね。飢え死にするかどうかだけで 、「失業」なんてあなた、自分で廃業宣言するならともかく……。
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