『マッドサイエンティストの手帳』19
●マッドサイエンティスト日記(1997年3月後半)
主な事件
・「電脳売文党宣言」は不愉快な本である
・さようなら、久田直子さん
1997年
3月23日(日)
「電脳売文党宣言」という本を読む。
ちょっと嫌な……いや、ちょっとどころか、たいへん不愉快な気分になる。
この本に登場している方の発言内容が不愉快なのではない。(JALI−NETに関する島田雅彦の発言は事実誤認であるが、パソコンユーザーですらない人の発言に目くじらたててもしようがない。)笠井潔、井上夢人氏の発言には共感するとこる、教えられるところが多いのである。
なにが不愉快かといえば、巻末249ページにある「付記」の内容である。
事情があって、詳細は書かない(書けない)。が、ともかく「事実に反している」とだけは書いておく。
アスキー出版部へ抗議すべきか、アトソンに抗議すべきか迷う。
困るのは、これが本当だとすれば、産経新聞3月26日夕刊に掲載予定ですでに渡しているコラムの内容と矛盾してしまうのである。
ぼくの署名記事が正しいことだけは表明しておく。
3月26日(水)
SFマガシンを立ち読み。
クズSF議論、エスカレートしているなあ。
最近は足腰が弱くなって、長時間の立ち読みはつらい。したがって、論点詳しくは把握できず。そのうち図書館へ行くことにしよう。
関連会社からFAX。顔見知りの従業員の自宅が全焼という。ええっ、先週、そこの部長邸が全焼したばかりではないか。こんなこともあるのだなあ。……火事の連絡にからむドタバタがあったそうで、笑いなくして聞けない内容だが、公開は控えさせていただきます。
3月31日(月)
「春は出会いの季節であり、別れの季節でもあります」
なんのことかと思ったら、久田直子さん、本日で交替という。
昨年夏から、週前半、毎朝顔をあわせてきたというのに……。どこか別の番組を担当されるのであろうか。転勤なのだろうか。
4月からは、目覚めてもなんの楽しみもなくなってしまう。
桜の開花を待たず、気分は花に嵐である……。
早朝のショックが尾を引き、傷心のまま、夜、神戸「チキンジョージ」へ。
「野獣王国」CD発売記念ライヴ。是方博邦(g)、鳴瀬喜博(b)、難波弘之(key)、東原力哉(d)……「野獣王国」といっても、野獣の雰囲気は東山力哉だけではないか。……アンコールで演奏された難波弘之アレンジの「鉄腕アトム」が泣かせる。
ちょっと元気が出てきて、ビールを飲み、最終ギリギリの電車で帰宅。
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