『マッドサイエンティストの手帳』65
●マッドサイエンティスト日記(1998年6月後半)
主な事件
・マジメサラリーマンの日々
1998年
6月16日(火)〜19日(金)
ボーナスをいただいた気分の昂揚もあってマジメサラリーマンに徹す。
6月20日(水)
夕方、北野勇作さん来宅。ぼくの機種の後継パソコンを導入したので色々と見学していく。22日から1ヶ月、イタリアへ奥さんと行くという。うらやましいなあ。せっかくのイタリア行きというのに、我が家でもピザを作ったので、これででビールを飲みつつ「壮行会」を兼ねる。W杯、対クロアチア戦が始まったところで早寝。
6月21日(日)
スイングジャーナルを久しぶりに買う。藤家虹二、花岡詠二、尾田悟、北里典彦らの珍しいCD広告が色々出ている。申し込まなくては。ふらっと覗いた梅田の電気屋でアルバート・アイラーの「MY NAME IS ALBERT AYLER」を発見。この中の「サマータイム」が凄いとジャズのサロンで話題になっていたやつ。渋谷のタワーにもなかったというのに。
「父の日」「54歳誕生日」「夏至」が重なるが、これといったご馳走も挨拶もなし。うちの女中兼子供の母親は最近冷淡である。早寝。
6月22日(月)
昨日の大雨で池田(伏尾)で土砂崩れがあったらしい。伏尾のバス停の東。10年以上、毎日通った経路、今も週に1度はバスで通る場所である。よくこの歳まで生きてこられたものよ
6月23日(火)
午後、眼科で瞳孔開き。あと仕事にならず、日本橋の知り合いの社長に会いに行く。カード機の企画を色々と聞く。おもろいことやっとるなあ。CD屋によって4枚(白木秀雄2枚、宮沢昭2枚、「祭の幻想」をやっと入手)、MDも20枚購入。
6月24日(水)
夕方、かんべ事務所で1時間ほど雑談。小松さんが白内障で手術した、このことはたいしたことないのだが、併せて「人間ドック」やったら、なんと「何の異状もなかった」とか……まさか! というが、本当らしい。
それなら「虚無回廊」を書いていただかねば。
6月25日(木)
週刊文春が長銀(実質)破綻を特集。さんざんなぶりもの。長銀の破綻は既定路線になったようである。
6月26日(金)
株主総会である。マンガ。
夕刊に、長銀を住友信託銀行が救済合併とのトップ記事、早いことである。
6月27日(土)
朝刊を見ると、W杯、また日本「惜敗」。惨敗だろうが、見てないけど。終日原稿。
6月28日(日)
終日原稿。
6月29日(月)
夕方、池田市民会館アゼリアホールへ。「桂吉朝独演会」。会場1時間前というのに天羽孔明さんがいる。レイトランでビール。ソリトンの有力メンバーのひとりだが、最近書き込みがないと心配していたら、「家庭の事情」でたいへんだったらしい。
ロビーで米朝事務所の田中社長と会う。米朝ホームページについて提言。ともかく「beicyo」というドメイン名は押さえておくようにといったら、「何のことですねん」。こんなことを話していたら、なんと「女性しか弟子にしない落語作家」が出現、まさかという出現に「お化け」のごとく驚く。怪談噺の前座か。
桂吉朝独演会。「軽業」「崇徳院」「市川堤」……秀逸。
ままよ(松浦氏)さんと終演後「まんてんや」でギョーザとビール、22時まで。
6月30日(火)
マジメサラリーマンで本年度前半が終わる。